今日はザンちゃんこと道理サチコの誕生日の特集編。
そして、今回を持ちましてアニメとドラマCDに登場したメイン級の怪獣娘全ての誕生日編を達成しました!
今後は既存のリメイクするか、また1年ほど掛けて小説組の誕生日をやったりとユルく考えていく方向です。
……短期に誕生日集中するとネタ出しがキツいのよ(遠い目)。
道理サチコ、だだっ子怪獣ザンドリアスの怪獣娘。
だだっ子怪獣ザンドリアスは第二次怪獣頻出期末期に地球にやってきた宇宙怪獣。
理由が母親であるマザーザンドリアスと親子喧嘩して来たというなんとも言えぬ理由である。
何より稀少な『倒されず地球を去った怪獣』というのが珍しい点だろう。
【道理サチコについて】
当時、覚醒に伴う暴走状態となり都内で数回ほどボヤ騒ぎを起こす。
暴走状態による高い戦闘力により見習い時代の宮下アキ、白銀レイカ、牛丸ミクを圧倒。
駆け付けた歌川ベニオにより鎮圧された。
保護されそのまま歌川ベニオによる相談と共にGIRLSへの所属となる。
その後、保護した歌川ベニオ指導の下、自分探しを行う。
……流石に物理的に『清水の舞台から飛び降りる』のはどうかと思うが、最終的に宮下アキ、白銀レイカ、牛丸ミクらと1日過ごし、自分のやってみたいことを見付ける。
現在は鳴無ミサオらと共にバンドを組み怪獣娘バンドとして着実に人気となっている。
……会った時に「同い年くらい?」と言われ、こめかみに青筋を浮かべながら否定した私は間違っていないだろう。
「……この記述は消さねば」
朝日野ショウカはそう言いながらパソコンのdelicateキーを押して文章を消した。
「彼女より僅かに身長は高い。……それでも相変わらず初対面の相手に大人に見られないのはどうにかならないものか……」
朝日野は机の上の鏡を見た。
自分の顔がやや童顔気味であり、身長がかなり低く、子供にしか見られないという悩みは一向に解決せずに28歳という所謂妙齢に到達してしまった。
若々しいと言えば聞こえはいいが、それよりも大人の魅力とでも言うべき色香が欲しかったというのは贅沢だろうか?
……別に婚期など考えてはいないが。
「はぁ……」
ため息を吐きつつ、レポートの続きに掛かる。
彼女の脳裏にはサチコの母親の姿が浮かんだ。
一言で言えば『人妻』という言葉の色香の全てを発揮するかのような美人であった。
「ザンドリアスの年齢からして少なくとも30代前半だが……実に若々しかったな……」
何より、彼女と話した感じと会ったウインダムとレッドキングの隠しているような話ぶりからしてサチコの母も怪獣娘なのだろう。
「……怪獣娘の存在が世間に認知されたのは数年前。だが、それ以前から存在はしている。GIRLSの設立に伴い保護が進んだが、所属せずにいる者も多数いるが……」
サチコの母が怪獣娘なら現在確認されている怪獣娘の最高年齢の可能性もある。
だがGIRLS所属しないのも選択肢である。GIRLSの目的である怪獣娘の保護、指導は主に中~高校生の多感な時期に覚醒したことによる変化に戸惑う少女達の支援という目的も大きい。
逆に言えば既に成人済みで生活基盤が整っている女性や職に就いている女性の場合は所属する理由が無いのである。
「本人が名乗りでなければ調べる必要も無さそうだからな……」
朝日野はサチコの母の怪獣娘疑惑についてはレポートには記載しなかった。
「ザンドリアスも先日、恋人を作ったのだったか……。…………自分の半分の年齢の少女が恋人作れてるって…………」
朝日野は頭を抱えた。どうして怪獣娘は結構な頻度で良縁に恵まれるのだろうかと。
────────
夕暮れの河川敷を男女が歩いていた。
「もうすぐサチの誕生日だよな」
一人は砂山アスタ。
