この小説はMinecraftの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを含みます
本来の配布マップと違い、販売されている剣が一部刀になっております
ティルマンさんとの会話の後、すぐにエル・グランデ行きの飛行船のチケットを取った。
多分久々の自宅だからワクワクしているのかもしれない。こんなにも長い間、家に帰らないということが元の世界でもなかったからな。
そして来る時と同じ三日間かけてエル・グランデへと帰ってきた。
「この街に帰ってくるもの久しぶりだな・・・」
「そうだね・・・」
思っきり背伸びして深呼吸する。この街が第二の故郷になってると思う。
そしてそのまま自宅へと直行していった。
家の鍵を開けて思わず「ただいま〜」と言ってしまう。もちろん返事は帰ってこない。
とりあえず、窓を全開にして空気の交換をする。ついでに少し積もってる埃も掃除してしまおう。
「出久、この後の予定はどうするの?」
「とりあえず、今日明日ぐらいはこの街で過ごそうかな。その間にポーション瓶の返却、装備のメンテ、保存食の買い出しとか…」ブツブツ
「出久、またブツブツ1人で言ってるよ」
「あ、ごめんイレーネさん。元の世界にいた時からの癖でさ」
その後の二日間の休暇で久しぶりの美味しい外食や買い物も出来た。イレーネさんも美味しいパンプキンパイに満足していた。
そしてイレーネさんと一緒にスノーランド村へと出発した。5日程度歩くと言っていたからとりあえず倍の十日分の保存食を持ってきた。そういえば野宿っていつぶりだろう。だいたい国軍司令部に寝泊まりだったし。
出発してから二日後…
特に盗賊に会うような事はなく、川の畔に出来た村が見えてきた。看板を見るとパインレイク村と書かれていた。
「あれ?スノーランド村じゃない?」
「あ・・・あの、スノーランド村はこの村を過ぎた先だよ・・・」
「でも休憩できる場所があるのはいいね、イレーネさん。今日はここに泊まろうか」
そんな訳で村を探索していると、川沿いの建物に剣の絵が書かれた看板が吊り下がっていた。
「あ、そういえば・・・このパインレイク村には鍛治屋があるらしいよ」
「鍛冶屋か。自分量産された剣と亡霊が落とした剣しかないしいい物があるかもね。入ってみよう」
中に入ると石造りになっていて鍛冶場っぽい雰囲気がある。壁にはいくつもの剣が飾られている。その中には刀と言った方がいい形の剣もあった。
辺りを見渡していると、自分達が入ってきた入口から薪を抱えて30代後半ぐらいの男の人が入ってきた。
「お、いらっしゃい。ちょい待っててくれよ」
男の人は薪を竈の近くに置くと石レンガ製のカウンター机の前に来るように言ってきた。
「俺はこの村唯一の刀鍛冶のサイトウちゅうもんだ。お前さんの欲しそうなもんはうちには無いぞ?」
「一応傭兵やってます…」
「ほう傭兵か。それはすまなかったな。かなり若いみたいだけど凄いな。俺の店の武器は作るのに手間がかかってよ、ちいとばかし高いんだ。自分で言うのもなんだがどれも一級品だ。買う余裕があったら買っていってくれよ」
壁にかかっている剣の全てにエンチャントがかかっているようだ。その中の『名刀クロガネ』という剣に惹かれる。剣というかほぼ形は刀だ。値段は脅威の金塊24個だった。
あれは絶対に欲しい。
「おじさん、お金貯めたらまた来ますね」
そう言って店の入口へと向かう。傭兵頑張ってお金貯めないとな。
「そうかい、また来てくれよ。あと、まだ俺二十代なんだけど・・・」
なんか言ってたけど気のせいかな?
1晩泊まったら再びスノーランド村に向けて出発しますか。