怪獣娘一言シリーズ   作:電王牙

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今回のお話はピグモンさんこと岡田トモミさん、そしてレッドキングさんこと歌川ベニオさんの誕生日回です、二人とも誕生日おめでとう!

今回の話から複数の○○くんが登場する場合はそれぞれ個別の名前を適応します。

……でないと複数同時に登場させた時に描写が難しいのと、書いてて誰が誰だか分からなくなるので(目そらし)。

今回登場する○○くん二人は
レッドキングさんの彼氏
→倉木 コウ

ピグモンさんの彼氏
→佐原 ゲンジ

という名前です。



番外編・岡田トモミ&歌川ベニオ誕生日編

その日、レッドキングの怪獣娘の歌川ベニオはピグモンの怪獣娘、岡田トモミから相談があると、GIRLS東京支部から少し離れた喫茶店に来ていた。

カフェラテとケーキに舌鼓を打ちつつ、ベニオは話を切り出した。

 

「それで、相談って何なんだよピグモン」

「……それは、その……えっと……」

 

頬を赤く染め、俯きながらもじもじとしているトモミ。見るからにかわいい。

 

「なんか悩みでもあるのか?俺にできる事なら協力するぞ」

「は、はい……是非、力を貸してくれると……助かります!」

「おう、大船に乗ったつもりでいてくれ!で、どんな話なんだよ?」

 

と、ベニオがカップに口を付けたところでトモミが話を切り出した。

 

「そのぉ…………れ、恋愛相談なのですが……」

「ごふぅ!?」

 

ベニオが飲もうとしていたカフェラテは気管支に飛び込んだ。そして、むせた。

 

「だだだ大丈夫ですか!?」

「ゲホッゴホッ!……お、おう……俺の事は良いから続けてくれ……」

 

改めてトモミは話を切り出した。

 

「はい、実は気になる男の子が居まして……」

「ふぅ……気になる男の子、ねぇ?」

「ええ、育成部所属の佐原ゲンジ君なんですけど」

「え~と、確か、あのやたらガタイのいい奴だっけか。コウの後輩の」

「はい、レッドンの彼氏さんの後輩ですねー」

 

倉木コウ、ベニオの交際している彼氏である。半年ほど前にベニオが告白して、晴れて両思いになったという。彼は現在は大学に通いつつ、GIRLSの職務もこなしている。

 

佐原ゲンジ、現在はGIRLS育成部に所属している高校生。

主に事務の作業や補佐といった仕事が中心で、物品の簡単な修理などもこなせる器用さも特徴。

身長195cmで体格も良い。

 

「お、おう。それで……なんで惚れたんだよ」

「はい、よく資料を運ぶのを手伝って貰ったり、資料作成を手伝って貰っているうちに……いつの間にか……意識し始めて……」

「へぇ~そうなのか」

「後は転びそうな時に支えてくれたりとか……えへへ~」

(おーおー……初々しいな~)

「そ、それでですね。男の子に告白するにはどうしたら良いのかと思いまして……それでレッドンに相談を……」

「そ、そうか……。けど、俺だってあんまりアドバイスとか出来ないぞ?半年前にやっとこさ告白したんだしな。

他の奴への相談はどうなんだ?」

「アギアギやバサバサ、ノイノイが付き合っている人はみんな幼馴染みですし、ウインウインやジャパジャパは歳上の人がお相手ですから……」

「あー、ミクラスやエレの彼氏も幼馴染みだしなぁ……」

 

GIRLS内では幼馴染み相手に恋愛している者が結構多い。

昔からの付き合いが最近になってそのまま交際に発展することが多々あるのだ。

それに中~高校生が多いので年下の男の子との縁がある子自体が殆ど居ない。

 

「ですからレッドンに相談しようと思ったんです」

「わかった……そんじゃ……何を話したもんか……」

「レッドンの告白の体験談とかどうですか?」

「俺の告白の体験談?それだとなー……」

 

ベニオはかつてコウに思いを伝えようと思った時の事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌川ベニオと倉木コウ、二人の関係の始まりはGIRLSにベニオが所属し始めた頃まで遡る。

 

大怪獣ファイトが始まり、そこで日々激しいぶつかり合いをするベニオとGIRLSでアルバイトをしていたコウは偶然に知り合った。

 

なんだかんだでお互いに付き合いが良くて面倒見がいい事、何より同い年だったこともあって、食事に行ったりする事もそれなりにあった。

 

