大戦の影響を色濃く受けた年代が過ぎ去り、高度経済成長に湧く日本はその栄光の光の下に濃ゆく暗い影をさしていた。
『特別ウマ娘人権法』、通称ウマ娘法の成立。
ヒトよりも力強く、体力もあり、なにより総じて気性の大人しい乙女たちを保護するという名目で制定されたこの法案は、彼女たちを危険から遠ざける一方、彼女たちを活躍の場から遠ざけるという側面を含んでおり。
結果としてそれまで彼女たちが活躍していた土木建築や運送、警察、自衛官などという分野から彼女たちは姿を消し、その身に宿る宿命とバ
押さえつけられていた彼女たちの衝動と葛藤は限界へと達し大きな暴走を引き起こす。
『暴走ウマ娘』の登場である。
『このR334は我ら黒王軍が領土とする』
『流派東方不敗は王者の風よっ! 国なぞの風下に入る等と思うてくれるな!』
『暑苦しいこった。俺たち傾奇者は精々、傾かせてもらおうかねぇ』
ただ無軌道に走り回りその青春のエネルギーを消化する彼女たちの動きはやがて全国で知られるようになり、同じように押さえつけられていた他のウマ娘たちに感化。
走りやすい国道を巡って繰り広げられる、『暴走ウマ娘』同士の
瞬く間に広がっていく『暴走ウマ娘』の存在は世間にウマ娘という存在への偏見を根付かせ、暴走もせずただ生活しているだけのウマ娘たちにも影響を及ぼし始め――
『やぁーい! お前の母ちゃんウマ娘ー!』
『こくどーをせんきょするって悪いことしてんだろー!』
『ううっ、違うのね。お母ちゃんは悪いウマ娘じゃないのねっ!』
偏見という名前の悪意へ切り替わり、迫害へと繋がっていく。
――これは、そんな混迷とした時代の、北海道。
「ららら~~♪ るるる~~♪ っとくらぁ! さぁてりんごもたらふく食ったし一眠りでも……あん?」
小さな森の、木の根っこに巣を構える一風変わった小さなネズミと。
「んあ~……もう食べられないのね……」
白くて小さな一人のウマ娘との出会いから始まる。
「あの
「たれ子……」
「走っても走っても追いつけない……追いついてもすぐ離される……完全に負けたのよね……なんだかくやしくて……」
「抜かれると悔しいけど……抜くと嬉しい……だから」
「どうせなら……嬉しい思いすんのね……」
「――ああ、そうだな……」
これは、数奇な運命によって出会った一人と一匹から始まった、おとぎ話のような昔の話。
「勝ちに行くぜ。ミドリマキバオー」
ウマ娘アニメを見て思いついた妄想を書き立ててみただけ
思いついたものをそのまま書いてます(白目)