怪獣娘一言シリーズ   作:電王牙

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バレンタインAの次なのでホワイトデーTです。
Tとあるけどタロウ要素が全く無い話である。
強いて言えば男子の話=タロウ要素かな?

今回は短めです。



ホワイトデーT・前日のかぷせるがーるず達のお話

 

 

 

3月13日、ホワイトデーを控えた前日。

バレンタインデーのお返しを贈る男の子の一大イベント。

女性所帯の国際怪獣救助指導組織、GIRLSでは所属する怪獣娘から一般女性職員、更には男子達も色めき立っていた。

 

そして怪獣娘と交際中の男子はお返しに気合いを入れていた。

 

二瀬 ナナヤの自宅。

家主のナナヤの他に七松 ハイトと弥七 ケントの姿があった。

 

「すみません、ナナヤさん。自宅借りちゃって」

「いいよ。両親出張中だし、俺も手の込んだの作りたかったから」

「俺は慣れてないから二人が頼りッス」

 

それぞれかぷせるがーるずのアキ、ミク、レイカと交際中の3人。

お返しを作るべくGIRLS最寄りのナナヤの自宅に集まり、料理上手のハイトが指導するという形となった。

 

「というわけでハイト先生、お願いします」

「先生ってほどじゃないよ。下手の横好きの趣味程度」

「いやいや、GIRLS男子で一番上手いのお前だぞ?」

 

ハイトは趣味が料理だった。

ちょくちょくお菓子を作ってはアキのお腹のぷにぷに具合がコントロールされており、文字通り胃袋を握られている状態だった。

GIRLSに持ち込まれる彼のお菓子は人気であり、彼が貰ったチョコレートも相応に多いのである。

 

「まぁ、とにかく作ろう!」

「「おー」」

 

こうして男3人のお返し作りが始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばホワイトデーって三倍返しってよくいうな」

 

ハイト指導を受けつつそれぞれが作る中、ハイトはふと思い出したことを呟いた。

 

「あー、いうよな」

「俺はミクから貰ったら駄菓子屋でお菓子詰め合わせセットにして3倍返ししてたな。んで一緒に食べてた」

「微笑ましいな。俺の方はレイジの奴が湖上にどうやってお返しするかニヤニヤしつつ、義理のお返し用意する程度だったな。ハイト、お前は?」

「俺は一昨年くらい手作り始めてかな」

「料理男子すげぇな……」

 

ハイトの料理を始めた時期にケントが驚きつつ 、それぞれがホワイトデーの思い出を思い返していた。

 

「レイカに3倍返しってなるとちょっとキツいかな……」

「何貰ったんですか?」

「…………チョコは普通だったが、それとは別に裸リボンって言えば伝わるか?」

「「…………察しました」」

「これの3倍って……もう婚約指輪用意しないと駄目だろ?」

「あるいは婚姻届か……」

「……それとも3倍返し(意味深)するか」

「…………それはやるとして」

「やるんすね」

「……スタミナ付けといた方が良いかな」

「どんだけやるつもりなんですか」

 

などと時折男女の話も交えつつ、調理はつつがなく進んでいったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然ながら色めき立っているのは男子だけでなく、女子もそうであった。

出歩いていたかぷせるがーるずの宮下アキ、白銀レイカ、牛丸ミクの3人も自然とホワイトデーの話をしていた。

 

 

「明日だね、ホワイトデー」

「そうだねー。ケントからはいつも沢山駄菓子貰って一緒に食べてたなぁ」

「ふふ、ミクさんらしいですね」

 

そして話題は自然と3倍返しの話になって行った。

 

「そういえばさ、3倍返しっていうけど何が3倍なんだろうね」

「う~ん……取り敢えず値段ってことになることが多い気がしますね」

「でもそんな良いもの貰うのは気が引けるかな」

「あたしは沢山くれる方がいいかなー」

「……山盛りのお菓子貰っても体重計が……その、大変な事に」

「……カロリー3倍でのお返しとかあり得るかな?」

 

そう呟いたアキはそっと自分の少し皮下脂肪がついたお腹に触れるのだった。

 

(大丈夫……まだ大丈夫……。500g増えただけだから…………)

 

「なら……速さか!」

「3倍早いお返しってなに!?」

「重さ!」

「それはもうダンベルか何かでは!」

「う~む他には……」

「いや、ネタ探さなくていいよ?」

「…………そういえばウインちゃん、チョコ以外に何か贈ってた?」

 

考えつつ、ふとミクは思い出したかのようにレイカに話題を振ったのだった。

 

「ええ!?そ、それは……」

「まさか……ゴモたんが言ってた『プレゼントはわ・た・し』ってのやったとか……」

「~~~~~!?」

 

レイカの顔が真っ赤に染まる様を見て、アキとミクは「あ、これ図星だ……」と察したのだった。

 

「一番ダイダンなのはウインちゃんだったかー」

「ウインちゃん……」

「ちちちちちちち……ちががちがい違いますーー!?」

「そういえばバレンタインの後、ぐったりしてたよね」

「あー、これ……ウインちゃん、あの3倍ぐったりすることになるよ、きっと」

「ああああああのささささ、3倍!?」

 

この時、レイカの頭にはとてもR-15圏内では表現できないようなモザイクで覆われた真っピンク色の(自主規制)な光景が広がるのだった。

……厳密には真っ白という可能性もあるが。

 

そしてレイカが頭から煙を出し真っ赤になっているのを見て……

 

「…………ウインちゃん」

「…………グッドラック」

 

アキとミクはホワイトデーの翌日にレイカは倒れているだろうと予想したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてホワイトデー翌日の3月15日。

 

「アギちゃん、ウインちゃんは?」

「…………腰を痛めて動けないんだって」

「あー……やっぱり」

「うん……今日は他にも休みの人多いみたい」

「……みんな盛り上がり過ぎてない?」

「だね……」

 

 

 

 

 




解説コーナー

・七松 ハイト
アキの彼氏枠幼馴染み。今回やっとこさ本格的な出番となった。
料理が得意であり、アキのお腹の適度なぷにぷに具合は彼の手に握られている。

・二瀬 ナナヤ
レイカの彼氏枠。唯一の年上の17歳(高二)。
年齢も含めてかぷせるがーるずの彼氏トリオのリーダーポジション。
ホワイトデーのお返しに3倍(意味深)をやった奴。

・弥七 ケント
ミクの彼氏枠幼馴染み。
今回は全面的に教わる側だった。

ちなみにかぷせるがーるずの彼氏組は共通点として名前に『七』が入っている。



・宮下アキ
ハイトによってお腹のぷにぷにを複数の意味で握られている。完全に餌付け済み。
自分より料理上手なこともあって度々敗北感に襲われることも。

・牛丸ミク
3倍返しで駄菓子詰め合わせセットとか貰って喜ぶタイプ。
料理はやればできるけどやった後で指が絆創膏だらけになるタイプ。

・白銀レイカ
3倍返し(意味深)で動けなくなった。
尚、怪獣娘の回復力でなんとか1日で復帰した(HP半減状態)。
料理はかぷせるがーるずでは一番上手い方。
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