この作品には以下の成分が有ります。
・脱字
・誤字
・表現の可笑しさ
・曖昧な部分
・不安定なキャラの性格と喋り方
これらの要素が有っても全然大丈夫寧ろウェルカムな方々へ…おもいっきり楽しんでね‼️
SIDE:滅
「…此処は…何処だ?」
目が覚めると、俺は知らない草木が有る草原らしき場所で倒れていた様だ。元の世界でもこういう事は何度かあったから特に気にしてはいない。
「本当に転生したんだな…俺は…」
変な感じではあるが、人間ではないヒューマギアのこの俺が別の世界に転生してしまうとは夢にも思ってはいなかった。
アークを産み出さないと心に誓い、人間の悪意を迅と共に人知れず見張り続けていたのにな。
雷は飛電インテリジェンスの宇宙野郎雷電として戻り、亡はA.I.M.S.の技術顧問として配属した。
だが…もう会えない事は確かだ。癪だが、あの神が言っている事が正しければ迅達は完全に人格データを消失してしまった。
これからは俺一人で生きなくてはならない…
「分かってはいた…だが…それでも…彼奴を失いたくなかった…!」
人前では見せなかった泣く姿を大いに出す。これまで感じる事が無かった孤独感は俺の心を支配する。
何も出来ず、生き残ってしまい彷徨い続けた人格データを神により拾われたのは俺だけという事実を受け入れるしかない。
どう足掻いても迅達にはもう会えないのだ。こんな思いをするくらいならば…いっそ俺の人格データを消失してくれと思った。
俺だけ生き残り、迅達は帰らない者となってしまった。
『だって…滅の心を…失いたくなかった…僕の…たった一人の…お父さんだから…』
『自分を見失なってんじゃねぞ!』
『滅の夢は、私の夢です』
悲しむ中では俺の脳裏には迅達との思い出が甦ってきた。
「…そうだ…俺はこうして生き残ったのはきっと何かしらの理由が有る筈だ。神が俺を救ったのにもきっと意味が有るに違いない」
そう思った俺は前向き考える事にした。いつまでも悲しんでばかりいると迅達に笑われると思った。
彼奴等の分も俺が生きてやらねばならない。そうすればきっと迅達が報われるのではないかとか考えた。
「そうと決まれば先ずは人が居る街に向かうべきだな」
身体を起こして周りを見渡すと四つのアタッシュケースが置かれてあった。立ち上がり其所まで向かうと1つ目のアタッシュケースのロック部分を解除してから蓋を開ける。
その中にはフォースライザーとスコーピオンプログライズキーとアメイジングヘラクレスプログライズキーがセットで入っていた。
二つ目のアタッシュケースも開けると全てのプログライズキーが入っていた。飛電或人が使っていたプログライズキーが有ればバルカンとバルキリーが使っていたプログライズキーも入っており、サウザーが持つプログライズキー及びレイダーに変身するのに使っていたプログライズキーも入っていた。
三つ目は何のデータも入ってないブランクプログライズキーが20本入っていて、四つ目は小さいタイプの物で形状は違うがプログライズキーを装填するのに必要なスロットが入っていた。
「うん?この手紙は?」
一緒に入っていた手紙を見つけると内容を確認する。
“滅君へ
君がこの手紙を読んでいるとなると無事に転生出来た様じゃな。これからは君の物語が始まる。途中、困難が待ち受けているじゃろう。じゃが、わしは君ならその世界でもやっていけると信じとるぞ!アタッシュウェポンと他の武器はポケットに入っているライズフォンから取り出しが出来るのと、身後には使いたいアタッシュウェポンか他の武器も呼び出すことが可能じゃぞ。それとフォースライザーには新機能を追加しといたから使っていたおくれ。名前は“オーソライズスロット”!所持している別のプログライズキーを装填すればその力を使う事が出来るぞ!フォースライザーとは違う必殺技が放てるうえに、同時に必殺技を発動させてツイン必殺技が打てる様になるから結構お得じゃ!フォースライザーを装着した際に右側のバンド部分にホルダーとは少し違う形状のが有るから分かると思う。それじゃわしからは以上じゃ。たまにライズフォンに連絡するからのう。第二の人生を楽しんでくれのう。