そんな関係が続いて数年経ち、ベニオが恋心を自覚したのはザンドリアスこと道理サチコから言われた一言だった。

 

「師匠ってコウさんと付き合ってるんですか?」

 

その一言を聞いた直後は

 

「な~に言ってんだよ!んな訳ね~だろ!」

「ぐはぁ!?師匠、痛い!?」

 

……と言いながら常人なら背骨がベッキリ逝きそうな張り手をサチコの背中にぶちかましていた。

 

だが、その日の夜。

 

「コウと付き合う……付き、合う……付き合う……!」

 

サチコから言われたその一言が頭の中で反響していた。

確かに付き合いは結構長い。何より話が合う。そして一緒に居て楽しい。

 

……その日からベニオはコウの事を意識し始めてしまった。

 

会話がぎこちなくなったり、顔を見るだけで顔が正にレッドキングと言わんばかりに赤くなってしまったり。

 

またあるときは自宅で読んでいた少女漫画のカップルに自分とコウを置き換えて想像し悶絶してベッドの上を転がり回って床に落下したりと、ベニオの中の乙女心は過去最高峰に燃え上がっていた。それこそマグマのごとくである。

 

 

そして悩んだ末に、以前の服選びの時のようにサチコに相談することにしたのだった。

ベニオはサチコをファミレスに連れ込んで色々と吐露した。

 

「はぁ……いきなり連れて来られてみれば、コウさんの事を意識しちゃってどうしたらいいか、ですか?」

「そうなんだよ……この間お前に言われてから完全に意識しちまってどうしていいかわかんねーんだ……」

 

サチコはパフェ(ベニオの奢り)をぱくつきながら話を聞いていた。

 

「ん~……でも師匠、コウさん好きなんですよね」

「え、あ…………そう、なんだと思う……」

「なら告白しちゃえばいいじゃないですか」

「こ、こここ……告白ぅぅ!?」

「そりゃ、好きなら……ねぇ?」

「いやいやいや、まてまて、それはまだ早いだろ!?」

 

ベニオは真っ赤になって慌てていた。

 

「別に早いとか無いと思いますよー。師匠もコウさんも、もう今年で成人じゃないですか。充分大人なんだし」

「そりゃ、そうだけどよぉ……。けどさ……」

「けど?」

「いや、もし断られたらもうアイツと元の関係に戻れないだろうし、それは嫌だから…………」

 

そう俯きながら言うベニオの姿は普段と違い、弱々しかった。

その姿にサチコは驚いていた。

 

「(あ、あの師匠がここまでなるとか……恋愛って凄いなー……)まぁ、でも取り敢えず告白したらどうですかねー」

「だからそれは……」

「少なくともアタシから見て、コウさんは師匠のこと嫌いな風には見えないですよ。むしろ好きなんじゃないですか?」

「お、おい……けど俺、結構ガサツで……」

「アタシやアギラさん達よりも付き合い長いんだから師匠の本当の所とか色々気付いてると思いますよ?」

「え、マジ?」

「それに……」

「それに?」

「師匠の告白断ったらタダじゃ済まないだろうから絶対に断れませんって」

 

サチコは笑顔でそう宣った。

 

「おい!」

「……やっと師匠、元気になった」

「あ……」

「勇気が出ないなら、恋愛成就の神社とか行ってお参りしてみたらどうです?背中くらい押してくれると思いますよ」

「お参りか~……よし、行ってみるか!」

「はぁ……師匠ってばもう……」

 

そう呟きながらもサチコは笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

そして半年前、恋愛成就で有名な神社を調べ、ベニオはそこにやって来ていた。

目的はお参りである。……否、お参りという名の戦いである!

 

 

「ここが噂の神社か……。あ、すいません」

「はい、何用ですか?」

 

ベニオは巫女さんに話し掛けると……

 

「ちょっとお百度参りしたいんですけど、良いですか?」

「え?」

 

お百度参りとは社寺の入口から拝殿・本堂まで行って参拝し、また社寺の入口まで戻るということを百度繰り返す事である。

そうする事で願いが叶うという。

 

「あ、はい……良いですよ」

「ありがとうございます!今日中に100セット終わらせますから!」

(え、100セット?100回じゃないの?)

 

ベニオは荷物を置き、裸足になると入り口まで移動し、本堂まで走り、手を合わせお参りし、入り口まで再びダッシュで戻った。

この間僅か10秒である。お参りの部分を除けば入り口と本堂を凄まじい速度で往復している。

 

(え、ちょ、早い!?どんな速度でダッシュしてるのよ!?)

