この小説はMinecraftの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを含みます
パインレイク村の宿で1晩泊まってから、スノーランド村へと出発した。
「とりあえず、クロガネを買いたいから休暇が終わったら傭兵頑張ろう」
「でも・・・無茶はダメだよ・・・?」
「それは分かってるって、イレーネさん」
そんなたわいもない会話をしつつ、道を進んでいく。遠くには大きな雪山が見えている。
それから二日間、歩きと野宿を繰り返して周りの景色が白に染まってきていた。気温も下がってきている。
「流石に、寒くなって・・・きたね。出久は、寒くないの?」
「流石に寒くなってきたよ。大丈夫、その為にエル・グランデでこのマントを買ってきたんだから」
そういってポーチから普段の野宿で使っているマントより厚手のやつを出して羽織る。うん、少しは寒さは和らいだね。
「私・・・もう寒いからポーチに・・・入るね」
イレーネさんはそういってポーチの中に入ってしまった。森の妖精のイレーネさんには少し寒すぎたのかな?
そしてそこから1晩野宿をして歩き続けた。
そしてパインレイク村で見えていた雪山のかなり近くまでやってきた。その山の麓に村が見える。恐らくあれがスノーランド村だろう。
村の入口の看板には『スノーランド村』と書かれていた。やっぱりここがティルマンさんが言っていた村か。
村の家は日本の古風建築のように茅葺き屋根の家が並んでいる。村全体が雪に覆われている。
村の広場には、大人数で暖まれる大きい焚き火、それの少し離れたところに東西南北で囲むようにトーテムポールのようなものが立っている。
でもティルマンさんが言っていた古巣はどこにあるのだろうか。村人に聞いてみようかな。
焚き火で暖まっていた男の人に話しかける。
「あの〜すみません。少し聞きたいことが…」
「おや、旅のお方かい?何も無いようなこんな村に旅人が来るとはね。それで聞きたいことってなんだい?」
「えっと、古巣ってどこにあるか分かります?」
村人は少し唸ってから首を傾げる。
「残念だが、分からないよ。力になれなくてすまないね」
「いえ、いいですよ。自分で探すんで」
「そうだ。一つだけいい事を教えてあげよう。つい先日ね、無精髭の剣を持った男がきて村の奥の道を進んで行ったよ」
「あ、ありがとうございます。」
村人と別れて村の奥にあった道を進んでいく。
その道の突き当たりには壁に埋め込まれた砦のようなものから階段が伸びていた。その階段を登ると砦の中は岩肌はそのままで3m四方の洞窟が掘られていた。
「多分ここが古巣なのかな?」
その洞窟を進むと突き当たりに鍵穴があったので、そこにティルマンさんから貰った鍵を入れる。
鍵はそのまま鍵穴へと消えていき、『ガシャン』という音を立てて自分の横の洞窟の壁が開いた。
隠し自動扉になっていたようだ。こんな技術もあるんだと思ったが飛行艇とかもあるし今更か。
開いた扉から中に入るとそこは広い空間が空いていて、木で出来た階段にロフトのようなものがあった。その奥にある受付のような場所にティルマンさん本人が待っていた。