この小説はMinecraftの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを含みます
流血表現があります
ジャングルを抜けると少し遠目に雲にまで届くぐらいの巨木が見え始める。
「イレーネさん、あれがそうなの?」
「そう、あれが私の故郷の世界樹の森があるところだよ」
スマホがあれば写真の1枚でも撮ったんだけどな〜。無いものは仕方ない。そこから更に歩いていると、道の脇に一軒家が立っている。そこにいる男性に話しかけられる。
「そこの旅の人、ちょっと待ちなされ。世界樹に登る時はパンプキンパイを持っていくといいよ。頂上には食いしん坊がおるでな」
パンプキンパイは持っている事を教えると、男性(名前は料理好きのおじさんらしい)はそのまま見送ってくれた。
世界樹の根元までやって来ると遠くから見ていたより全然大きかった。太さも恐らく100mはある。
「あ・・・あの、その〜・・・登ってくれる?」
そんな訳で今は世界樹に登っている。ツタから枝へと飛び移ったり、ツタを登ったり、一旦枝から枝へ飛び降りたりを繰り返していく。
多分、元の世界に居た時じゃこんなことは出来なかったと思う。地面も既に遠いからね。
そして、世界樹の頂上に着く頃にはすっかりと日も落ちて暗くなっていた。
世界樹の頂上には何やら祭壇のようなものが建っている。床は葉っぱで埋め尽くされていてフカフカだ。そこに近づくとイレーネさんが夢の世界で見た時と同じくらいの大きさになった。
「あの・・・パンプキンパイ・・・ちょうだい?」
ポーチからパンプキンパイを出して渡すとすぐに食べ始めた。
「モグ・・・おつかれ・・・むしゃ・・・しゃま」
「食べるか、喋るかどっちかにしたら?」
そういうとイレーネさんはパンプキンパイを食べ続けた。あっ、食べる方を優先するのね。
「ふぅ・・・ごちそうさま」
パンプキンパイはあっという間に完食された。あれ、大きさが中くらいのホールケーキぐらいの大きさがあったんだけどな・・・。
「じゃあ、改めて。この姿の私に会うのは二回目・・・だよね?ここは世界樹の頂上。私が世界を守り・・・私が死ぬ場所。そして私は世界樹の妖精、世界樹の主。だからこの姿を保っていられるの」
イレーネさんは世界樹の妖精だったのか・・。だからここに来たかったのか。
「じゃあ・・・とりあえず、これからイズクが何故この世界に来たのか・・・、そしてこの世界でイズクが何をするべきなのかを話すね。少し長くなりそうだからそこの枝にでも座って聞いてくれるかな?」
すると世界樹の床から枝が伸びてきて椅子の代わりになった。それに座ってからイレーネさんは話し始めた。
ちょっとキリがいいのでここで切ります