ウルトラマンオタクと怪獣使いの居候   作:ボルメテウスさん

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隠し事

『了解した。

それではしばらく怪獣はこちらでなんとかしておく」

 

「えぇ、すいません。

こちらも全快したら、なんとか行きますので」

 

シャイニングミスティックの後遺症が未だに完全に治っておらず、変身しても今の体調では十全に戦えない。

 

俺はそう思い、既に交換しているナイトさんにその事を伝えると共に電話を切る。

 

「さて、これからどうしよう」

 

そう、既に体調は万全ではないというだけで、身体事態は動かせる。

 

「動けるようになった」

 

そう俺が体調の確認をしていると、帰ってきたのかムジナが部屋の中へと入っていた。

 

「あれ、ムジナ、集まりはどうしたの?」

 

「解散しても問題なかったから、帰ってきた。

それでさ、陸」

 

「んっ?」

 

何やら俺に顔を見せないように背けるムジナは

 

「これから、どっか出掛けない」

 

「えっ、うん別に良いけど、どうして?」

 

突然の誘いに俺は思わず首を傾げてしまう。

 

「一緒に住んでいて、一緒に歩いた事ないなと思って。

なんというか、恋人としては変だなと」

 

「あっ、おっぉぉ。

そうだな、うん、そうだよな」

 

恋人、という言葉。

 

それを聞いた俺も顔を赤くさせながら、返答する。

 

この前まで年齢=彼女いない歴のオタクな俺としてはデートなどやった事はなかったので、俺は思わず困ってしまう。

 

「それじゃ、どこに行く?」

 

「そう、この辺りは?

全然知らないし」

 

「そうだな、行こうか」

 

俺達はそれと共にゆっくりと家から出て行く。

 

周りの景色はこれまでの怪獣騒ぎがあった事も関係しているのか、壊れている道路などがあって通れない道は多いが、こちらに引っ越してきたばかりの頃とは変わらない景色が多く見えた。

 

「なんというか懐かしいな」

 

「こっちに引っ越してきたのって、そんなに前じゃないでしょ?」

 

「それはそうだけど、だって、ムジナと会ったのもまだ半年も経っていないのに、なんというか、ずっと一緒にいたような不思議な感じだから」

 

「不思議か」

 

これまでの人生で、ムジナと過ごしたのは、きっとそれ程多くない。

 

それでも、確かに彼女と出会った半年はとても濃く、俺にとっては大切な時間だと思える。

 

「うん、私も。

5000年前と比べたら、この世界の方が全然好き」

 

「そう、だったら良かった!!」

 

その言葉に嘘はないのか、彼女は自然な笑みを浮かべている。

 

それに俺も嬉しくなり、思わず詰め寄る。

 

「はぁ、少し落ち着いてよ」

 

「あっ悪い悪い!!」

 

俺も思わず詰め寄り過ぎた事に謝りながら、下がる。

 

先程までの彼女の言葉が本心から出ているような気がして、俺は思わず笑みを浮かべてる。

 

「ねぇ、少し昔の事を、話しても良い?」

 

その中でムジナはそのまま空を眺めながら、ふと呟いた。

 

「昔?」

 

「そう、5000年前の事。

あの時の事」

 

「・・・うん、良いよ」

 

「ありがと。

そうだね、5000年前から、私はどうも奇妙な力があったんだ。

怪獣を操る」

 

「怪獣を」

 

「そう、黙っていたけど、これまで怪獣を操っていたのは、私達」

 

その言葉が出ていたのは驚きがあった。

 

なぜ、このタイミングでと?

