怪獣娘一言シリーズ   作:電王牙

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今回のお話はベムスターさんの(推定)誕生日回です。
尚、ベムスターさんのデザインが改造ベムスター準拠なので改造ベムスターの初登場回の放送日準拠の10/19となっております。
誕生日おめでとう!

そして彼女に対応する○○君の名前は今回の最後に掲載します。


……短期集中の誕生日回ラッシュがやっと一区切りです。



番外編・ベムスターさん誕生日編

その日、ベムスターの怪獣娘の───は恋人である彼の部屋でくつろいでいた。

 

「なぁ、──折角の誕生日なのに出掛けなくていいのか?」

「ん……夕方にみんなで集まってパーティするからそれまではいいかな?」

「そっか」

「……それに、ソウちゃんを独り占めしたいからかな~」

「……まったく」

 

ソウは彼女の頭を撫でた。

 

「んふふ~♪」

「犬か?」

「わんわん」

「猫か?」

「にゃー」

「ベムスターだったな」

「たっこんぐ~ばーどん~」

「なんだそりゃ?」

「知らない、なんか出てきた」

 

他愛もないやりとりをしながら、ソウは彼女を撫で続けるのだった。

 

そして彼女はふと思った事を尋ねた。

「そーいやーさー」

「そいやっさ?」

「ソウちゃんのおじいちゃんって怪獣と戦ったことがあるとか言ってたけど本当なの?」

「あー、その辺り詳細不明分からないんだよ」

「そなの?」

「ああ、じーちゃんは俺が生まれる前に無くなってるし、父さんがじーちゃんの知り合いから聞いた話だから細かいこと分からないんだよ」

「へー」

「それに聞くからに眉唾モンな内容だぞ」

「どんなの?」

 

彼は頭を撫でながら話を続けた。

 

「確か……ダイナマイト片手にビルから怪獣の口に飛び込んだ?」

「うん、ちょっと待って!」

「なんだ?」

「その時点で何か可笑しくない?」

「うん、可笑しい。玉砕する気は無かったけど脱出方法は考えて無かったとか」

「えぇ……」

 

彼女は心底引いていた。

 

「まぁ、どうにか脱出できたらしいけど」

「そうじゃないとソウちゃん居ないもんね……」

「それが初戦だったらしい」

「初戦って……」

 

彼女の表情はとても微妙そうだった。

 

「そして2戦目だと地上からロープを投げて怪獣の角に巻き付けて……」

「うん……うん?」

「……既に可笑しいけど、明らかにとてつもなく可笑しいだろ?」

「うん。……その怪獣どのくらいだったんだろうね……」

「まぁ、それは置いておこうぜ……」

「あ……」

 

彼は咳払いしつつ、頭から手を話した。

撫でられてた彼女は名残惜しそうにしていた。

 

「で、そのロープ一本で怪獣をよじ登って行ったらしい」

「登山家だったの?」

「そんな話は聞いたこと無いな……。確か塾の講師やってたとか聞いたけど……」

「……もう驚かないからね?」

 

彼は指先で彼女の脛をなぞりながら、膝を越えた辺りで彼女の太腿を掌で撫でた。

 

そしてホットパンツに包まれた臀部を越えて、露出されてる横腹からお腹を指先でなぞり、彼女の豊かな胸を掌で一揉みした。

 

「エッチー」

「ま、役得ってことで」

「もー」

 

そんなやり取りをしながら彼の指は彼女の鎖骨を越え、首筋を越え行った。

そして彼女の頬を撫でた。

 

「んふふ~♪」

「……でロープ一本でよじ登った果てに怪獣の目をナイフで滅多刺しにして潰したらしい」

「……うわぁ痛い痛い……」

 

彼女は頬を撫でられて喜んだものの目を刺される事を想像して嫌そうな顔をした。

 

「で、まぁ……んなことしたら怪獣が暴れる訳で振り落とされたらしいけど、なんか無傷だったらしい」

「本当に人間なの……?」

「分からん。そしてまたロープを登ってだな……」

「また登るの!?」

 

彼の指はまた彼女の太腿から尻と臍と胸を越えて頬を撫でた。

 

「で、まぁ……反対の目も潰して撃破に貢献しまくったらしい」

「うん……失礼だけど言わせて……。なにそれ」

「うん、言いたいことは分かる。全面的に可笑しい所しかないから父さんも母さんもマトモに聞いてなかったらしい」

「そりゃ……人が怪獣ロープ一本でよじ登ったとか……ねぇ?」

「だよなぁ……。ただ妙にリアリティある話だったからひょっとしたら真実かもしれないんだよなぁ……」

「ないない~」

「ま、確かめようも無いわな」

 

二人はこう言っているが、事実である。

 

「ね~……出掛けるまで時間あるから1回だけしない?」

「いきなりだな」

「だってソウちゃんが触るんだもん♥️」

「この後パーティなんだからダメー」

「えー……いけず~」

「……パーティ終わったらな」

「うん♪」

 

こうして、二人で過ごす時間は過ぎていった。

 




解説コーナー


・ベムスターさん
公式での本名不明な人。
描写が少ないので実質オリキャラ状態になった。
初期イメージはからかってくるお姉さんだったけどなんかゆるいお姉さんみたいになりつつある。

『たっこんぐ~ばーどん~』は改造ベムスターの鳴き声はこの2体を合わせたモノだから。


・海野 ソウ
ベムスターさんの彼氏。
読者の皆様は既にお気付きだと思われますが彼はウルトラマンタロウ登場の海野さんの子孫である。
尚、祖父である海野さんは彼が生まれる前に亡くなっている為、直接の面識は無い。
彼女の好きな所は瞳とお腹。

【名前の由来】
名字は当然、改造ベムスターと戦った海野さんから。
名前はソウ→左右(そう)→海野さんがナイフで両目を潰したから。


・海野さん
本名、海野八郎。
ウルトラシリーズ最強の一般市民と名高い方。
改造ベムスターの身長は80mあり、それを短時間で2回もロープ一本で登り切ってるんだから本当に逸般人である。
塾の講師がこれなんだからタロウ世代の一般人は色々可笑しい(断言)。

……ていうか今回の話、海野さんの話ではないだろうか?
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