双子(疑惑)ですが、なにか?   作:LW

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ソフィアとの再会シーンが終り、
白織との再会シーンに戻ります。

何気にタグ変更有。
異世界版に変更しました☆


12 私達は、主人公じゃないから

「黒の核晶!?」

 

「ソフィアにも言ったが、

 と呼ぶのが相応しいエネルギー結晶の鉱脈だ」

 

聞き捨てならない情報を聴いた。

黒の核晶と呼ぶのが相応しいエネルギー結晶?

それってMAエネルギーの事じゃないの!?

これは千載一遇のチャンス?それとも破滅の魔弾?

 

「詳しく、聴かせて」

 

「まさか掘る心算か?

 黒の核晶だぞ!?」

 

確かに黒の核晶は危険だと思う。

原作通りの破壊力なら、核晶一つで大陸が一つ消える。

 

だけど本当に黒の核晶がMAエネルギーの結晶なら、

その恩恵は計り知れない。

 

それに放って置いても黒の核晶は地中に残る。

地中にも魔物は居る。土竜とか蟻とか蚯蚓とか!

ソイツ等に先を越される可能性も有る。

 

「土竜、蟻、蚯蚓。地中で活動する魔物。

 ザコがボスに化ける訳か、ドラムーンのゴロア状態だな」

 

ドラムーンのゴロア。

ダイ大に登場する大魔王バーン配下で、

大魔宮の動力炉の管理を任されていたモンスターだ。

元は下等なモンスターだったが、大魔王の鬼眼の力で進化していた。

 

下手に黒の核晶が魔物の手に渡ると、

爆発しなくても、ボスモンスター大量発生のトリガーになる可能性が有る。

 

「掘るしか無いのか?だが」

 

「私が、食べる」

 

なら私が平和利用して食べてしまえば良い。

悪名高い黒の核晶は無くなるし、ソフィアも安心して寝られるだろう。

序にアラクネへ進化する役に立つ筈だ。

 

と言うかソフィア!

ドサクサ紛れでオリくんのお嫁さんになるとか何事!?

そうはさせないっ!!

 

「食べれるモノなのか!?」

 

「黒の核晶が、予想通りなら」

 

問題は黒の核晶の埋蔵量だと思う。

でももし余ったら、黒いのに丸投げすれば良い。

MAエネルギーならいくらでも要る。直ぐに食い付く筈だ。

オリくんに禁忌の情報を暴露した。

 

「とっくにクライマックス!と言う事か」

 

「………」コクコク

 

残念ながらその通り!世界は本当にマズイ。

エルフは産廃。教会は生ゴミ。そして他の人間は無知過ぎた。

最終安全装置は、その役目を初めて果たそうとしている。

 

「白織?」

 

オリくんを抱き締める。

私のオリくんは、終る世界の中で!希望になるのかもしれなかった。

 

ガチで世界を救う事になるかもしれない。

なら、少し位良い思いをしても良いよネ☆

主に進化の為のエネルギーを、少し頂く位は!

 

「赤ん坊の身で、最終イベントっぽいヤツに参加する破目になるのか」

 

「私達は、主人公じゃないから」

 

主人公じゃないから、都合良く行かない。だから出来る事をするしか無い。

黒の核晶が眠っていただけでも、蜘蛛の糸だと思う。

 

「と言うより、まるで投稿者隠しだ。最後の手段」

 

「投稿者隠し」

 

このシステムを創ったのはDだ。なら黒の核晶もDが?

あのDがそんな緩い事をするかな!?

 

「クリア出来無いゲームはゲームじゃない。

 これが隠しギミックなら、見つけてやろう」

 

「………」コクコク

 

あのDも、自分の創った隠しギミックを見つけて欲しいとか、

そんな事を思ったんだろうか?

それとも、見つけられるモノなら見つけて見ろ!って事?

