今回はいつもよりセリフ多め、キャラ崩壊注意です。
いろいろあった休日も空けて今日からまた5日間の学校生活。はぁ〜、憂鬱だ〜。
月曜日ってなんでこんな憂鬱な気分になるのだろうか。毎日が日曜日………は、やる事なくなりそう。土曜日は……なんか中途半端かな。金曜日………木曜日………うん、やめよう。無限ループしそう。
まあそんなこんなで月曜日の朝です。学校に向かう足取りが重い。瞬間移動できる超能力ほしい。
もしくは異世界転生してチート能力もらって無双したい。俺TUEEEしたい。
そんなことを考えながら歩いていたら学校に着いていた。ちなみに私は徒歩通学である。まあ家から10分だしね。
早速教室に入ろうとしたその時だった。
「あー!杏ちゃんだー‼︎」
大きな声で私を呼び止める先輩の姿がそこにあった。嫌な予感を感じながら振り向いた先には………
「せ、生徒会長………」
羽丘女子学園の由緒正しき(?)生徒会長、氷川日菜先輩がそこにいた。
「うん、正解〜。こうして学校で会うのは初めてだねー!るんっ♪てきた‼︎」
るんっ!がどういう意味なのかは置いておいて、朝っぱらからこのテンションの高い会長に会うのは流石に疲れてしまう。だって陰キャだもん!陽キャにはついていけないよ‼︎
「あの、何か用ですか?」
「あれー?杏ちゃん、ちょっと元気なくない?」
そりゃそうですよ。こちとら朝からテンション低いんですよ。察してくださいよ。
「まあいっか。でも、特に用事は無いんだよね〜。学校で杏ちゃんを見かけたから声かけてみただけなんだー」
「そ、そうなんですか……」
もう早く教室入りたいんだけど。入っていいかな?ダメ?だめか……。
「じゃあ私はこれで失礼します」
「あっ待って!」
行こうとする私の腕を掴んで引き止めてくる会長。その手を振り払おうとしてもなかなか離さない。力強すぎませんかね?女の子の力じゃ勝てっこないじゃん。あ、会長も女の子か。私が
「何するんですか⁉︎」
「ごめんごめん。でもさ、せっかく知り合ったんだし、もっと杏ちゃんの事知りたいなーって!」
「えっと、つまり………」
うん、知ってる。この展開は何度も体験したから、次に会長が何を言うか大体予想がつく。予想したくないけども。
「今日のお昼、迎えに行くね!」
…………やっぱりそういう展開になりますよね。分かってましたよ。
そしてこれは予想外というか予想通りというか、またしても私の日常が変わり始める出来事となるのだった。
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「あれ、花村さんは?」
お昼休みになり、ルルナ、リラ、伊月の3人が杏の机の周りに集まる。いつの間にかこのメンバーでお昼を過ごすのがもはや恒例となっていた。
「アスカさんに聞いたところ、お昼になってすぐに見失ったと言ってました!」
「何か用事でもあったんだろ。それよりルルナさん!早くお昼食べましょう!」
伊月の言うように用事でもあったんだろうと思いながら、3人はいつものように杏がいない事を気にせず昼食を食べ始めた。その時。
ピンポンパンポ-ン!
