陰キャな私のバンドライフ   作:ハナルナ

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どうも、ハナルナです。
気がついたら1ヶ月ほど投稿してませんでしたね、すみません。


3話 バンド?なにそれおいしいの?

 なんて事ないある日の昼下がり。

 いつも通り、あこちゃん達とお昼ご飯を食べていた私だったのだが、その平穏は一瞬で崩れ去る事となる。

 突然現れた、彼女(星川さん)によって………

 

「花村さん、バンドやろう‼︎」

 

「…え?」

 

 突然の出来事で一瞬理解できなかったが、彼女が何を始めようとしていたのかはなんとなく分かった。

 だから私は、そんな彼女に対して笑顔でこう答えるのであった。

 

「イ・ヤ♡」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

ーーーーー

 

ーー

 

 

「はい、というわけでやって来ましたライブハウス“CiRCLE"!今日のゲストは仲良しの幼馴染5人で結成された本格派ガールズロックバンド、Afterglow(アフターグロウ )の皆さんでーす‼︎」

 

「イェーイ‼︎」

 

「よろしく〜」

 

「いや、どういうわけ………?」

 

 私も、多分見ているみなさんも何が何だか分かってないと思うので、一応説明しておきましょう。

 私は今、星川さんに半ば強引に誘われる形でこのライブハウス“CiRCLE"さんに来ています。そして、今私の目の前にいる5人組の皆さんがガールズバンド“Afterglow"の皆さんなのです。ちなみにリラさんもいます。

 

 こうなってしまったのは今日のお昼時の事。私をバンドに誘った星川さんが、

 

『今日Roseliaのバンド練見に行きたいんだけど、いい?』

 

 と、あこちゃんに聞いたところ、

 

『ゴメーン‼︎今日練習お休みなんだ〜』

 

 と返されたので星川さんがガッカリしているところに、

 

『あ、でもお姉ちゃんのバンドなら協力してくれそうかも!聞いてみるね!』

 

 となった事により、現在に至る。いや、私関係ないじゃん。リラさんもだけど。なんでここに連れてこられてるの?

 そして、今は自己紹介をかねてフロントで談笑している。知らない人たちの中にいるの、やっぱり慣れないーっ!

 

「ねぇ星川さん?なんでこんな事になってるの?」ヒソヒソ…

 

「言ったでしょー、バンドしようって。その参考アーンド見学〜」

 

「嫌って言いましたよね⁉︎バンドなんて、陽キャがやっているイメージランキング第1位ですよっ⁉︎」

 

 勢いあまって叫んでしまったせいでシーンとなってしまった。あぁ、すみません!現役の人たちを悪く言うわけでは………

 

「あ、す、すみません………」

 

「お、おう……杏、だっけか?あこからよく話は聞いてるよ。今日はよろしくな」

 

「え、あ、は、はい………!よ、よろしくお願い…します」

 

「あっはっはっ!そんなに緊張しなくても大丈夫だよ!」

 

 この人があこちゃんのお姉さんでAfterglowのドラムをやっている宇田川(うだがわ) (ともえ)先輩………あこちゃんにあまり似てないなぁ………あ、でも元気があるところはあこちゃんに似てるかも。

 

「リサ先輩からよく話は聞いてたけど、本当にちっちゃカワイイ〜‼︎ギューってしてもいい?」

 

「や、やめてくだ………」

 

「ギューッ‼︎」

 

「拒否権なしですか………」

 

 そして、このいかにも陽キャっぽい上原(うえはら) ひまり先輩。今井先輩に似てガツガツくるから少し苦手かも………でも背中に当たるこのふくよかな感触、たまらなぁ………うへへぇ、

 

「花村さん、やっぱりそっちの気があるんじゃ………」

 

「やっぱりって何⁉︎」

 

「ダイジョーブ!百合というものは尊いものです!存分にやっちゃってください!」

 

「何がどう大丈夫なのかな⁉︎」

 

 もうこの前から私いろいろやられっぱなしだよ!あらぬ誤解生まれすぎだよ!ていうか、ツッコミ役の人早く登場して!そろそろ私いろいろとキャパオーバーしそうだから!早く出せ作者‼︎←すみませんby作者

