怪獣娘一言シリーズ   作:電王牙

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今回はガタノゾーアちゃんの(推定)誕生日回です。

ただし今回は○○くんの視点強い目でかなり変則的な構成となってます。

……一言シリーズだけどセリフより字の文の方が多いのはどうなのだろうか?

だけど誕生日おめでとう!



番外編・ガタノゾーア誕生日編

 

いあ!いあ!

 

夢を見る。

 

それがどのような夢なのか、ぼんやりとしか思い出せない。

 

それが楽しい冒険だったことは思い出せる。

 

それが狂気の世界だったことは思い出せる。

 

それがなんでもいい。

 

夢の中には大切な人がいる。

 

現実にも大切な人がいる。

 

ならば夢も現実も自分に取っては大切な世界なのだろう。

 

 

 

「──て」

 

 

 

おや?

 

 

 

「─きて」

 

 

 

声が聞こえる。

 

 

 

「起きて」

 

 

 

そろそろ朝だろうか?

 

 

 

「起きて、お兄ちゃん」

 

 

 

嗚呼、そろそろ目覚めの世界に行こう。

義妹が起こしに来たようだ。

 

 

 

重い瞼を上げ、瞬きを数回。

 

目の前には最愛の義妹が自分に馬乗りになっていた。

 

……やっぱり軽いな。

 

そんな事を思いながら意識が覚醒した。

 

 

「……おはよう、妹よ」

「おはよう、お兄ちゃん」

 

 

それが自分達の朝の始まりだった。

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

「今日は誕生日だね───」

「うん。ナイトファングとグリムドとディゴンとパーティー」

「言われた通りシナリオ作っといたよ」

 

 

自分の趣味はTRPGであり、義妹と友達達ともよく遊んでいる。

 

自分は主にGMやKPを担当している。

シナリオ管理や作成が好きだったこともあるが、一喜一憂する義妹達の表情を見るのが楽しいのもある。

 

 

「ありがと、お兄ちゃん」

「ははは、気にするな───。このくらいたいした事ないさ」

 

 

妹の───ももう中学生になる。

怪獣娘と発覚したのは最近の事。

同級生で友達の──ちゃん、────ちゃん、───ちゃんもそれぞれナイトファング、グリムド、ディゴンの怪獣娘だった。

 

大半が未確認の怪獣だったものの、文献に情報があったため、そこから名付けられた。

 

GIRLSへの所属については、現状は見送っている。

 

 

 

それはともかくとして。

 

「それじゃ準備するか?」

「うん」

 

印刷したシナリオテキスト、ルールブック、サイコロ、筆記用具、キャラクターシートの確認をして、友達達が来るのを待った。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

TRPGセッションの顛末について語ろう。

 

情報収集がナイトファングのクリティカルでショートカットされたかと思いきや、グリムドのファンブルで状況が悪くなる。

 

しかしスヒュームの出目とRPが走り、挽回に成功。

 

最終決戦では前半はグリムドが挽回するかのごとく立ち回るもパーティー半壊。

 

全滅かと思いきや、最後に義妹の出目が走り、ギリギリでベストエンドを迎えるに至ったのであった。

 

とてもとても楽しいひとときだった。

 

 

───クトゥルフ神話技能が+1されます。

 

 

何かが頭の中に響いた気がするが、気のせいだろう。

 

今回のシナリオのネタばらしをしつつ、感想を話し合う。

 

感想を聞きながら、今回のシナリオでの動きをメモに残す。

 

いずれ作るシナリオへの伏線にもなるだろう。

 

天啓のように頭にふとシナリオが思い浮かぶ。

 

これは昔からだったが、最近は特に冴え渡る。

 

嗚呼、楽しい。

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

 

そうして、パーティーは進み日が暮れて行った。

 

門限も近くなり、友達達が帰っていく。

 

そうして自分と───だけになった。

 

夜も更けてゆく。

 

 

「そろそろ寝るか」

「うん。……一緒に寝ていい?」

「ああ、もちろん」

 

 

中学に上がってから義妹と一緒に寝る機会は減った。

 

だが、たまに一緒に寝て欲しいとせがんでくる。

 

 

 

着替えて二人、ベッドの中に入る。

 

義妹を抱き枕にして眠る。

 

そうして、自分達は夢の世界へと旅立って行く。

 

そこでの冒険が再び幕を開けるのだ。

 

 

 

自分の日常には非日常が多数ある。

 

だがその非日常も自分にとっては日常なのだ。

 

これからもそれは続いていくであろう。

 

 

 

 

 

 

自分が正気である限り。

 





解説コーナー


・○○くん
ガタノゾーアちゃんの義兄。
まだ彼氏ではない。←重要
現在のSAN値は60くらい。
日々関わっている怪獣娘達の影響か、クトゥルフ神話技能がちょっとずつ増えていっており現在は19ほど。

幻夢境(ドリームランド)に定期的にガタノゾーアと共に旅立っており、そこでよく冒険している。

SAN値は日々削れている。



・ガタノゾーアちゃん
○○くんの義妹。
お兄ちゃんの事が大好き。
まだ付き合ってない。←重要

クトゥルフ系怪獣娘なお陰か狂気に耐性があるとか。

尚、彼女の本名は作者も読者も認識できない。


・友達達
ナイトファング、グリムド、ディゴンの怪獣娘達。
ガタノゾーアととても仲良し。

尚、彼女達に囲まれている影響か○○くんはクトゥルフ神話技能がちょっとずつ生えている。
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