 

巫女さんは驚いていた。お参りは凄まじい速度で繰り返されており、既に30回を越えている。僅か5分ほどの出来事である。

(これ……シャトルランかしら?そろそろ100回終わるわね)

 

ベニオが100回目のお参りを終えると……再び入り口に戻り、また走り始めた。

 

(え、101回目?……いえ、これはまさか1万回往復するつもり!?)

 

そう、ベニオはお百度参りを100回行うつもりであった。

彼女は告白への情熱で凄まじい速度で走り続けていった。

 

やがて……

 

「つ、次で1万回目です!ファイトー!」

「そのまま走ってー!」

 

いつの間にか巫女や宮司が集まり、彼女を応援していた……そして、最後の1万回目のお参りが終わり入り口に戻った所で彼女は倒れこんだ。

 

「っはぁー!疲れたぁ!」

「お、おおおお疲れさまです!」

「あ、すいません……ご迷惑お掛けして……」

「あ、いえ大した事ではありませんよ!これ、スポーツドリンクです」

「助かります……」

 

巫女さんから受け取ったスポーツドリンクでベニオは喉を潤し、人心地ついた。

 

「でもなんでこんなことを?」

「……好きな人が居て、そいつに告白する勇気が欲しくてやったんです」

「そうですか……勇気は……つかめましたか?」

「はい!悩んでないで突撃あるのみです!」

「……頑張ってください!」

「はい!」

 

そしてベニオはそのままの勢いでコウに告白しに行った。

 

「コウ!聞いて貰いたいことがある!俺と付き合ってくれ!!」

 

結果は現在の関係の通り、二人はラブラブである。

 

 

 

 

 

 

 

─────────

 

 

 

 

 

 

 

 

「って感じだな」

「ザンザンのアドバイスで、ですか」

「まぁな……相談したお陰でだいぶ気が楽になったよ」

「頼りになる後輩ですね~」

「まだまだ生意気なお子ちゃまだけどなー」

 

そう言うベニオは笑顔だった。

 

「……お百度参りはともかく、そこにお参りに行ってみることにします!」

「おう、案内するぜ」

「お願いします!」

 

こうして、ベニオとトモミは神社に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わってGIRLSの食堂にて、倉木コウと佐原ゲンジが話していた。

 

 

「気になる人ができた?そうか、お前にも春が来たかー」

「茶化さないで下さいよコウ先輩!僕は真剣に悩んでいるんですから」

 

ゲンジはコウと同じ中学高校と通っていた先輩後輩の関係だった。

 

「悪い悪い。それで相手は?」

「……岡田トモミさん。ピグモンさんです」

「おお、良いじゃないか。俺みたいに告白する勇気出せなくて相手に先に告白されて答える形にならないように早く告白れよ?」

「いえ、でも……僕は未成年ですし、それにピグモンさんは大人で……」

「はぁ、気にすんな。ノイズラーとアイツは既にヤルことヤってるんだからぼちぼち18歳になるお前が気にすんなよ」

「気にしますよ!?……ていうか中学生がそれはまずいのでは?」

「ゴムはちゃんと使ってるらしいから大丈夫だろ?」

「……なんで知ってるんですか?」

「……中学生だとゴム、買いにくいだろうからなぁ」

「あー、察しました……」

 

コウがノイズラーの彼氏に相談された際に箱入りで買ってあげたのである。

 

「まぁ、それより覚悟決めるんなら恋愛成就の神社があるって聞いてたから行ってみるか?」

「是非とも!」

 

こうして男二人で神社へと繰り出して行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

ベニオとトモミは例の神社に来ていた。

 

「ここでお参りするんですね」

「ピグモン、ファイトだ!」

「はい!」

 

二人は石段を登っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し遅れてゲンジとコウもやって来た。

 

「ここが……」

「こっからはお前の戦いだぞ」

 

そう言いながら、コウはゲンジの肩を叩いたのだった。

 

「はい!」

 

男二人も石段を登り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

 

 

トモミは賽銭箱の前までやってきて、小銭を賽銭箱に入れ、鈴を鳴らし手を合わせて大きな声で願いを言った。

 

「ゲンジ君への告白を成功させてくださ~い!」

 

トモミが願いを口にした時……。

 

「へぁ!?」

「おおー」

 

背後からすっとんきょうな声と感心したかのような声が聞こえた。

 

「……え?」

 

トモミが振り向いて見るとそこに立っていたのはトモミが告白しようと思っていた佐原ゲンジと付き添いで来た倉木コウだった。

 

