この小説はMinecraftの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを含みます
扉の先の部屋からは西方国とデヴァイン・トラスト社の取引の声が聞こえてくる。内容はよく聞こえてこないが。
「・・・・。・・・・では、契約内容は以上でよろしいですね?」
「うむ、この最新式の装甲戦闘車両を配備出来れば、戦闘をかなり有利に進められるだろう」
「わかりました。今後ともよろしくお願いします。では、ここにサインを」
「うむ。こちらこそよろしく頼む」
ドカーン!
その瞬間、少し遠くの場所から爆発音が響いてくる。その爆発音と同時に扉を開けて取引現場の部屋へと入る。
机を挟んで入ってきた扉側にデヴァイン・トラスト社の社員、その反対側に西方国士官にいた。
奥には機兵が待機している。
「おお、見張り役か!早く我らを守・・・・「お命ちょうだいします!」・・・!?」
ザシュッ!
厄介そうな西方国士官の方を先に斬り、そのまま心臓を貫く。
「お前!何を・・・グハッ!」
デヴァイン・トラスト社の社員も続けて倒す。機兵も反応して襲ってくるが、しっかりと機兵の弱点の動力部を貫く。
チタニウムの剣なら十分に貫ける。
機兵を機能停止にしてからデヴァイン・トラスト社の社員の懐を探る。すると先程契約したであろう契約書が出てくる。
「恐らくこれが契約書かな?回収できたし、急いで脱出しよう!」
着ていた制服も持ってきていたいつも着ている鎧に着替え直す。制服はその辺に投げ捨てて、そのまま部屋を飛び出す。
するとイレーネさんが声をかけてきた。
「そういえば、出久は出口の場所は分かってるの・・・?」
「・・・知らないや。とりあえず適当に行けば多分出れるよ」
適当に石造りの廊下を走り抜ける。要塞内にある放送器具で放送が流れてくる。
『侵入者がいるぞ!!…総員!!…戦闘配備!!』
その放送を聞きつつ、進んでいくと廊下の出口がありその先には戦車が待機している。その先は中庭のような場所のようだ。
「・・・ここを進むしかなさそうかな」
戦車からいくつもの弾が放たれるけど、それらを何とか避けていく。前の世界だったら絶対避けられなかったと思うと恐ろしい。
何とか出口を出ると、西方国海兵隊が何人か襲ってくる。それらを一瞬で切り伏せる。戦車の横を通り過ぎて奥にあった階段を登る。
要塞の上の道を進んでいこうとすると突然、
「出久!!止まって!!」
イレーネさんの突然の声にびっくりして止まると、目の前で爆発が起こる。空を見ると飛行艇が飛んでいる。そこからの砲撃のようだ。
砲撃がやんだので道を進んでいく。
「イレーネさん、ありがとう」
「私にはこれぐらいしか出来ないから・・・」
進んだ先の階段を登って折り返して進む。
「また艦砲射撃がくるよ!」
イレーネさんの言葉の後に再び砲撃が飛んでくる。地面で火が燃えているがそれらを何とか避けて道の先の部屋へと逃げ込む。
何人かの西方国海兵隊をぶっ倒してついでにチェストを漁ってエメラルドを頂戴する。
「・・・出久、実は結構余裕あるよね?」
「あはは、バレた?まぁこれぐらい許されるでしょ?」
イレーネさんに呆れられるが気にせず、部屋を進みつつチェストを漁る。
「金塊まであるじゃん。有難くもらっていこう。あの剣絶対買いたいし」
「出久、もう完全に泥棒だね・・・」
「チガウンデス、キタナイ大人カラ、オ金ヲタスケテルンデス」
そんな感じに道を進んでいくと、雰囲気が違う場所に来た。恐らく訓練所かなんかだろうか。
すると来た扉から『ガチャッ』という音が聞こえる。
「・・・閉じ込められた?」
「ハハハハハ、素晴らしい。見事なものです」
声のした方を見ると、入ってきた扉の反対側にも扉があったらしくその扉にもたれている人が笑っていた。
「たったそれだけの人数で正規軍の砦をここまでかき乱すことができるとは。正規兵達がお粗末な訳ではありません。皆、それなりに厳しい訓練を受けているはずです。あなた方、相当な手練ですね?」
空気だけで分かる。この男は、相当な強敵だ。
「おっと、申し遅れました。私、先ほどあなたが倒した社員の護衛を務めておりました、名もなき傭兵です。一応仕事ですので、私は、あなた方を始末しなければなりません。
この部屋の鍵は私が持っています。欲しければ、私を殺して奪ってください。久々の勝負にゾクゾクしてまいりました。では、まいります!」
そういうと名もなき傭兵は剣を構えたのだった。
結構長くなった…
明日以降はポケモンSVやるのでしばらく投稿ないかもしれないです