ガンダムを熱く語るだけの物語   作:豊永清政

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ナナメ上の解釈を心掛けたい!


ガンダムは貧困層VS富裕層の戦いだった?

俺氏「ガンダムを熱く語るだけの物語にようこそ!ここでは好きなアニメを熱く語り合う形で物語が進行します。」

 

オタクA「熱く語り合うだけの小説かよ!」

 

オタクB「小説形式で語り合うのですね」

 

オタクC「会話形式で進行することが重要なのです。」

 

俺氏「最初は機動戦士ガンダムからスタートしたいですね!」

 

オタクA「ガンダムかぁ~ロボット物だろ?」

 

オタクB「有名なセリフが多いですよね!」

 

オタクC「ニュータイプとかいうのが暴れるんだろ?」

 

俺氏「機動戦士ガンダムの面白ところは!貧困層と富裕層が戦う物語だというところです!」

 

オタクA「ガンダムてそんな物語だっけ?」

 

オタクB「そんな重たい作品なの?」

 

オタクC「スペースノイドVSアースノイドでは無くて?」

 

俺氏「そもそもスペースノイドとは何か?アースノイドとは何か?が重要な物語のカギとなっていることはガンダム好きの人ならば良く知っていると思います。

 

あの有名な第一話のオープニングナレーションは小説ゲーム含めて全ての作品で使われていますからね!

 

 

『人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして、死んでいった。宇宙世紀ダブルオーセブンティーナイン(0079)、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は、総人口の半分を死に至らしめた。人々はみずからの行為に恐怖した。戦争は膠着状態に入り、八ヶ月あまりが過ぎた』」

 

オタクA「ああ!それ聞いたことあるぞ!!」

 

オタクB「ガンダムと言えば!というくらい有名な奴ですね」

 

オタクC「聞いたことはある。」

 

俺氏「このナレーションから全てが始まるのだけども……よくよくナレーションを聞いていると引っかかるところが多くないだろうか?

 

例えば『人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって』という部分は『増えすぎた』のは分かるが『どうやって増えすぎた人口を宇宙に移民させたのか』の説明にはなっていない。

 

また『地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして、死んでいった。』という部分も大いに引っかかるのである。

 

人類の第二の故郷という言い方は何か歯に詰まる言い方だし、その第二の故郷で子育てしていって死んで逝くという言い方は不吉である。」

 

 

オタクA「考え過ぎでは?」

 

オタクB「故郷が宇宙にまで拡大したんだから良くない?」

 

オタクC「嫌なら地球に変えれば良いじゃん!」

 

俺氏「いや、考えすぎでもなければ!故郷が拡大したとも言えないし、嫌だからと言って地球に帰ることが出来ないのがガンダム世界の常識なのだ。」

 

オタク三人「そんな酷いことある?」

 

俺氏「機動戦士ガンダム第五話『大気圏突入』で老人が主人公のアムロ・レイにこう語りかけている。

 

『老人「地球へ着いたらあの子(孫)をわしの故郷へ連れて行こうと思っとるんだ。もう二度と地球の土は踏めんと思っとりましたからなあ。サイド7に来る前には南米でコーヒー園をやっとってな。知っとるか?これがコーヒーの豆じゃ。今度地球へ帰ったらわしは絶対に動かんよ。ジオンの奴らが攻めてきたって、地球連邦の偉いさんが強制退去を命令したって、わしは地球で骨を埋めるんだ」』

 

と答えているのである。もし皆が思っている通り、考えすぎで実際は『地球と宇宙を自由に行ったり帰ったり出来る』のであれば!『地球へ着いたらあの子(孫)をわしの故郷へ連れて行こうと思っとるんだ。もう二度と地球の土は踏めんと思っとりました』とは言わないはずである。」

 

オタクA「確かに……」

 

オタクB「自由に行ったり帰ったり出来ないの?旅行は?」

 

オタクC「えっ良く分からんのだけど……」

 

俺氏「しかも!老人はアムロ・レイに「知っとるか?これがコーヒーの豆じゃ」とアムロがコーヒー豆すら見たことが無いと思っていたりするのである。」

 

