双子(疑惑)ですが、なにか?   作:LW

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ファンタジー仕様外付け設定公開。
やはりサリエルとキャラ被りした気がする☆意図は無い。

今回は黒い人登場回です。


19 私は、主に仕えるメイドですから

「HMX-13シリーズ。まだ稼働している者が居たのか」

 

剣呑とまで言わないが、警戒の域の態度だろうと思う。

黒い管理者の気配が変わった事を感じ取って、

白織が防御体勢に入る。こちらは抱き上げられたままだ。

 

突然話題に挙げられたセリオは、ただ静かにソフィアを抱き締めていた。

腕の中のソフィアは、この展開に困惑気味だったが。

 

状況を遡って回想すると、

ソフィアと二人で支配者スキルを捧げた後。

ただ祈りを捧げて待つのもアレなので、

夢枕は一旦切断しようとして、事態は動き続けた。

 

突然オリハルコンメタルが切断された。

これは白織とのパスだと!直ぐに気付く。

まさか白織が!?と思っている内に、

気付いたら理想のアルビノ美少女に抱き締められていた。

 

『白織、なのか?』

 

「………」コクコク

 

自分を抱き締めるアルビノ美少女が、白織だと直感で悟る。

白織の名前を呼ぶと、自身を抱き締める力が強くなった。

こっちは赤ん坊の身何だが?と抗議したくなったが、

何か白織の様子が必死なので、されるがままにする。

 

『何が起きてるの?』

 

抱き締められたまま辺りを見渡すと、

知った顔。知らない顔が揃い、知らない場所に居た。

 

まずは直ぐ隣りに、セリオに抱かれたソフィアが居た。

察するに、

白織に抱き上げられるまでは、自身もセリオに抱かれていたと思われる。

 

『さぁ?同窓会じゃない事は確かだ』

 

他は知らない面々だ。

少し露出度の高い黒い少女と、やはり黒いフルアーマーの男が居る。

だが他にも居そうな気配!レアセンサーを使って状況を把握する。

 

「おや、これは鑑定かな?」

 

何と言うか?見せ札らしい情報はGETした。

この露出度の高いのが魔王アリエル。

こっちの黒い男が、この世界の管理者。黒龍ギュリエディストディエス。

所在がハッキリと解らないナニカは、恐らくDだ。一度会ったから解る。

これは何の集まりだ?ED後の声優座談会か!?

 

『HMX-13シリーズ!?』

 

そろそろ何の集まりなのか確かめたかったが、

黒い管理者が気になる事を口にするから、訊ねて見る。

 

「システム構築以前に造られたオートマタだ。

 元々は家庭用メイドロボだったらしいが、信じられん」

 

何でもシステム構築以前の前文明の時代。

龍が人類を滅ぼして、事態を終息させようとした時代。

HMX-13シリーズは、対龍戦争用に改修。

サリエル程では無いが、多くの龍の犠牲者が!と語られた。

 

「ネットワークが切断されて、HMX-13シリーズの戦力は激減した。

 それからHMX-13シリーズが、戦場に姿を見せる事も減り続けた」

 

HMX-13シリーズには、

【サテライトサービス】と言う万能対応システムが有った。

だが戦争末期に、龍が送信衛星【サザンクルス】を撃墜。

HMX-13シリーズは、サポート無しの戦いを強いられて敗退。

歴史から姿を消した。と言う事らしい。

 

オートマタ HMX-13 LV―― 名前 セリオ

 

改めてセリオをレアセンサーで確認すると、ハッキリと確認出来た。

特に疑う事無く人間だと思って、チェック漏れが有ったか!

こんな身近な処でウルトラレアが!何と言う不覚!!

 

「予想外の展開だが、訊かせて貰えるか?

 君は何を為す心算なのか」

 

 

「私は、主に仕えるメイドですから」

 

怯む事無く答えるセリオ。黒い管理者の目が鋭くなる。

序にセリオに抱かれたソフィアが、

巻き添えで矢面に立たされて、SANチェックが入る。

こちらは白織が献身的にガードしてくれている。平和だった。

 

「その様子では、対龍兵装も無いようだな?」

 

「追加オプションが健在なら、私はまだ戦っていました」

 

黒い管理者が矛を収める。

取るに足らない存在だとでも、認識したのか?

