ありふれない怪異能の少年と仲間達は異世界最強   作:カオスサイン

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EPⅡ「大迷宮」

Side刹那

「どうだった聖教会とかいう連中の動向は?」

「全然駄目、アイツ等夜な夜な変なお祈りを捧げ続けてるだけ」

「そんなに簡単には尻尾を出さないか…」

元の世界でとある事件で出会って俺と契約したいぬかみであるひなこにあの胡散臭さMAX爺さんが所属している聖堂教会連中の事を調べて貰っていたが進展は何もなかったようだ。

「まああの連中はしばらくの間は泳がせておくしかないか…ならばここは…」

ひなこからの報告を聞いた俺が思案を巡らせていた時の事であった。

\ドゴン!/

「!?…アイツ等かああああー!」

小規模ではあったが爆発音が城内にある図書館の方角から聞こえてきた。

俺はすぐに犯人にあたりをつけて急行した。

「南雲~、逃げていてばかりじゃあ訓練にならないだろう~?」

「うあああ!?」

やっぱりか!檜山グループの奴等がハジメに対して訓練だと称して彼を包囲して魔法で追い詰めていた。

「おらおら!どんどんいくぞ~!」

「白山名君の名において告げる!蛙よあの馬鹿達にお仕置きせよ!」

俺は即座に懐から蛙を模ったこけしを取り出して檜山達のガラ空きな背中へと目掛けて投げ入れてやった。

「「!?」」

ボンッ!と蛙こけしが弾けると檜山達は声にならない悲鳴を上げて気絶した。

「ハジメ大丈夫…という訳ではなさそうだな…白崎さんの所へ行って回復して貰おう」

「う、うん…」

軽傷のハジメを背負って俺は白崎さんの所へ連れていって治療してもらうのだった。

そして数日後、俺達はこの世界のダンジョンであるオルクス大迷宮へと潜り入る事になった。

「此処迄は順調のようだな…」

数時間も経たない内に二桁の階層にまで上がってきていた。

だが嫌な予感は拭えない、不安要素があるからだ。

檜山達コイツ等なんでついてきてんの?全然戦闘せずに逃げ回ってばっかだし…

「あれ何だろう?」

粗方の魔物を倒し終えた所で白崎さんが何かに気が付く。

「綺麗…!」

「ほおう~、グランツ鉱石じゃないか!しかもかなり高品質の」

それを見たメルド団長がそう言う。

「だったら俺達で採集しようぜえ!」

そこで檜山がそんな事を言いながら拾いに向かっていこうとしていた。

「こらまだ安全確認は済んで…」

「団長トラップです!」

「なんだとお!?」

やっぱりかああああ…檜山のアホが鉱石に触れたせいで仕掛けられていたトラップが作動し周囲が光に包み込まれた。

「きょ、強制転移のトラップだ!…」

ハジメがそう呟くも手遅れだ。

俺達は強制的に別の階層に飛ばされてしまった。

恐らくこの階層は…

「なんだ!?」

周囲の状況を把握していたその時物凄い地響きが鳴り渡った。

「アレは…ベヒモスだと!?…」

地響きの正体は巨大な猪の様な魔物だったようだ。

やはり俺達が居た地点から二倍近くのレベル差がある階層だったか。

まあ俺の敵ではないのだが…まずは…

「トラウムソルジャーまで!これでは退避出来ん!」

露払いだな!

「刹那君、ベヒモスの足止めは僕に任せてもらえないかな?」

「何、やれるのか?」

「何とかやってみせる!」

「そうか!」

ハジメがそう言い出し俺は彼の提案を受け入れ取り巻きの排除に出た。

「まずは積み上げてやる!東山真君の名において命ずる!風よシンフォニーを奏でよ!」

風の仙人の力を行使しトラウムソルジャーの軍勢を巻き上げて積み重ねていく。

「今だ!宮ノ下の後に続け!」

好機と見たメルドが合図を出してクラスメイト達がそれぞれ攻撃を仕掛けていく。

「むっ!?…」

その最中で放たれた魔法の動きに不審感を感じ取った俺は己の<逢魔ヶ刻>を振るって斬った。

だが…

「何!?…」

だが斬り裂いた筈の火球は分断しただけで一つが描き消えただけでもう一つの玉はある地点へと向かっていた。

そう、ベヒモスを抑えていたハジメが居る地点だったのだ。

「ハジメ今すぐ其処から退避しろ!」

「え?…」

俺が警告するもそれよりも早く火球は彼等の足元へと着弾しその足場を崩壊させた。

「ハジメ―!」

 

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