先祖はパワハラ上司らしい 自分は頑張ろう   作:ケツアゴ

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悪意は無いんだ 人の心が分からないだけで

 眠い、ねーむーいー! だから今直ぐ寝るよ、おやすみ!

 

 天元様の初期化が今回僕に任されたお仕事。成功したらお姉さんが一人助かるけれど、変に期待外れや気の緩みがあったら駄目だからって傑さん達には秘密で天元様の所に行ったんだ。

 

「君は本当にあの無惨の子孫なのか!? えぇ……。見てはいたが、普通の良い子だ」

 

 天元様って無惨と知り合いなんだ。うーん、そしてこの反応からして周囲にもパワハラだったな、あの海藻頭。

 

「無惨と知り合いって事は童磨とも……」

 

「あの名前は出さないでくれ。カレー味のウンコとウンコ味のカレー程度の差だが無惨なら微妙に耐えられても、腐ったカレー味のウンコなあっちは嫌だ」

 

「はーい」

 

 そして童磨は天元様からも嫌われてるんだね。納得!

 

「……しかし無惨が掛けた千年の縛りの影響で才能を引き上げられていたとしても未熟な君では私の変化をどうにも出来ないのではないのか?」

 

「うん。ちょっと天与呪縛を変えるとかなら出来るけれど、存在そのものを大きく変えるのは出来ないよ」

 

「せめて十年後なら極の番を使って可能性があるのだろうが……」

 

 だよね。幾ら僕に才能があっても呪術を使い始めて一年も経ってないし、本来だったら不可能だ。

 但し、この子が居なかったら。

 

「フォウ! フォウフォウ」

 

「それは……あのよく分からない呪霊か」

 

「うん。複雑過ぎて悟さんの六眼でも分からなかったフォウ君の術式はね……願いを叶える事なんだ」

 

 猿の手? って破滅を代償に願いを叶えてくれる特級呪物が家の蔵の奥に隠されていたから、核にして作ったのが猫みたいなリスみたいなフォウ君。捧げられた願いに対して呪力を周囲から集めて術式を作り上げるのが術式なんだ。

 

「それは上には伝えぬ様にな?」

 

「うん! それでフォウ君の力じゃ天元様を初期化するのに時間が年単位で必要だから僕を強化してもらうんだ」

 

 それから長い時間僕は起きていて、フォウ君の力が貯まるなり一時的に極之番を強化状態で使える様にしてもらって.…凄く眠い。

 

「僕が欲しがりそうな呪具の封印場所を教えてくれたけれど……」

 

 今は眠いからヘドラに持って来てもらおうっと。

 

 

「では、寝ている間の添い寝もとい護衛は私が何時もの様に」

 

「うん、お願い……」

 

 ベッドまで運んでもらった後は何時もみたいにハサンが僕を抱き枕にした状態で眠るんだ。顔に胸が押し当てられるのはちょっと恥ずかしいけれど甘い匂いがして落ち着くんだよね。

 

 偶にハサンがお仕事の時は鵺や堕姫と一緒に寝るけれど、ハサンが一番落ち着くなあ。

 

 そういえば上の方のお爺ちゃん達から伝統だからヘドラもハサンも漢字で登録しろって言われたけれど、そんなに多くの漢字習ってないから面倒だなあ。黒死牟さん辺りに相談しようっか。

 

 厳しいお爺ちゃんって感じでちょっと怖いけれど……。

 

 

 

「成る程。そういう事があったのか。まあ、Qが世間の混乱を目指す以上は秘密にしておくべき案件だったね」

 

 目を覚ました僕が相変わらず名残惜しそうなハサンの腕の中から出て食堂へ向かうと丁度傑さん達もご飯を食べに食堂に来ていたんだ。

 天元様に関わるお仕事について悟さんは不満があったみたいだけれど寝かしておいてくれて、今は何があったかを説明している所。天内さんと黒井さんが居るからフォウ君についてはナイショだけれどね。

 

 あっ、フォウ君も漢字いるのかな? 面倒だからやだなー。反転術式の玉を作らないって駄々捏ねたらどうにかならないかなあ。

 

「うむ。お主のお陰で妾は助かったと礼を言っておこう。その上で言わせてもらうのじゃが……あの童磨はどうにかならぬか?」

 

「禁酒一年は縛りで結ばせたけれど他に追加で何かする? 煮るとか焼くとか」

 

 天元様の初期化は済んだし、遊びは延期して安全な場所に戻って来いって伝えれば良いのにややこしい伝え方をしたって教えられた時にはビックリしちゃったよ。

 僕も主人だから自分への罰で一週間の禁ゲームと禁ジュースを決めた上で謝ったけれど、本当に童磨ったら!

