ウルトラマンオタクと怪獣使いの居候   作:ボルメテウスさん

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これ、どうしたら良い?

「朝か」

 

俺はゆっくりと目を覚ます。

 

昨日行った出来事。

 

それを思い出すと、俺は自然と顔を赤くさせながら、自身の格好を見た。

 

明らかに事後だと思われる乱れたベット、その上には未だに裸で寝ているムジナ。

 

それらを見るだけで、昨夜何が起きたのは明白だった。

 

「はぁ、とりあえず、洗濯しよう」

 

そう言いながら、俺は昨日放っていた洗濯物を取ると、何か硬い感触があった。

 

「んっ、これって」

 

俺は何が落ちていたのか、確認すると何か車のような何かだが

 

「あれ?

これって、ダイナゼノンのパーツ?」

 

疑問に思いながら

 

「陸」

 

「んっ、ムジナ」

 

後ろから声をかけられ、振り返ると、そこにはムジナがいた。

 

「それ、どこにあった」

 

「あぁ、さっき落ちていたけど、ムジナの?」

 

俺は、言い出せず、質問する。

 

これが彼女のではないのは明白なのに

 

「・・・昨日、落ちていたのを拾った。

たぶん、ガウマの持ち物だと思うから、返しておいて」

 

「ムジナ?」

 

そう言ったムジナの表情はどこか暗かった。

 

同時に彼女は

 

「陸の前だけは」

 

そう言った彼女の一言に俺はそのまま言い出せなかった。

 

何がどう間違っているのか、正直分からないけど。

 

「分かった。

ガウマさんに渡しとくよ、ありがとうムジナ」

 

そう言い、俺は洗濯物を入れ、そのまま朝ご飯を作る準備をする。

 

「陸」

 

「んっ」

 

「服、着たら」

 

「あっ、そうだな」

 

思わず流れで話をしていたが、俺達は未だに裸のままだった。

 

そうして、俺は着替え、ムジナは出掛け、ガウマさんを探していた。

 

「無くしただぁ!!」

 

「んっ、この声って、ガウマさん?」

 

俺は気になり、その場所へと向かった。

 

そこは河川敷だったのか、ガウマさんと、見たことのないジャージの子と小柄の子だった。

 

「お~い、ガウマさん」

 

「あぁ、って先輩、なんでここに?」

 

「誰?」

 

小さい子も思わず疑問に思ったのか、首を傾げていたが

 

「これ、落とし物だって」

 

「って、ダイナストライカー!?

マジですか」

 

「まぁ、昨日の帰り道で」

 

そう俺は思わず空笑いするが

 

「はぁ、良かったわ、マジで。

あいつらが盗んでいたら、やばかったわ」

 

「あの、ガウマさん、彼は一体?」

 

「えっあぁ、そうだった。

一応紹介しないとな。

この人は俺のバイト先の朝倉陸さんだ」

 

「朝倉陸!?

えぇ、ウルトラマンジードの主人公と一緒の名前じゃないですか!?」

 

「マジでっ!!

というか、なんでダイナストライカーが、ガウマさんのだって?」

 

「うおっと、そういえばそうだったな。

一応、先輩はまぁ、今後の戦いでも助っ人になってくれるからな」

 

「助っ人って、えっもしかして」

 

「あっあぁ、一応、俺、ウルトラマンジードです」

 

「「・・・えぇ!!!」」

 

「お前ら、五月蠅いぞ」

 

「いやいや、それは驚きますよ!!」

 

「まぁとにかく、今後は絶対に無くすなよ」

 

「はい、肝に銘じておきます」

 

そう言い、落ち込んでいる様子だった。

 

「んっ」

 

そう、話していると、何か嫌な気配を感じた。

 

「なんだ」

 

「どうしたんだ」

 

「なんか、嫌な予感がする」

 

「嫌な予感?」

 

俺はそう言いながら、真っ直ぐと、見つめる。

 

それと共に見つめた先に突然雷が降り注ぎ、同時に現れたのは怪獣。

 

その見た目は俺には見覚えがあった。

 

頭はゴモラ、胴体はベムスターを思わせる腹部が特徴的で、背中は大きく開いた翼を見て、まるでドラゴンを思わせる怪獣がその場にいた。

 

「なんだっ、こいつはっ」

 

「あれって、見た目的には」

 

「ベリアル融合獣?」

 

その存在に後ろにいた二人も同じ結論が出た。

 

「今、ダイナゼノンは」

 

「いや、今は他の二人がいないから」

 

「分かった、だったら、俺がなんとかする」

 

「えっ陸さん!」

 

後ろから聞こえる声を無視し、俺はそのままジードライザーを呼び出し、構える。

 

「ヒアウィーゴー!繋ぐぜ、絆!!」

 

【フュージョンライズ!

ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン!ウルトラマンメビウス!

