この小説にはマイクラの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを数多く含みます
流血表現があります
日誌を開くと題名が書かれており、その次のページから内容が書かれている。
『ここ、アルカディアズ・ゲートに保管されている知識は、人類の宝だ。
人類は衰退してしまった。
無慈悲な核戦争によって。
私の役目は、この衰退してしまった人類を引っ張っていける人物に、ここに保管してある知識を引き出す事のできる鍵『アルカディアズ・キー』を託すことだ。
私には見える。技術の再建、人類の発展の未来が。
私は、この機械の体で長い間、生き過ぎた。
だが、今の私は探究心に満ち溢れている。
早く未来を見てみたい。
今の人類が、どのように発展していくのか。早く見てみたいのだ。
(この先は白紙のページが続いている)』
本の厚さからもう少し長いものだと思っていたが、あっさりと読み終わってしまった。
焚き火に枝を投げ入れつつ、考える。
「分かってるのは、砂の護石を持っていった人は『デヴァイン・トラスト社』のゴンザレスとは違う人だということだけだな・・・」
砂の護石を誰が持っていったのかが分からない以上、護石探しは中断せざるを得ない。
仕方ないので、この日はもう休む事にした。
次の日からまた2日近くかけて、『エル・グランデ』の近くまで戻ってきた。既に辺りは暗くなり、見通しが悪い。
エル・グランデも近いので野宿せずに自宅に帰ってゆっくり休みたい。
急ぎ足で向かっていると、廃れた共同墓地から蒼白い光が出ている。
「イレーネさん、あれなんだと思う?」
「なんだろ・・・?人でもいる・・・のかな?」
2人で墓地へ入って光に近づくとそこには蒼白い光を放つ人魂が浮かんでいた。
『やめてくれ・・・殺さないでくれ!』
『やめてくれ・・・俺にはまだ・・・帰る家があるのだ・・・』
その瞬間、どこからともなく不気味な男の嘆き声が聞こえてくる。思わず鉄剣を抜き、辺りを警戒する。
『嫌だ、俺は死になくない・・・!』
墓の影から突然鎧姿の男が飛び出し、斬りかかってくる。反応しきれずに肩に相手の剣が掠った瞬間、傷口が燃え始める。
「嘘!?なんで燃えたの!?」
剣で相手の燃える剣を受け止めつつ、肩の火を消す。すると、イレーネさんが理由について答えてくれた。
「多分、あの人?の剣に『火属性のエンチャント』がかかっているんだと思う・・・」
確か、前に武器の本で読んだ時にそんな事が書かれていたような気がする。
武器職人が作る剣や斧に低確率で付与される特別な効果なんだっけ?
てか、今はそんなのどうでもいい!この人を何とか倒さないと!
相手の剣を避けつつ、相手を斬りつけるが血がほとんど出ていない。もしかしてこれが、アンデットってやつかな?
避けきれずに、剣を食らって燃えた所が痛む。相手の攻撃が早いからポーションを飲む隙もない。
相手が大振りで剣を振り下ろしてきたので何とか避けると剣が地面に刺さって抜けなくなったようで、もがいて抜こうとしている。
その隙に相手の背中から剣を刺す。刺した瞬間、相手の身体が光り始めて消えていく。
『そうか・・・私は・・・.とうの昔に・・・』
光が消えるとそこには剣のみが残されていた。自分はその剣を持っていた鉄剣の代わりに装備をする。
「この剣はありがたく使わせてもらおう。ここに置いていってもあの人が可哀想だからね」
「あの人、太古のゾンビウイルスでも残っちゃってたのかな?しっかりと天にのぼれて良かったですね」
そのまま『エル・グランデ』へと帰り、その日はそのまま自宅で深い眠りについた。