オタクA「いやいやコーヒー豆くらいアムロだって見たことあるだろ……」

 

オタクB「老人ボケてるんじゃない?」

 

オタクC「意味が分からん……」

 

俺氏「老人の「今度地球へ帰ったらわしは絶対に動かんよ。ジオンの奴らが攻めてきたって、地球連邦の偉いさんが強制退去を命令したって、わしは地球で骨を埋めるんだ」というのも切羽詰まっていて可哀そうである。

 

ジオンに対して不満があるのは勿論だが……地球連邦政府が強制退去を命じても動かない!骨を埋める覚悟!!などと言っていることである。この言い方だと前に一度強制退去させられたと言っているのと同じだし、骨を埋めるは『地球連邦政府が武力で老人を排除する』と老人自身が考えているように受け取れるのである。」

 

オタクA「殺伐としてるな……」

 

オタクB「マジかよ……」

 

オタクC「これガンダムの話だよね……」

 

俺氏「引っかかるのはソコだけでは無く、南米でコーヒー園をしていたのならそれなりの地位と収入があったように見えるのである。というかそもそも所有していたコーヒー園はどうなったのか?疑問である。強制的に退去されたということは保有していた資産である土地は手放したということなのだろうか?という疑問は当然の如く沸くのである。」

 

オタクA「コーヒー農園……」

 

オタクB「強制的に移住させられたのか……」

 

オタクC「農園主なら結構な金持ちなのでは?」

 

俺氏「その辺も気になるところであるが……老人のセリフだけで……以降特に大きな証拠となるものは無いので推測しか出来ない。しかし宇宙への移民が強制移住であることは確定している証拠は存在している。

 

それが!第七話『コアファイター脱出せよ』においてホワイトベースに避難していた住民達が暴動を起こした時のセリフから読み取れる。

 

『避難民A「無理やり宇宙移民をさせられた我々が二度と帰る事のないと思っとった地球へ帰れたのに、着陸もできずに終わったら死に切れんというものじゃ。そうは思わんか?皆さん?そこで、わしに考えがある」』

 

このセリフで『無理やり宇宙移民をさせられた』と言っているので強制移住は確定と断言出来るのです。」

 

 

オタクA「強制移住させられて戻るのは不可能?」

 

オタクB「地球から宇宙に旅行みたいなのをしてる人いたような……」

 

オタクC「その辺微妙だよな……」

 

俺氏「確かに、その辺は曖昧な気がします。しかし初代ファーストガンダムでの設定は各ガンダムシリーズでも生かされているといえる描写は非常に多いです。例えばZガンダムでは各地のコロニー住民の間で地球連邦政府に対する不満が高まったことで暴動が発生してティターンズが鎮圧したりしています。その鎮圧は毒ガスを使用したものなので……避難民達が主張する横暴な地球連邦政府は実在していた可能性が高いです。」

 

オタクA「なんか殺伐としてるな!」

 

オタクB「ティターンズは特別じゃね?」

 

オタクC「ティターンズがいるがエゥーゴもいるだろ!」

 

俺氏「ティターンズの対抗組織がエゥーゴだと勘違いしている人意外と多そうですよね、しかしエゥーゴの正式名称を日本語にすると『反地球連邦組織』です。名前だけで実際は連邦内の一組織だ!という主張も出てきますが……そのような発言は通用しないと思われます。

 

機動戦士Zガンダム第24話 『反撃』では以下のセリフがあります。

 

『ブレックス 「地球でのほほんとしている連中は、宇宙で何が起こっても全く他人事だ。」

 

クワトロ 「はい、地球連邦軍の指揮権を、ティターンズに渡す方に傾いているなど、信じられませんでした。」

 

ブレックス 「ジャミトフは地球上の政治家は地球に住むべきだとぬかしたんだ。このアフリカ大陸の半分が砂漠化した現実を見ていても、それでいいと言うんだよ。」

 

