今回からちょいちょいオリジナル編として原作に未登場の擬人化怪獣の怪獣娘の話をやっていきます。
ポケモンやったり怪獣ファームやったりFGOのボックスガチャ走ったりで1ヶ月以上ブランク空いてしまった……。
ここは都内某所のバー。知る人ぞ知る場所にあり、落ち着いた雰囲気の店である。
そんな店のカウンター席で二人の女性が居た。
小柄で少女にしか見えないがれっきとした28歳の成人女性のGIRLS東京支部所属の女医、朝日野ショウカ。彼女はウイスキーをロックで飲んでいた。
その隣で日本酒(ロック)の入ったグラスを手に突っ伏しているプラチナブロンドの髪色のショートヘアーの女性、水無瀬ルキエ。地底大怪獣ミズノエノリュウの魂を受け継ぐ怪獣娘である。
「う゛う゛ぅぅう゛ぅ……わだぐじも彼氏欲しいんでずよぉ……朝゛日野ざぁん……」
ルキエは涙で唸りながらグラスの中身を流し込んだ。
「そのセリフ、今日7度目だぞ」
朝日野はうんざりした顔をしながらウイスキーを一口飲んだ。
水無瀬ルキエ、現在24歳。
GIRLS東京支部所属の最年長の怪獣娘である。そんな彼女は彼氏居ない歴=年齢であった。
GIRLSの組織構造上、男性職員はだいぶ少なく、尚且つ所属している数少ない若い男性職員は大半が怪獣娘と交際していることもあり、フリーな男性が身近に全く居ないのである。
そして現在、朝日野と飲みに来て酔いが回り愚痴をこぼしているのである。
「だっで中学生の娘でも付き合っているんですよぉ……」
「そりゃ、中学生でも付き合う奴くらい居るだろう」
「それに調査部でもエレちゃんとかウインちゃんとかも付き合っているし……」
「そうだな」
「なんかこう、しれっと彼氏彼女な動きやってるの見るだけでクるんでずよぉぉぉ!!?」
ルキエは叫びながらグラスに一升瓶から酒を注ぎ込んだ。そろそろ1本無くなる頃である。
「くっ……スタイルなら自信あるのに何故……」
カウンターに当たり形を変えるルキエの胸は豊満だった。
朝日野はそんな巨乳を睨み付け呟いた。
「いや、さすがに怪獣娘姿のあの露出度は色んな意味で破壊力高過ぎるだろう」
ルキエ、ミズノエノリュウの露出はGIRLS所属の怪獣娘でも屈指の露出面積である。
胸元だけならエレキングやキングジョーらもかなりの露出だが、ミズノエノリュウのはほぼ水着同然でありむしろ露出している箇所の方が多いくらいである。
「……もういっそのこと若いツバメに唾付けたらどうだ?」
「若いツバメ……でも5年とか待ちとか私29に……」
「その頃には私は三十路だ」
「すんません……」
朝日野の怒気を含んだ声にルキエはすぐさま頭を下げるのだった。
「少なくとも引っ掛かりはするだろう」
朝日野は怪獣娘姿のルキエを思い浮かべる。『露出・強』ともいえるほどの露出面積に加えて豊満な胸部。
更に彼女の水を操る能力の関係でよくずぶ濡れになっている。
それがなんともいえない色気を醸し出しており、シャドウ出現の際に少年の前に『半裸』『ずぶ濡れ』で救助に当たったことでその少年は性の目覚めを知ったとかいう噂がある。
「確かにわたくしは水も滴るいい女ですけどねぇ……」
「おい、自分で言うな」
「ですけどそれでも顔も性格も良くないといーやーでーすー!」
そう叫びながらルキエはイカの燻製をかっ食らった。
(……だいぶ酔ってるな)
朝日野はため息をつきながらナッツを口に放り込みカリカリと噛み砕き、ウイスキーで流し込んだ。
───────
「zzz……」
2時間後、その後も飲み続けて、ルキエは空になった一升瓶を抱えて眠っていた。
「……ったく」
朝日野はウイスキー(2本目、ほぼ空)をグラスに注ぎつつ、懐からスマホを取り出しメッセージチャットアプリを起動させた。
連絡先は破滅魔人ブリッツブロッツの怪獣娘、國枝アサミである。
『ブリッツブロッツ
ミズノエノリュウを迎えに来てくれ
私では運べない』
『またですか』
『まただ』
『分かりましたー
30分後でいいですか?』
『ああ
それまでに会計を済ませておく
場所は───』
───────
更に30分後、朝日野は残ったウイスキーを飲み干し、会計を済ませていた。
潰れたルキエの分も含めてである。
「失礼します」
そこへ扉を開けて艶やかな黒髪を左右でおさげにし、左側が黒、右側が白の眼鏡を掛けた少女……國枝アサミがやって来た。
「すまないな」
「いえいえ、文句はルキ姉に言いますから。ほらルキ姉、行くよ」
「zzz……」
アサミはそう言いながらルキエの腕を取り身体を支えた。反対側から朝日野をルキエの身体をなんとか支える。
「マスター、また来るよ」
「またのご来店をお待ちしております」
「失礼しましたー」
マスターはグラスを拭きながら頭を下げるのだった。
店を出た二人はビルの物陰に移動した。
「ソウルライド、ブリッツブロッツ」
アサミはソウルライザーを操作する。