 

「巴、ひまり。あまりくっつくと迷惑でしょ」

 

「おっと、そうだな。ほら、ひまり」

 

「はーい。また後でギューってさせてねっ!」

 

「あ………」

 

 Afterglowのボーカル担当、美竹(みたけ) (らん)先輩の一声により、やっと上原先輩から解放された。はぁ〜、危なかった。これ以上あの柔らかさにあてられてたら、私自身どうなっていたことか。だけど、あの感触はもうちょっと堪能していたかったかも………そろそろ私ヤバいな。

 それにしても、幼馴染5人で結成されたバンド、Afterglowか……あこちゃんのバンドといい、最近は本当にガールズバンドが増えた気がするなぁ。星川さんもバンドやりたいって言ってたし。私はやらないけど!やる気ゼロだからね!

 

「大丈夫、杏ちゃん?」

 

「あ、はい……えーと…」

 

「あ、私は羽沢(はざわ) つぐみ。Afterglowでキーボードを弾いてるんだ。よろしくね」

 

「あ、よろしくお願いします…」

 

「ごめんね、ひまりちゃん可愛い後輩が出来たから興奮してたんだと思う」

 

「あ、いえ。私も少し堪能させ……癒やさせていただきましたし、大丈夫ですよ」

 

「そう?良かった!あ、私の家商店街で喫茶店やってるんだけど、よかったら、今度食べに来ないかな?」

 

「そうなんですか。ぜひ今度行かせていただきます」

 

 巴先輩や上原先輩の勢いが凄くて気づかなかったけど……羽沢先輩、今まで会ってきた中で最も普通の先輩だ。もっと言うと、今までで一番話しやすい気がする。ていうか、今まで会ってきた先輩達はロクな人がいなかったもん。今井先輩はグイグイ来るし、瀬田先輩は儚いだし、大和先輩はアイドルだし(リラさんから聞いた)。

 その中でも、羽沢先輩は至って普通。普通としか言いようがない。友達に一人や二人はいそうな普通の人だ。さすがはガルパピコで『大いなる普通』という異名を付けられたことはある。あ、別にバカにしてるわけじゃないです。

 

「どうしたの?」

 

「あ、いえなんでも」

 

 あぶないあぶない。羽沢先輩に私の脳内を知られてしまうところだった。何度も言うけど、バカにしてるわけじゃないので。

 あ、そういえばさっきから一人足りないような………確か、Afterglowのギターの………

 

「って、パン食べてるし!」

 

「あー、モカちゃん今日日直で忙しくておやつ抜きだったから………」

 

「ん〜?杏ちんも食べる〜?」

 

「モカ、そろそろスタジオ行くよ」

 

「え〜、モカちゃんはお腹がすいて動けませ〜ん。あと10分待って〜」

 

 な、なんかマイペースな人だな〜………

 Afterglowのリードギター、青葉(あおば) モカ先輩。最初に会った時、うまく言えないけど、何やら只者ではない気配を感じた。私からしたら陽キャの部類ではあるけど、何やら仲良く出来そうな予感………

 

「んー、どうしたのー、じっと見て〜。やっぱりパン、食べる〜?」

 

 と、すでに3つ以上は食べてる青葉先輩がパンを差し出してくる。その食欲はどこから………いや、それよりパン美味しそう………

 

「じ、じゃあお言葉に甘えて………」

 

「ん、遠慮しないで食べてくれたまえ〜」

 

「あー、いいなー!花村さん、パンもらえてー!」

 

「なるほど、人心掌握術はこうやて使うですねっ!」

 

「だから人聞き悪いこと言わないで!」

 

 やはりリラさん刺客だな!さっきから空気読めてないよ!一言余計だよ!

