怪獣娘一言シリーズ   作:電王牙

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最近ペース落ちてるのが気になるこのごろ……。

今回はミズノエノリュウの仲間達のお話。


ミズノエノリュウと仲間達 ~サタンビゾーとパズズ、時々ブリッツブロッツ~

 

 

「反応はこの辺りだよな」

 

都心のビルが立ち並ぶ街中、ビルの上に人影があった。

小麦色の肌に鮮やかな金髪に片目が隠れる。

身に纏うのは黒地に所々銀の部分の獣殻。首下からヘソ下の鼠径部付近までが大きく開いており、ヘソの上と豊かな胸の間には黄色の模様。その上に首から下げた同じ色のペンダント。

両手は銀色のガントレット状となっていた。

 

巨大異形獣サタンビゾーの怪獣娘。その名は比曽クロム。

 

「ま……何も無ければそれでいいんだけどさ……」

 

彼女は胡座をかいて座り、ソウルライザーの画面を眺めていた。

その画面には地図が表示されており、彼女の居る現在地付近で反応が表示されていた。

 

「シャドウサーチャー、早く完成させたいなぁ……」

 

シャドウサーチャー、クロムの開発中のソウルライザー用アプリであり、シャドウの出現の予測検知を目的とした物である。

怪獣娘の中にはシャドウの出現を知覚できるが個人差が大きく、出現してからの迎撃となることが多かった為、出現前に兆候を探知する事を目的として開発されているアプリである。

現在はまだ開発途中であり、試作型のβ版がインストールされている。

 

「……ん?」

 

クロムが不意に悪寒を感じたビルの路地裏の方へと視線を向けるとそこには不定形の最下級型シャドウが現れていた。

その前には子供……少年がおり、背後のシャドウには気付いて居なかった。

 

「やっば……!?」

 

クロムは腕時計程の大きさの機械を取り出すとスイッチを入れて、少年の近くへと怪獣娘の力を活かして思い切り投げた。

懐から普段使いしているスマホを取り出すとその画面の中へと吸い込まれるように飛び込むと彼女の居た場所にはスマホが残されるのみだった。

 

 

上も下も右も左も感覚の無い電脳空間にクロムは居た。

彼女はサタンビゾーの能力のひとつとして電脳空間に飛び込み移動する事ができるのだ。

しかし飛び込めるだけでありその空間を正確に認識することはできず、狙った場所へは移動できないという大きな弱点を持っている。

そこで彼女は発信機能のあるダイオードを組み込んだ小型発信装置から電波を飛ばして自身のスマホでその電波を受信することでダイオードとスマホ間の電波と反応を頼りにすることで道標とすることにより迷わずに発信装置に辿り着けるようになったのだった。

 

ダイオードの反応を捉えるとクロムは発信装置の地点まで急いだ。

暗闇の水の中を泳ぐように進む。

ダイオードを選んだのはダイオードの光をなんとか認識できるのも大きかった。

 

目的の地点に辿り着くとクロムは現実世界へと飛び出した。

 

 

光と共に発信装置からクロムが飛び出す。

いきなりの光に少年は驚いていたがクロムはそんな事を気にしてる余裕は無いとばかりに少年を抱き寄せると抱えて跳躍した。

むにゅりと少年の顔はクロムの豊満な褐色の胸の間に埋もれた。

 

瞬間、シャドウの放った針が少年の居た場所へと突き刺さった。

 

「ふぅ……」

 

クロムは最悪の事態を避けて息を吐くがまだ油断はできない。

 

「大丈夫?」

「……う、うん……」

 

少年は顔を真っ赤にしていた。

いきなりスタイルのいい美人で巨乳のお姉さんの胸に顔を埋めてその肌の感触を味わったのだから当然といえば当然だろう。

 

「さーてと……オレが守るから安心してね」

 

クロムは少年を背に庇いつつ、左の手首からから生えている2本爪を伸ばし、シャドウに向かい合った。

シャドウは不利を悟ったのか、周囲に仲間のシャドウを呼び出した。

 

(一応連絡は入れたけど……それまで防戦かな)

 

クロムが周囲のシャドウの姿を確認する。下級型がざっと十数匹。

少年を庇いつつでは迎撃は困難と瞬時に判断した。既にソウルライザーで援軍要請はしてあるので、無理はせずに防御に専念することにした。

 

「うおっと!」

 

シャドウが一斉に針を飛ばしてきたので少年を右腕で抱えて上に飛び退く。

その際に少年の顔がクロムの右胸に触れる。

そのまま壁を蹴って跳躍して体勢を整えつつ唇に左手の指を添える。

 

「ちゅっ…………サタンズキッス!」

 

