怪獣娘一言シリーズ   作:電王牙

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久方ぶりに投稿。
デッカーにエレキングが出たのでエレキングさん関連で何かやりたいと思って今回もエレキングさんメイン回です。
相変わらずオリ設定乱舞です。


ランとレイカと夜食

 

 

ウインダムの怪獣娘、白銀レイカはGIRLS調査部の仕事でエレキングの怪獣娘、湖上ランと共に出張に出ていた。

 

調査任務は終わり、周辺のアニメショップ巡りも終え、夕食を食べた二人は宿泊予定のビジネスホテルのツイン部屋で寛いでいた。

 

「お疲れさま、ウインダム」

「はい。お疲れさまでしたエレキングさん」

 

ウインダムが正式所属になって以来、二人はよく共同で調査任務に当たっている。

二人とも同じ作品を愛するオタク趣味を持つ仲間というのもあり、仕事の合間のアニメショップ巡りを躊躇いなく共に行えるというのも大きな利点である。

 

「シャワー、先にどうぞ」

「良いんですか?」

「ええ、買いたいものがあってちょっと」

「分かりました。それではお先に失礼します」

「それじゃ、私も失礼するわね」

 

ランはルームキーとバッグを片手に部屋から出るのだった。

扉の鍵が施錠されたのを確認したレイカはバスルームへと入っていった。

 

 

 

 

バスルームで生まれたままの姿でシャワーを浴びるレイカは買い物に出たランの事を考えていた。

 

(エレキングさん、何を買いに行ったんでしょうか?……気になりますね。でも生理用品とかだったら聞いた時ちょっと空気がアレですし……)

 

レイカはシャワーを浴びる中、そんなことを考えているのだった。

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカがシャワーを終え、バスルームから出ると既にランは戻っていた。

 

「ただいま」

「あ、お帰りなさい。早いですね」

「大した買い物じゃ無いから」

「そうでしたか」

「それじゃ、私も入るわね」

「はい」

 

ランがバスルームに入っていくのを見届けるとレイカは改めてランの買い物が気になっていた。

 

「気になるけど……勝手に見るわけにはいきませんよね……」

 

そう言うとレイカは普段使いしているスマホをカバンから取り出してソーシャルゲームの周回を始めるのだった。

 

 

 

 

シャワーの熱い滴をその身に受けながらランは思いを馳せる。

 

「はぁ……久しぶりね……」

 

シャワーの熱でほんのりと頬を赤く染めながら小さな舌を出し唇を舐め、呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

 

二人はホテル備え付けのガウンタイプのパジャマに着替えていた。

少し緩めてはだけた胸元からランの大きな胸の谷間が覗く。

それを見てレイカは頬を赤くした。

 

「ガウン……似合いますね……」

「そうかしら?それより、早く寝ましょう」

「あ、はい」

「いつも言っているけど、電気を完全に消して真っ暗な中で眠ると感覚が遮断されて逆に脳が過敏になり目が覚めやすくなるわ。だから……」

「間接照明で眠るといい……ですよね」

「ええ」

 

これはランの口癖のようなものだった。

二人で泊まる際にランはいつもこう言っている。

「エレキングさん、快適かつ効果的な睡眠をいつも考えているんですね」

 

レイカはそう好意的に解釈しており、それを聞いてランは心の中で冷や汗をかいていた。

 

(……言えないわよね。高校生にもなって真っ暗だと怖くて眠れないとか……)

 

そんなランの胸の内はともかくとして二人は眼鏡を外しケースへと仕舞い、就寝するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

日付が変わる少し前頃、眠りかけたレイカは隣のベッドからランが出る気配を感じた。

 

(あれ……エレキングさん?)

 

ランはベッドから出る自分の荷物をごそごそと漁っていた。

 

(どうしたんだろ……)

 

「エレキングさん……どう……したんですか……って、わぁ!?」

 

レイカは瞼を擦り、ボヤける視界のままベッドから出ようとするも寝惚けていたこともあってベッドから滑り落ちてしまった。

 

「ちょ……大丈夫、ウインダム?」

「は……はい。えっと、眼鏡眼鏡……」

「はい、眼鏡」

「あ、ありがとうございます」

 

ランはレイカの眼鏡ケースを手渡し、レイカは眼鏡を装着した。

ちなみにランは既に眼鏡を着用済みである。

 