ウルトラマンジード!ブレイブチャレンジャー!】

 

その音声と共に、俺はすぐにウルトラマンジードへと変身し、ガウマさん達に迫るベリアル融合獣を蹴り飛ばす。

 

『お前は一体っ』

 

『どうやら、誘いには乗ったようだな』

 

『っ、その声はっ』

 

俺はベリアル融合獣を睨みながら、叫ぶ。それに答えるように脳内に響いた声には俺は聞き覚えがあった。

 

『極悪のヴィラニアスっ』

 

それは、ウルトラマンベリアルの配下であるダークネスファイブの一人であるテンペラ-星人の声に似ていた。

 

『なるほど、平行世界とは言え、俺の名を知っているようだな』

 

『だったら、それは』

 

『あぁ、お前が予想している通り。

これこそ、ベリアル様の遺産、ジードライザー。

そしてこの姿はゴモラとタイラントでフュージョンライズした姿、ストロング・ゴモラント』

 

その答えを聞き、俺は冷や汗を垂らす。

 

『まさかこの星に流れ落ちた実験品であるジードライザーとウルトラカプセル、そしてベリアル様の遺伝子に適合した奴があるとはな』

 

『それじゃ、あの時刺されたのは、ベリアル因子』

 

ウルトラマンジードで倒された後にも、ベリアルの力は遺伝子レベルで厄介な事は描写されており、そこからニセウルトラマンベリアルやベリアル融合獣が生まれたのは知っていたが、まさか本当に関係していたとは。

 

『まぁ、実験には丁度良い。

このストロング・ゴモラントの力の実験をさせて貰う!!』

 

ヴィラニアスの言葉に合わせるようにストロング・ゴモラントは雄叫びを上げながら、襲い掛かる。

 

俺はそれに対抗するようにストロング・ゴモラントに突撃する。

 

だが、その力は大きな差があり、俺はそのまま吹き飛ばされる。

 

『ぐっ』

 

地面に倒された事で、少し動きが止まっている間に、ストロング・ゴモラントはそのままこちらに向けて、尻尾を向ける。

 

同時にまるで尻尾は意志を持ったように、俺に向かって襲い掛かる。

 

『うわっとっ!!』

 

すぐに地面を転がりながら、避けるが、尻尾はそのまま俺を執着に襲い掛かる。

 

その動きはまるでEXゴモラの攻撃を思わせる動きで、少しでも油断すれば、瞬く間に串刺しになる。

 

『はぁ!!』

 

それに対抗するように、俺は右腕を振り上げると同時にメビュームブレードを作り出し、その剣を切り払う。

 

ストロング・ゴモラントはそれでも攻撃の手を止めず、執着に襲い掛かる。

 

『ぐっ』

 

これまでとは違い、俺と相手の使うウルトラカプセル同士ならば、確実にこちらの方が上だ。

 

それでも、使い手としては、これまで戦ったのは2回のみの俺とジャン兄弟の二人のミサイルを切り払い、確かな実力のある極悪のヴィラニアスと比べればその力量が大きく開くのは当たり前だ。

 

『この程度か。

だったら、ハイパァ』

 

そうストロング・ゴモラントが次の攻撃を放とうとした瞬間、ストロング・ゴモラントに向けて、ミサイルが襲い掛かる。

 

俺はその方向を見れば、ガウマさんが乗っているダイナダイバー、そして同じく先程一緒にいた人が乗っていると思われるダイナストライカーがストロング・ゴモラントに攻撃を仕掛けていた。

 

『おい、大丈夫かっ』

 

俺はそれに対して、頷くが、どう戦う。

 

下手な攻撃は行えない。

 

けど

 

『俺はウルトラマンだ。

例え、これが貰い物だろうと、なんだろう戦ってやる』

 

『調子に乗るなよ、小僧!』

 

その言葉と共にストロング・ゴモラントの角が光り輝き、俺の身体に大きな負荷がかかる。

 

その中でも、俺はメビウスブレスに手を翳し、そのまま手を大きく右腕を上に、左腕を横にそれぞれ伸ばすことでL字を描き、そのエネルギーを溜める。

 

そこにはメビウスを象徴とする∞のエネルギーが貯まり、両腕を十字に組む。

 

その攻撃を真っ直ぐと、ストロング・ゴモラントに向ける。

 

『その程度の攻撃は』

 

そう言い、ストロング・ゴモラントが大きく身体を広げる。

 

正直に言うと、このまま必殺技を放ったら、確実にベムラーの腹部に光線が吸収されてしまう。

 

だが、その背中は大きく爆発する。

 

『なぁっ』

 

それは、後ろにいたガウマさんが行ったミサイル攻撃によってできた爆発。

 

それを受け、ストロング・ゴモラントは俺とは反対方向を向く。

 

『今だっスペリオンシュート!!』

 

その言葉と共にストロング・ゴモラントに当たる。

 

『ちっ、覚えてろ』

 

その言葉と共にストロング・ゴモラントはそのまま爆風の中に消えていった。

 

『やったのかっ?』

 

『・・・』

 

倒せたとは思えない。

 

だけど、なんとか退かせる事はできた。

 

周りを確認しても、ヴィラニアスの気配はない。

 

『ふぅ』

 

俺はそれを確認すると、そのまま空へと飛んでいき、その姿を消した。

 

「おい、無事だったか」

 

そう言いながら、俺は地上へと降り立つと、ガウマさん達がいた所に合流した。

 

「なぁ、さっきのベリアル融合獣って、一体」

 

「べっなんだ、それ?」

 

「あぁ、そういえば言っていなかったわ。

ベリアル融合獣ってのは、陸さんが変身しているウルトラマンジードの敵で、あれ、そういえばなんで出てきたんだ?」

 

「さぁな。

ただ、どうやら思った以上に厄介な事になった。

まさかダークネスファイブが実在していたとはな」

 

「はぁ、あんな奴らが、本当にいるのか」

 

「だから、さっきからなんの話をしているんだよ!?」

 

事情を知っている俺達は共通した情報で意見を言い合う。

 

「だから、どういう意味なんだ?」

 

その中で、ガウマさんだけ話を置いて行ってしまう。




今回の話で登場したベリアル融合獣の他に登場して欲しいベリアル融合獣を募集しています。
皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=260413&uid=45956
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