「あ、いえこれはその……!」

 

ピグモンが顔を赤くし、慌てる。

それもそうだ、告白しようとしている相手に想定外の形で思いを伝えてしまったのだ。

 

本当ならもっと素敵な場所で、ムードのある場所で……そんな事が頭の中でぐるぐると回る。思考が纏まらない。

 

見守っていたベニオもこの状況についていけず呆然としていた。

 

コウだけはなんかすごい状況だな~と一人落ち着いていた。

 

そしてゲンジが口を開いた。

 

「その……僕、まだ学生ですから……」

「!……そ、そうですよね……」

 

ゲンジの答えに顔を俯かせるトモミ。その目尻には涙が浮かんでいた。

 

(な、泣いちゃだめ!○○君を困らせちゃう……!)

 

泣かないように思っても潤んだ瞳からは今にも涙がこぼれ落ちそうだった。

 

「経済力も無いですし……」

「……はい?」

 

だがゲンジが続けた想定外の言葉に涙腺は決壊しなかった。

 

 

コウとベニオは二人とも

((何言ってるんだコイツは?))

そう思っていた。

 

そんな中でゲンジは言葉を紡ぐ。

 

「この先どうなるかも分からない……」

 

自分の思いを伝えるために。

 

「それでも宜しければ、将来……結婚しましょう!!」

 

彼は己の思いをトモミにぶつけたのだった。

 

「「「けけけ、結婚んんん!?」」」

 

そしてそれを聞いた3人の声が……

 

「け、結婚ん!?」

 

否、社の影から覗き見していた巫女さんを含む4人の声が見事に重なった。

 

(けっこん……ケッコン……結婚!?)

 

その『結婚』の一言を理解するまでトモミの脳内で何度も反響していた。そして……

 

「う、嬉死……いですぅ……」

「お、おいピグモン!?しっかりしろ!」

 

トモミは突然の出来事に幸せの許容限界を越えて顔を赤くして倒れてしまった。

倒れる瞬間にベニオはトモミの体を支えていた。

 

「ちょ、お前なんでいきなりそんな話になるんだ!?」

 

コウが問い詰めると……。

 

「え、付き合う=結婚するでは?」

「「昭和か!?」」

 

ゲンジの回答にコウとベニオがツッコミを入れる。

 

事態は驚くほど混迷していた。しかし、トモミはとても幸せな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

「ん、あれ……ここは?」

「目が覚めましたか?」

「ふぇ……?」

 

トモミが目を覚ますと、○○の大きな背中に背負われて揺られていた。

 

「え、あ……あわわ!?すいません、今降りますね!?」

「へ……あ、はい」

「ご、ご迷惑をお掛けしました……」

「いえ、大した事はありません」

「ところでレッドンとコウコウは?」

「お二人なら……」

 

『ほら、お前が責任持ってピグモンさん送り届けろよ』

『ピグモンの家は……この場所だぜ。たぶん途中で目が覚めると思うけどな』

 

「……と二人で用事があると言ってどこかへ」

(気を使わせてしまいました……)

「それじゃ、改めて自宅まで送りますよ」

「へ、いえいえ……そんな」

「でも先ほどまで気絶していましたし」

「…………わ、わかりました」

 

二人で並んで夜道を歩く。二人の身長差を考えると遠くから見たら親子に見えるかもしれない。

 

「ゲンジ君」

「はい」

「……さっきの、お付き合いの件ですけど……まずは恋人からで良いんですよね?」

「え、あ……はい。不束で未熟ですがよろしくお願いします!」

「もう、硬いですね~♪」

 

そうして歩いて行ってトモミが住んでいるマンションに到着した。

 

「その……もう遅いですから……泊まって行きますか?」

「あ……その、大丈夫です。ひとりで帰れますので」

「恋人だから……泊まって行きませんか?」

「その……だ、駄目です……」

 

彼のその返答にトモミは潤んだ瞳を向けて……。

 

「……私の子供っぽい身体だとやっぱり……ダメですか?」

 

そう言いながら彼の手を掴んでいた。

 

「いえ、違います……」

「じゃあ、なんで!?」

 

トモミの瞳には涙が浮かんでいた。

 

「恋人になったその日にお家に誘うのは……はしたないかもしれませんけど……それでも……一緒に居たいんです……」

「いえ……僕まだ……17歳ですから」

「え?」

「その……トモミさんが未成年者に淫行を働いたとなってしまうかもしれないので」

「……」

「後10日だけ、僕の誕生日まで待っていてください」

「ふふ……あははははは!」

 