その身体が光に包まれ、艶やかな黒髪は前髪部分と左側のおさげの先が白く染まり赤い目を模した部分が現れる。
その身体は白と黒の獣殻に覆われる。
平坦な胸を覆う装甲、ツートンカラーのローライズなショートパンツ、露出された腹部、内腿側が露出された袴のようなズボンと足袋のような客部。
背中には漆黒のマントのような翼がはためく。
「さてと、それじゃ……」
刹那、彼女達の周囲の空間が歪み後には何もなかったかのように3人の姿は消えていた。
「はい、到着」
そしてルキエの住むマンションの部屋の前に3人の姿は現れた。
「……いつ付き合ってもこの手の移動には慣れないが……便利だな」
空間を歪ませ小型のワームホールを発生させ別の空間へと転移する、それがブリッツブロッツの得意能力である。他にも能力は多数あるが、こういった転移系能力は便利であり、扱える怪獣娘は多用している。
「ガッツやゼットンと違ってちょっと発動が遅れるのがネックだけどねー」
ブリッツブロッツの転移は周囲の空間を歪ませる関係上、直接転移するゼットンやガッツ星人と比べるとワンテンポ遅れるというネックがあり、戦闘中にはやや扱いにくいという欠点を抱えているが、ワームホールを用いていることにより彼女らに比べると一度により大人数や大きい物質を運べるという利点もある。
「飲んだ後は少しキツイな……」
「うぷ……zzz……」
一方でワームホールの影響でやや酔いやすいという欠点もある。
既にウイスキー2本飲んだ朝日野と日本酒を1本飲んだルキエには負担がやや大きかった。
「二人とも飲み過ぎですよ」
「まぁ……確かにな……」
朝日野はルキエの懐を漁り、鍵を取り出し慣れた手つきで扉を開ける。
既に何度と無くやってきたことがあるから慣れたものである。
部屋の入り電気をつける。
ルキエの服を緩めてベッドに寝かせ、電気を消し、内側から鍵を閉めて再びアサミの転移を用いて外に……否、朝日野のマンションの前に転移する。
「……世話を掛けた」
「別に良いですって。今度ルキ姉に何か奢って貰いますから」
「そうだな。立て替えの分、新薬の実験に付き合わせるか……」
「……一応聞いておきますとそのお薬はいったい…………」
アサミは冷や汗をかきながら尋ねた。
「密かに研究を進めている胸を大きくする薬なんだがな……」
「完成したらください」
アサミは朝日野が言い切る前に即答した。
彼女は友人であるキングジョーことクララ・ソーンやバードンこと火野アサミらに比べ自分の胸がかなり小さいことに少なからずコンプレックスを抱いているのだった。
「分かっているさ。私ももう少し大人の色気とやらが欲しい」
「それ、完成したら色んな子が欲しがりますね」
「確かにな……」
朝日野の脳裏にはピグモンやゴモラ、ザンドリアス、ノイズラー達……即ち、胸の小さな怪獣娘達の姿が過った。
「ていうかルキ姉は元から大きいですよね?」
「ああ、元から大きい場合はどこまで大きくなるか調べたくてな……」
「あー……」
────────
後日、都内某所にてシャドウが出現。ルキエはアサミとサタンビゾー、パズズと共に対処に当たっていた。
「さぁ……シャドウが現れるその時に……華麗に魅せるは龍の舞……。わたくし、ミズノエノリュウが物理攻撃と素早さを積みまして成敗して差し上げましょう!」
「いや、ポケモンじゃないんだから!?」
先日の酔いはどこへやら、ルキエはいつもの調子に戻っていた。
アサミは内心「もうちょっとしおらしくてもいいんだけどなぁ……」とか思っていたという……。
解説コーナー
・水無瀬 ルキエ
年齢:24歳
一人称:わたくし
趣味&特技:占い(水晶からカードまでなんでもこなせる)、徐霊、お祓い
好きな事:将来設計(恋愛)
嫌いな事:浮気
所属:GIRLS東京支部調査部
ミズノエノリュウの魂を受け継ぐ怪獣娘。
黙っていれば知的かつ物静かだが、明るく愉快なお姉さんであり、明晰な頭脳で空気を呼んだ上でシリアスを爆砕する。
恋愛願望と結婚願望が強いものの、良い相手と巡り合えずに彼氏居ない歴=年齢となっている。
胸はギャラクシー☆デイズ版準拠の巨乳(※3巻掲載の33話の表紙参照)
・朝日野 ショウカ
ルキエとはGIRLS黎明期からの長い付き合い。
ウイスキーをボトルで2本飲み切っても全く酔わないウワバミ。
GIRLS所属の20歳越えの年長組とは時々飲みに行っている。
・國枝アサミ
小説版登場のブリッツブロッツの怪獣娘。
ルキエをルキ姉と呼んでいる。
普段のルキエのノリは苦手では無いけどもう少し大人しくしてほしいと思ってる。
・サタンビゾー、パズズ
アサミやルキエとよく組んでいる怪獣娘。
胸元を大胆に露出した褐色巨乳のサタンビゾー
半裸ずぶ濡れ美人のミズノエノリュウ
露出普通だがミニスカで気にせずハイキックしてパンツが見えるパズズ
……という3段コンボで助けた少年の性癖に消えない爪痕を残すチームと言われている。
アサミはツッコミを担当。