誤字修正。貧弱な自分さんありがとうございました
シャクリ、と音を立てながらリンゴを齧る。口の中に弾けるように広がる甘味とその瑞々しさに、つい頬が綻ばせながら一口、二口と齧りつく。
予想以上の品質と糖度に道中、世話になった農家に腹の足しにと渡してくれた農家の顔を思い出す。これは帰りには何かお礼を持っていくべきだろうか。
「戻った」
「おー、おつかれ」
2個めに手を出すか否か悩んでいると、背後からかけられる声。偵察に出ていた仲間が戻ってきたらしい。
「間違いない。あれがミドリ牧場だ」
「ほーか」
言葉短く、要点だけを伝えてくる仲間にそう返事を返し、茎だけとなったリンゴを野原に放り投げる。青森のリンゴは美味い。街頭テレビジョンでアナウンサーが言っていた事は、どうやら本当だったらしい。
腰掛けていた切り株から立ち上がり、振り返ると8対の視線が自分に向かっている。長旅の疲れは有る。だが、それ以上に気合が乗っている。口元を歪ませ、彼女は一つ頷いた。
「行くか。ミドリコに会いに」
「ん”あ”~~~~っ!!!?」
「ほれほれ頑張れ。追いつかれちまうぞー」
シャクシャクとリンゴを齧る。美味い。商業用に栽培されている果樹は野生のモノとは段違いの味わいを持っている。
日本人の食に対するこだわりは前世、前前世で良く知っていたが、どうやらこの世界の日本人も食に関しては熱い情熱を持っているらしい。
「親分さん、お味はどうかしら」
「ああ、奥さん。美味しく頂いてるよ」
「貰い物でごめんなさいね」
そろそろ食べ終わるか、という頃合いに背後からかけられる声。声のした方向に振り返ると、麦わら帽子を被った女性がバスケットを持って立っていた。
茶色い長髪を後ろで纏めた彼女の名はミドリコ。このミドリ牧場の跡取り娘にして、目の前で猪に追いかけられているミドリマキバオーの母である。
「おかあちゃああああぁ”ぁ”ぁ”ん”!!! だずげでぇ”ぇ”ぇ”!!!」
「あらあら。マキちゃ~ん! フォームがぶれてるわよぉ~!」
「あと3周だ。気張れ、タレゾー!」
「なんで増えてるのね!? ヒィィィ!?」
ツン、ツン、と猪の鼻と牙に尻を突かれながら、タレゾーが悲鳴を上げながら加速する。だろうな、とは思ったが、やはりまだ余力があったか。
いや、余力というよりはギア、か。
「大した馬力だ。こっちでも心臓の強さは変わんねぇか」
明らかに先程までとは違う速度。無意識の内にギアを一段上げたのか、それまでピッタリと後ろにくっついていた猪がグングン引き離されていく。本気で走るという事を今までしたことがないのだろう。全力の出し方を、タレゾーはまだ知らなかった。
今、行っていることは実を言うとタレゾーから頼まれた事だ。出会った日、あの夜をオレの住処で過ごした後、タレゾーの招待を受けてオレはタレゾーの住むミドリ牧場へやってきた。
寝物語に語ってやったかつてのタレゾー……ミドリマキバオーの物語が、よほどお気に召したらしい。
飼育している家畜が馬から牛に変わっているからか大雑把な形は違うが、地形や家屋に形は記憶にあるものと同じ。そして何よりもそこの主である飯富のオッサンの姿はかつてと変わりなかった。 多少若い見た目だが、頭に関しては若い頃からああだったらしい。
懐かしくなってつい気さくに話しかけたら、ネズミが喋ったと腰を抜かして驚かれたな。どうやらこの世界では、生き物はヒトとしゃべれないらしい。
これは人里に降りたからこそ分かった事だ。森の動物は大体会話が通じたんだが、人間には彼らの言葉は分からないらしい。前世の、人間だった頃の世界に近い世界なんだろう。
――少し思考が逸れた。トントンと頭を指で叩き思考をリセットする、
タレゾーから頼まれたのは、走る術を教えてほしい、という事。G1勝利バの母を持つ。前世と違って一緒に彼女と暮らせているお前が何を、と最初は思ったが、タレゾーは頑なにオレに教えてほしいの一点張り。
