怪獣娘一言シリーズ   作:電王牙

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今回のお話はエレキングさんこと湖上ランの誕生日回です。
エレキングさん誕生日おめでとう!

何気に初の1日2回投稿です。


番外編・湖上ラン誕生日編

今日はエレキングの怪獣娘、湖上ランの誕生日だった。ゆえにGIRLS東京支部では同じ日に誕生日を迎えたミクラスの怪獣娘、牛丸ミクとランの合同誕生日パーティーが開かれたのだった。

 

二人にそれぞれプレゼントが贈られ、パーティーが終了する。

終わり際にランの恋人の水無月レイジがランに声を掛けた。

 

「この後、付き合って貰っていいか?」

「あら、デートのお誘いかしら?」

「まぁ、そんなところだよ」

「だからここまで何も無かったのね」

「そう言うなよ……。キッチリ計画立ててたんだからさ……」

 

レイジはまだランに誕生日プレゼントを贈っていない。『この後で渡すよ』と言って居たが、このような形で来るとは思っていなかった。

 

「けど、これどうするの?」

 

そう言いながらプレゼントの詰まった袋をランを示した。

 

「あー、それはナナヤに運ばせる」

「二瀬に?」

 

「事情は聞いてたけど荷物持ちかー」

 

そんな事をボヤきながら二瀬ナナヤがやって来た。

 

「あら、それならやらなくても良いけど?」

「いや……二人ともこれからデートだろ?なら引き受けとくよ」

「サンキューな、ナナヤ」

「気にするな、レイジ」

「それじゃ、お願いするわ(……この二人の仲、やっぱいいわね)」

 

そしてナナヤはランから荷物を受け取るのだった。

 

「んじゃ、熱い夜を過ごせよ~」

「アイツめ」

「まぁ、あながち間違いじゃないかもしれないけど……」

「じゃ、行こうか」

「ええ」

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

街に出た二人がまず向かったのはブティックだった。

 

「まずは服からだな」

「別に私はこのままでも良いのだけれど」

 

ランの格好は相変わらずのスーツ姿だった。彼女はTPOを選ばず時間を削減できるという合理的な理由で私服は9割ほどスーツである。

 

「そう言うなよ。この後、レストランの予約入れてるんだ。そこそこフォーマルな店だし、どうせなら……って思ってな」

 

そう言うレイジの格好もスーツという程ではないがかなりフォーマルを意識している格好だった。

 

「そう……なら、選ばせて貰うわ」

「……あんまり高いのは勘弁な?」

「ふふ……分かってるわよ」

 

苦笑しながらランはドレスを選び始めた。暫く選んだ後、3着ほど持って試着室に入っていった。

 

「それじゃ試着してみるわ」

「OK、楽しみにしてる」

 

ランは試着室のカーテンを閉めた。

カーテン腰に衣擦れの音が聞こえる。

 

「……(まずは第一段階っと)」

「ちょっと、レイジ……」

 

カーテンの隙間からランが顔を覗かせていた。

 

「ん?どうし……うぉ!?」

 

レイジが近付くとランはレイジの腕を掴んで試着室の中へと引きずり込んだ。

 

「おい、いきなり何を……」

「この下着……どうかしら?」

「下着って……」

 

ランが纏っている衣服は上下の黒い下着だけだった。よく見ると値札がついており、ドレスと一緒に選んだようだ。

その下着がランの魅惑的な肢体の最低限だけ隠している。

その扇情的な姿、至近距離で漂う彼女の香り、そして彼女の視線と密室での密着……それら全ての要員が重なってレイジの心臓は早鐘のように跳ねるのだった。

 

その反応を見て、ランは微笑みながらレイジにそっと抱き付いた。

 

「ドキッとした……?」

「おい……こんなところで……!」

「なんて……冗談よ」

「は……?」

 

ランはパッとレイジから距離を取った。

 

「なんのつもりだよ……」

「ちょっとこの後に向けてあなたを煽っただけよ」

「……後で覚えとけよ?」

「あら、楽しみね」

 

そうしてレイジが更衣室から出たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

二人でランのドレスを選び、レストランでの食事を終え、次の場所へと移動を始めていた。

 

「次はどこにエスコートしてくれるのかしら?」

「まぁ、ついてきてくれ」

 

彼はランと共にあるビルへと入って行った。

 

「ここは?」

「いいからいいから。許可は貰ってるから」

 

そうして階段を登り、屋上へと出るのだった。

 

「ほら……これを見せたかったんだよ」

「すごい……!」

 

屋上へと出た二人の目の前に広がるのはネオンの光に照らされた街の夜景だった。

 

「苦労したんだぜ?屋上に行けて、許可取れるビル探すの」

「もう……そういうのは後にしてよ」

 

二人で手すりにもたれて夜景を眺める。

何気ない話も夜景の前だとどこか特別感が出る。

 

そして、レイジは懐から小さな箱を取り出した。

 

「これが本命の誕生日プレゼントだ」

「ありがとう。開けてもいい?」

「もちろん」

 

箱を開けるとその中に入っているのは純銀製の指輪だった。

 

「これって……西湖モデルの……!」

 

そう、ランには指輪に見覚えがあった。それは『お前にピットイン!』と指輪メーカーのコラボ商品であり、キャラクターをイメージしてデザインされた純銀製の指輪だった。

それの西湖モデルである。

 

 

『純銀製……デザインは素敵ですけど……』

『この値段では手が出ないわね……』

『はい。買えなくは無いけど、暫く他のグッズに回せる予算が無くなりますね……』

『ええ、流石にこれは見送らざるを得ないわ……』

 

 

……とウインダムと話していた指輪だ。

それが目の前にある、それも最愛の彼から贈られて。

 

「……本当にいいの?」

「当然だろ?」

「そうやって当然って言い切る所、ずるい。……ありがとう……レイジ」

 

ランは指輪を箱に戻すとその箱をぎゅっと抱き締めるのだった。

 

そして二人は暫く夜景を眺め、やがてランが口を開いた。

 

「ねぇ……それで……この後、どうするの……?」

 

ランは熱っぽい視線をレイジに向けた。

 

「……ホテルに部屋を取ってある」

「最初からそのつもりだったの?」

「そうだな」

「ふふ……」

 

二人はビルの階段を手を繋いで降りていくのだった。

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

 

 

 

 

そして……。

 

「はぁ……♥️いつもより激しいわね……素敵♥️」

 

二人はホテルで激しい夜を過ごしたのだった。

 

 




解説コーナー


・湖上ラン
今回のヒロイン。
交際して暫く経過していることもあり、相手をからかう程の余裕を持っていたりする。

作者が『更衣室に引きずり込む』というシチュエーションをやりたかった。


・水無月レイジ
今回の彼氏枠。
デートシチュエーションをしっかり考えて、服を買う→食事→夜景とプレゼントとガッツリ事前準備を行った。

ランから誘惑されることはあまりないので過去最大に燃え上がった。


・二瀬ナナヤ
ウインダムの彼氏にして、ランとレイジの幼馴染みで友人。
今回、ウインダム編で二人と友人という設定が生えたこともありゲスト出演。

尚、レイジとナナヤの仲の良い男友達の関係がランの腐女子への第一歩を生み出す遠い原因になった。
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