神より”
あの神め…余計なお世話を焼いてくれる…だが…折角貰ったんだ、何処かで使おうとしよう。
そう考えながらライズフォンを起動させて四つのアタッシュケースをデータ化してから回収した。
「それにしても、いくら何でも特典が多すぎじゃないのか?」
先程の特典で神から貰ったプログライズキーやその他諸々手に入れたのだが余りにも多すぎだと思ってしまった。
正言えば俺が使っていたスコーピオンプログライズキーとアメイジングヘラクレスプログライズキーとアタッシュアローのみで問題なかった。
しかしあの神は心配性なのかは知らんが特典を与えすぎだと言ってやりたかったくらいだ。
与えてくれた以上、文句はこれくらいにしておこう。余り言い過ぎると何が起こるか分からないうえに嫌な予感しかしてこない。
序でにライズフォンから俺の愛用の刀を取り出して腰にセットして歩き出す。
広い草原を歩いて行くと一部道の様な所に出た。恐らく俺達の世界で言う道路なのだろう。
この道を辿って行けば街に着けるかもしれない。それに俺はヒューマギアであるため人間とは違い、疲労はおろか睡眠を取る必要もない。
歩き続ければその内街に辿り着くだろう。そう確信した俺は兎に角歩き続けた。
ある程度歩いた所で背後から何かが近づく音が聞こえてくる。それが横を通り過ぎると正体が分かった。
馬車だ。しかもそれなりに高級感があるタイプのだ。恐らく金持ちクラスの人間だろうと思った。
この世界の文化は其所まで発展してないと聞いてはいるから、貴族か王族と考えた方が妥当だろな。
もっとも、この俺には関係ない事だがな。なるべく人とは関わりたくないと考えてはいる。
いくら転生したとは言え、俺がこの世界でやる事は元居た世界と同じで悪意を見張る為に裏で監視し続ける事だ。
その為には余り一目を気にせずに尚且不備なく動くには先ずは塒が必要になってくる。
街中の何処かに拠点となる場所を確保する所から始めないとならない。そう考えていると通り過ぎた馬車は急に止まるとドアが開き、中から貴族の様な男が出てきて俺の方へ向き此方へと走ってきていきなり肩を掴まれて
「君!いったいその服は何処で手に入れたのかね!?」
「…は?」
俺の服装の事で聞いてきた。『何言っているのだこの男は』と思ったが下手に拒絶すれば面倒事になりそうだったから仕方なく答えようとしたが話が勝手に進んでいく。
「これは俺の滅亡じ「この服の素材は私が見てきた素材より良い!そして見た事も無いし実に興味深い!」…おい、人の話を聞けって全然聞いてない」
まじまじと俺の服装を見て色々と考え出し始める男は興奮しているのか目が血走っている様にも見えてきた。
これ以上この男に付き纏われるのも面倒だ。こいつに服を売り付けてさっさっと離れよう。
「そんなに服が気になるのならあんたに売ろう」
「良いのかね!?」
「ああ、ただし、それなりの金額は要求するが?あと代わりの服も頼んでも良いか?」
「勿論だとも!さっ、馬車に乗ってくれ!私の店で君に合う代わりの服を用意しようじゃないいか!」
売ると言われて即反応したこの男は俺を馬車に乗るように言い、俺もそれに従い乗り込む。
馬車が発車して目的地に着く迄の間はこの男と話をした。
~数十分後~
あれから馬車の中で自己紹介を互いにして色々と話した。
まあ一部は嘘を入れてのモノになるがな。本当の事を話しても信じる内容じゃないのは俺でも分かるからだ。
旅をしている事、名前のフルネームは飛電或人の名字の飛電を使い“飛電滅”と名乗った事、『家名が最初に来るって事はイーシェンの出身かね?』と聞かれたため『似た様な国から来た』と誤魔化した。
旅をしているはその方が動きやすかった。イーシェンとは日本に近い事が分かったからそうした。フルネームに至っては咄嗟の思い付きだ。
