先祖はパワハラ上司らしい 自分は頑張ろう   作:ケツアゴ

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通信簿 図工 2 センスが独特ですね

「特級術師の九十九殿と存じた上で苦言を呈させて頂く。妙齢の女性が幼子に衆道について訊ねるとは如何なものか」

 

 十二鬼月には一体だけ特殊な立ち位置の人が居る。それが下弦に属する黒死牟さん。見た目は目がある刀なんだけれど、僕の剣術の先生でもあるんだ。

 

 元々は呪霊退治を専門にする検非違使? の部隊の一人だったらしく、使っていた刀が僕の家の蔵に眠っていたから創り出したら普通に仕えてくれるってさ。

 近接戦をする場合、道場で習った武術が有るけれど手札は多い方が良いからって習っているんだけれど、実は只の下弦じゃない。普段は喋る特級呪具みたいなんだけれど……。

 

 それと無惨と結婚した人の一人が黒死牟さんの娘らしくって、僕のご先祖様みたいなものらしい。お祖父ちゃんって感じじゃないんだけれどね。さん付けは親戚だからだけれど、自分は家臣だからって渋られてる。

 

「いやはや、まさか呪霊に正論で説教される日が来るだなんてね」

 

「……反省はしておいでか?」

 

「そうだね。流石に子供にするべき質問じゃなかったか」

 

 今日は僕の護衛として着いて来てくれる筈だった黒死牟さんのお説教を正座で受けているのは九十九さんって人で、特級術師らしい。確か僕も一応それだからって名前は聞いた事があったような。

 でも、最近はお仕事で忙しい悟さんと違ってあまり仕事をしない人で有名らしい。えっと、そんな人って確か……。

 

「プー太郎?」

 

「うん、止めてくれるかい? 何で急に言い出したか分からないけれど、流石に純粋な目でそんなの言われたらへこむから」

 

 あっ、そうなの? だったら謝らないとね。

 

 僕の失言で露骨に気まずそうにしている九十九さんに頭を下げた所で、ブザーが鳴って駆け付けていた夜蛾さんが咳払いをして口を挟んで来た。

 

「虫取りに行くのだろう? 水分を摂るのを忘れずに楽しんで来なさい」

 

「うん!」

 

「それと宿題もちゃんとする様に。去年の様にギリギリまで溜めてはならないぞ」

 

「夕方の涼しくなった頃に……」

 

 九十九さんは僕にも用事があったらしいけれど夜蛾さんは僕と話をさせたくないらしい。え? やっぱり夏休み前に先生が言ってた不審者なのかな、あの人!?

 

 夜蛾さんの大きな体に隠れる様に僕は森の中へと向かって行く。なるほどなー。変態って喋っただけじゃ分からないんだ。九十九さんは最初の言葉が酷いから分かったけれど……。

 

 

 

 

「……何か凄い誤解を受けた気がするし、自業自得な気もするな」

 

「当たっているだろうな」

 

 

 

 

 ……後から聞いた話だけれど九十九さんは悟さんや傑さんに会ってみたかったらしい。黒桜が守備範囲がどうとか言っていたけれど野球がどうしたんだろうね?

 

 ああ、それと呪霊が発生しない様にする方法として方法は判明していても無理な方法として僕の力を使うってのが有るらしい。呪力玉を非術師全員分用意して定期的に呪力を与えれば発生しないんだってさ。

 

 

 絶対呪力を悪い事に使う人が居るじゃんか。多忙で忙しい学生に仕事していない大人が惑わせる事を言うなんて酷いよ。

 それに大量に作るのはちょっと無理かも。供給源が足りないよ!

 

 

 

「あら、だったら私がパクパクしちゃって良いですか? 苛めをする悪い人は食べちゃっても良いですよね」

 

「駄目だよ、黒桜。めっ!」

 

 少し様子が変だった傑さんから話を聞いて、ちょっと不満に思った僕が夏休みの友って名前の敵と戦っている中、後頭部に柔らかい物が当たって甘える様な声が頭上から掛けられる。

 黒桜の悪い癖其の一:気に入らない相手は食べちゃおうとする事。勝手に食べちゃ駄目だってお願いしてるけれど、こうして甘えて催促してくるんだ。

 

 でも、何度も駄目って言わされるのも面白くないから今日は叱る事にしよう。ちょっと強い口調で指を軽く振る様にすれば少しは効いたみたい。

 

「……怒られた。難しい話、分からない」

 

「小さい姿になっても誤魔化されないよ?」

 

 其のニ:都合が悪くなったら子供の姿になる。記憶はそのままで中身はちょっと変わるらしい。指示を聞いただけで反省してないな?