まだこっちの方がそれらしい気がする。

 

でもやる事は変わらない。

黒の核晶は頂く。世界何て救わない。私達は、私達の為に動く。

 

 

「身体が、軽い」

 

翌日から早速行動に出る。

まずはケレン領に居た盗賊らしい奴等を掃討した。

 

魔物が大規模な穴掘り何て始めたら、どうしても目立つ。

情報は漏らさない方が良い。

採掘予定地の近場に陣取る盗賊達を排除した。

序だからケレン領に居た奴等を掃討した流れだ。

 

それと今日の私は機嫌が良い。

オリくんに再会出来ただけじゃない。久しぶりに良く眠れたからだ。

 

私はどうにも、鬱陶しい目に遭っていた。

一つ。マザーからの干渉。

【眷属支配】と言う生まれながらのスキルで、絶えず命令が来る。

それ自体は外道無効で、

ファイアウォールでウィルスを防いでいたけど、

ゴミメールの着信自体は防げない感じだった。

 

二つ。禁忌の呪詛。

禁忌をカンストさせて以来、ずっと呪詛が聞こえていた。

直接的被害はやはり外道無効で防げるけど、呪詛は聞こえる。

これが鬱陶しい。地味にウザイ。耳元で羽音がしてる見たいだった。

 

三つ。支配者スキルの浸蝕。

壊れスキルから浸蝕を受けている気がする。精神汚染系の干渉だ。

今はまだ良くても、いつか深刻な症状が出る類の案件だと思う。

 

でもオリくんと再会して、この鬱陶しさから解放された。

正直これには驚く。オリくんに心当たりを訊いたら、

 

「そんなデメリットも有るのか、

 なら早速役に立ったらしいな?」

 

オリハルコンメタル

如何なる害意からも、その心を護るオリハルコンメンタル。

状態異常完全無効を付与。

更に、好感度が一定以上の異性を護る事が出来る。

 

「!?」

 

原因はオリくんのスキルだった!

えっナニソレ!?凄い壊れスキルキタ――(゚∀゚)――!!

いや嬉しいけど!嬉しいけどさぁ!!

 

「恐らく転生特典だ。

 スキルポイントを使う前から使えていた」

 

「………」("゚д゚)ポカーン

 

もう("゚д゚)ポカーンと言う感じだ。

これもDの仕業!?サービス良過ぎぃ!!?

一体何が有ったの!?ってこれも訊いて見たら、

 

「体育祭の日に会ったな?

 とっっっても愉しそうに嗤っていた」

 

あぁうん。そう何だ?

オリくんがしっかりロックオンされてるううぅぅぅっっっ!!!!!!

 

「大丈夫?」

 

「大丈夫だ。問題無い」

 

それ大丈夫じゃ無いヤツだから!

でもネタに走れる位には平気らしい。

 

「そろそろ、行く」

 

「白織」

 

夢も、もう終る。朝が近いんだと思う。

夢枕の効果が切れ掛ってる。即席魔法だから仕方無い。

これが今の、私達のリアルだ。

 

繋がる事は出来ても、小さな切っ掛けで崩れる薄氷。

それにオリくんが住んでいるのは隣りのサイサリス領で、

頻繁にケレン領に顔を出す事も出来ない。

 

でも黒の核晶を手に入れて、今度は人型になってリアルでオリくんと逢う!

そう決意を固めて夢の終りを見届ける心算だった。だけど、

 

「お前が魔物転生しようと、手放す心算は無い。

 まず生き残れ。帰って来い。良いな?」

 

「………」コクコク、コクコク。

 

その言葉が嬉しくて、私は何度も何度も頷いた。

そして私は、

 

「これは、

 死亡フラグじゃないからな?」

 

「//////」

 

初めて唇を塞がれた。

夢の中だけど、初めて塞がれた。

 

因みに夢の中だから、窒息する事が無い。

だから多分、イメージよりずっと長く塞がれていたと思う。

夢が、終る。

 

「神獣様!

 どうか!どうか!!」

 

と言う訳で、私の機嫌は↑↑↑だったんだ☆

其処へ現れる親子!神獣様とな?

 

神獣と言うのは?

サリエーラ国で信仰されている女神。女神サリエル。

そのサリエルに仕えて、女神の衣を織ったと言う蜘蛛。

それが女神教の教徒が言う神獣だった。

 

ソフィアが乗っていた領主一家の馬車を助けた件が、もう広がっていた。

ソフィア母が、積極的に広めたのも知っている。

本気で神獣様が助けてくれたのだと思っているらしい。

 

「ありがとうございます!