 

「怖い?」

 

「少し、けどそれだけでムジナが好きな事には変わりないから」

 

「良かった。

でも、陸とは違って他の連中は違ったみたい。

私達の力を恐れて、あいつらは殺そうとした」

 

それを覚えているのか、その目は少し怒りが僅かに見えた。

 

「だから、私達はあいつらを全員殺そうとした。

けど、ガウマの奴が裏切って、私達を全員、殺した」

 

「ガウマさんが」

 

どうも何か関係があるとは思っていたが、まさかガウマさんがムジナ達を殺したとは。

 

どう答えたら良いのか分からず、戸惑いしかなかった。

 

「仲間だと思っていた奴の裏切りというのは結構きつかったよ。

守ろうとした国も、仲間だったはずのガウマの奴も、そんな裏切りがあって、私は全部分からなくなった。

何を信じたら良いのか分からず、私は、僅かに残っていた仲間を信用するしか道はなかった」

 

その言葉と共に、俺へとゆっくりと寄り添う。

 

「あの時も、本当は助けたんじゃない。

私はあの時、失敗して、そこにたまたまあんたを拾っただけ。

助けるつもりはなかったし、なんだったら、あれは全部私のせい」

 

「ムジナ、なんでそれを?」

 

「分からない。

けど、ここまでの間で私、ガウマの奴がなんで裏切ったのか分かった気がする」

 

その言葉と共に、僅かだが俺の服が濡れていた。

 

「大切な人が殺されるって、どんなにつらいのか、あの時、初めて分かった。

自分よりも大切な者の為に戦ったガウマの気持ち、今になってようやく分かった。

国の奴らは今でも嫌いだけど、それ以上に、もぅこれ以上陸に「良いんだよ」っ」

 

それ以上、言葉を遮るように、俺は彼女を抱き締める。

 

「ムジナが怪獣を操っていたとしても、あの時の事件がムジナの仕業だろうと別に良い。

それ以上、俺はムジナの事が大好きだから」

 

「そんなに」

 

「あぁ、5000年前の住人で、怪獣を操る人だろうと、関係ない。

俺はムジナだから惹かれた。

ただ、それだけだから」

 

「陸」

 

そう、俺の背中に手を回しながら、抱き締め互いの体温を確かめ合う。

 

「俺も、ムジナには話していない事がある。

それも、結構大切な事を」

 

「大切な事?」

 

「あぁ、俺はっ」

 

そこまで言おうとした時だった。

 

ふと、前を見つめると、そこに立っていたのは

 

「デスローグっ」

 

「デス、何を」

 

そう俺の言葉に気づいたのか、ムジナも後ろを見る。

 

それは彼女も驚きを隠せなかったのか、そこに立っていたのはダークネスファイブの一人である、炎上のデスローグだった。

 

デスローグはそのまま手にはライザーを手に持ち、そのまま振り上げた。

 

【ベロクロン!ネオジオモス!フュージョンライズ!デスペラードジオモス!】

 

その音声と共に奴の身体はそのままネオジオモスの身体をベースにベロクロンの要素が加わったベリアル融合獣へと

 

「何、なんでこの前の奴もそうだけど、なんで」

 

「ムジナ、これが俺が隠していた事なんだ」

 

そう俺はジードライザーを手に取る。

 

「俺は、どうやらこの世界の人間じゃないみたいなんだ」

 

「陸、一体何を」

 

そう、俺は彼女に伝えると共にゆっくりと離れる。

 

同時に手に取ったジードライザーを構える。

 

「だから見ていてくれ、俺の変身をっ」

 

その言葉と共に、俺は構える。

 

「融合!」

 

それと共に俺はウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオンのカプセルを起動させる。

 

「アイゴー!」

 

続いてウルトラマンメビウスのカプセルも起動させ、そのままナックルに装填する。

 

「ヒアウィーゴー!繋ぐぜ、絆!!」

 

ジードライザーに二つのカプセルを読み込ませ、そのまま自身の胸元にライザーを構える。

 

【フュージョンライズ!

ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!ウルトラマンメビウス!

ウルトラマンジード!ブレイブチャレンジャー!】

 

その音声が鳴り響くと同時に俺はウルトラマンジードへと変身すると、同時に怪獣の元へと跳ぶ。

 

「陸がっジード」

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