蒼き空に鳴り響く音色   作:ヨコヨコ

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主人公
青山昴 20歳 背番号8 鳴響高校を初の全国制覇へ導いた3年目のプロ野球選手。横浜オーシャンスターズにドラフト1位で入団し2年目を終了し.200 5本 22打点とあまりぱっとしない成績の内野手。
音吹奏とは高校の時からの恋人同士だが彼女が音大でオーケストラに入ったことをきっかけに中々会える機会がなくメンタルを落とし気味。まだ寮生活だが、彼女との同居場所を探すのがマイブームのおとなしい性格。

音吹奏 20歳 横浜市内音楽大学2年 
昴とは鳴響高校入学時にぶつかったことから運命の人と呼び恋愛一直線。その歌声から吹奏楽部のローレライと呼ばれ、その歌声を聞いた男子生徒からの告白が絶えなかったため一目で歌うことを避けていた。
オーケストラに入ると演奏会等で忙しい日々を送っているが昴の試合やニュースは欠かさず見ており内緒でチアに応募したこともある。


1-3年目のキャンプ。

2021年、沖縄。僕たちオーシャンスターズはキャンプの真っ最中だ。

昨年5位に終わった僕たち。2年ぶりのAクラス復帰に向け、それぞれが高い目標をもって練習に励んでいた。

 

さて、そんな中僕こと青山昴は絶賛打撃練習中。元々ホームランを狙える身体ではないけど、今はとにかく遠くへ飛ばしたい気分だった。なぜなら。「

 

「奏ちゃぁああああん!!!(バキーンっ!」

 

「もう1年近くぅうううう!(ぐわらきーんっ!!!」

 

「電話してないよぉおおおおっ!!!(バキボキボーン!!」

 

「いや最後おかしくね!!??」

 

それもこれも。理由はただ一つ。恋人の音吹奏ともう一年近くあってないのだ。電話やrineで会話はしているものの、お互い忙しい毎日を送っている現状でゆっくりした時間を過ごせないのだ。

 

「青山、今年は開幕いけるんじゃないか?」

 

「はぁ・・・はぁ・・・コーチ、ちょっと走ってきます(奏にうんと甘えたいんだが?おまけに食事も行きたいんだが!!??」

 

なんか大切なこと言われた気がするけどとりあえず走りこむ。チームの優勝もそうだけど、とにかく好きな人と一緒に過ごせないのは正直きつい。

 

そもそも、奏ちゃんは一応まだ学生の身だ。同い年とは言え、関係が表ざたになればこれからの彼女の生活がどうなってしまうかわからない。

 

『いやっ!!私、昴くんが寮を出たら一緒に暮らす!!!』

 

『そうは言っても、プロ野球選手を支えるのって大変だよ?・・・せっかく好きな音楽を続けられるんだから、ね?』

 

・・・あの時街中で騒いでてお巡りさんに土下座したっけ。うん。

なんてことを考えているといつの間にか宿泊してるホテルまで戻ってきた。うわ、随分走っちゃったな・・・音楽聞きながらとは言え流石に戻らなきゃ。

 

「お、音吹さん!僕とお付き合いしてください!」

 

・・・音、吹?すごいデジャブ。高校の頃、飽きるほど聞いてきたその言葉。声の方へ向かうとちょうどグラウンドの端。人通りがあまり少ないとは言え、確かに告白するには十分なロケーション。さて、そこにいたのは若い・・・一つ下ぐらいの男性と見ただけでわかる。ロングヘアーをツインテールにした彼女。音吹奏だ。奏が、そこにいた。

 

「うーん・・・ごめんね?私、もう結婚を約束してる人がいるの。」

 

・・・結婚?marrige?

 

・・・あ、そういえば卒業の時に雰囲気に任せてそんなことを言った気が・・・ってとんでもないこと言ってた!!?

 

「じゃ、じゃあチャンスをください!!俺、音吹さんが寂しそうな顔をしてるの何度も見てるんです!!絶対に音吹さんを一人にしませんから!!」

 

その言葉に、思わずドキリとした。忙しい毎日とは言え、その気になれば会えたのに。僕はそれをしなかった。

本当は誰よりも寂しがり屋なのは彼女のはずなのに。

 

「・・・うん、ごめんね。今の言葉自体が私は許せないかな。」

 

・・・わお。奏ちゃん、ちょっと怒ってる。そういえば高校の頃も自分はともかく僕の事になると不機嫌になってたっけ。というかクラスのアイドルがあの時だけは頭が上がらなくなるんだよな。吹奏楽部との仲が悪かった時も野球部の側に立ってくれてた筆頭だったし。

 

「あのね、貴方が優しい人なのは知ってる。けど、私は彼のものなの。今も自分の夢をかなえたのに、まだその先に進もうとしてるのを、私は知ってる。彼が頑張ってるのも知ってるから寂しくても先に進むことができるの。だから、ごめんね。」

 

・・・やばい、泣きそう。奏ちゃんもちゃんと考えてくれてたんだ。彼も帰ったし、ちょっとk「おらぁっ!青山ぁ!!」「うわぁ!!目の前の地面がえぐれたと思ったら現当主チーフコーチのダニー木島さんが土の中から出てきたぁ!!」

 

「青山ぁ!こんなところで油売ってるのはいい度胸だなぁ!今年は首脳陣も期待してるんだ!1000本ノック行くぞオラァ!(ズルズルズル←昴が引きずられる音」

 

「いやぁあああっ!!奏ちゃ、奏ぇえええええっ!!!!」

 

 

 

「・・・あれ?今昴くんの声が・・・って、ここで練習してるんだもんね。よーしっ、私も頑張らないと!!!」

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