ガンダムOO 誰がための銃弾   作:首狩マシター

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どうやら作者は無自覚にトランザムを行ったようです。


邂逅 後編

第三話

 

なんとか『セージュン』と呼ばれた女性をなだめて改めて二人に話を聞く。

「さてと、先程はすまなかった。自分は本日1200付でここに配属されたクルト・アーウィング准尉だ。

二人ともよろしく頼む。」

「はい、こちらこそ。よろしくお願いします。

私はセージュン•マルセウス

階級は一応、二等兵となっています。それでこっちが…」

「アリア、アリア•リーアライズです。階級は一等兵

初めに言っておきますがこの口調を変えるつもりはありませんのであしからず」

「あぁ、分かった。俺としても砕けた口調の方が良い」

そう言いセージュンの方を見る。

「了解しまし……いや、分かった。」

「それで先程、君たちは何について言い争っていたんだ?」

「それは…」

「私の作った試作型レールガンをイナクトに載せてみたら、セージュンが怒ってきたのです。」

「当たり前だ。

あんなバカみたいにデカくて、装填数も少ない欠陥品を載せたら、イナクトの機動性が著しく損なわれる。」

「ですが、その事を引いても十分なおつりが出てくるほどの威力があります。

既存のリニアライフルではまともなダメージを与えれなかったと報告書にも書かれています。

そして、このイナクトは指揮官機、前線指揮を執りながら後方支援としてレールガンを撃てば良いことでしょう。」

「敵のガンダムはたった四機しかいないのだぞ。

間違いなく始めに狙われるのはこの目立つイナクトの指揮官機だ。機動性が通常のものと比べて大きく劣っているこの機体で勝てるわけがない。

それに敵はガンダムだけじゃない。今、中東の方でもガンダムに誘発されて不穏な動きがあるじゃないか。」

等々、片方が言ったら、片方が言い返す。

また、どちらも正論であるため、下手に片方の味方につけない。

そして考えてみて欲しい。

このような状態に入った時、人はどのような行動をとるのか。

答えは簡単である。

つまりは

 

『その場にいる第三者に

      どちらが正しいか答えを求める』

                      だ。

「「クルトはどう思う?」」

美少女二人に問い詰められる。

万人が泣いて喜ぶ光景だが、二人が放つ異様なプレッシャーによって、俺は思わずたじろぐ。

「……取り敢えず、そのイナクトを見せてくれないか。」

……答え(地獄)をほんの少し引き延ばしただけである。

 

 

二人の案内され、(ちなみにその時の気持ちは罪人が断頭台に歩かせられる気持ち、とクルトは後に語る)問題のイナクトを見る。

「……これは」

一番に目を引くのはやはり右腕に取り付けられたレールガン。

元々、華奢な機体であるイナクトと巨大なレールガンはアンバランスでミスマッチにも程がある。

「どうですか?

威力としては人革連のティエレンにさえ、直撃させればほぼ確実におとせます。」

「フム……一度シュミレートしてみても?」

「わかりました。シュミレートの準備お願いします。」

 

シュミレータの中に入ると、セージュンの声が聞こえてきた。

「今から行うシュミレーションは対ガンダム戦を想定したものだ。

敵は式典を襲撃した青いガンダム一機、対するこちらは准尉のイナクトにイナクト通常型が一機、ヘリオン四機の計六機編成だ。

それでは、健闘を祈ります。」

「了解。クルト・アーウィング、イナクト指揮官機出撃する。」

 

 

sideセージュン

クルトという男との邂逅は最悪だった。

私を男扱いし、挙げ句の果てには余計な世話まで焼く男だった。

しかし、話を聞いて見ると良い奴だった。

自分の過ちに気付くと直ぐに誤ってきた。

自分の方が遥かに高い階級のはずなのに、アリアの毒舌を受け流すどころか、私の敬語すら止めさせた。

そんな彼が私の無二の親友であるアリアの作った試作型レールガンを使い、ガンダムと対等に立ち回る。

……いや、それは間違いだろう。

ガンダムの圧倒的に性能差の前にヘリオンは全て沈黙。

イナクトも小破している。

辛うじてレールガンは生き残っているが、ガンダムにとって、それは見かけ倒しだろう。

程なくして、彼は戦死判定を受けて敗れた。

 

 

「お疲れ様でした。」

シュミレーションを終えた俺にむかってアリアはミネラルウォーターを渡した。

「どうでしたか、レールガンは?」

「正直、牽制程度だったかな。まあ、俺より射撃が上手い奴なんて腐るほどいるからな。

そういう奴らにレールガンを使って貰ったらどうだ?」

「そうですか…」

そういうと彼女は感情を感じさせない無表情で去っていった。

「お疲れ様。」

「セージュンか。」

「どうだった?」

「君たちは同じことを聞くんだな。」

「まぁ、一応技術者だしな。何か改良点は見つかったか?」

「レールガンには反対じゃなかったのか?」

「さすがにあの戦闘を見せつけられたんだ。

反対する材料は見つからないよ。

でも、レールガン以外にも改良点はあったか?」

「なら、ディフェンスロッドをもう一枚つけて『X』の字のようにしてくれ。

あとはレールガン以外の武装を全て左にしてほしい。

これでなんとか機体のバランスがとれるだろう。」

そういうとセージュンはメモをしていった。

「う~ん、まだまだ改良の余地はありそうだな。

……よし、私はこの後アリアたちと改良点について少し話し合ってみるよ。

クルトはすまないが、一応クロウ中佐に報告してきてくれ。そしたら、今日は終わりだと思う。」

「あぁ、分かった。」

セージュンと別れ、俺は中佐のもとへ向かう。

 

 

コンコン

「クロウ中佐、クルト・アーウィング准尉です。」

「入っても良いぞ。」

「失礼します。」

「おう、お疲れさん。さっきのシュミレーション見ていたぞ。惜しかったな。」

「ありがとうございます。」

「よし、今日は疲れただろう。あがって良いぞ。」

「分かりました。」

そうして、中佐と他愛のない話をして俺は執務室を出た。

 

 

執務室から出るとセージュンがいた。

おそらく待っていてくれたのだろう。

「すまない、待たせたか?」

「いや、今来たところだ。」

そんな社交じみた挨拶を交わすと、どちらともなく笑みがこぼれでた。

「フフッ、クルト、今から時間はあるか?」

「んっ?まあ、帰っても特にすることはないし、別に良いぞ。」

「そうか、ならこのあたりの地理を詳しく説明しよう。ついてきてくれ。」

「あぁ、分かった。」

その日はセージュンに連れられて様々な場所案内してもらった。

「ありがとう、セージュン。お陰でこのあたりの地理がだいぶ分かってきた。」

「そう言ってもらえるとこっちも嬉しい。

……じゃあ、また明日。」

「あぁ、またな。」

そう言って俺たちは別れた。

                       続く

 

 




どうも、作者の首狩マシターです。
最近、少しずつお気に入り登録者数が増えてきて嬉しいあまりです。
嬉しすぎて、自分自身をお気に入り登録者として登録した馬鹿な作者ですが、どうぞ今後ともお付き合いよろしくお願いします。

以下、ちょっとした設定

試作型レールガン(電磁砲)
イメージとしてはトールギスのドーバーガン。
しかし、最大装填数も五発。
と、極端に少なく。エネルギーも多量に喰い、
さらには、三発撃つとオーバーヒートしてある程度の時間をかけないといけない欠陥品。(オーバーヒート中に撃つことは出来るが、自らも誤爆の可能性が高い。)
正直、ワンサマー氏の零落白夜より使い勝手が悪い。
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