双子(疑惑)ですが、なにか?   作:LW

16 / 33
11eyesネタバレ警報!

何とかネタバレ無しで行こうとして、無理を悟りました。
11eyesネタバレ有。タグ追加。


16 アンタの事、初めて本気で邪神だと思った

「日本の街!?」

 

物々しい絶望の門を潜って、暫く直進の通路を進む。

通路を抜けて出たのは、見慣れた日本の街並みだった。

知っている街。と言う訳じゃない。

通りの看板や、信号機に書かれた文字が日本語だっただけだ。

 

そして赤い。多分時刻は夜だと思うけど、空が赤かった。

夕闇や夕暮れの色じゃない。血のような赤い空。

此処が、かなりの地下深い場所の筈!と言う先入観は放棄した。

Dの結界の中って事?もう何でもアリだ。

 

そして極め付けが黒い月だった。

赤い夜の空に浮かぶ黒い月。

開けた場所に出て改めて黒い月を見上げると、

それが黒い月では無く、黒の核晶の玉座だと気付く。

 

大きい。本物の月程のサイズじゃないけど、かなり大きい。

東京ドーム何個分!と言うお約束の測り方の部類だ。

其処で黒の核晶が、玉座に座する王のように大地を見下ろしていた。

 

「ではルールの説明をしましょう」

 

Dの声がする。街角に設置されたスピーカーから?

するといつからか、七体の黒い人影が姿を現した。

 

「この者達は七大罪の魔人」

 

Dの説明では?

七大罪の魔人は、七大罪の支配者スキルに対応している。

七大罪の支配者スキルを捧げれば、

対応した七大罪の魔人との戦闘が免除される。

 

但し一度捧げたスキルは一覧に戻り、再度獲得にはポイントが要る。

支配者スキルの再取得は、考え無い方が良い。

 

そうやって捧げるか戦うかで、

七大罪の魔人を全て撃破すればクリア!と言う事らしい。

 

支配者スキルを捧げて数を減らすか、

自力で数を減らすか?と言う事になる。

 

「支配者スキルを鉛弾にするんだ。

 それで、最悪は1VS7って事!?」

 

「御存知の通り、正規の最終安全装置は七大罪と【七美徳】が必要です。

 それに比べれば半数で済みます。良心的だと思いませんか?」

 

そうとも言うけどさぁ?

この七大罪の魔人とやらが、露骨に強そう何だけど!?

 

大罪の魔人 LV■■ 暴食グラ

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

大罪の魔人 LV■■ 怠惰アケディア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

大罪の魔人 LV■■ 憤怒イラ

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

大罪の魔人 LV■■ 嫉妬インウィディア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

大罪の魔人 LV■■ 傲慢スペルビア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

大罪の魔人 LV■■ 強欲アワリティア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

大罪の魔女 LV■■ 色欲ルクスリア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

 

叡智様を手に入れてから、鑑定失敗とか!初めて何ですが!?

それに色欲だけ、魔人じゃなくて【魔女】になってる。

何か意味が有るの!?

 

確かに色欲は、見た目がドレス姿の女の子だ。

だけどそれを言うなら、嫉妬と傲慢も女性型。

嫉妬が翼を生やした鳥人間で、傲慢がポニテの侍女子。

 

因みに暴食は太った巨漢で、憤怒はスマートな偉丈夫。

怠惰はそもそも人型ですら無いし、強欲は長身のフルアーマーだ。

このラインナップは、覚えが有る!

 

「【黒騎士】」

 

そうだよ!コイツ等の黒騎士でしょ!?思い出したわ!!

しかも色欲だけ別格なのも解った。

他六人と並べるな!?完全に在り得ないでしょ!原作的に!!

 

「本物の黒騎士!?」

 

「私は冥界を管理していますから?

 やろうと思えばそう言った事も出来ます。

 ですが安心して下さい。この者達は七大罪の魔人!