そのまま投げキスをし、唇から指が離れると水色のエネルギーが形成される。

それを左手で握り潰し、手を広げ稲妻のような破壊光弾『サタンズキッス』の片手簡略バージョンを放ちシャドウを数匹粉砕する。

 

「っと……」

 

距離を取りつつ、飛んでくる針を回避して避けきれない分は爪で弾く。

 

そしてシャドウ達が少しずつ接近してくるとそこに唐突に水の刃が炸裂し数匹のシャドウが塵となった。

 

そして一人の怪獣娘がクロムの隣に降り立ちくるりと一回転した。

 

「水も滴るいい女……わたくしミズノエノリュウ、華麗に舞って攻撃と素早さを上げて参上です♪」

 

頭より生えた龍の角と額に輝く水晶のような器官。両腕は鱗に覆われ龍の腕となっている。

そして腰より伸びる『2つの』龍頭。

ミズノエノリュウの怪獣娘、水無瀬ルキエ。GIRLS情報部の最古参の24歳独身(彼氏いない歴=年齢)である。

 

「ちょ、ナレーターさん?」

「ルキ姉、遅い……って何と話してるの?」

「いえ、こっちの話です。それよりも迎え撃ちますよ」

「ん?少年、どうした?」

「…………ぁぅぅ」

 

少年はルキエに見惚れていた。

彼女の身体はかなりの部分が露出されており、スラリとした脚は程よい肉付きの太腿は完全に露出されている。

腹部もヘソも括れも完全に晒され、豊かに実ったたわわな胸も谷間も丸見えで肩や二の腕も露出され……殆んど水着、あるいは下着同然の半裸である。

そして彼女の能力のひとつとして水を操り攻撃や防御に用いる事ができる為、防御用の水に身体が濡れている。

水に濡れた半裸の巨乳美女はやはり少年には刺激が強すぎたのだった。

少年は少し前屈みになっている。

 

「さて、何はともあれシャドウのお掃除と行きましょう」

「ああ!」

 

二人がシャドウに向き直った所で声が響いた。

 

「ちょっと待ったぁ!」

 

その声のした方に一同が視線を向けるとそこには太陽を背に跳び蹴りを放つ少女が居た。

 

「せぇぇやぁぁぁ!!」

 

稲妻を纏った蹴りが直撃しシャドウの1体が跡形も無く消し飛ぶ。

着地地点で立ち上がりシャドウに少女は向き直った。

 

「二人とも待たせた!」

 

輝く銀髪をローツインテールに束ね、頭には2本の捻れた角。

豊満な胸を包む衣装は赤地に黒のヒョウ柄。トラ縞のスカーフ。

黒いミニスカートをはためかせ、足はサイハイブーツ状の獣殻に包まれガーターベルトがスカートの中へ伸びている。

 

宇宙雷獣パズズの怪獣娘、鳴神ライカである。

 

ライカの合流を確認して、ルキエはシャドウに話し掛けた。

 

「所でシャドウさん、知ってますか?」

 

シャドウ達は疑問符を浮かべている。……ように見える。

 

「よくアニメで言ってますけど…………水って電気をよく通すんですよ?」

「はっ!」

 

ライカは右腕から電撃を発生させ、足元の水溜まりに電気を放つ。

水溜まりを伝わり、電流はシャドウの足元まで伝わっていく。

足元からの電流をくらいシャドウを痺れて動きを止める。

 

「拘束解除、四頭……これで果てなさい」

 

ルキエがソウルライザーを操作すると自身に掛けられたリミッターが一部解除され、腰から更に2つの龍頭が首を伸ばす。

そして4つの龍頭は口から水色の稲妻状の光線を放つ。

本来ならは八つの頭から放つ所を四つの頭で放つ『四頭激衝光』である。

 

「トドメだ!」

 

クロムも両手の間の間でエネルギーをスパークさせ、ビームを放つ。

『サタンズキッス』の正式バージョンである。……何故かキッス要素は無い。

 

「はぁぁぁ……!」

 

ライカは水溜まりに電流を流しつつ、雷撃ホーンに意識を集中させる。

角は向きを変えるように変形し、シャドウの方にその先を向け、電流を放つ。

角の向きにより自在な方向に放つ事がパズズの持ち味だ。

 

一斉攻撃を受け、シャドウは粉砕されて行く。

それぞれの攻撃が止んだ時にはそこにはシャドウなど居なかったような静けさが戻っていた。

 

「レーダー反応無し……撃破だね」

「ふぅ……リミッター再起動、二頭拘束」

 

クロムがソウルライザーアプリでシャドウの反応をチェックし、ルキエはソウルライザーを操作、自身に再びリミッターを掛け、龍頭は2つ減る。

 