嘘の話しをした事を少し罪悪感を覚えてしまったがやむ終えない。気づいたら街に着いており、リフレットと言う名前の街だ。
自己紹介したら男の名前はザナックと言う。店に入るなり早速ザナックは店員に指示出す。
「お帰りなさいませオーナー」
「ただいま。早速だが彼に合う服を用意してくれ」
「かしこまりいたしました!直ぐにお持ちします!」
店員はザナックの指示を聞くと駆け足で奥へと向かいいろんな服装を持ってきた。その中から俺は自分に合う服を決めた。
服装はアークに従っていた頃に身に付けていた格好に近い感じのにした。(ターバンを着けていた頃の)
あとは刀を納めるのに特注ではあるが腰の後ろ側からぶら下げられる革性のホルダー的なのも頼んだ。
「とても似合ってるじゃないか」
「当然だ。以前はこの服装に近い格好をしていたからそれになるようにカスタマイズしただけだ」
「かすたまいずとはよく分からんがよく似合っているよ」
全てが揃い、それに着替えると約束通り着ていた方の服を店員に渡し、ザナックから十枚の金貨が入った小袋を渡された。
刀をホルダーへ刺してザナックに近くに宿が有るか聞いてみるか。
「ザナック、一つ良いか?」
「なんだね?」
「この近辺に宿とか有るのか?」
「ああ、確か“銀月”と書かれた宿が有るから其所に行くといい。また良い服が有れば言ってくれ、滅君」
「そうだな。見つけたら持って行くさ。失礼する」
「達者でな」
店を出て歩き出す俺は笑顔で見送ってくれたザナックと店員に手を上げる。別れた後、ザナックが教えてくれた銀月と呼ばれた宿屋へと向かう。
SIDE:ナレーション
リフレットの街では大勢の人々が居ていつも賑やかだ。そんな中、人の目が入らない路地裏で不良が複数居て二人の少女の内の髪が長い方の子と言い争っていた。
「どういう事なのよ!」
「よく見て見ろ。此処に僅かだが、薄い傷が入っているだろ?少しだけでも傷が入ってる時点で価値が下がってんだよ」
一人の男が持っているのは水色の角“水晶鹿の角”でどうやら依頼をこなしてきた彼女達にいちゃもんを付けている。
見る人にもよるが、『これで良い』と言う人が居れば逆に『これでは駄目だ』と言う人も居る。
依頼は本来ギルドで正式に冒険者登録をした者にしか来ない。この少女達は冒険者登録をしていないため正式な依頼は受けられないのだ。
故に非公式ではあるがギルドからの依頼ではない野良の依頼を受けていた様だ。
依頼内容は簡単で“水晶鹿の角一本納品する”で報酬は金貨一枚の筈だった。
承諾した二人は水晶鹿を倒して角を一本持ち帰ったと言うのに男は『少しの傷が入ってるから駄目だ』と言ってきたのだ。
「そんなの傷の内には入らないわ!依頼を受ける前に言ってたでしょ!?『水晶鹿の角一本持って来たら金貨一枚』って!」
髪の長い少女は依頼内容を確認したが不良の男はニヤニヤしながら銀貨一枚を取り出てして投げ渡す。
「ああ、確かにそうだ。残念だが傷が入っているからこの依頼は失敗だ。だから銀貨一枚だ。受け取れ」
「…ッ!」
イライラしつつ髪が長い少女は銀貨一枚をキャッチする。受けっても全然嬉しくないし納得がいかなかったからだ。
このまま不良達に構ってられないと思った髪が長い少女は痺れを切らして水晶鹿の角を返却する様に言う。
「もう良いわ。お金は要らない。その角返して」
渡された銀貨一枚を出してもう片方の手を出して言うが不良の男はそれを拒否。
「悪いが依頼は失敗してるとは言えもう完了してまった訳だしこれはもう俺達の物だ。用が済んだらさっさっとお家に帰りなガキ共」
「この…!」
完全に怒った髪が長い少女は不良の男を殴り飛ばそうとしたが刹那、背後から別の男の声が聞こえた。
「伏せろ」
「え?」
突然聞こえてきた声に一瞬だけ迷ったが言われるままに二人の少女は下に頭数下げる。
すると背後から紫色の矢が飛んできて不良の男の足元に命中する。爆発しその反動で持っていた水晶鹿の角は不良の男の手から離れ、髪が長い少女の手元に戻ってきた。
「誰だ!」
