アークナイツRPG トロフィー「救済の手を」取得RTA 作:星ねこ
【……何をしているのだ?】
「【深き者】なら、何となく分かってるんでしょ?彼女にこれ以上の深い怪我もさせたくないし、レユニオンの皆にもさっさと退いて欲しいし。争っても何もならないでしょう?私に、力を貸して。」
【ふむ、なるほどなるほど。我が主は一度ならず二度までも鍔迫り合いをした敵にも慈悲深く、心優しい事で何よりだ。】
「……貶した?」
【さて、どうだろうな。どう思うかはお前次第だ。私は良い感情で言ったつもりだがな。】
「私には感情っていう概念がない〜って、最初に言ったのは誰だったっけ。」
【ハハハ、一体誰だろうな。私は知らんぞ。】
「もう……で、どうなの。」
【あぁ、誰でもない
「ふふっ、過保護な保護者みたいだね。」
【私から見たら、人なぞ皆赤子同然だからな。それに世にも珍しい適合者だ、多少過保護になるのも仕方ないだろう?】
「うーん……理屈は分からなくもない……かも?」
【まぁ、いずれ分かるはずだ。あぁそうだ、本来ならお前の思考も切った方が楽なんだが、区別がつかんと困るのでな。殺しても構わないやつと駄目なやつとを、しっかりと区別してくれよ?】
「うん、分かった。じゃあ、よろしく。」
【あいわかった。深き海の力、やつらに見せつけてやろう。】
―――――――――
瞬間、地獄のような景色を見た気がする。
目の前の少女に、周りの人間全てが殺されている絵面。敵味方関係なく、動き回るものを殺す行動。死んだような、全てを悟ったような目。
そんな景色が少し脳裏をよぎった。
今思えば、ここでやめておけば良かったのかもしれない。
私が【赤霄】を振るおうとしたその時、そいつの目が紅い目からどす黒く蒼くなり、辺りの空気を変えていった。
重く。重く。更に重く。暗く。暗く。更に暗く。
まるで、今から大きなものに潰される―――そんな空気が漂う。
緊張感が増す。何が起こるか、本当に分からない。不安と逃げ出してしまいたいくらいの恐怖に襲われていた。
ふと、どこからか悲鳴が聞こえる。
思わずそちらへ振り返ると、近衛局の人間が【ナニカ】によって無惨に殺されていた。1人ではなく、2人、3人、4人、5人。
一人一人、その殺された死体に寄り添うように隊員が死体を抱える。だが抱えている隊員たちは皆壊れたラジオのように、小刻みに動いたり震えたり、何かをブツブツ呟くようなことを繰り返していた。
「おいどうした!?何があった!?」
その死体を抱えてる1人に声をかける。
「た、た、た、隊長あぁ隊長いやだそんな俺はまだ死にたくないこんな所で死にたくない嫌だまだ死にたくない嫌だまだ死にたくない嫌だまだ死にたくない」
「落ち着いて話せ!一体何が起きた!」
「分からない、分からないんです気付いたらこいつが目の前でぶった斬られたように紅く染ってて、でも周りに切れるやつなんて誰一人居なくて」
斬られた?そんなバカな、あいつは後方支援担当だぞ?近衛局の装備はたとえ後方支援担当とはいえ、前線と同じ装備をつけている。並大抵の武器では、それも普通の刀の刃なぞ、通らないもののはずだ。それに近衛局の近くにレユニオンは見渡した限りいない、なのに何故――――
「まずい、チェン!そこを離れろッ!君も同じ目に遭うぞッ!」
通信越しからロドスのドクターの声が聞こえてくる。酷く焦ったような声色でこちらに話しかけてきた。
「おいドクター!近衛局の人間が謎の攻撃を受けている、何か―――」
「原因はわかっている、だから今は早く……あぁクソ!取り敢えずそこから逃げろッ!」
「遅い。」
先程聞いたような声が後ろから放たれる。
思わず振り向く。
その声に慈悲はなく。
その声に光はなく。
その目に生はなく。
そこにあるのは、【殺意】。
紛れもない、死を味あわせてくるような【殺意】だった。
よく見ると、奴の右腕が復活していることに気付いた。
先ほど切り飛ばしたはずの右腕が再生している。通りで、腕を殺したような感触がなかったわけだ。
「嫌だ、まだ死にたくないまだ死にたくない誰か助けぐわぁぁ!!!」
先程までパニックになっていた隊員も、【ナニカ】によって切られたような傷をみせ、言葉を発さなくなった。あまりにも残酷に、隊員は死んだ。
「チェン!君も早く撤退しろ!その場にいるロドスのオペレーター全員もだ!聞こえてるな!?」
分かっている。聞こえているとも。
だが、こいつ―――いや、この生命体を相手に背を向けた瞬間、死ぬという未来が見える。
さて、どうやってまだ生きている隊員達を連れて逃げたものか。ロドスは、我々が言わなくても全員撤退出来るだろう。
今は近衛局全員をどう生きて逃がすかだが。
「……レユニオン各員、撤退。ここは私がやる、あなた達がいても邪魔なだけ。」
「シクス……!だが、お前1人に―――」
「……まぁ、死にたいのなら構わない。でもスカルシュレッダー、あなたはダメ。ミーシャにはあなたが必要でしょう。さぁ、早く行って。」
「……!すまないっ……!帰還を、待っている!」
「……そう。戻る保証は、しないけどね。」
どういう事だ?レユニオンが撤退していく……?彼女は普通の兵士達だけではない。ロドスから幹部候補と伝えられていた、あのスカルシュレッダーにも撤退の指示を出した。
奴はどうやら、レユニオンの中でも相当の位についているようだ。
先程の腕を戻した能力も相まって、立ち位置は上なのだろう。
「さて、【邪魔は消えた。次はお前の番だ。】」
――――此奴は、本当に一体何者なんだ!?人が変わったみたいな言葉を此奴は吐いた。
人じゃない。人以上、いやまたは人以下のよく分からない何かのような―――
いや、今はそんなことを考えている暇はない。
奴が迫ってくる。【赤霄】で反撃出来るか……?いや、受け流されて通されるな。どうする……?
