SAO アリシゼーション 帝立修剣学院での一幕……   作:望月空

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少しでもキリトとユージオが幸せな日々を送れていますように…


SAO アリシゼーション 帝立修剣学院での一幕……

帝立修剣学院 寮にて

 

キリト 「(……これなら勝てるかもしれないぞ)おーいユージオ。 チェスを作ってみたからやろうぜ!」

ユージオ 「おかえりキリト、掃除をサボって僕に押し付けた結果がその”ちぇす”なのかい?聞きなれない神聖語だね。」

キリ「ごめんごめん、やっとできたから取りに行ってたんだ。これは俺の……故郷で流行っていたもので、まぁいわゆるこのコマを使う戦略ごっこみたいなものなんだ。」

ユジ「戦略か……それはダークテリトリー軍が攻めてきた時にも使えそうだね」

キリ「一理あるな……ええと、そんなことは後回しだ!一回やってみようぜ!!……うまく教えられるか心配だが」

ユジ「少なくとも僕は、筆記試験をキリトよりも取れてるから覚えられるさ!」

◇◇

 

キリ「だいぶ要領をつかんだんじゃないか?」

ユジ「そうだね。こんなにわかりやすいのに楽しいよ。……そろそろキリトに勝てる気がするよ。」

キリ「お、じゃあここらへんで本気を出すとするか!勝ったほうにはさっき買ってきた跳ね鹿亭の蜂蜜パイを一つ食べれるってことで。」

ユジ「キリトの分が無くなるかもしれないけど、いいよね!」

キリ「望むところだ!!」

◇◇

 

ユジ「うーん、どうしよう……」

キリ「フッフッフ、観念したまえユージオ君、もう君は詰んでいるのだよ。」

ユジ「うぅ……本当だ。降参だ、負けたよキリト。君の勝ちだ。てことは二勝二敗だね。」

キリ「なかなか手ごわかったな。……パイは4個しか買ってきてなかったからな、次は何を賭けようか。」

ユジ「そうだ!勝ったら一個、なんでも言うことを聞いてくれる、とかはどうだい?そうすればさすがのキリトも掃除をサボったりできないだろ!」

キリ「おいおい、掃除のことまだ根に持ってたのかよ。パイを買ってきてやっただろ?それに俺が勝ったらどうするつもりだ?勝負は五分五分だぞ?」

ユジ「そしたら……僕が提案したんだから潔く受けるさ。負ける気はさらさらないけどね!」

キリ「返り討ちにしてやるさ!!」

◇◇

 

ユジ「……この場合はどうなるんだい?」

キリ「何とか千日手に抑えられた……引き分けだな」

ユジ「キリト、ずるいよ。そんなに掃除がしたくないのかい?」

キリ「そりゃそうさ、でもさすがにあれかぁ、仕方ない。お互いに一個ずつ願いを叶えるということにしないか?」

ユジ「それなら掃除をサボらないできちんとしてね?これが僕からのお願いだよ。」

キリ「へいへい、わぁーったよ。じゃあ俺からはどうしようかなー……じゃあ、明日休みだから、ユージオが弁当を作ってくれよ。それでピクニックにでも行こうぜ!」

ユジ「ピクニックっていうのはお出かけだよね?それはいいけどお弁当か。僕は作ったことがないんだけどそれでもいいのかい?」

キリ「それでいいんだよ。そしたら罰ゲームになるし、俺は飯が食べられる。一石二鳥だな!」

ユジ「そこまで言うんだったらしょうがないね。キリトも少しは手伝ってね。」

キリ「よし、そうとなったら食料調達だ!ちょっと行ってくる!!」

ユジ「あっ……もう、すぐ窓から飛び出して。見つかったらどうするんだよ。……キリトは変わらないな、もっと大変な願い事が飛び出してくると思ったけど。僕だけいつも空回り……か…。 

うん、そうとなれば、しっかりと作らないとね、お弁当も、思い出も、記憶が戻った時に上書きされないように……!」

 

◇◇

 

次の日

 

ユージオ「んんっ……ふぁ…きりと、おきて、あさだよ。」

キリト「うぁ…あと五分…ゆーじお」

ユジ「駄目だよ。今日はお出かけをしに行くんだろ?だから起こしてって言ったのはキリトじゃないか」

キリ「ぐぅ…」

ユジ「起きなかったら……しょうがない、システム・コール。ジェネレート・アクウィアス・エレメント…《水素》を背中に…」

キリ「うひゃっっ!い、いきなり何するんだ!ユージオ!!」

ユジ「やっと目覚めたかい?全然起きないのがいけないんだろ?」

キリ「うー、もう少しで食べれたのにな、でっかいプリンアラモード…」

ユジ「ぷ、ぷり?寝ぼけたこと言ってないで、今日は早くに行くんだよね?」

キリ「そうだ!早くいくぞ!朝市に香辛料のおっちゃんが来るんだった!」

ユジ「香辛料?何か作るのかい?」

キリ「それは、見てからのお楽しみだ!」

◇◇

 