ルキエは龍頭からの視覚情報を得られる為、あらゆる方向に死角を失くす事ができる。

しかし、人体の本来認識できない視覚情報が一度に脳に流れ込んで来るため負担が大きい。それぞれの龍頭で補助こそできるが、あくまでも本体が思考することに変わりは無いので、普段は龍頭2つにすることで自身の負担を軽減しているのである。

 

「ところでルキ姉、電気よく通すって何のアニメで言ってたの?」

「え、ポケ○ンでよく言っていたじゃありませんか」

「ええ、言ってた~?」

「言ってましたよぉ。たぶん20年近く前に」

「その頃はオレもライナも生まれて無いって……」

「これが……ジェネレーションギャップ……!」

 

ルキエが大きくリアクションを取っている横でライナはしゃがんで少年に目線を合わせて話し掛けていた。

 

「少年、大丈夫か?」

「う、うん……」

 

ライナがしゃがんだことで彼女の大きな胸の谷間が見えたが、隣で話している二人程盛大に露出されて居ないため少年はそこまで反応しなかった。

 

その時少年の背後より一匹のシャドウが飛び掛かってきた。

 

「!?……危ない!」

 

ライナは咄嗟に立ち上がりつつ少年を二人の方へ飛ばしつつ、ハイキックを放つ。

彼女の脚がシャドウを打ち抜き粉砕した。

 

その時、高く足を上げたことにより少年の位置からはライナのスカートの中の下着……パンツが見えていた。

ルキエとクロムに受け止められた少年の目にはライナのパンツが焼き付くのだった。

 

「ふぅ……おいクロム、居ないんじゃなかったのか?」

「あー、ごめん。これまだ精度甘いみたい。帰ったら調整だなぁ……」

「ふふ、何はともあれこれで解決ですねぇ」

「あうぅぅ……」

 

更には両サイドのルキエとクロムの胸が少年の頭に触れていた。

少年は完全に前屈みになり真っ赤なっていた。

 

 

 

「……来てみたらあの3人まーた子供の性癖を破滅させ掛けてる」

 

それを見た、偶々最寄に居たので駆け付けた破滅魔人ブリッツブロッツの怪獣娘、國枝アサミは呆れた顔をしながら呟いたのだった。

 

 

 

 

 

 




解説コーナー

・比曽クロム
年齢:17歳(GIRLS正式所属)
一人称:オレ
趣味&特技:研究開発、
好きな事:科学、発明
嫌いな事:オカルト
所属:GIRLS東京支部開発科

サタンビゾーの魂を受け継ぐ怪獣娘。母方の祖父がドイツ人のクォーター。
学生ではなく、中学卒業後に大検を受けて合格している。ただし理論を感覚で認識するので説明は苦手。

開発部所属でソウルライザーの新機能開発を手伝っている。

電脳空間に入り込む事ができるが特性の発信装置を用いないとどこに出るかわからない。
幽霊やおばけが大の苦手。

結構な巨乳。



・鳴神ライカ
年齢:17歳(高校生)
一人称:私
趣味&特技:格闘技、キック、天体観測
好きな事:痺れるような戦い
嫌いな事:ハイテク機械
所属:GIRLS東京支部スポーツ科、大怪獣ファイター

パズズの魂を受け継ぐ怪獣娘。
幼少期より格闘技を嗜んでおり、特に足技を得意としている。

重度の機械音痴であり、ソウルライザーは通話とメール(ひらがなのみ)とソウルライドしか使えない。

普段はホットパンツ、あるいはスカートの下にスパッツなどをはいている服装が多く、変身状態だとパンモロする(戦ってる最中は気にしてない&獣殻だからセーフだと思っている)。

然り気無く結構な巨乳。



・水無瀬ルキエ
援軍に駆け付けた年長者。
普段は龍頭が2つ状態になるようにリミッターを掛けて負担を軽減している状態で出力は40%くらい。龍頭を1つ増やす毎に出力は+10%され、八頭になると最大出力になる。

水を念動力の応用で操り自在に攻撃や防御に使える。
全身ずぶ濡れ状態なのは体の水は防御力を上昇させている効果があるため。

他の二人より巨乳。


・國枝アサミ
近くに居たので駆け付けた。
この作品では18歳でクロムやライカより年上。
他の3人と並ぶと一番露出が少ない。

比較対象が巨乳ばかりだけど胸は自称普通サイズの貧乳。


・少年
10歳前後の少年。
巨乳の感触を味わったり、半裸のずぶ濡れ美女を見たり、美人のパンモロを見たり、頭におっぱいが触れたりと色々役得な目にあった、
性に目覚めた。
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