 

「さて、それじゃひと段落したところでスタジオに向かいまーす!」

 

 上原先輩がスッと立ち上がって、やっと本題に入る。そういえば、上原先輩がAfterglowのリーダーだって聞いた時は少し驚いた。見た目からして美竹先輩だと思ってたから。

 

「今日は可愛い見学者もいることだし、いつも以上に頑張るよー!それじゃみんな、張り切っていこー!えいえいおー‼︎」

 

「「「「「「「……………………」」」」」」」

 

「もー‼︎ここはやるべきでしょー‼︎」

 

「あ、すみません……いきなりだったので………」

 

「これが噂のひまり先輩のえいえいおー……!」

 

「なるほど、みんなでやると見せかけて誰もやらない……ネタとしては悪くない出来です!」

 

「リ、リラさん………だから空気を………」

 

「もー‼︎」

 

「あっはっはっはっ!いやー、やっぱ私らはこうじゃないとな」

 

「うん、いつも通り、だね」

 

「あ、あはは………なんかごめんね、ひまりちゃん」

 

「いいよー。ひーちゃんその調子ー」

 

「みんなまでー‼︎」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

ーーーーー

 

ーー

 

 

「いやー、凄かったね、Afterglowの練習風景!」

 

「ハイ!幼馴染同士、息ピッタリって感じでした!」

 

「うん、凄かった。演奏もだけど、こう………一人一人の勢いというか、ね………」

 

 特に上原先輩。あの後も何度も何度も抱きついてきて大変だった。あの2つついてる爆弾に何度意識を飛ばされそうになったことか………あの人は要注意人物として私の心に留めておこう。あと、今度成長の秘訣について聞いてみよう。

 

「ルルナさんっ!私決めました!ルルナさんのバンド、私入りまーす!」

 

「おっ、ありがとう!やっぱり実物を見るとやりたくなるよね〜」

 

「うぇっ⁉︎リラさん、どういうこと⁉︎」

 

「私、少しだけギターの経験あるので、ルルナさんから誘われてたのです!少し迷ってたけど、Afterglowの演奏を聴いて決意しました!」

 

「だからリラさんも来てたんだ……」

 

「花村さんはどう?気持ち変わった?」

 

「まぁ、たしかに演奏はカッコ良かったけど………」

 

「でしょ?」

 

 たしかに、すごくカッコ良かった。巴先輩はイメージ通りすごくパワフルにドラムを叩いてて、羽沢先輩は演奏中でも全体を見渡している感じだった。青葉先輩はマイペースな人だけどギターを弾いている時は別人みたいだったし、上原先輩は堂々とした演奏で全体を支えていた。

 そして、美竹先輩。力強い歌声とパフォーマンスに圧倒されてしまった。バンドのことをよく知らない私でも、少しの間我を忘れて見入ってしまった。

 つまり、何がいいたいかというと………

 

「すごいね、バンドって………」

 

「花村さんもようやく気づいたね、バンドの魅力に」

 

 そっか………この気持ちを知って欲しいから、星川さんは私を連れてきたんだ。ちょっと強引だったけど、でも………

 

「星川さんがやりたくなる気持ち、少しは分かったかも。ありがとう」

 

「でしょ〜!ね、やってみない?花村さんなら良いボーカルになれるよ〜‼︎」

 

「え?私ボーカルなの………?」

 

「アンさん、よく1人でカラオケ行くってアコさんから聞きましたので」

 

「ちなみに、私はベース」

 

「………ちょ、ちょっと考えさせて………」

 

「えー?なんでー?」

 

「アンさん、ボーカルしてくださいよー!」

 

「そ、それだけは断じてイヤ〜‼︎」

 

 バンドはカッコいいと思ったけど。

 私がやるかどうかは、また別の問題なのですよ、はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれー?あの子って、モデルの星川ルルナじゃない?」

 

 杏達3人が歩いている後ろで、そう呟くポニーテールの少女。そしてもう1人、その言葉に反応して怪訝な表情をするショートヘアの少女。

 

「………そうだね」

 

「最近星川さんとよくいるよねー、あの人達。まぁ、伊月(いつき)的には面白くないかもだけどー。ねぇ、どう思う?友達だと思う?」

 

「さぁね。でも………」

 

 ポニーテール少女の言葉を適当に返しつつ、ショートヘア少女は杏の方をじっと見つめていた。

 

「ちょっと、邪魔になってきたかな」

 

「うわー、悪い顔してるわー」

 

 to be continued………




ちなみに、私の推しはモカちゃんなのです。
モカちゃんとパンを食べて過ごしたい。
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