バレンタイン関係4回目なのでA(エース)です(スパークドールズ劇団感)。
こちらはすごい久しぶりですなぁ……。
ミクラスがデッカーで出番確定して、ノイズラーが42年ぶりのTVシリーズ再登場とかアギラとミクラスのソフビ発売決定とかギャラファイ3で(ネタバレ情報)が出たりとか色々ありましたなぁ。
「鳴無先輩、これ受け取って下さい!」
「お、おう……サンキューな」
2月14日のバレンタインデー、ノイズラーの怪獣娘、鳴無ミサオは同じ中学の後輩からバレンタインのチョコレートを受け取っていた。
それも一つ二つではない程に。
今年に入ってからミサオは後輩の女子から人気が出ていた。元々一人ギターを手に路上ライブをやっていた時期から密かな人気があったが本格的にバンド活動を始め知名度が上がり、更に普段のクールさ凛々しさに加えてバンドの純粋なファンの増加などもあって彼女に憧れる女子が少しずつ増えて来ていた。
今や学校で一番(同性から)モテていると言っても過言では無いだろう。
教室に入ったミサオは席に着いて貰ったチョコを袋に纏めていた。
そこにミサオの幼馴染みでミサオが思いを寄せる男の子である綾瀬レントがチョコレートを複数抱えてやってきた。
「おはよう……って大量だな……」
「おう。……ってお前も大量だろ」
レントが抱える大量のチョコレートを見てミサオは少し不機嫌になった。
(なんでそんなに貰ってるんだよ……)
「いや、これ全部お前に渡してくれって頼まれたのだぞ?」
「は?」
「ほら、宛名」
ミサオがチョコレートの包装を確認すると『鳴無先輩へ』と全部のチョコレートに書かれていた。
「マジかよ……」
「お陰で回りの男達からの妬みの視線が痛かった……」
「なんか悪いな……」
その後も帰りまでに大量のチョコレートを貰い、あまりに数が多い為レントも運搬を手伝う事となった。
「これ、流石に食いきれないぞ……」
「俺が手伝ったとしても……チョコに溺れて溺死する」
「GIRLS持ってって手伝って貰うか……」
「だな……」
途方に暮れた二人は大量のチョコレートの入ったビニール袋を4つを抱えてGIRLSへ向かったのだった。
───────
「湖上先輩、受け取って下さい!」
「ええ……ありがとう」
一方こちらはエレキングの怪獣娘、湖上ラン。彼女も後輩女子から続々とバレンタインチョコを受け取っていた。
「これで20個目だな……」
「中学の時からそうだったが……湖上が貰うチョコ毎年増えてるな」
それを横で見ていたのはランの幼馴染みて密かに思いを寄せる水無月レイジとランのGIRLSでの後輩、ウインダムの怪獣娘の白銀レイカが思いを寄せる二瀬ナナヤの二人だった。
ランは普段はぶっきらぼうで素っ気ない所があるが根は優しく、そのお世話になった後輩のも多く気が付けば後輩女子から慕われているのだった。
「今年に入ってからは中等部の子も渡してくるようになったからなぁ……」
「はぁ……甘い物は好きだけど、この数はどうにかならないかしらね……」
「だな……。GIRLS持っててゴモラ辺りに手伝って貰うか?」
「そうね……」
レイジとランが話している一方でナナヤは……。
(このペースだと30個くらい行くだろうな……)
とか考えていたという。
その後、チョコの入った紙袋を複数抱えて3人はGIRLSへ行くのだった。
──────
GIRLS東京支部入り口。
大量のチョコレートを抱えたミサオとレント、ランとレイジとナナヤは鉢合わせした。
「エレキングさん……それひょっとして……」
「ええ……たぶんそっちの抱えているのと同じ理由ね」
「お互い……大変ですね……」
「そうね……」
お互いに相手の大荷物を見て大量のチョコレートと察し、多く語らずとも通じあった。
「レイジ先輩、ナナヤ先輩……エレキングさんって……」
「ああ……凛々しいから後輩から人気でな……」
「しかもウチの学校、中高一貫だから今や中等部の子まで渡して来るように……」
「うわぁ……」
レントもレイジ達に尋ね、状況を聞くのだった。
─────
GIRLSの休憩室ではちょっとしたパーティーみたいになっていた。
ミサオとランの貰った山のようなチョコレートをなんとか消費すべく、怪獣娘達がワイワイと食べていた。
流石に全部食べてさせては渡してくれた人に悪いからと全て少しずつランとミサオが食べている。
しかし……
「エレキング。これ、受け取って貰えるか?」
「エースキラー……ええ、ありがとう」
「ノイズラー、これ……あ、渡さないほ方がいいかな?」
「いや、受け取るよメカギラス。サンキュ……」
「あははは……あたしらも持ってきてるんだよね~」
「はい……その、どうぞ……」
「ザンドリアス……ホー……」
