今回はメカギラスさんとオリキャラ(女性)のお話。
ここはGIRLS東京支部の医務室。しかし、怪我人がやってくるのは月に数回あるか無いか程度だったりする。
ゆえにここにやってくるのは悩みを抱えた乙女達が相談や雑談にやってくる事の方が多い。
「ほら、お茶だ」
「ありがとうございます」
医務室に勤務する女医、朝日野 ショウカ。白髪に赤目、そして何より子供と言われても違和感の無い145cmの低身長が特徴である28歳。独身。その胸は限りなく無に等しい。
「はぁ……朝日野先生……私も彼氏ほしいです~……」
「またそれか、メカギラス」
金髪に碧眼が特徴のメカギラスの怪獣娘。彼女は同期のザンドリアス、ノイズラー、ホー……そして数年先輩のモゲドンと共にバンド活動を行っている。
尚、モゲドンはGIRLSと提携しているボランティア団体所属のためサブメンバーのような立ち位置である。
「だってザンドリアスも」
「砂山 アスタだな」
「ノイズラーも」
「綾瀬 レントか」
「ホーも」
「桜野 キリア」
「……モゲドンさんも」
「茶田 マスミだったか」
「……なんで全員の彼氏の名前把握してるんですか?」
「医務室勤務だからな。それなりに色々把握してるよ」
「へぇ…………」
「彼氏や、初体験とか……な?」
「初……体験……!?」
朝日野のニヤリとした妖しい微笑みをメカギラスに向ける。
メカギラスの頬は赤く染めて、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
「ま……まぁ、とにかく周りが全員彼氏持ちなんですよぉ……。事ある毎にノロケが飛び出すんだからもう……」
メカギラスはそう言いながら出された緑茶を啜った。
「まぁ……周囲がリア充ばかりだとそうなるか」
「GIRLSの男性職員で手頃に空いてる人居ません?」
「君と同年代だと今のところフリーの男は居ないな。……軒並み交際中だよ。後は本当に上層部の人くらいだ」
「中年のおじさんはノーサンキューです」
「まぁ、男性職員は採用条件厳しいからな」
GIRLSはその組織構造上、怪獣娘の所属者が多数おり、更にオペレーター等を担当する女性職員も多い。
一方で男性職員は比率としては3割を下回っている。
怪獣娘という年頃の女性が多い関係上、下心を持って入ろうとする者も多く、一般向けの加入試験では面接から素行調査まで徹底的に行った上で採用を決めているためどうしても少ないのである。
ただし怪獣娘から推薦された場合、素行調査を行われた上で採用される事がそれなりにある。
「というか幼馴染みとかはどうだ?」
「特にいませんよ……。というか、いい幼馴染みが居る人多くないですか!」
「まぁ、確かになぁ。……クラスメートとかはどうだ?」
「正直、体育の時の胸元への熱視線が……」
そう言う彼女は自分の胸をぎゅっと抱き締めた。彼女の胸は中学三年生としてはかなり豊満だった。
その豊かな胸を軽く朝日野は睨み付けた。
「……それは私への嫌味か?」
「ご、ごめんなさい……」
「ま、いいさ。外見だけで選り好みするような輩など相手にしない方がいい」
「……なんか実感が籠ってませんか?」
「ふっ……。まだ20代前半だった頃に何度か街コン……街ぐるみでやる大規模な合コンに参加したことがあるが……寄ってきたのがロリコンだけでな……」
朝日野は苦笑しながら遠い目をしながら語った。
「えっと、その……」
「それ以来、もう生涯独身でいいかもしれないと思い始めてな……ふっ……」
「あ、朝日野先生ー?」
「あぁ、悪いな。だが、私が言いたいのは無理に焦る必要は無いという事だ」
「は、はい」
ここはGIRLS東京支部の医務室。
今日も悩む乙女が相談にやってくるのだった。
解説コーナー
・朝日野 ショウカ
GIRLSに所属する女医であり、思春期の乙女達の相談相手。オリキャラ。
所属する怪獣娘の恋愛事情は網羅している。
尚、彼女の身長はピグモンとほぼ同じくらいと想定している。
彼氏いない歴=年齢。
・メカギラス
メカギラスの怪獣娘でザンドリアス達
のバンドに所属している。
今作品における『彼氏のいない怪獣娘』のひとり。
彼氏は欲しいけど誰でもいいという訳では無い。けど出会いも無い。
・砂山 アスタ
ザンドリアスの彼氏。
・綾瀬 レント
ノイズラーの彼氏。
・桜野 キリア
ホーの彼氏。
・茶田 マスミ
モゲドンの彼氏。
バンド組の彼氏達。名前のみ先行登場。