『みんなー!!!!!!お昼の放送の時間だよー!!!!!!!!』
「うるさっ!」
「今日はカイチョーさんが放送するのですね!」
『今日はねー、とってもるんっ♪ってする後輩の子と一緒に放送するよー!じゃあ自己紹介よろしく〜』
『えー………購買に行く途中に何も知らずに連れてこられた、1年A組の花村杏です………』
「「「っ!?!?!?!?!?」」」
放送から流れてきた声の主がまさかのクラスメイトだった事に驚きを隠せないでいる3人。
『あ、えーと………私も何も知らずに連れてこられました。杏ちゃんと同じクラスの朝日六花です』
「なんであいつが放送室にいんだよ⁉︎」
「それに六花ちゃんも。しかもよりによってあの会長と………」
「と、とりあえず聞きましょう‼︎」
いろいろとツッコミどころが多いが、楽しい楽しいお昼の放送が始まったのだった。
〜〜〜
「いやー、お昼休みになったのに生徒会室に来ないから私の方から行っちゃったよ〜。約束してたよね?」
「ま、まぁ………行こうと思ってたんですけど、行けなかったというか………むしろ行ったら面倒なことになりそうな気がしたので………」
「この前一緒に遊んだ時に思ったんだ〜。杏ちゃんとお昼の放送できたら、すっごくるんっ♪ってしそうって!」
「あのー………私はこの場にいてもいいのでしょうか?」
杏と日菜が話しているところに、六花がそっと聞いてくる。
「私も思ってたんですけど、六花ちゃんはなんでここに?」
「ここに来る途中に見かけたから連れてきたんだー‼︎」
「人選が雑すぎませんかね⁉︎」
「それじゃあ気を取り直して〜!お昼の放送、スタートー!!」
こうして、日菜と杏と六花によるお昼の放送が始まったのだった。
「さーて始まりました。羽丘女子学園のお昼のゆるふわラジオ〜!略して羽ラジ〜!司会はこの私、生徒会長の氷川日菜と!」
「え⁉︎え、えーと……美化委員の朝日六花でお送りします………って、私司会なんですか……?」
「あのー、これお昼の放送ですよね?」
「そしてゲストはこの子!一年生の花村杏ちゃん‼︎」
「あ、よろしくお願いします。って、さっき自己紹介やりましたけど……」
「細かいことは気にしない!んじゃ早速、恒例のお悩み相談コーナーいってみよー!」
「恒例っていうか、初耳なんですが?」
「うん、さっき思いついたから!」
「そ、そうですか……」
「はい、ではまず最初のお便りでーす!」
「来てるの⁉︎さっき思いついたのに⁉︎」
「じゃあ六花ちゃん、お便りよろしく!」
「は、はい!えー、ペンネーム【お腹が空いたからパン買って〜】さんからのお便りです」
「これ、多分あの人ですよね……?」
「えーと、【こんにちは〜。あたしはとってもパンが好きだけど、食べたら無くなっちゃうんだよね〜。どうしたらいいと思う〜?】との事です」
「もう完全にあの人ですね……」
「うーん、どうしようか?」
「これ、私たちが考える必要ありますか?」
「はい!ひらめいた‼︎」
「では日菜会長、どうぞ!」
「大喜利みたいになってません?」
「簡単な事だよ!パンが無ければケーキを食べればいいんだよ!」
「いや、パクリすぎですよ⁉︎どこのマリーアントワネットさんですか⁉︎」
「えー、ダメかなー?」
「ダメに決まってます‼︎」
「あ、【ありがとうございます〜。今度からそうしまーす】との事です」
「返信来るの⁉︎いつ⁉︎どこから⁉︎」
「じゃあこの相談は解決したという事で」
「解決したのかなー………?」
「次のお便り行ってみよー‼︎」
「これ、お悩み相談というより、お悩み遭難してる気が………」
「えー、ペンネーム【深淵の闇より現れし大魔姫様】からです。って、これあこちゃんじゃ………」
「送り主についてはあまり詮索しないようにね〜」
「そこは忠実なんですね」
「【こんにちはー!あこね、今すっごく悩んでる事があるんだけど聞いてもらってもいいかな?あこのやってるN FOっていうゲームのイベントでとっても強い装備が手に入るのがあるんだけど、あこ一人じゃクリアできそうにないんだ〜。りんりんは最近生徒会で忙しいし、あんこはこの前誘ったけど、ランク的にはあことほぼ同じだから二人だけじゃ無理ってなって行けなかったし。そのイベントが今日までで本っ当にどうしようかって‼︎誰か助けてください!ここでメンバー募集します‼︎一緒に来てもいいよって人はあこのメールアドレスのtokoyami@」
「ストーップ‼︎長いうえに個人情報出しまくりじゃないかな⁉︎あこちゃん何やってんの⁉︎」
「あ、ペンネーム【花咲川の風紀委員長】さんからお便りです。えー、【宇田川さん、今夜一緒に行きましょう】だそうです」
「他校からもお便りくるんかい‼︎」
「あ、お姉ちゃんだー‼︎」
「紗夜さん⁉︎もうどこからツッコんでいいのかわからないんですが‼︎」
「解決したし、次のお便り行ってみよー‼︎」
「もう何が来ても驚かないですよ………」
「えーと、ペンネーム【杏だーい好きお姉さん】より………」
「いやちょっと待て!!!」
「んー、これ誰だろ〜?」
「完っ全にあの人じゃん!!!」
「【ヤッホー☆放送お疲れ様〜。相談なんだけど、私ってよく杏に避けられてる気がするんだよね。悪いことは何もしてないと思うんだけどなー。杏に好かれるにはどうしたらいいか教えてください。P.S 私からのお願い、杏ちゃんは私のモノなんだから、みんな手出したらダメだよ♡】だそうです」
「うわぁ…………」ヒキッ...