この世界のヒト……特にタレゾーのようなウマ娘という特別な存在に対してかつての馬のように教えて良いのか。ミドリコに中山訓練校での話を聞きながら、この世界の競バという物がどういうものか理解を深めてからならまた話は別だったんだが。
渋りながらもタレゾーの涙混じりの懇願に折れてしまったオレは、ミドリコが現役時代に使っていたという広場を使いタレゾーの今の走りを見せてもらう事にした。実際にウマ娘が走る姿を見るのは初めてだったから、かつての調教師としての知識が役に立つのか不安だったが……
「開けてびっくりなんとやらってな」
「はい?」
「いや。初めてタレゾーの走りを見た時の事をちょっとな」
「……ああ」
苦笑交じりのミドリコの相槌。あれは酷かった。手と足が両方一緒の方向に出てるしヨタヨタしてるしコーナーを曲がる時はわざわざ止まって横に走っていく。終いには犬のように手をついて走り始めて……あれは意外と早かったか。
今どきの小学生でももうちょっと走り方を知ってるぞ、とその時は思ったのだが。よくよく考えればタレゾーはどうも小学校には通っていないようで、同年代の友達らしい存在の話も聞かない。テレビで競バを見ることはあるらしいが、どうも走るという事を頭で理解できていないように感じたのだ。
仕方ないのでその場に居た奥さん……ミドリコさんにお願いして、タレゾーが理解できるくらいにゆっくりとした速度でコースを走ってもらい、オレが頭の上に乗って正しい走り方を口頭で説明しながら走らせて。
そして一月が経過して、その結果がこの状況、というわけだ。結局言葉だけだと全力で走るという事を理解させられなかった。調教師としては恥ずかしい話だ。
だが、やはり元が馬というだけはあるのか。一度走ることを覚えちまえば後は勝手に育っていった。それも恐ろしい速度で。
猪を置き去りにするあのスピードが、今のタレゾーの実力なんだろう。余力の全てを使って全力の
まぁ、後ろを走る猪――東森の猪之助には追いつきそうだったり、追い抜きそうになった時は適当な所でスピードを緩めてくれ、とは伝えていたから、仮にスタミナ切れでバテてもゴール前で追いつくなんて事はないだろうが……
「良いぞタレゾー! そのスピードを維持したままコーナーに入れ! どう曲がるかは覚えてるな!?」
「ち、小さく足を! 一杯、早く動かすのね!」
オレの声にそう答えながらタレゾーはコーナーに突入する。小学校低学年と言われても通じる体躯のタレゾーが、元々小さな歩幅を更に小さくし、その分回転を上げて足を動かす。
ピッチ走法という走法の一つだ。
「そうだ! 小さく回れ! 最短距離を最速で回るんだ!」
「体をもっと内側に入れなさい! コーナーフェンスを怖がっては駄目よ!」
俺の声に合わせるようにミドリコの檄が飛ぶ。その声に答えるように徐々に走りの鋭さを増していくタレゾーの姿に、ふっとミドリコが小さく微笑みを浮かべた。
「良いのかい」
そんな彼女の姿に、ふと湧いた疑問が口から出てくる。
「……?」
「タレゾーから
怪訝そうな彼女にそう言って、再びタレゾーと猪之助に視線を向ける。今、彼女の目の前で起きている事は、端的に言えば年端も行かない実の娘が野生動物に追い回されているという、普通の親なら全力で止めに入る光景だ。
勿論、あそこで走っている猪之助にはしっかりと言い含めてある。報酬として用意した、森では滅多に口にできない穀物は猪之助の胃袋をガッツリ掴んだらしく、最近は呼んでも居ないのに牧場の近くに来て番犬代わりに野生の獣を蹴散らしてくれている。
とはいえ、だ。そういう風に働いてくれているとはいえ、猪之助は立派な野生動物で、その猪之助を連れてきたオレも氏素性の知れない喋る一匹のネズミ、実際牧場主のオッサンは孫が連れてきた珍しいペットくらいの認識でオレに接して来ている。
