この小説はMinecraftの配布マップ『ARCADIA』のネタバレを含みます
流血表現があります
感想お待ちしています
「ねぇ・・・聞こえる・・・?」
頭の中に直接女の子の声が聞こえてきて起き上がる。そこは神殿のような部屋だった。
「えっと、確か村人を助けている最中に爆撃が目の前に落ちて・・・」
「やっと見つけた。お母さんがこの世界に連れてきた人・・!」
すると、突然目の前に白髪でショートの小学生3年生くらいの女の子が降り立つ。手には赤い宝石が付いた短い杖?を持っている。
「自己紹介がまだだったね。私は『イレーネ』この世界の妖精・・。」
「イレーネさんと言うんだね。僕は、緑谷出久だよ」
「うん、知ってるよ。それとここがどこか気になるでしょ?ここは夢の世界。あなたは生死の境をさまよってるの」
やっぱり爆撃に巻き込まれていたみたいだった。このまま自分は死んじゃうのかな?
「あなたはこの世界の破滅の未来を変える為に召喚されたの。だからこんな所で死んじゃダメ。この世界を救えるのは異世界から来たあなただけなの」
「私はこれから貴方と一緒に旅をするの。旅をしてこの世界の未来を変える方法を見つけるの。協力してください、お願いします」
イレーネさんは腰をしっかりと曲げて頼んでくる。女の子にこんなことをさせるなんていけないと思って顔をあげさせる。もちろん協力すると答える。
「ありがとう、私の回復魔法であなたの現実の身体を治療してあげる。1つしか無い命なんだから大切に・・・してね・・・?」
「これから私はあなたのポーチの中に隠れてるね・・・。現実だととても小さいから・・・。それに一応魔族・・・だし、この世界の人間って魔族・・・.嫌いでしょ?」
その瞬間、頭の中に男の人の声が微かに聞こえてくる。
「ほら、あなたを呼ぶ声が聞こえる・・・。もう、行かなきゃ」
その瞬間自分の視界は暗転した。
「おい!しっかりしろ!」
目を覚ますとあの村だった。近くには救急箱を持った衛生兵がいた。
「おお、目を覚ましたか。なんとか命はあるようだな、良かったよ」
「戦闘はどうなったんですか?」
「村は制圧したし、視察団も無事だ。しかし村はあの有様だよ・・・。村人が何人も亡くなった」
村は爆撃によって地面はでこぼこになり、たくさんの家が壊れている。
「しかも、亡くなった村人の中にはティルマンさんの奥さんと息子さんもいたそうだ。気の毒にな・・・」
ティルマンさん、あんなに家族に会うのを楽しみにしていたのに・・・。自分の手足には包帯が巻かれていて動きにくいが村の中でティルマンさんを探してみる。
しばらく探していると、ある1軒の壊れかけた家の中でティルマンが立ち尽くしていた。他の傭兵によるとずっとこの場所から動かないそうだ。
剣を地面に刺してその近くには赤いポピーが植えられている。
「ああ、イズクか・・・、生きていて・・・よかったな・・・。
・・・・・・・・・仕方がなかったのだよ。まさかこんな日が来るとは思わなかった・・・。すまんが、しばらくひとりにさせてくれ・・・。」
そう言われてしまったので、ティルマンさんを置いてエル・グランデへ帰る馬車に向かうのだった。