 

 

「完全に祓わなければ入れ替えは不可能なんだっけか? 惜しかったな。学校では結構消耗してたのによ」

 

「可能なら今直ぐ入れ替えるべきって意見には賛成だが、あの消耗は学校の人間に被害が出ない様に戦った結果なのは忘れてはいけないよ、悟。まあ、無関係な人間を巻き込むなって命令されていたからであって見直す必要は一切無いんだけれど」

 

 ほら、二人も今回ばかりは本気で怒っているよ。痛みを与えてもヘラヘラ笑って反省しないから大好きなお酒を我慢させた上でストーカー被害を受けている歌姫さんとの接触禁止も言い渡そうとしたけれど、それは止めておいた。

 

「おいおい、本気かい? 歌姫ちゃんったら上層部とバチバチやり合っている五条殿と近い関係なんだ。俺みたいに嫌われている奴を同行させないなら別の嫌がらせて実力以上の任務を押し付けられるかもよ?」

 

 そうなんだよね。歌姫さんの術式ってサポート系だし時間も掛かるしで強い呪霊相手じゃ厳しいもんね。

 

 だから我慢してもらおうと心の中で謝ってシーフードカレー(甘口)を食べ進める。ブドウ味の炭酸ジュース飲みたいけれど我慢しなきゃなのは辛

 

「そういえば天内さん達ってこれからどうするの? 普通に今まで通り?」

 

「いや、悲しくはあるが転校じゃな。万世極楽教の教えからして融合した事になれば壊滅的痛手となる。あの性悪はそれを指して妾飲みたいけれど

消えてもらうとか言ってたのじゃろうが、言い方が悪過ぎんか? もう少し人の心とか考えて……」

 

「アレは呪霊ですし永遠に無理でしょうね」

 

 多分童磨には悪意は無くって、本当に不要だから不要って伝えただけなんだろうね。それでも言い方ぁ!

 

 さっきから出て来るのは予定が崩れた事とか、童磨への文句ばかり。頭に縫い目のあるって人はこれ以上は関わらないだろうからQの残党や万世極楽教に雇われた呪詛師だけ。

 だから天内さん達は姿を隠すとして……。

 

「じゃあ、その偉い人みたいな喋り方をどうにかしないとバレそうだね」

 

「おっ、言われてんぞ。餓鬼にも偉そうな喋り方って思われてやんの」

 

「う、うっさい! 学校では普通だったって言ってたでしょ!」

 

 あれ? もしかして天内さんの喋り方って立場に合わせた演技?

 

 悟さんとの会話で普通のお姉さんになってるし、格好付けたいお年頃って奴なのかな? 後で本人に聞いてみよっと。

 

「まあ、暫くは閉じこもって貰うし名前も変える事になるだろうが五条家で保護してやるよ。じゃねえと呪術協会が養う意味がもう無いからな」

 

 相変わらず悟さんってガキ大将なのに優しいよね。

 

 こうして天元様に関わる一件は色々あったけれど終わったんだ。名前変えるし転校もって天内さんは大変そうだけれどね……。

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、それと傑さんったら今回の件で呪術に関わる人に嫌な大人が多いって自覚したからか後輩の育成に力を入れたいんだってさ。呪力を持っている人を大勢探し出して、ちゃんと教育して組織改革? をしたいとか。

 

 童磨に頼らなくて良いのが一番の目標らしいけれどね。

 

 そっかー。じゃあお勉強とかで忙しいから遊んでくれる時間が減りそうだね。寂しいけれど頑張って!




後一話程度挟んだら時間飛ぶよ 甚爾君関連はどうしよう

プロット中途半端だしなあ

とあるキャラクターの強化案

  • キャラメルマン
  • バイキンUFO
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