 

 

 

 

 

 

 

「ふーん。特級は仕事をしなくても暮らしていける位に一回の報酬が良いのか」

 

「どうだろ? 僕は月のお小遣い二千五百円(オヤツは用意してもらえる)と二ヶ月に一度ゲーム買って良いってなってるけれど、報酬の殆どは皆にお給料として払ってるから。赤甲羅ゲット」

 

「小学二年生にしては破格だな。羨ましい話だ。……コイン」

 

 少し前、高専の寮に僕と同世代の子が暮らす事になった。幸吉君、天与呪縛で不自由な生活を送っていたけれど、僕の術式なら条件を緩和出来たから今じゃ車椅子生活で日光で肌と目がやられやすいから外では帽子とサングラスが必要な程度に落ち着いた。その代わりに凄い範囲でロボットを動かせる術式っぽかったのが十分の一にも満たなくなったらしいけれど、本人は満足だって。

 

 巨大な口の中で全身をしゃぶられて鋭い歯に甘噛みされるのは二度とごめんとか青ざめていたんねけれどね。

 

 

 

 そんな僕達だけれど夏は忙しいから今みたいにクーラーの効いた部屋でゲームとか中々出来ない。

 

 

「お前ら、そろそろゲームは休憩して目を休ませとけよなぁ」

 

 そんな幸吉君は身の回りの事を術式で操ったロボットでしているけれど、妓夫太郎も居る時は世話を焼こうとするんだ。不幸で恵まれない奴には優しい、とか言ってるけれど元から世話焼きで優しい性格だよね。

 今も氷入りのジュースとお菓子をお盆に入れて持って来てくれているし、十二鬼月の中でも常識人枠じゃないのかな

 

 この前も事前情報より強かったらしい呪霊から七海さんと灰原さんを文句言いつつ守ったらしいしね。

 

「どうも」

 

「ありがとう!」

 

「ちゃんと歯は磨けよなぁ。ガタガタの歯になっちまうからなぁ」

 

 強くて優しいし、妓夫太郎は自分を醜いとか思ってるけれど僕は格好良いと思うよ? 面と向かって言ったらヘドラを格好良いって言う僕に褒められるのが微妙って言われたけれど。

 

 

 ヘドラって格好良いよね? だって巨大怪獣だよ? 変身して空飛んで光線出すんだよ?

 

 

 そんな妓夫太郎のお金の使い道は通販や仕事で同行した人に買って来てもらってする食道楽。全国の名産品とか駅弁を食べるのが楽しみなんだって。雪の日に死んだからアイスとかは食べたくなくって、それは関係無しで童磨は嫌い。

 

 堕姫はお菓子とか服とか漫画やゲームで直ぐに使い切っちゃうのに、妓夫太郎は食べ物以外で欲しい物が出来た時に我慢せずに買える様に貯金だってしてるし偉いよね。

 

 僕? 小学生には欲しい物が多いし、ちゃんとお小遣いに回す以外で先生が管理しているから……。

 

 

 妓夫太郎は他の十二鬼月とも仲良くしているし(童磨除く)、最近は縁壱さんの所に行って囲碁を習ってるって聞いた。囲碁の漫画が面白かったかららしい。

 

 

 でも、童磨以外にあんまり仲良くしていない相手が居るんだ。

 

 

「……縁壱の旦那から伝言だ。黒桜がやらかしそうな時は迷わず自分を出せだってよ」

 

 

 黒桜は危険だと悟さん以外にフォウ君だって警戒しているし、両面宿儺と戦った事がある縁壱さんと黒死牟さんは味方でも油断するなって言ってくる。

 

 

「まあ、俺と堕姫が力を合わせりゃ無敵だからな。旦那が出て来る時間程度楽勝で稼いでやるよ」

 

 次の日、妓夫太郎は任務で出掛けて行った。そして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと〜! お兄ちゃんはアタシのお兄ちゃんなのにー!」

 

 女の子二人に懐かれて帰って来て、堕姫が拗ねちゃった。

 

 

とあるキャラクターの強化案

  • キャラメルマン
  • バイキンUFO
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