 黒騎士を映した影。言うなれば【怪しい影】です☆」

 

「怪しい影!?」

 

怪しい影 闇精霊集合体 LV■■ 暴食グラ

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

怪しい影 闇精霊集合体 LV■■ 怠惰アケディア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

怪しい影 闇精霊集合体 LV■■ 憤怒イラ

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

怪しい影 闇精霊集合体 LV■■ 嫉妬インウィディア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

怪しい影 闇精霊集合体 LV■■ 傲慢スペルビア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

怪しい影 闇精霊集合体 LV■■ 強欲アワリティア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

クリフォトの永劫体(劣化) LV■■ 色欲ルクスリア

≪ステータスの鑑定に失敗しました≫

 

あっステータス情報が更新された!

確かに種族名が怪しい影になってる。

闇精霊(ラルヴァ)の集合体って言うのも原作通り!

 

怪しい影って言うのは確かDQの雑魚モンスターで、

シルエットは同じだけど、それぞれ違うモンスターの影って言う設定。

ランダムで攻撃手段やステータスが違うモンスターだ。

ダイ大では【シャドー】って言うキャラ名で、

ミストバーンの影!と言う設定だった。

 

どうやら大罪の魔人は、黒騎士の怪しい影!と言う設定らしい。

本物じゃないだけ、まだマシな展開。マシだけど!それならさぁ!!

 

「色欲の【クリフォトの永劫体(劣化)】ってナニ!?

 いや、予想は付くけど!付くけど!!」

 

クリフォトの永劫体(劣化)

クリフォトに記録された魂の情報。

クリフォトが在る限り永劫に存在し続ける。

クリフォトが砕けて、再現率が著しく低下した劣化状態。

 

こんな時でも叡智様は、良い仕事をしてくれる!

あの物語が実話でした!とか、

何処かの並行世界の出来事でした!とか、そんな事で片付ける心算だろうけど、

 

「クリフォトは?

 アレは怪しい影じゃないんでしょう!?」

 

「レアドロップ。と言うヤツです。

 折角の拾い物ですから、全て揃えたくなりました。

 蜘蛛さんもゲーマーなら、解りますよね?」

 

「D。アンタの事、初めて本気で邪神だと思った」

 

「はい、私は邪神ですから☆」

 

「違う!そうじゃないっ!!

 あの子は漸く休めた。漸く眠れたんだ。

 それをアンタが起こした!あの子の終りを暴いたんだっっ!!!」

 

「なら、どうします?」

 

「私は違うけど、あの子の待ち人じゃないけど。

 もう一度眠らせてあげる」

 

 

「黒の核晶は、私の結界で護られています。

 存分に愉しませて下さい」

 

その言葉を最後に、Dのルール説明は終った。

少し感情的になったかもしれない。冷静になれ私!

熱くなって勝てる相手じゃ無い。

 

私が所有する七大罪の支配者スキルは【傲慢】と【怠惰】だ。

今直ぐ捧げて数を減らすべき?

いくら何でも黒騎士相手に1VS7は無い。特にスペルビアは、

 

「速い!原作通り!!」

 

先陣を斬ってスペルビアが斬り込んで来る。

手にした二刀は、どちらも凶悪な妖刀だった。

確か【蜘蛛切】と【鬼切】。

蜘蛛切って、蜘蛛特効とかじゃ無かったよね!?

刀使い優遇まっしぐらのスピードタイプ!天然ガチートである。

 

「ッ!!!」

 

スペルビアの先制を自慢のスピードで回避した処で、

インウィディアの蛇腹剣が視界に入った。

これも難無く回避したポイントに、イラが突撃して来る!

誘い込まれたっ!!

 

「覇ッ!!」

 

イラの掌底!ガードに成功したけど、ノックバックされる。

イラの追撃は無い。其処には、鉄槌を振り上げたグラの姿が!!

 

「メラゾーマッッ!!!」

 

しかしノックバックを止める逆噴射にメラゾーマを放って、

そのままグラに攻撃する。グラは、

 

「!!?」

 

食べた!口を開けてメラゾーマを食べた!!

魔法の捕食。絶対に原作では在り得ない展開!暴食のスキル効果!?

 

「滅せよ」

 

グラの暴食に一瞬気を取られている内に、アケディアの魔術が完成した。

舞台に絨毯爆撃が降り注いだ。これは結界で護るしかない。

 

「フバーハ!」

 

その隙にスペルビアとイラが、インウィディアとグラが続く。

ダメだ!護っていたらまず勝機が無い。

って言うか1VS7では、どう足掻いても勝てる筈が無い!!

