KIRINが来る   作:友達の従兄弟のクラスメイト

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KIRINが来る

その馬は他を圧倒する程大きかった

 

その姿を後方から僅かな隙間を掻き分け瞬く間に前へ駆け抜ける走りから稲妻に例える者もいた

 

その馬の名は

 

ジラフ

 

 

 

 

 

俺は恐らく転生ってやつをしたんだろう。幸い世界そのものは前世と殆ど変わりはなかった。

物心つく頃には自身とは違う何者かの記憶があった。幼い子供では知り得ない知識がそこにはあった。

運動に関しても自信はあった。ただガムシャラに体を動かす幼少期の子供達の中で専門的な知識がある訳では無いにしてもテレビや雑誌、彼らよりも長く体を動かしてきた事による経験。それらによる効率的であろう身体の動かし方を考える事が出来るのだ。

いわゆる転生チートとやらは無かったが学力に関しては一を聞いて十を知る(思い出す)事ができ、他人が勉学にあてる時間を更なる自己研鑽に費やす事が出来るのだ。

文武両道も難しくは無いだろう。つまりモテる。

少なくとも高校位までなら勉強が出来て運動が出来れば容姿は並み位でも何とかなるだろう。学生の物差しは学力・体力・魅力の三つが多く占めるからだ。大人になるとそこには財力やら生活力等物差しの基準が増えてしまうが要はそこに行き着くまでに彼女を作ってしまえば問題は無い。前世では暗い鈍色の様な青春を送っていたが今世こそ青い春を満喫してやる。可愛い子にチヤホヤされたいのだ、今世ならソレが容易く叶えられるのではないか?

 

そう思っていた時期が俺にもありました。

それは地域でのちびっこ運動会でのことだった。

あの時の衝撃は今でも忘れられない。

思うに多少効率的に体を動かせるとはいえ小学生になる前だ、全力で走るのも50mも走れれば優秀で100mとなるとゴール前に失速、いやゴール出来れば良い方なのではないだろうか?

そんな中

子供用だからであろうか芝で出来た陸上レーン1周を幼女達が笑顔のまま走りきるのだ。

400mを大人ですら追いつけないであろうスピードで駆けて行く姿を見て一種の恐怖すら覚えた。

 

よくよくその幼女達を見てみると頭の上に動物のものの様な耳と臀部の所には毛の長い尻尾が着いている。

初めはコスプレかと思ったが違う様だ。人間では有り得ない走り、女の子しかいない獣娘…知っている嫌という程に知っている

リリース直後にスマートフォン用のゲームアプリで軽々とセールスランキング1位をとり競馬を全く知らない人ですら惹き付けた伝説的ゲーム

【ウマ娘プリティーダービー】

アニメや漫画もあるようだか多くの人がゲームからその存在を知ったのではないか?かく言う俺も元々競馬はしていたがアニメなどは見たことがなくウマ娘に関してはゲームから入った人間だ。

 

 

何はともあれこの世界がウマ娘の世界であるなら運動が出来ることは大したアピールにならない、何故なら人とウマ娘の間には覆しようの無い程に運動性能に差がある。多少運動が出来たところで所詮は種族人間なのだ。バスケすら嗜むウマ娘が居るんだ球技にすら望みはないだろう。

そして運動が評価されず勉強のみができてもモテはしない。両立してこそなのだ。なんなら前世では足が速いだけでもモテた。

【体力≫学力】なのだ

このままではまた暗い青春を送ることになるかもしれない

そう思った俺は賭けに出る事にした。

十代のうちにトレーナーになる。

高校も諦めなければいけないだろう、専門学校も通っている間に貴重な青春の日々は過ぎていく。目的の為には義務教育の終わる15才までにほぼ独学でトレーナーとしての勉強を行い資格を取得しなければいけない。前世の知識すら殆ど役には立たないだろう。

だがそこさえ乗り越えたら美少女揃いのウマ娘達とキャッキャウフフな青春の日々が幕を開けるのだ!

 

 

 

そして数年の歳月を経て見事15才までにトレーナー資格を取得したものはいいものの流石に日本ウマ娘トレーニングセンター学園、超一流が集まるここでは資格を持っていようとも経験も実績も無いガキを雇うことはないようで職員採用試験は落ちた。

まぁ考えれば当たり前だった。

だがこの学園はウマ娘以外にも生徒を募集しておりトレーナーやサポートスタッフとしての知識が学べる研修コースもあるようで念の為にと受けたコチラが合格。無事にトレセン学園に入学となったのである。現在の目的は可愛いウマ娘達と青春の日々を送ることなのでまぁ及第点くらいは貰えるだろう。

 

 

 

そんなこんなでエリートトレーナーについてまわりウマ娘達のサポートをする日々が始まった。そんなある日に学園内での模擬レースの会場の準備を手伝っていると1人のウマ娘と出会った。

 

 

身長が140cm~170cm位の多いウマ娘のなかそのウマ娘の身長は190cmは超えているように見えた

優しい暖かみのある栗毛の中に網目状に走る黄色い毛並みが特徴的なウマ娘

少し垂れ気味の瞳に遠くからでもハッキリと分かる程の長いまつ毛

ここまで特徴がありまさかモブ馬では無いだろうが前世では見た事がない

未実装キャラか?版権やらの問題で実装出来なかったキャラは多かったと聞くし…

ともあれ目の前に居るのがウマ娘である事には変わりなくならば名前を聞けば元となる馬くらいは判明するだろう。そう思い声をかけてみる。

 

 

「初めまして私はジラフっていいます。この後に初めてのレースを控えてるのですがどうにも落ち着かず此処でこうして首を長くして待っていたんですよ。」

 

 

ジラフ?そんな馬はウマ娘でも競馬でも聞いたことは無いが…ウマ娘は元となった馬にかなり忠実にその外見的特徴が寄せられていると聞いた

 

 

栗毛に網目状に走る黄色い毛、縦にデカい……ジラフ…意味は確か…

 

 

もしかしてと思い1つ質問をしてみる

 

「確かに差し込むように走るのが得意ですが……よくご存知ですね?もしかしてトレーナーさんのお知り合いですか?」

 

 

 

あぁやっぱりそうだ

コイツ元となってんの競馬じゃなくて

【JAPAN WORLD CUP】

じゃねーか!!てかお前さんはキリンだろ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




続かないです。
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