「……させませんッ!」
「こーこーだーよ〜」
さらに不味いことになった、彼女らを行かせたのは誰だ!?ドクターか?
いや、ドクターならこの状況を理解しているはずだ。普通なら撤退命令を入れてもおかしくない。なら、独断で……?
「駄目だ!こっちに来るな、アーミヤ!」
「嫌です!チェンさん1人を置いてくなんて出来ません!」
「【……ほう?】」
頑固な奴だ……しかし、攻撃を合わせてる今なら多少の時間は稼げるか……?いや、やるなら今しかない、か。
「……いくぞ、【赤霄】。」
「……」
奴は【赤霄】を【普通の刀】で受け流してる。超人的な行動だが、受け流しの時の隙はちゃんとできている。奴は今刀を持っているが、構えは出来てない。奇襲して隙を作り、そこをついて、アーミヤ達と協力し総攻撃を仕掛け、怯ませて撤退する。やるなら今しかない。
「斬ッ!」
奴の体に、刃は当たったはずだ。
感触もあった。確実に斬ったはずだ。前の腕の時の感触じゃない。ちゃんと、殺した。当たったのは首、または胸元だろうか。深く、抉りとった感覚が手元に残った。
―――が、奴の身体に傷はついていなかった。外からは外傷が全くもって見えなかった。つまり、やつは弾いた素振りを見せずに【赤霄】を逸らしたというのか……?
そう考える暇もなく、状況はいともわかりやすく進んでいった。
ピキ。
聞きなれない音が聞こえる。すぐ近くからだ。自らの手元あたりから聞こえた気がする。
でも、一体どこから―――――
そう思考した瞬間、身体に強い衝撃が飛んできた。殴られたような蹴られたような、よく分からないがとても強力な、そんな感触が。
「がァっ……」
「チェンさん!」
思わずその場に倒れ込んでしまう。この隙に襲いかかってくることを想定して、手に握っている【赤霄】を使ってすぐ立ち上がろうと―――
「【これで、お前は武器をひとつ無くした。さて、次はどうする?】」
「……貴様ッ……」
戦場に、鮮やかな紅い塵が舞い散る。
それと同時に、力がフッと抜けていく。
足をつく。そして、そのままその場に倒れ込んでしまう。もう、戦う事は出来ないというのは何となく理解ができていた。
あぁ、私はここで終わりなんだろうか。
何も出来ず、何も残せず、あの時の約束も守れずに。
だんだん意識が遠くなっていく。
無線機で、誰かが大きな声でこちらに呼びかけている。多分、ドクターだろう。逃げろと言ってるのかもしれない
が、生憎もう動けない。腕もまともに動かせないのだ。先程の攻撃で骨も、折れているであろう。
そんな朦朧としかける意識の中、チラッと自らの手元を見てみる。
そこには、役目を果たしたと言わんばかりに、鮮やかな紅い塵が付着した【赤霄】であった【もの】の柄の部分だけが残されていた。
まるで、人生の終わり際のような、それくらい綺麗な色を彩っていた――――
「【…………悪いな。】」
何かが、頭の上から振り下ろされた気がした。
そろそろシリアスシーン作るの疲れてきたな?
RTA要素を増やすと思います。あと、ifルートのやつもぼちぼち作っています。ですが、私個人的の一次創作とまだ書くものが沢山あるので投稿は遅れそうです。
本当に、申し訳ない(メタルマン)
エンジョイプレイ書きたいんですけどよろしいか?
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やれ(鉄華団)
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まず完走させようぜ?
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MODありの奴見たいゾ。
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新しくRTA走って、どうぞ。