所謂『友チョコ』も更に追加され消費しながらもチョコの山は補充されていくのだった。
──────
そうして日も暮れる頃、主にゴモラやレッドキング、ベムスターにアギラ、ミクラス達の努力の結果、二人の抱えていたチョコは残り2割程まで消費に成功したのだった。
そして自分が受け取った責任から必死に食べたランとミサオは少し顔色を悪くしながら口元を抑えていた。
そんな二人に白銀レイカと道理サチコが心配そうに声を掛けていた。
「エレキングさん……大丈夫ですか?」
「ええ……なんとか……ぅ……」
「ノイ、生きてる?」
「おう……なんとか……ぅぷ……」
二人の様子を見掛けた医務室の朝日野が声を掛けてきた。
「医務室で少し横になって行くといい。……その状態で電車に乗ったら、まず間違いなく吐くだろう」
「「そうさせてもらいます……」」
「帰りは私が車で送るよ。ゆっくりするといい」
──────
GIRLSの制服のジャケットを脱ぎ、リボンを外し、ボタンを幾つか外す。
腹部を楽にさせる為にスカートのホックを外して脱ぎ、シワにならないように畳んでサイドテーブルに置く。
(ゴクリ……)
ミサオは寝そべる時に隣のベッドに横たわるランの姿を見て生唾を飲み込んだ。
控え目に言って、色っぽい。
クララやミコ、マコ、ゼットンらと比べると僅かに小振りだがそれでもGIRLS有数の巨乳である柔らかかつ豊満な胸。
ボタンを外したシャツの胸元から覗く黒いレースの下着。
括れたウエスト、ストッキングに包まれたスラリとした長い脚。
不調ゆえに口元から漏れ出る吐息さえも色香を醸し出している。
一方で自分の胸元を見てみる。
かなり小振りで、何なら男子に間違われる程に小さい。覗く下着も色気の無いスポーツブラ。
(アタシと同じでチョコ沢山貰ってるけど、エレキングさん……すごく色気あるんだよなぁ……)
自分が男の子的な人気、柄では無いけど王子系の扱いだとするなら、エレキングはお姉様系といった感じだろうか?
そう考えると自分とは真逆だと思った。
「……何か用かしら」
「うぇ!?」
「さっきからずっとこっち見てるけど」
「あ、えっと……なんか、エレキングさんってアタシと違って色っぽいなー……って思ってて」
「そうかしら?」
「そうですよ。アタシなんてザンドリアスと初対面の時なんて男子に間違われましたもん」
「ふふ……それは災難ね(男装……確かに似合いそうね……)」
そうして普段あまり話さない二人は気分が落ち着くまで会話に花を咲かせるのだった。
それと同時にランはミサオに『アニメの男子制服(※コスプレ衣装)着せたら似合うかもしれない』と思っていたという。
(落ち着いているようで何より。……あまりに酷かったら吐き出させるのも考えるつもりだったけど心配は無さそうだね)
朝日野は机に向かいながら横たわり話す二人を見詰めるのだった。
解説コーナー
・鳴無ミサオ
バレンタインでチョコ貰うボーイッシュ系格好いい女子(長い)。
最近バンド活動とか合わせて後輩の子から貰うようになった。
ランとちょっと仲良くなった気がする。
・湖上ラン
バレンタインでチョコ貰うお姉様系格好いい女子(長い)。
この作品では恋愛要素の為に共学の中高一貫校に通っている設定になっているが原作時空だとお嬢様学校に通ってるイメージがある。
ミサオと少し仲良くなった。そして男装させたくなった。
・綾瀬レント
ミサオの彼枠。当日貰ったチョコレートはミサオ(本命)とGIRLSの皆さんからの義理多数。……学校では他のクラスや学年からは妬まれる程貰っていたが全てミサオ宛なのでクラスの男子からは哀れみを含んだ温かい眼差しを貰った。
・水無月レイジ
ランの彼枠。ランが貰うのが恒例行事になっている中でそこそこ貰っている。
しかしランのを最初に食べるつもりで全く手を着けていない。
・二瀬ナナヤ
レイカの彼枠。ランとレイジの友人ポジ。茶会でレイカの本命貰って食べてた(描写無し)。
尚、今回の話に置ける彼達はまだ交際前である。
・朝日野ショウカ
ミサオとランが余りにも気分悪いのが続くようだったら『いっそ吐かせてスッキリさせるかな……』とか考えてた。
ソッチルートだとGIRLSの多目的トイレから出てくる制服が乱れてふらふらしたランとレイジ、ミサオとレントと一緒に朝日野が出てくるというどこから見ても事案の絵面が目撃される。
・エースキラーさん
エレキングさんの同僚としてサンダーキラー繋がりで選出。……調査部、戦闘力高い娘多くない?
・道理サチコ、葦原ルイ、メカギラス
バンド仲間中学生ズ。全員が友チョコを持ってきたらミサオが山ほどのチョコを抱えてて驚いた。
自分の持ってき分くらいは食べようと手伝った。