信頼も信用もされるわけがない。勿論、オレ自身に悪意はないが、信じてもらえる要素もないのだ。
「ああ、なんだ。そんな事ですか」
だが、そんなオレの疑問に対してミドリコはおかしな事を聞いた、とばかりにクスリと笑う。
「そんな事っておい」
「そんな事ですよ。だって」
そう言って少し目を細めた後。視線をオレからタレゾーに変えて、ミドリコはポツリと呟いた。
「貴方が牧場に来てから……マキちゃんが笑ってくれるんです」
「タレゾーが? しかし、あいつは会った時から」
「……それだけで、信じるには十分なんです。私には」
ミドリコの言葉に眉をひそめながら彼女を見上げるも、薄く微笑んだ彼女の表情からはその感情を伺うことは出来ない。
……困ったな。軽く雑談混じりに尋ねたつもりだったんだが。なんとも気まずい空気になってしまった。
彼女の前世を知る前前世のネズミに心の中でどうすれば良いか尋ねるも、心の中に浮かぶネズミはお手上げだ、と両手を広げている。同じく心の中に浮かぶ前世。人間だった頃の男は、ポリポリと頭をかきながら視線を逸してくる。使えねー同居人どもめ。
ふぅ、とため息を付いてタレゾーに視線を向ける。真っ白な短髪。小さく、宝石のような輝きを持った瞳。随所随所で感じる確かなミドリマキバオーの面影を見せながら、しかし決してたれ蔵と同じ存在ではない少女。
ウマ娘、か。前世の、それこそ現役のジョッキーだった頃に話題になった言葉だ。ウマド◯ナみたいなもんかと思ったらライト層の競馬ファンを激増させ、JRAのこれまでの努力がなんだったのかと協会のお偉方を渋い顔にした作品群。
JRA広報の迷走っぷりに関してはまぁ、兎も角として。馬が出てくる作品は大概触っていた前世の俺も勿論これに手を出して、お目当ての存在と出会えずある程度の所で手を引いたんだが……
「こうなるならきっちり履修しておくべきだったか……」
「え?」
「いや、なんでも無い。こっちの話だ」
つい口から出た弱音にミドリコがこちらを向くが、なんでもないと首を振ってタレゾーに視線を戻す。ただの育成ゲームとしか認識していなかったが、どうもかなりシビアな世界観の作品だったらしい。
あの年齢の少女が家出して夜の森を彷徨う。そうそう起きるものでも、起きていいものでもない。だが、それを起こしてしまうだけの状況にひと月前のタレゾーは陥っていた。ミドリコの言葉。通っているはずの小学校。なんとなく予想はつくが、あまり愉快な状況ではないだろう。
……確証もないもので不機嫌になっていても仕方ない、がな。舌打ちしそうな気分を誤魔化すように、今のタレゾーの走りについてミドリコと意見を交わす。
「3周を無事にゴールイン、ただし後半バテて、猪之助との距離は3バ身って所か。上出来なんじゃないか?」
「荒いところは多いけれど、良い走りだったわ。1月しか練習していないのに」
「ああ。大した成長力だよ、あんたの娘は」
ミドリコの呟きに頷きを一つ返し、こちらにクールダウンがてら歩いてくるタレゾーを眺める。確かに上出来と言っていいだろう。あいつは未だに10を超えた程度のガキ、それこそ前世で言う仔馬の時期だ。それでこれだけ走れるなら上等も上等だ。
……最も。内心若干の物足りなさを感じているのは、否めない。脳裏に映る黒いアイツは仔馬の時点でほぼ完成し、年齢と共にその完成度を深めていった。そんなかつての宿敵の姿は、2度の死と再生を経た今でもはっきり思い返すことが出来る。
とはいえ、だ。
「今のタレゾーなら――」
あん時の、お前の視界に映っていたかね。カスケードよぅ。
「お疲れさん。タレゾー、リンゴ食って一休憩だ。猪之助もあんがとよ」
「リンゴ!? やったのね!!」
『猪突猛進! 猪突猛進!』