「てことで、杏ちゃんの好きなものって何?」
「ちょっと待ってください。これ、スルーできませんか?」
「できないよ?」
「急な真顔はやめてください……」
「杏ちゃんの好きなもの……わ、私も知りたいかも……」
「六花ちゃんまで………」
「じゃあ杏ちゃんの好きなものまで〜!3、2、1、どうぞ‼︎」
「うぇっ⁉︎え、あー………………か、家族、とか……」
「………」
「………」
「ちょ、なんで黙るんですか‼︎//////」
「いやー、ほっこりしたなぁって」
「悪いですか⁉︎//////」
「(照れてる杏ちゃん、可愛い)…………w」
「おい何笑ってんだ朝日六花ぁぁあああ!!」
「ごめんなさい!!!」
「はい、杏ちゃんの好きなものが聞けたところで、次で最後になります!」
「もう早く終わってくれ………」
「最後のお便りです。ペンネーム【あの日の少女】さんからのお便りです」
「ん?これ誰だ……?」
「【花村さんに質問です。この学校に入学して良かったと思う事はありますか?】………」
「んー?これ相談じゃなくない〜?」
『でも、厳正な審査で選ばれたお便りの中に入ってるという事は多分許可がおりたのかと』←隣の部屋にいるつぐみ
「お便りに審査あるの?あと、どこからの許可?」
「んー、まあいっか!じゃあ杏ちゃん、この学校に入って良かったと思うことをどうぞ‼︎」
「そ、そんな事急に言われても………だって私、ここに来る前はコミュ障で引っ込み思案で、教室の隅にひっそり居座って生きているだけの女でしたから………」
「うん、その設定まだ生きてたんだね」
「もう忘れてたかと思ってたよ〜」
「この学校に来れたのも奇跡みたいなものですし。でも、友達?と呼べるような人が何人かできて……あ、先輩達とも仲良く……なれたのかな………?」
「そこは疑問を持つんだ」
「正直、こんなに楽しい日々を送れるなんて思ってなかったです。言うなれば、毎日が前よりも楽しい事が良い事かなって………」
「杏ちゃん………(泣)」
「そっか!それはすっごいるるるるるん♪ってする事だね‼︎」
「あ、すみません‼︎なんか変なこと言っちゃいましたね、えへへ……」
「じゃあ良い話も聞けた事だし、締めに入ろっか!」
「あ、やっと終わる……」
「それでは最後に、いつも応援してくれているリスナーの皆さんに感謝を込めて、私たち三人から一言ずつコメントさせていただきます‼︎」
「え、私も言わなきゃいけないんですか⁉︎
「もちろん‼︎」
「えっと、その、いつもありがとうございます。これからもこのラジオを楽しんでいってもらえたら嬉しいです」
「六花ちゃん。これただのお昼の放送だからね」
「私はもっとお便りくれたら嬉しいな〜」
「もうこれ以上はやめてください」
「えー、杏ちゃん酷いよ〜。じゃあ最後に杏ちゃん!」
「えーと………多分この先絶対にやらないと思いますけど、第二回は私を呼ばない事を期待します」
「絶対に呼ぶから安心してね」
「逆に安心できません」
「それじゃあみんな、午後の授業も頑張ってね〜。さようなら〜!」
〜〜〜
放送終了後。
『……………………………何これ』
その日、羽丘女子学園の全校生徒の心が一致したという。
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ーーーーー
ーー
「ハァー…………妙に疲れた」
放送を終えた杏は放送室を後にし教室へと向かった。ツッコミでほぼ体力を使い果たした杏の足取りはとても重い。
「結局購買にも行けなかったし………お昼、どうしよう…」
スッ………
「え?」
その時、背後から一本のフランスパンが差し出された。
いや、フランスパン一本まるまるかい!と心の中でツッコむ気力はもはや無い杏は、差し出した本人の方へと振り向く。
そこには…………
「…………………食べる?」
「あ、あの時の……………」
この間ショッピングモールで出会った、あの少女がいた。
そしてこの少女、
「こんにちは。ペンネーム【あの日の少女】です。会いたかったよ、元Vtuberの、“
杏の学園生活を、大きく変えていく事となるのだった………