紫色の矢が飛んできた所へ顔を向ける不良集団と立ち上がって同じ方向を見る二人の少女。
その先に立っていたのはアタッシュアローを手にしている滅だった。
彼はザナックから新しい服と金貨十枚が入った小袋を渡されたあの後リフレットの街を歩いていたのだが、偶々この騒ぎを聞き付けて路地裏まで来た。
見てられないと思いライズフォンを操作してアタッシュアローを呼び出してから標準を不良の男の足元に狙いを定めて打った次第だ。
「あれは」
「あの人、わたし達を助けてくれたの?」
少し不安も有るが二人は滅を信頼して駆け寄った。その時の滅は髪が長い少女と言い争っていた不良の男とその仲間達を見て呆れ声を出していた。
「やれやれ…何だか騒がしいなと思ってサーモグラフィモードに切り替えて此処まで来てみれば…どうやら悪意はどの世界でも有るのだな」
「誰だテメェ!」
「何しに来やがった!」
次々と滅に対して邪魔された不良集団は怒り声を出して問う。二人も同じ様に聞く。
「あんたはいったい誰なの?」
「何でわたし達を助けてくれたのですか?」
問われた彼は先に短い髪の少女の質問を間髪いれずに答えた。
「俺は悪意を見張る監視者…人を救うのに理由が居るのか?」
静かに答えるその声には偽りは無く、純粋に二人を助けに来た。その声と態度で嘘をついてないと彼女達は確信する。
邪魔をされた不良集団のリーダー格の男意外は皆一斉に滅に襲いかかってきた。
「ふざけんじゃねぇぞ!」
「「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉ!」」」」」」」」
1VS10ではかなり滅に不利だ。背後で見ている二人の少女は無茶だと思い危険だと報せる。
「「危ない!」」
「ふん」
襲い掛かる不良集団の五人を肉弾戦で対応した。
一人目は殴ろうとした所を避けてから首筋にチョップし、二人目は殴ろうとした拳を受け止めてから一本背負いを決めて、三人目と四人目を身体を低くしてから近付いてきた所をその場で回転し転ばせて、五人目は一度は滅を背後に回り込んでから羽交い締めに成功するが彼に頭部を後ろに勢い良く下げて五人目の不良の男の顔面にぶつけて一時的に動けなくしてから解放されたと同時にアタッシュアローの角の部分で頭を殴られた。
ほんの数秒で五人の相手をして勝った滅に二人の少女は驚いていた。
「凄い…」
「不良五人を一瞬で片付けるなんて…」
目の前で起きた事に頭が追い付いていない二人の少女は未だに整理がついてなかった、
「おいおい…マジかよ…」
「仲間が一瞬の内に五人もやられただと」
「おい、こいつはヤバいぞ!」
「に、逃げろ!」
「くそー!」
残りのリーダー格の男を含んだ不良五人は滅に勝てないと思い逃げ出そうとする。
だが滅は彼等を逃がす気は一切ない。寧ろ捕まえる気でいる。
「俺が逃がすとでも思ったのか?」
呟きながら懐に手を入れてトラッピングスパイダープログライズキーを取り出して起動スイッチ、ライズスターター押す。
〈TERRITORY!〉
音声が鳴り響き、アタッシュアローの接続部分、ライズスロットへ装填した。
〈Progrise key confirmed.
Ready to utilize.! SPIDER,s Ability!〉
待機音が鳴りエネルギーの矢を放つのにグリップ、ドローエクステンダーをおもいっきり引っ張り矢尻の形をした部分、スティルラッパーに紫色のエネルギーが収束されていく。
「これで、チャックメイトだ」
〈TOPPIG KABAN SHOOT!〉
ト
ラ
ッ
ピ
ン
グ
カ
バ
ン
シ
ュ
ー
ト
トラッピング
カバンシュート
ドローエクステンダーを離した時、紫色の矢が放たれた。しかしその紫のエネルギーの矢は分裂したと思いきやそれが虫取り網の様な糸らしき物が出てきて一度に逃走仕掛けていた残りのリーダー格の男を含んだ五人を捕まえたのだ。
しかも着弾した所が建物の屋根だったため、そのまま宙吊りになっていた。
「あ…あ…」
「何なのこれ…」