「うん♪プレゼント、期待しちゃうよ?」
一人は道理サチコ。
二人は交際しはじめていた。
元々付き合いの長い幼馴染み程度だったが、ある時サチコは彼への恋心を考え始めた。
少しずつ遠回しなアピールをするも全く意識されず、悶々としていた所で先日、バンドメンバーである葦原ルイが恋人へ告白を慣行し成功を納めた。
それに勇気を貰い、自分も告白して晴れて恋人になったのだった。
成功したその日は母親が赤飯を作ってくれていた。
「あんまり高いの は勘弁な」
「えー」
「えー、じゃないってば」
「もう、折角一歩オトナになるのに」
「オトナって……」
そう言いながらアスタはサチコの胸元も見た。……そこには実に平坦な胸部があった。
そしてアスタの脳内にはGIRLS所属の怪獣娘達、その中でもグラマラスな娘達の胸部が浮かんだ。
キングジョー、エレキング、ゼットン、ガッツ星人……どれも実に豊満な胸部をしている。
そんなことを考えているとサチコはジトりとした目で睨み付けてきた。
「ちょっと、どこ見ながら何を考えてんの!」
「いや、別に」
「嘘!キングジョーさんかゼットンさん辺りのおっぱいでも考えてたんでしょ!」
「……まぁ、そんなとこかな?」
それを聞いてサチコは頬を膨らませた。
「アンタの彼女、アタシでしょ!」
「だからなるべく早く育ってくれよ?」
「……いや、うん。って、そうじゃなくて!」
「いや、だってさ……彼女のおっぱい触っていいのは彼氏の特権だろ?」
そう言われてサチコは顔を赤くして胸を腕で隠した。
「スケベ!」
「まぁ、結構自覚はあるよ」
「もー……!」
そんなたわいもないイチャイチャとした会話をしながら二人は歩いていく。
アスタがサチコをからかい、サチコが怒る。何気ないやり取りであり、そのやり取りを二人は楽しむのだった。
───────
「青春を謳歌しているな……本当に……」
二人の下校の様子の報告書を見て口の中が甘くなるのを感じた朝日野は愛飲しているブラックコーヒーで中和を試みた。
「はぁ……。これはぼちぼち彼女らと彼氏一同呼んで諸注意しておいた方がいいか……」
サチコ、ミサオ、ルイ……彼女達はまだ中学2年生である。思春期&義務教育真っ只中、そんな彼女達が一線を越えてしまったとして、その後の惨事を考慮するのは何も間違っていないだろう。
「ひとまずピグモンに相談入れて日程調整、彼氏組と彼女組で時間ずらして講習か……」
敢えてオブラートに包まないで言えば性教育である。
それも保健体育の内容に加えて俗っぽい内容多数の。
「……在庫は充分あるな」
『健全な付き合いを』とは言うが、それはそれとして用心に越したことはない。
エチケットとして用いるべきモノは医務室の鍵付きの引き出しの中にストックされていた。
買いに行けない少年少女の為に用意しているである。
そして朝日野はレポートを切り上げて、講習の準備に取り掛かるのだった。
【解説コーナー】
・朝日野 ショウカ
今回も続投の怪獣娘を見守る女医。
外見はザンドリアスと並べても年齢差を感じさせない28歳、独身。
シリアスな作品だったら後ろで腕組みながら何か企んでそうなポジション……に見せ掛けて本当に怪しくない人。
・道理サチコ
マイナー怪獣の出世頭。
彼氏くんとはなんのかんの言い合いながらも良好な関係。
朝日野先生の講習でしっかり勉強した。
・砂山アスタ
サチコの彼氏くん。
相応にスケベな部分もあるが、サチコのことが大好き。何よりからかって楽しい。
泣かせない、本気で怒らせない範囲でしかからわかわない。
・サチコのママさん
この作品では取り扱わない例外の人。……この人相手でこれまでのシリーズとかやるとなんかザンちゃんに申し訳ないので……。