「ごめんなさい、起こしてしまったわね」

「ええ、でも何を?」

「その……笑わない?」

「え」

「わ、笑わないで聞いてくれるかしら?」

「は、はい?」

「その……」

 

ランは頬を染めてポツリと話し始めた。

 

「……カップ麺」

「え?」

「カップ麺……食べるのよ……」

 

ランはビニール袋に入ったカップ麺をレイカに見せるのだった。

 

「え……えっと……こんな時間にですか?」

「……この事、黙っててくれる?」

「ええ、まぁ……」

「…………ウインダムも食べる?」

「い、良いんですか?」

「口止め料」

「あー……ではご相伴に預からせて頂きます」

 

 

 

ランは持参したポータブル電気ケトルに水を注いで沸かし始めた。

 

「こんなの持っていたんですか」

「ええ、出先で使うのに便利なの。私なら自分で電気出せるし」

「なるほど」

「それに……ホテルの電気ケトルって汚いって話もあるから……」

「そうなんですか」

「……詳しくは自分で調べて。私の口からは言えないから」

「は、はい……」

 

お湯が沸くまで二人の話は続いた。

 

「でもどうして夜中にカップ麺なんて?」

「前は食べてなかったの。でもレイジの家に泊まった時に食べたら……なんか、ハマっちゃって……」

「あぁ……」

「両親がこういうのにうるさくて、家で食べる訳にもいかないからコッソリ出先で食べるようになったのよ……」

 

ランは小さな声で「……後はレイジの家とか」と呟いていた。

 

「な、なるほど。でもこんな時間に食べたら……その、太ったりとか……」

「その辺りは問題無いわ。私は太りにくい体質だから」

「う……羨ましい……」

 

そうこう話しているうちにお湯は沸騰するのだった。

 

「私は醤油にするけどウインダムはどれにする?」

「えっと……それでは塩を」

 

二人はそれぞれ自分のカップ麺にお湯を注ぎ、蓋をするのだった。

ランはスマホでタイマーを入れ、時間をキッチリ測る。

 

「この時間……待ち遠しいわね」

「ですね」

 

やがてタイマーが時間を伝える。

ランはタイマーを止めて蓋を剥がし、液体スープを注ぎ込み麺とスープをかき混ぜる。

 

「「頂きます」」

 

そして二人は麺を啜るのだった。

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

レイカは麺を食べ終えて、買っておいたお茶で一息ついた。

 

 

「ふぅ……おいしかったです。ご馳走さまでした」

「ええ。……というかスープまで飲まないの?」

「え?あー、その……カロリーが……」

「なら……貰っても良いかしら?」

「え、いいですけど……」

「ありがとう」

 

そう言うとランは自分のカップに口をつけて残ったスープを飲み干し、続けてレイカが食べていたカップラーメン(塩)のスープも飲み干すのだった。

 

「ふぅ……おいしかったわ」

「よ、よくこの時間にそこまで行けますね……。エレキングさんって結構食べる方なんですか?」

「そこまででは無いと思うけど……ゴモラとかこれ以上に食べるし」

「……」

 

レイカは何も言えなかった。

 

「この事、黙ってて頂戴。もし喋ったら……」

 

そう言ったランの右手には電気が微かにスパークしていた。

 

「い、言いません!口が裂けても言いません!」

「ええ。それじゃ改めて歯を磨いて寝ましょうか」

「は、はい!」

 

こうして二人は秘密の夜食を終えて改めて眠りに着くのだった。

 

「というかまだカップ麺残ってません?」

「貴女に知られちゃったし、明日の朝に食べるわ」

「あ、朝からですか」

「良いわよ、朝カップ麺」

 

 

レイカは布団の中でなんとも言えない表情をしているのだった。




解説コーナー


・湖上ラン
グリヒル先生の『カップ麺を食べるエレキング』のイラストとデッカーの『湖の食いしん坊』回から着想を得て『実は結構食べる』という感じになった。
尚、栄養の大半は胸と頭に回る。

また、『部屋が真っ暗だと怖くて眠れない』というかわいい弱点も追加。
クールビューティーがかわいい弱点持っているっていいよね。


・白銀レイカ
ランの秘密を知ってそれを墓場まで持っていくという決意をした。

ベッドから落ちたのはモンはれのプロフィールに記載されていた『眼鏡を取るとへっぽこになってしまうらしい』という部分に由来した小ネタ。

・水無月レイジ
偶々ストックしていたカップ麺の期限切れが近かったのでランと食べたらランがハマる事になった原因。
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