トモミは大きな声で笑っていた。

 

「もう、律儀なんですから~♪」

「すいません、そういう性分なので……」

「わかりました。それじゃ、10日後に……その……しましょう?」

「!……はい!」

「それと、むしろ未成年の高校生を遅くに出歩かせてしまうのも問題だから泊まって行ってください♪」

「むぅ……それも、そうですね。では、お言葉に甘えて」

「親御さんには私から連絡させてもらいますから」

 

こうして二人の初めてのお泊まりは始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

ベニオとコウはコウのアパートで過ごしていた。

 

「あの二人、大丈夫かな?」

「まぁ、行き違いは無いはずだと思うけど」

「まぁ、万が一に備えてゴムひとつ渡しといたから大丈夫じゃないか?」

「てか持ち歩いているのかよ!」

「そりゃ、エチケットとしてだな」

「まぁ、ちゃんと考えてくれててありがたいけどよ……」

「……そんじゃ、俺達も、な?」

「お、おう……」

 

そう言うと二人は寝室へと消えていった。

ベニオの自宅では家具やぬいぐるみに汁が掛かってしまうかもしれないと危惧したコウの提案で事を致す時はコウ宅で致す事になったのだった。

 

「二人見てたら、告白された日……思い出すなぁ」

「そうだな~」

「というかお百度参り100セットとか冷静に考えるとヤバイよな」

「言うなよ……。気合いと覚悟決めたかったんだから……」

「あはは……」

「ったく……」

 

「本当はさ、俺の方から告白したかったらんだよな」

「コウ……」

「迷ったりどうするか考えてたりしてて、結局……ベニオからの告白の答える形になっちまったんだよな……」

「お前……」

「ベニオ……改めて、大好きだ。これからもよろしくな」

「ああ……俺も大好きだ」

 

「コウ……」

「ベニオ……」

 

そうしているうちに、夜は更けていった。

 

 

 

 

 

───────────

 

 

 

 

 

3日後、GIRLS東京支部の一室を用いてトモミとベニオの誕生日パーティーが開かれた。

そこでトモミの口から○○と付き合い始めたという事が語られた。

驚きと祝福の声が贈られたのであった。

 

 

そしてそれから7日後、トモミ宅で……

 

「○○君……その、いらっしゃいです……」

「はい……不束な男ですが、ご指導の程、お願いします」

 

○○とトモミは初夜を迎える事になる。この続きは彼らだけが知っている……。




解説コーナー


・岡田トモミ
今回のメインヒロインの一人。今回のお話は彼女の馴れ初め編を描こうと思ったのが始まり。


・歌川ベニオ
今回のメインヒロインの一人。初期想定だと彼女の方の描写はもっと少なかったが、推考時の加筆により大幅に描写が増えた。


・佐原ゲンジ
ピグモンさんの彼氏(になった)。ピグモンさんの彼氏の想定は当初は同年代を考えていたが、ピグモンさんより年下の方が良いかもしれないと思い現在に至る。
体格がとても良く、身長195cmで筋肉質。
年下の長身の男の子と小柄なお姉さんの彼女のカップリングがやりたくてこの設定に。

【名前の由来】
佐原
→マックス版でのピグモンの関係怪獣の『サ』ラマドンと『パラ』グラーから。

ゲンジ
→マックス版ピグモン2回目の登場回の「イ『ジゲン』セカイ」から。


・倉木コウ
レッドキングさんの彼氏。GIRLS所属の怪獣娘の彼氏では最年長で後輩達からも良く相談を受ける。
ちなみに鳴無ミサオ誕生日編で彼氏くんにゴムを買ってあげたのはコイツ。

【名前の由来】
倉木
→『キ』ール星人『グラ』ンデから。

コウ
→マックス版レッドキングの別名の装『甲』怪獣から。


・道理サチコ
ベニオの話がボリュームアップしたことにより出番が発生した。
当初は全く出番の予定が無かったが、ベニオが相談できる相手だと彼女しか居ないと思い、登場することになった。
尚、このベニオの相談を受けた時点では彼氏は居ない。


・巫女さん
特に深い設定は無い普通の巫女さん。衝撃的な光景を見るリアクション役として出した。


・ノイズラーの彼氏
『鳴無ミサオ誕生日編』の○○君。R-18編の方のゴム関係の部分で話題に出てた先輩はコウの事。
ちなみに彼の名前も用意しているが、今回は出さない。
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