 

「ルクスリアッッ!!!」

 

後方に居たルクスリアが動いた。

いつの間にか結構な高さまで上がり、上昇したルクスリアの手先に炎が宿る。

私のメラゾーマを軽く凌駕しているだろう大火球だ。

それを、他の黒騎士に構う事無く放って来た!

 

「この魔女がぁぁっっ!!!」

 

実はフレンドリーファイア無効とか、全員火耐性持ちとか、

そう言う展開かと思ったけど、そうじゃ無かった。

 

黒騎士達は、かなりガチな感じで回避運動に入った。

特に有翼のインウィディアは、ブチ切れてルクスリアの方に反転!

蛇腹剣の届く範囲まで飛び掛って攻撃を始める。

 

「インウィディア!」

 

あっインウィディアが火球で撃墜された。

イラが撃墜したインウィディアを助け起こしに下がる。

これはチャンス!倒れたインウィディア諸共ベギラゴンで討つ!!

 

「今まで、ありがとう」

 

私のベギラゴンを阻止しようと、

一番DEXの高いスペルビアが!二刀の凶刃を煌めかせる。

だけど!もう私は覚悟を決めていた。

 

「【傲慢】を捧げる!!」

 

「ッッッ!!!!!!」

 

そう宣言した瞬間!何かが抜け落ちる感覚がして、

スペルビアがノイズを上げながら、電源を落した映像のように消えた。

 

「ベギラゴンッッ!!!」

 

続いてそのままベギラゴンを放つ!

暴食で魔法も食べれるグラは、

ルクスリアの攻撃の防御に入っていて、他のカバーに入れない。

 

「アケディアッッ!!!」

 

しかしアケディアが、原作通り二つの魔術を同時に操って防御した。

怠惰もさっくり切るべきだった!!

 

「其処までだ。ルクスリア」

 

今まで沈黙していたアワリティアも動き出した。

ルクスリアに何か言っているようだけど、此処からでは聞こえない。

でもルクスリアは、抗議するアワリティアに無言を貫いているらしい。

 

「何だか盛り上がってる見たいだね。

 私も混ぜて貰えるかな?」

 

体勢を立て直したイラとインウィディアが、

グラとアケディアが改めて戦闘体勢を。

アワリティアはルクスリアと対峙している。

 

「魔王アリエル」

 

そんな場面で現れたのは、魔王アリエル。

いつの間に!追い着かれた!?

 

 

補足/説明枠。

突然の黒騎士参戦回の補足です。

 

大罪の魔人

六人の黒騎士をコピーした怪しい影。

ステータスやスキルは原作準拠。

但し対応した七大罪の支配者スキルを、擬似実装している。

詰り黒騎士+支配者スキル。と言う戦力。

 

大罪は英語版の知名度が高いですが、これは原作準拠でラテン語版。

暴食→グラ。怠惰→アケディア。憤怒→イラ。嫉妬→インウィディア。

傲慢→スペルビア。強欲→アワリティア。色欲→ルクスリア。

 

大罪の魔女

某ラスボス。色欲担当。

クリフォトに魂を刻む事で、永劫に在り続ける不滅存在。

ラストでクリフォトを砕かれて、物語は終りを向えた筈だった。

しかしクリフォトの欠片をDに回収されて、Dの玩具に!と言う設定。

 

本作のD様はサービスが過ぎたので、此処で邪神ポイントを獲得。

終った物語を、ヒロインの眠りを妨げる暴挙!

ゲーマーブチ切れ案件。白織はこのラスボス推し。

アフター&アナザーのクリアで、少しは治まっていた。

 

因みに折原は、

15でも話題に出た最強魔術師ヒロイン推し。

移植版追加シナリオで盛り上がったタイプ。

 

クリフォト

闇精霊(ラルヴァ)に汚染されたエメラルド・タブレットの事。

直訳で虚無(クリフォト)。原作では虚無(クリフォト)の魔石ですが、

本作では虚無の魔石(クリフォト)。と読んでいます。




白織のラスボス推しは、何と無くのイメージ。
折原の方は、ただの趣味です☆

私が描きたくなった11クロスイベントは、
18で公開予定です。暫くお待ち下さい。

次回はソフィアの告白回です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。