「おう。奥さん、猪之助にもリンゴを投げてやってくれ」
「はいはい。いのすけ、さんもありがとうございます」
ミドリコにリンゴを手渡しされたタレゾーが元気に飛び回りながらリンゴに齧りつく。器用な奴だなぁ、と思いながら腰掛けていた木の柵から降り、タレゾーの元へと歩みをすすめる。
この後は休憩後、ミドリ牧場の仕事の手伝い、牛乳を台車に乗せての配達だ。体格の問題から前世ほど極端な心臓への負荷はないようだが、心肺機能の強化に走り込みは必須。ついでに家の手伝いならタレゾーも拒否感なく街に出てくれるしな。
半分押しかけた形でミドリ牧場に来てから1月。本来なら学童という年齢である筈のタレゾーが牧場に引きこもっているのは、あまり健全な状態ではない。少しでも外界との接触を増やせれば、程度の期待を懐きながら、飛び跳ねるタレゾーの足に飛び移りテテテッと体を駆け上がる。
「ヒャンッ! くすぐったいのね、親分」
「だったら飛び回るのを止めろ」
頭に駆け上がる時、首筋がくすぐったかったのだろう。抗議の声を上げるタレゾーにそう返事を返す。オレの言葉に「はーい」と間延びした返事を返し、近くの木に背中を預けて座り込む。
「親分。この後はなにするのね?」
「オッサンに牛乳配達頼まれてたろ。台車引いて街まで走るぞ」
「街……遠いのね……」
「ゆっくり走って良いぞ。こいつで鍛えるのは脚力じゃない。肺だからな」
でかい鼻で空気を取り込んでいたたれ蔵と違って、タレゾーの目鼻立ちは普通の人間サイズだからな。温水プールでも有ればそれで鍛えるんだが無いものはしょうがない。夏場に海で泳ぐか、今回のように長距離マラソンで地道に鍛えていくしかないだろう。
「じゃあ! じゃあ、お話してほしいのね! こないだの続き!」
「こないだ? ああ。ベアナックルの話だったか」
「うん! あ、あとアマゾンと、ワクチンについてももっと聞きたいのね!」
「分かった、わかったから揺らすな! 落ちるだろうが」
頭を揺らしながらそうせがんでくるタレゾーに根負けし、ええと、どこを話したか、と頭の中で前回話してやった内容を思い出す。たしかアレは、ベアナックルがグラサンつけて堂々と入場してきた時の話だったか。つくづく馬とは思えない奴だった。
「まぁアイツはとてつもないアホだったが、とてつもない潜在能力の持ち主だったな。アレでそこらの馬並みの頭を持ってたら世代最強を争えてたろうに」
「そんなにアホだったのね?」
「アホだったな。あいつの騎手……ええと。あっちの馬は人間が乗ってレースに出るんだが、その人間を騎手というんだ。ジョッキーと呼ぶ場合もある」
「親分は騎手だったんでしょ? もしかしてボクの騎手だったのね?」
「今と同じだ。オレはネズミでお前は馬で。お前の頭の上に乗ってレースに……と、話が逸れたな。ベアナックルの騎手はもう大変だったぞ。あいつどこのスタアだかわかんねぇ格好で競馬場に現れてな……」
「うん! うん!」
かつて――前世の出来事の話を、タレゾーは良く聞きたがる。母親や祖父がどうだったのか。馬とはどういった生き物だったのか。
特にかつてのライバルたちについてをタレゾーは聞きたがった。ワクチンやニトロ、アマゾンといった一癖も二癖もある強敵たち。カスケードを除く彼らとの激闘の日々。
「親分。その、一番のライバルさんの話はいつしてくれるの?」
「ああ……あいつの話は、また今度だ」
「え~!」
「やかましい! 休憩は終わりだ。台車取りに行くぞ!」
聞きたい聞きたいとダダをこねるタレゾーの頭を、こつん、と手で叩く。
「ちぇ~」
渋々、といった様子で立ち上がったタレゾーは、ズボンについた土をパッパと手で叩きながら先程まで走っていたコースに視線を向ける。
「早く走ってみたいのね」
コースを眺めながらポツリ、と一言口にして、タレゾーは踵を返す。