ダカール会議 「議長以上、満場一致をもちまして、この法案を採択いたします。」

 

ダカール会議「議員おぉぉ!」

 

クワトロ 「ティターンズの元締めか。これで、地球連邦軍はティターンズの管轄下に入り、正義は我らのものという事か。しかしそうかな?今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ。」』

 

このやりとりから地球連邦政府は正式に地球連邦軍をティターンズの傘下に入れているので……ティターンズ=地球連邦軍ということになります。

 

第29話 『サイド2の危機』では毒ガスの使用を再びしようとするなど……ティターンズは蛮行を繰り返そうとしますので……そのような組織が正式な地球連邦軍になったと考えるとエゥーゴはやはり反地球連邦組織ですし……ティターンズは連邦の一組織であって地球連邦軍では無い論も通用しないことになります。」

 

オタクA「確かに……」

 

オタクB「ティターンズ=地球連邦軍なのか……」

 

オタクC「そういうことになるのか……」

 

俺氏「機動戦士ガンダムの正当な後継作品であるZガンダムでも初代の設定は継承されていると考えるのが妥当だと思われます。」

 

オタクA「そうなるとスペースノイドて何だ?」

 

オタクB「確かに気になる……」

 

オタクC「分かってるようで分からない存在だよな!」

 

 

俺氏「実はガンダムおいてのスペースノイドとアースノイドはハッキリと定義されているとは言えません……

 

そもそも機動戦士ガンダム本編の世界は宇宙移民が始まってから79年経った程度なので第一世代が生きているレベルの時代なので……実は純粋なスペースノイドというものが存在していたとは言い難い面がありますた。

 

なので実はガンダム世界におけるスペースノイドとアースノイドというのは差別用語的な意味合いが強かったと思われます。そもそも元々本来の世界観設定的には『地球連邦政府に不満を持つ人々の反乱』が原因で戦争が起きたというのが真実なのですから……

 

考えて見ればスペースノイドとアースノイドという区分けは本来は可笑しい訳で……そういう言葉が本編中で出てくる時は基本的に何らかの差別を表現していると考えるのが妥当だと思われます。」

 

 

オタクA「差別用語だから正確な定義が無い!という訳か……」

 

オタクB「あんまり良い意味では無いんだな……」

 

オタクC「79年余りしか経っていないのにスペースノイドとかアースノイドと言われてもね……」

 

俺氏「その辺にガンダムの隠された真実があると思います。結局のところとして地球から強制的に移住させられたという感覚を持つ人々が自分達をスペースノイドと言って皮肉ったのが始まりとも言えます。アースノイドというのはスペースノイドから見た地球側の人々という意味があると言えます。

 

この言い方に隠されているのは、やはり格差問題ということに尽きると思うのです。」

 

 

オタクA「一気に現実的な話になってきたな……」

 

オタクB「社会問題に直面してるな……」

 

オタクC「地球が統一されていて平和なのに格差社会とは嫌だな……」

 

俺氏「宇宙に移民された数は分かりませんが……半数以上なのは確実ですし……20億以下になったとかいう話も聞くので……宇宙に移民した側の方が多数派な上に貧しい人々は間違い無く宇宙行きですよね」

 

オタクA「それはそうだな……」

 

オタクB「そうなるな……」

 

オタクC「夢が無いな……」

 

俺氏「そう考えると分かりますが……ガンダムで我々視聴者はどうしても地球連邦側を応援するのですが……世界観的に言うと視聴者の大半は宇宙に移住させられた側では無いかと思いますね……」

 

オタクA「ガンダムを応援し難いじゃないか……」

 

オタクB「ガンダム負けろ!負けろ!!て応援するのが正しいのか?」

 

オタクC「なんだかなぁ……」

 

俺氏「そういう見方もありだと思いますよ!そもそもアムロ無双展開なのでガンダムを応援したところで勝つの決まってますからね……どんなピンチでも超人的な方法で勝つのがガンダムですから……敵の方が可哀そうですし、感情移入し易いのは一つの真実だと思います。」

 




ガンダム考察物語
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