天空侵犯 cross 作:白影
仮面から逃げた僕はこの場に留まる訳にもいかずビルの中に入る。階段を降りていったがここも途中でコンクリートで塞がれていた。
「やっぱり地上には降りられないのかな?」
僕は他に降りられ方法がないか探し始めた。その途中、扉が開いている部屋を見つけ中を覗いてみた。
「う!」
そこにはまた死体があった。口や目から血が流れておりとても見ていられなかった。
「う、うおぇぇぇぇ!」
僕は思わずその場で吐いてしまった。
(こんな所に居たらおかしくなる!早く逃げないと…)
そこまで考えて僕は思った。逃げたところでどうなるんだと。そしてどうして僕はこんなことになってしまったのだと。
(あの時僕が異世界系の漫画の話をしていたから?だから本当に異世界に来たってこと?)
(でも僕が知っている展開だと何かのチートが貰える筈だけど僕は何も持ってない。こんなの僕が知っている異世界モノじゃない。)
(僕は死ぬの?こんな世界に来て訳の分からないまま死ぬの?)
僕は色々考えたが結局何も答えは出ないまま歩く事にした。
ー屋上ー
ビルの屋上にまた来た僕はフェンス越しから改めてこの世界を見渡す。
(何処を見てもやっぱり高層ビルばかり。やっぱりここは異世界、あるいは未来の世界なのかな?)
ビルを見た後、次はビルの下を見る。
(ここから落ちれば元の世界に帰れたりして…。そんな訳ないか。)
そう考えているとふとビルの中に一際高い塔を見つけた。僕はその塔に見覚えがあった。
(あれってもしかして学校で見た塔!?)
間違いなかった。あの塔を見た瞬間にこの世界にやって来たんだ。あの塔に行けば何か分かるかもしれない。そう思い僕は吊り橋を渡ろうとした時、足がもつれフェンス側に倒れそうになった。その時気づいてしまった。
「え?」
フェンスにぶつかると思っていたら何故かその部分のフェンスだけ開いておりぶつかることはなかった。
(な、なんでここのフェンスだけ途中だけ切れてるの!?待って!このままだと落ちる!)
何とか落ちないようにしようと何か掴まろうとしたが手は空を切り足元から落ちていく。
(ああ、僕死ぬんだ…)
そうして諦めようとした次の瞬間、右手を誰かに掴まれぶら下がる形になった。
「大丈夫か?」
「へ?」
声に反応してその人物を見るとそこには自分の手を握り刀を持っていた
(た、助かった…)
命拾いしたことに安堵しているとその人は僕を引っ張り屋上に上げてくれた。
「あ、ありがとうございます!おかげで助かりました。」
「ああ、俺が通るのがもう少し遅かったら危なかった。」
改めて助けてくれた人を見る。その人は黒い制服を着ていて灰色の髪をしたクール系の男だった。
「あの僕は天道歩と言います。あなたは?」
「俺は鳴上悠という。」
刀を持った人間…鳴上悠はそう名乗った。
≪名前≫ 鳴上悠
≪登場作品≫ペルソナ4
※本編に登場したキャラはこちらに載せます