自分達にいちゃもんを着けていた不良集団のリーダー格の男と四人のメンバーが網に閉じ込められたうえに建物の屋根から宙吊り状態にされている事に唖然としていた。
最初に襲ってきた五人の不良達も気づいたら一緒に別の網に閉じ込められた様だ。
我に返った二人の少女はたった一人で十人の相手をして無傷でいられるのも凄いと思ったのと尊敬した眼差しで滅に近付く。
「助けてくれてありがとう。あたしはエルゼ・シルエスカ。此方が双子の妹のリンゼ・シルエスカよ」
「宜しくお願いします」
「俺は飛電滅だ。家名が前で名前が後ろから読む。宜しく頼む」
二人の少女…正確には銀髪で長い髪の女の子がエルゼで逆に短い髪の女の子がリンゼだ。
格好は学生の制服を改造した感じで紫と白がメインとなっており双子ってだけで同じ様な服装ではあるものの違う所と言えばエルゼはプリーススカートに白いニーソでリンゼは白タイツ姿くらいだ。
「飛電滅って変わった名前ね。しかも家名が前で名前が後ろから読むと言う事はあんたはイーシェンの人なの?」
「出身国はイーシェンに近い国からやって来た。今は旅をしている最中だ。助けたのは偶然なだけだ」
日本人としてのフルネームをそのまま言うとザナックと同じ様な反応した。確かにエルゼやリンゼみたいに外国人のフルネーム同様な名前が最初に来て家名が後ろから読むため、そう思われても可笑しくはないのだろう。
「彼奴等はどうするの?」
「あのまま放っておく。悪意に呑まれた奴には丁度良いお仕置きにもなるしな」
「アハハ…」
宙吊りにした不良集団を放置すると聞いてリンゼは苦笑いする。それにはエルゼも同様な気持ちだった。
ある意味では『滅は恐ろしい人だ』と思い、『絶対に喧嘩をしてはならない人だ』と改めて認識した。
「まったく、今日はとんだ災難だったわ。やっぱり依頼はちゃんとしたギルドで受けた方が良いわね」
「だから最初に言ったのに、お姉ちゃん言う事を聞かないから」
「ごめんごめん…明日はギルドへ行って冒険者登録をしましょ」
「うん!」
リンゼに苦笑いしつつ謝罪するエルゼは改めて正式な依頼が受けれるギルドで冒険者登録をする事を選んだ。
それにはリンゼも賛同し喜んでいる。
(ギルドか…ゲームとかではよく依頼を受けて成功すれば報酬で金や冒険で役に立つアイテムを貰う事が出来るあれか)
ギルドで冒険者登録をすると言う二人に付いて行った方がこの世界での活動がしやすくて良いと判断した。
「それなら俺もギルドに用があったから丁度良い。実はお前達と同じく俺もギルドで冒険者登録をする予定だったから一緒に付いて行っても良いか?」
「そうなんですか!?それなら明日一緒にギルドで冒険者登録をしましょう!良いよね、お姉ちゃん!」
「ええ、あたしも賛成よ。お互い初心者クラスから始める訳だし、パーティー組みましょうよ!」
あっさりと許可を得た滅は冒険者登録が取りに行ける事が分かったから良いがまさかチームを組むと言われて一瞬だけフリーズしかけた。
「おい、ちょっと待て。俺は冒険者登録さえ出来れば後はソロで挑むつもりだったんだが。何故お前達とパーティーを組む話しになっている?」
「そう言わないで初心者クラス同士で最初からパーティーを組んだ方が安心して戦えるしあたし達も同じ旅をしたから丁度良いと思ったんだけど…迷惑だった?」
「う…」
少ししょんぼりしているエルゼに滅は戸惑っていた。別にこのまま断るのも自分からすれば特に問題無いがエルゼとリンゼは組んで欲しそうな目で訴えていた。
前までの自分であればこの程度は特に何も思わないしどうでも良く思えていたが、今となってはこういった場面とかにはどう対応してやれば良いのか分からない。
これ以上彼女達の誘いを断れば悲しませる羽目になる。そう考えた滅はやむ終えず渋々チームを組む事にした。
「別に迷惑とか思ってない。ただ俺はあるチームを創る気だったからな。それにエルゼとリンゼを巻き込みたくなかっただけだ」
「ちーむってどういう意味なの?」
(!しまった!)