ユジ「それにしても、よく見つけたね香辛料なんて、しかも朝が早いから一生キリトとは縁がなかったんじゃないか?」

キリ「おっちゃんとは少し前に会ったんだ。ユージオも知ってるあの種を売ってくれた例のおっちゃんだよ。」

ユジ「そうだったのか!でもなんで僕と同じように過ごしてきたのに人脈がキリトのほうが広いのかい?」

キリ「そりゃあもちろん、よく寮から抜け出すからだ!とまあそうこうしてるうちに見つけたぞ。」

 

香辛料のおっちゃん「よう!久しぶりだな坊主、面白いものが手に入ったから買ってくか?」

キリ「んーそうだな、じゃあそのサンフラワーの種と前に言ってたやつを売ってくれ。」

香「あいよっ!今度は夏にくるからな、また来てくれよ。坊主待ってるぞ!」

ユジ「サンフラワーの種はわかるんだけどもう一つの種はなんだい?」

キリ「これは後でのお楽しみだ!」

◇◇

 

ユジ「じゃあ、そろそろお弁当を食べようか。だいぶこれの天命《HP》が減ってきてしまったからね。」

キリ「よっ!待ってました!念願のユージオお手製弁当がやっと食える…!」

ユジ「念願って、そんなに心待ちにされても困るよキリト。」

キリ「何言ってるんだよユージオ!ここまでにどれだけ苦労したと思ってるんだ!!(主にチェスづくり)この世…じゃなくて、ここに来てからろくに卵焼きとかを食ってないんだ!」

ユジ「故郷のものを食べたいっていう気持ちはとてもわかるけど僕が作ったものでいいのかい?」

キリ「…は?ユージオが作ったやつだからなおさらいいんじゃないか?」

ユジ「そ、そこまで言ってくれるんだったら普通に作ってあげるのに。まぁいいか、取り合えず食べよう!早くしないと本当に天命が切れて目の前で消えてしまうよ。」

キリ「それもそうだな、いっただきまーす!!」

◇◇

 

ユジ「もぐもぐ…そういえばさっき買っていた種って結局何だったんだい?」

キリ「あぁ。これ、ちょっと食べてみるか?」

ユジ「食べれるのかい?」

キリ「……食べれはするぞ。フフ…」

ユジ「…………に、苦い!!キリト、だましたな!!」

キリ「いやいや、だましてはいないよユージオ君。ただ少し大人の味だったかもな?これはカカオ豆というんだ。本来はシュガーとかミルクをいっぱい混ぜて甘くして食べるものなんだけどな?」

ユジ「うぅ……まだ口の中が苦い…」

キリ「というわけで、後で作ってくれよユージオ。作り方は教えるからさ。」

ユジ「それが本当においしくなるのかい?」

キリ「ああ、何ならステイシア神、いや剣に、黒いのに誓ってやるよ。」

ユジ「そ、そんなに言うんだったら本当なんだね。それにしても故郷の味は思い出したって事かい?お弁当とか、このカカオ豆とか。他のことは?」

キリ「あ……いや、そのだな。多分、俺が食い意地張ってるから思い出せたにすぎないと思うんだ。ソードスキル、もとい、剣術みたいに。……だからなんとも言えない…かな。」

ユジ「そうか。……じゃあ今日帰ったら、これを使って早速作ってみようか!キリトが思い出せるほど美味しいってことだろうからね。」

キリ「ああ。…………ごめんな。ユージオ、迷惑かけて。」

ユジ「キリトが全部思い出したら、キリトの故郷にも行ってみたいな……!それで良いだろ?」

キリ「………………わかった。アリスを助け出して、そのあとに思い出したら。俺、頑張るから。絶対に。だから、これからもよろしくな、ユージオ。」

ユジ「うん。じゃあ、とりあえず……カカオ豆に使う材料を買いに行こうかキリト。そこからだ。」

キリ「おう!こっちにいい店があるからチョコレート、あー。そのお菓子の名前なんだが、の材料を買ってこようか!」

 




読んでいただきありがとうございました!!

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