この小説はMinecraftの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを含みます
輸送飛行艇に乗り、魔王城空域にやってくる。
「艦砲射撃により、敵の砲兵部隊は壊滅!城壁に接近します」
既に到着していた飛行戦艦が既に仕事を始めていたようだ。自分の乗っている輸送飛行艇の隣の少し離れた場所にピクトリアス号が鎮座している。
しかし艦砲射撃を食らっても魔王城の城壁はビクともしない。
「ピクトリアス号、城壁に接近!41センチ砲発射します!」
ピクトリアス号から41センチ艦首砲が発射され、魔王城の城壁に穴が空く。とんでもない威力だ…。あそこの穴から入れば良さそうだ。
しかしよく見ると開けた城壁の穴から何か見える…?
「・・・・あれは装甲戦闘車両?鹵獲されたものか?・・・!?
ピクトリアス号!退避しろ!」
その瞬間、装甲戦闘車両から放たれた砲弾はピクトリアス号に直撃し、轟音を出して爆発する。
そのままピクトリアス号は山岳の合間へと墜落していった。
「なんてこった!ピクトリアス号がやられた!」
国軍兵士の声が響くが、それでピクトリアス号の墜落は止まるわけではなかった。
「・・・ねぇ、出久?あの戦艦に森大佐が・・・乗ってたんじゃ・・・」
「フォレスト大佐ね…ってそんな事言ってる場合じゃないよ!?」
イレーネさんの言葉に思わず突っ込んでしまう。がそんな事言ってる場合じゃない。
どうやら戦闘車両が積んでいたのは榴弾砲だったらしく、そのまま火薬などに引火し連鎖爆発が起きたようだ。
「作戦中止!あの戦闘車両の射程からすぐに離れ・・・ちょっと待て!?
どうやらピクトリアス号が装甲戦闘車両と刺し違えたようだ!」
更に国軍兵士の声が響く。
「フォレスト大佐の弔い合戦だ!作戦を続行する!」
「上陸開始!
皆!!この戦争を終わらせるぞ!!」
「イレーネさん、これでこの戦争を終わらせよう!そして世界の破滅を防ぐんだ!」
「・・・そうだね、出久。やろう・・・!」
輸送飛行船から伸びた橋を渡り、魔王城の建つ山地へと降りる。
後ろからは同じ傭兵たちが続く。
そのまま岩山を進み、先程開いた城壁の穴へと向かう。
城壁の穴から城内へと侵入する。そこにはこれまで戦ってきたゴブリン機甲兵やパンプキン狙撃兵より上質な鉄っぽい鎧や装備を着込んでいる。
鉄なのかはよく分からないが。この世界には鉄に似た金属が多すぎるからね。
無駄な考え事は一旦やめて向かってくる兵士達を倒していく。
その中にはパンプキン技杖兵というのもいた。パンプキン魔法兵の亜種だろうか。
なるべくパンプキン技杖兵の攻撃は当たらないように攻撃を加えていく。
ゴブリン機甲兵の落とした剣を拾い思いっきり投げ、剣先がパンプキン技杖兵の脳天を直撃する。
やはり魔王城なだけあり、敵の数が多い。既に何人かの仲間の傭兵が数の暴力により倒されている。
何とか視界に入った敵は全て倒していく。時折回復ポーションを飲む。流石にこの数だと捌ききれない。
城の大広間を進んでいくと、少し大きめの扉がある。そして扉の左右には鍵穴がそれぞれ1個ずつある。
「イレーネさん、この扉壊せるかな?」
「・・・うーん、壊すのは多分無理かな・・・。鍵穴が二つあるし鍵を二つ刺せば多分開くと思う・・・」
流石魔王城。この扉で時間稼ぎでもするつもりだろう。
そんな訳で扉の右にある階段を降りて鍵探しに向かうのだった。