迅達の事を思い出してしまったため、滅亡迅雷.netの復活を意味する発言をしてしまった事に後悔する。
本来であればこんなミスはしない彼だが心を受け入れたと同時に迅達を失った事を引きずっている所為でボロが出てしまった。
此処までくるともう言うしかなさそうだと滅は仕方なく話した。
「チームとは仲間を別の言い方に置き換えた感じだ。こっちの街とかだとパーティーと一緒の意味を持つ」
「成る程…パーティーと一緒の意味なんですね」
「そして、俺が創ろうとしているチームは滅亡迅雷.netだ。言い方は悪いかもしれないが、主な活動は悪意を持つ者を滅ぼすさせる事がメインとなる。詳しく言えば少しだけ耳にしたが魔獣と言うのが居るらしいな。
滅亡迅雷.netを復活させる為とは言え完全にゲームとかでありそうなチームの活動内容として言ってしまうが、もう滅にはそこまで考える余地すらない。
「こっちはって事はあんたの居る国の周辺には魔獣が居ないの!?」
「そうなんですか、滅さん!」
魔獣が居ないと聞きエルゼとリンゼは食らい付く。更に両者は顔を近付けてくるから若干、滅は押され気味だった。
「顔が近いぞ…お前達」
言われて二人はハッと我に戻り直ぐ顔を引っ込める。
「ごめん。魔獣が居ないって聞いて驚いたからつい…」
「すみません」
顔を近付けて過ぎた事に反省をするエルゼとリンゼ。落ち着いたのを確認してから滅は考えた。
これ以上チームを組むのを拒めば後々大変になりそうだと思い遂に心が折れた。
「なら俺が創ろうとしているチームに入らないか?それならお前達も特に問題ないだろ?」
「「!」」
まさかの滅からの誘いで二人は反応し嬉しそうな表情になる。お互い良いパーティーとして頑張ろうと思った二人。
「なら…これから宜しくね、滅」
「わたしからも宜しくお願いします、滅さん」
「ああ、滅亡迅雷.netに入ってくれて助かる。明日のギルドから受け持った依頼でエルゼとリンゼに渡す物が有るから楽しみにしろ」
成り行きとは言えまさかの滅亡迅雷.netが復活するとは思わなかった滅だが…彼自信は『これはあくまでも完全な復活ではないが、これからはエルゼとリンゼと共に悪意を滅ぼそう』と思った様だ。
「そうだ、一つ聞きたい事がある」
「何?助けてくれたお礼に何でも教えるわ。何が聞きたいかしら?」
事が済んで安心するも滅は忘れてはならない事を思い出してエルゼに質問した。
「この街の何処かに銀月と呼ばれた宿屋が有ると聞いたのだが、分かる範囲で良いから教えてくれると助かる」
「えっ?銀月って…」
「わたし達が泊まっている場所ですよ」
なんと探していた銀月はエルゼとリンゼがとまっている宿屋だと知り滅は『また偶然が重なっただと?』と内心思ったが今はそんなことはどうでも良いかと話しに意識を戻す。
「それは本当か?」
「ええ。折角だしあたし達が案内するわよ。良いわよね、リンゼ?」
「うん!わたしもお姉ちゃんに賛成だから大丈夫だよ!」
話が纏まり、滅はアタッシュアローとトラッピングスパイダープログライズキーをライズフォンのインベントリに仕舞うとエルゼとリンゼに銀月まで案内をしてもらった。
SIDE:滅
目的地の銀月まで着くと中に入る。
「いらっしゃい!」
探してから五分くらいで直ぐに見つける事が出来た。中に入るとカウンターには女が居るのを確認する。
正直言って金貨の価値は日本円でどれくらいの額に値するのかは全く分からなかった。小袋から金貨一枚を取り出して泊まる期間を告げる。
「泊まりですか?それとも食事?」
「泊まりの方だ。1ヶ月頼みたい」
「1ヶ月の泊まりね。でも今銀貨を切らしているから代わりに銅貨40枚になるけど良い?」
「ああ」
金貨を渡して銅貨が40枚返ってきた。これは別の小袋に入れておいた方がよさそうだな。
用紙と羽ペンを持ってきて女は俺に宿泊の手続きの話をした。
「えっと、この紙に名前を書いてくれるな?」
羽ペンを取り、飛電滅と書こうとしたが…今思えば俺はまだこの世界の文字は書けなかった事を忘れていた。
いくらヒューマギアと言えど元の世界の外国語ならば簡単に日本語に訳す事は雑作もないが、異世界の言語となると訳すのは無理があった。
仕方ない…代わりに書いてもらうしかなさそうだ。
「俺はまだこの街に今日来たばかりでな。出身国がイーシェンに近い別の国から来たためこの街の文字が書けない。悪いが代わりに書いてくれないだろうか?」
「あらそう?分かったわ。代わりに書いておくわ。名前は何て言うの?」