 ありがとうございます!!」

 

ハッキリ言って助ける義理は無い。

辻ザオリクが当たり前だと思っていたら、オンラインは遊べない。

 

だけど今日の私は機嫌が↑↑↑だった。

症状が重症でヤヴァくても、グロ戦法で治療してあげた。

感謝の言葉と、細やかな貢物を残して去って行く親子。

 

貢物は美味しかった。やっぱり甘味は良い。

絶対に人型になろう!改めてそう誓った。

 

「神獣様!」「神獣様!」「神獣様!」「神獣様!」「神獣様!」

 

サリエーラ国の、人間の信仰を甘く見てたわ!!

翌日には更に噂が広まっていた。

郊外に神獣様が降臨した。重症の親子を奇蹟の力でお救いになった。

どうか家の子も、一目神獣様を拝見したい。

などなど、近隣住民が大挙して現れてしまう。

 

人払いと経験値稼ぎの為に、

徹底した盗賊狩りまでしたのに、これでは意味が無い。

 

最初はさっさと片付ければ終る!と思っていたけど、

結局!私を拝みに来るのが増えただけだった。

今では小規模ながら神殿が建ったり、

グッズ展開して商売を始める奴まで居る始末!

 

これでは採掘計画に支障が!

と言うか必要以上に構われると、精神的にキツイ。

 

だけどどうしよう?

今から魔物ロールしても討伐隊が来るだけで、

人払いが上手く行く気がしない。

それに貢物の甘味を手放すのも惜しい!甘味は人生の楽しみだよ!!

 

「これが、青と蒼の雫」

 

と言う訳で私は、海にバカンスに来ていた。

熱が冷めるまでケレン領を離れる事にした。

採掘ポイントは再選定が必要かもしれない。

それ位疲れていた。ヒッキーなゲーマーにあの人混みは辛い。

 

「魔王アリエル?

 古の神獣!?」

 

でもやっぱり、バカンス何てしてる暇は無かった。

突然の魔王襲来!

オリジン・タラテクト。魔王アリエル。古の神獣。

叡智様が次々と、シャレにならないステータスと情報を暴露して行く。

 

「オリくん。

 やっぱり死亡フラグだったかも!?」

 

私は、あっさりと四肢を引き裂かれた。

引き裂かれて、蒼い世界に沈んで行く。

 

 

補足/説明枠!

今回はスキルの裏話的な代物です。

 

黒の核晶(更新)

Dがシステムを構築した際に、人類の失敗を前提に用意した隠しギミック。

世界にMAエネルギーを一部返還せずに、プールして結晶化!保管する。

これが不測の事態に対する備えだったのか、

ゲームのクリアを遅延させる罠だったのか?それを知るのはDだけ。

 

体育祭の黄昏で、

自身と自身が用意した身代わりを見分けた折原が、

あの世界を訪れる事が有れば、初のクリア者になるかもしれない。

これがDにロックオンされた真相。

望みの転生特典を与えたのも、その期待の表れ!と言うウェイトが大きい。

 

オリハルコンメタル

自身と自身の推しヒロインを護る転生特典。

ハーレムキングが使うと、とんでも無い事になる。

しかし折原の恋愛感情は壊滅的なので、殆ど死にスキル化。

現在恩恵を受けているのは、白織ただ一人。

 

折原鋼=オリハルコン。

白織→ゲームのPCがはぐれメタルだった。

二人合わせて【オリハルコンメタル】と言うスキル名。

詰りこれは、Dからの恋愛成就のプレゼントである☆(爆)

 

青と蒼の雫

空の青と、海の蒼の境界線。

交わりそうで交わらない二つの世界。

以前プレイしたゲームの、タイトルにもなった謳い文句。




黒の核晶の正体は、MAエネルギーの結晶です。

そしてガチチートのオリハルコンメタル登場!
ヒロインを護るオリハルコンの盾。
蜘蛛ですが~は、精神汚染がキツイと思う。

次回は白織さんの、地味な作業ゲーの時間です。
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