「レースで戦って。一生懸命走って」
「おう」
「そしたら」
牧場へと続く道を歩きながら。
「ぼくと、おともだちになってくれるかなぁ」
「……ああ」
心底から楽しそうにそう語るタレゾーに、曖昧に頷きを返す。
この世界に、ミドリコの娘としてミドリマキバオーが生まれた。それが運命であるというならば、彼ら……いや。この世界で言うなら彼女等との戦いは宿命であってもおかしくはない。それだけのものであったと、前前世のネズミが叫ぶ、
「……ちと調べてみるか」
楽しそうにスキップするタレゾーの頭の上でポツリ、と一言呟いて。これからの予定と皮算用を脳内で弾きながら、オレは今後の計画を練りはじめた。
と、言っても世の中不確定要素なんて星の数ほどあるわけで。
「武蔵の閃光、ホタルノヒカリ」
「相模の無頼タメゴローとはあたしの事よ!」
「あら、かわいい子ウマちゃんね。上野のヒカルゲンジよ、ヨロシク❤」
「下野に咲いた華咲いた! リンシャンカイホーの華が咲く!」
「ザンクって呼ぶんじゃねぇ! 上総、メンタンピンドライチだ!」
「下総のコイコイ、よろしゅうな!」
「ソルティーシュガー、安房は良い海よっといで!」
「常陸のオッペケペーでごんす」
牧場に戻ると困り顔のオッサンに、年格好の若い娘たちが群がっている姿を目撃。なんだなんだと遠巻きに眺めていたら、唐突にこちらに向かって見得を切り始めた9名のウマ娘たち。
「そして頭はコウタロー! もちろんこのオレ、コウタロー!」
その中央で、古めかしい学ランを着た、眼帯姿の娘が両手を組んで不敵な笑顔を浮かべて口を開き。
「「「我ら関八州暴走ウマ娘連合! ミドリコ先生にお会いしに参った!!!」」」
思い思いのポーズをとりながら口々にそう叫ぶなんだかよくわからない連中に、とりあえず暫くの予定は崩れるだろうな。と予感を抱きながら、オレはぽんぽんとタレゾーの頭を叩く。
配達はまっちゃくれないからな。とりあえずこいつらの相手は奥さんとオッサンに任せとけばいいだろ。帰ってくるまでに帰ってくれてることを期待しておこう。逃げてるんじゃない、君子危うきに近寄らずっていうしな。
ーー流石に夕方には帰るよな?(※帰りませんでした)
ウマ娘列バ伝 ミドリコ
日本競バ
G1:1勝、G2:4勝、G3:7勝
トゥインクルシリーズ
未登録
クイーンクラウンシリーズ
未登録
マザーズカップシリーズ
G1:2勝、G2:6勝、G3:4勝
マザーズカップシリーズ登録競走バ(引退済)
北海道ミドリ牧場牧場主
ミドリマキバオー、マキバコ、ブリッツの母親でヒノデマキバオーの祖母。血のつながらない義娘にカスケードと、直系・累計に問わず優秀な成績を残したG1ウマ娘達が数多くいる”例の一族”の原初と呼ばれるウマ娘。
全盛期はトゥインクルシリーズ開催前、日本競バと呼ばれた時代の中でもキーストン世代と呼ばれた年代。メジロアサマ、スピードシンボリ、ヒロポンと共に世代最強のキーストンに挑み続けるも、14バ身差という圧倒的な敗北と故障により引退。
故郷で幼馴染の男性と結婚し、ミドリマキバオーを出産。以後はミドリマキバオーの台頭まで表舞台に出てくることはなかったが、母ウマ娘のみが参加できるマザーズカップの開催に伴いメジロアサマ、スピードシンボリなどと共に現役復帰。マザーズカップシリーズの初期を賑わわせてくれた。
戦法としては娘ミドリマキバオーやマキバコと同じく先行も差しも出来る万能型。むしろ彼女の戦法を娘たちが真似たと言っても良いかも知れない。
「良い母親ってのはああいう人の事を言うんだろうな。時に厳しく突き放し、時に優しく教え諭す。自分より娘の事を第一に考える。当たり前のようだがそれが出来る人は、強いぜ」
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