「飛電滅だ」
「飛電滅さんね。確かに家名が最初に来ているからイーシェンの人かと思っちゃったわ。これで泊まりの手続きは完了したから二階の奥から三番目の部屋を使ってね。はい、これがその鍵よ。」
なんとか手続きが完了したみたいだな。明日はこの街の探索から始めるとするか。
「私はミカって言うの。宜しくね、滅さん」
「此方こそ宜しく頼む、ミカ」
互いに握手して自己紹介も済み言われた部屋へと向かうか。
「そう言えばエルゼ、あんた男を連れて来るとかやるじゃない。リンゼもさ、どれくらいの仲になったの?」
ミカに滅との関係を聞かれるが、エルゼとリンゼ顔を赤くしていて、特にエルゼは誤解を解こうと叫ぶ。
「ち、違いますよ!滅とはミカさんが思っている様な関係じゃないです~!!」
一足先に二階の決められた部屋へと向かう俺は内心では『騒がしいが、これはこれで有なのかもしれない』と思いつつ、鍵を手にして階段を上がり指定された部屋へと向かった。
~自室(仮)~
ベッドの上で試したい事があったため直ぐにそれを実行していた。
ライズフォンを起動させ、多次元プリンター機能を使い電力を必要としないパソコンとキーボードのセットを一台創った。
パソコンを机の上に置いた後、設定をしてから、今度は大型の多次元プリンターの制作をする。
別にライズフォンで色々と創れるから必要ないのだが部屋で創れるタイプと外でその場で創れるタイプとで分けたかったから創った。
基本は大型の多次元プリンターで物の制作をするが、外とか遠出をする場合はライズフォンの多次元プリンターを使用する形になるようにしたのだ。
暫くの間はここの宿で滅亡迅雷.netとしての活動をする訳だからそれなりに必要な物を今の内に創っておくのが懸命だと判断した。
それに…
「この世界に来てから色々と有りすぎた。念には念を入れておいても良いだろう」
そう呟きながら俺はキーボードを操作してエルゼとリンゼに渡す為にある物を創る準備には行った。
1話はどうでしたか?
トラッピングスパイダープログライズキーのアタッシュアローに装填した際に鳴った必殺技の発動する音声はテレビくんでやっていたもの音声を変えました。理由はテレビくんじゃない本編でやっていた感じに統一したいのと自分がその方がやりやすくて良いと思ったのでご理解お願いします。
次は滅が使ったトラッピングカバンシュートで発動した網にするのに書いた文章ですが正直言って難しかったです、はい。
イメージ的に言えばテレビくんではバルカンがアタッシュショットガンで蜘蛛の巣状の動きを封じる糸で迅を捕まえたのとは違い、よく罠で獲物を捕獲する時にターゲットを網に閉じ込めてしまうあれに近いですね。
文章だけでは伝わらないかもしれませんが分かりやすい例えで言えばオーズに出てくるメズールがDr.真木の屋敷の庭で里中を追いかけている時に足元から突然現れた網のトラップに捕まったシーンが有るのであんな感じです。
後の分からない所が有ればコメント欄にてお願いします!
この作品の滅は優しい一面もあり、面倒見を良いのと心を手に入れた事で所々ではありますが『この場合はどうすれば良いのか?』や女の子との付き合い方は一切皆無です。元々は元の世界では亡やイズや唯阿とは関わっているものの、それはあくまで戦いの中での敵味方としての関係であってそれ以外は特に無かったからです。更に女の子との関わり自体は基本的にはないから黙り勝ちにもなりやすいです。
オリジナルアイテムでオーソライズスロットを出しましたがモデルは仮面ライダーWのメモリスロットと同じです。更にツイン必殺技とはお察しの方も居られると思いますがツインマキシマムですね。でも違うのは組み合わせをするとそれに合った多彩な力が使えるようになります!(期待してたのと違うと思われるのでそこは承知のうえでお願いします。m(__)m)
さて、次回どうなるのかお楽しみにしてください!
誤字や脱字、感想も宜しければどうぞ!
次回の異世界は悪意を見張る蠍は
「まさか、文字が読めないの?」
「二人にプレゼントだ」
「この程度の魔獣なら変身する必要もないな」
「全属性を使えるとか…あんた本当に何者なの?」
2話:あたし達、最高のパーティーね
2話で一角狼が出てきますが滅に変身して戦って欲しいかです
-
10000%変身してほしい
-
500%変身してほしい
-
どっちでも良いかな
-
50%変身しかくとも勝てる相手だね
-
1000%変身しかくとも勝てる相手だね