アルカディア 出久の世界を救う旅   作:お〜い粗茶

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⚠︎注意⚠︎

この小説にはマイクラの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを数多く含みます


VS魔王と提案

黒い骸骨の化け物と化した魔王はどうやってるのか分からないが空中を飛び回る。

そしてその状態から黒い頭蓋骨が複製され、こちらに向かって飛ばしてくる。

 

頭蓋骨が地面に当たると爆発を起こすが地形は壊れていない。

 

空中を飛んでいるため、弓で応戦する。

飛んでくる頭蓋骨に当たると、パンプキン魔法兵の攻撃を受けた時と同じように体力が削られる感覚がする。

前にイレーネさんに聞いたら『負傷の魔法』というものらしい。

 

空中を縦横無尽に移動する魔王に何発も弓を放つ。移動スピードも速く避けられることも多かった。

 

5分程度、弓と頭蓋骨での戦いが続いた。

 

そして矢が魔王に当たった瞬間、魔王の周りにうっすら白いバリアが貼られ矢が弾き返される。

しかし、魔王は空中を飛ぶのをやめ低空飛行に切り替えてこちらに向かって突進してくる。

 

「戦法を切り替えてきた!?でもこれなら剣が届く!」

 

魔王の突進や飛ばしてくる頭蓋骨を避けつつ、何度も何度も魔王に剣で斬りつける。

 

そして魔王の肋骨の胸の部分に剣を突き立てた瞬間、魔王は軽く爆発を起こして元の姿に戻った。しかしテレポートで元いた高台の下に移動していく。

 

「ぐっ・・・・・ハァ・・ハァ・・・・」

 

魔王はかなりの傷を身体に負っている。肩で息をしているぐらいだ。

するとイレーネさんがポーチから出てくる。

 

「お願い!!話を聞いて!!あなたが死んでしまっては意味がないの!!」

 

イレーネさんの言葉に魔王は無言を貫く。

 

「あのね?お母さんの未来予知によると・・・近い未来にこの世界は破滅してしまうの」

 

魔王はまだ無言を貫いている。傷が少しだけ治ってきているようにも見える。

 

「それでね?その原因を私達は探してるの」

 

そこでやっと魔王が口を開く。

 

「・・・・・私が・・・・・原因ではないかと。そう考えているのだな・・・?」

 

「・・・国が疲弊して、人間に追い込まれ、どうしようもなくなった私が・・・なにか世界を揺るがす大きな力を使うのではないかと・・・そう考えているのだな?」

 

イレーネさんは魔王の言葉に「・・・うん」と一言答える。

 

「残念だが、それは見当違いだ。私が持つ力は今ある力だけだ。それ以上もそれ以下もない」

 

どうやら世界の破滅の原因は魔王ではないようだ。また1から探し直しかなと思っていると、魔王はとんでもない事を言いだした。

 

「・・・が、貴様らは私に残っている力を見誤っているようだ!!覚悟しろ!!」

 

その言葉に思わず剣を構え直す。すると入口の方から声が聞こえてくる。

 

「往生際が悪いな、魔王よ」

 

その声の持ち主はまさかのティルマンさんだった。イレーネさんはポーチに隠れる。

 

「諦めろ。誰がどう見ても今の貴様は立っていられるのがやっとの状態だ」

 

するとティルマンさんは自分の方を見る。

 

「出久よ、大丈夫か。よくやってくれた。弓兵が厄介で中々来れなかったのだ」

 

「いえ、僕は大丈夫です」

 

「まさか出久が魔王を倒すとはな。驚いたよ。城の各所は制圧した。我々の勝利だ!」

 

するとティルマンは今度は魔王の方を向き、ポーチから巻いた状態の紙を取り出す。

 

「時に魔王よ・・・一つ私から提案があるのだが・・・」

 

「・・・・なんだ?」

 

「貴様の命は取らん。この停戦協定にサインし、平和交渉に望んではくれまいか?自国民からの信頼が厚い貴様が殺されたとなっては、たとえ戦争が終わっても、すぐに反発が起こるだろう。ここで貴様が死ねば、我々人間側、貴様ら魔導連合側、双方から更なる犠牲が出る。

 

貴様をここで生かし、国民に一言、戦争をやめるように言ってくれればよいのだ。我が国の国民にも、戦争を続ける気力はない。我が国の軍上層部や王族も、それは十分承知の上だ。私は悪い話だとは思わないぞ?」

 

魔王はティルマンさんの話を無言で聞いていた。色々考えているのだろうか?そして口を開く。

 

「・・・・分かった・・・・停戦に応じよう」

 

「それでこそ、人の上に立つべき者の選択だ」

 

魔王が停戦協定に応じたということは人間と魔族の戦争は終わったのか・・・。色々と長かった気もするけど、まだ自分達の目的は達成されていないのだ。旅はまだ続きそうだな。

 

「・・・なぁ、傭兵よ・・・。私は、この戦いで多くの重臣、友人、若い兵士、様々なものを失った。・・・私は・・・何かを守ることは出来たのだろうか・・・」

 

「今、こうして貴様が生きているということが、後に多くの人を救うことになる。生きるというその選択は、間違っていないと思うぞ」

 

「・・・・・そうか・・・・よかった・・・。」

 

そして魔王は壁にもたれると少しだけの睡眠に入ったようだ。

 

「さぁ!!皆で帰ろう!!・・・やっと終わらせることができたぞ・・・エリク・・・アマンダ・・・」

 

その時見たティルマンさんの顔は嬉しそうに感じつつも悲しそうな気がした・・・。




結構長くなっちゃった・・・
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