 

「ツヴァイ様。申し訳有りません。

 私は、今まで素性を」

 

セリオが人間では無かった!とか、オートマタだった!とか、

過去に数多の龍を屠った!とか、その辺りは別に良い。

寧ろウルトラレアで素晴らしい!だがら確認しなくては行けないのは、

 

『催眠は、効いていなかったのか?』

 

「ツヴァイ様が、

 何を望んでいるのか把握するのに都合が良かったので、

 掛ったフリをしていました」

 

『セリオの肌の、リアルな感触は!?』

 

「ナノマシン製の人工皮膚です///

 人と同じように新陳代謝もしますし、魔法で治癒も可能ですから」

 

入浴時には散々世話になったセリオの人肌が、

あれがナノマシンの人工皮膚!ナノマシンの高性能さを実感する。

 

因みに動力は、背面の翼での受信がメイン。

だが戦争で翼を喪失。

以降はサブ動力で、日光浴で賄っていたらしい。太陽光発電だ。

但し全力戦争稼働となると、MAエネルギーをガンガン消費する。

 

「オリくん?」

 

『入浴だ。他意は無い』

 

白織の、こちらを抱き締める力が強くなる。

だが言葉通り他意は無い。身の潔白を訴える訳だが白織は、

 

「オリくんは、私が育てる」

 

何かとんでもない宣言をされた!

目が本気だった。

と言うか?今更ながら、白織の目が閉じられている事に気付く。

 

「ダメ?」

 

『そう言う訳じゃないが、子育ては大変だぞ?』

 

「頑張る」

 

『どう思う?』

 

これを訊いたのはセリオだ。

此処は百戦錬磨のメイドなセリオの意見を訊こう!

 

「誰にでも初めては有ります。

 ツヴァイ様が宜しければ、任せても良いのでは?

 私も今まで通り、サポートします」

 

セリオがそう言うなら、大丈夫か?

自分で言うのもアレだが、子育ては綺麗事だけでは無い。

愛が無いとやっていられない。

自分の子供だから、この苦行を乗り越えられるのだと思っている。

 

『白織。

 今気付いた訳だが、目はどうした?』

 

「………」

 

そう訊くと、白織は口を閉ざして俯いた。

俯いて沈黙してしまう。地雷ワードだったか!?と思った処で、

確かに聴いた。「気持ち悪いから」と。

 

「そろそろ、話しを戻しても良いですか?」

 

だがその話しは其処までだった。

セリオの素性や白織の発言で脱線していたが、

これが何の集まりなのかも聞いていなかった。

 

「では、管理者サミットを始めましょう☆」

 

 

『管理者サミット!?』

 

大事である。辺りを見回す。

恐らく議長ポジの邪神D。

この世界の管理者である黒龍ギュリエディストディエス。

魔王アリエル。

そして黒の核晶を手に入れた白織。此処までは良い。

だが何故此処に、自分やソフィアまで居るのか!?

 

「貴方は黒の核晶を発見した功労者。私が転移で召喚しました。

 誇って良いですよ?今までの歴史の中で、誰一人辿り着け無かった快挙です」

 

それで夢枕で繋がっていたソフィアも、転移してしまったらしい。

同じ部屋に居たセリオも同様だ。これが事故かどうかは怪しいと思うが、

因みにセリオがソフィアを抱いていたのは、

転移して空中に放り出された際に、床に落下する前にキャッチしたからだ。

セリオはプロのメイド。素晴らしい察しの良さである。

 

「黒の核晶の、用途を訊きたい」

 

管理者のトップ会談で、世界Lvの様々な議題が上がった。

だが一番の議題は、白織が手に入れた黒の核晶の扱いだ。

このMAエネルギーの塊を、何に使うのか?

禁忌をカンストさせた面々なら把握している。世界のガチの危機を!

絶賛開催中の人類浄罪ゲームを終らせる事も出来る。

黒い管理者の話しでは、危険値を脱する事が出来るらしい。

 

「白織?」

 

「………」コクコク

 

白織に意見を求められるが、白織は答えない。

白織を見上げると、頷かれた。代わりに答えて欲しいらしい。

 

『白織に代わって答えよう。構わないか?』

 

「良いだろう。聞かせて貰おう」

 

『黒の核晶のMAエネルギーを、世界の為に使う事に異議は無い。

 だが諸悪の根源であるポティマス・ハァイフェナスの処刑を優先したい。

 処刑確認を以って、黒の核晶は管理者に譲渡する。

 それが黒の核晶所有者の意見だ』

 

「ポティマス・ハァイフェナスの処刑が条件か、妥当な線では有る」

 

ポティマス・ハァイフェナスが原因で、かつての世界は滅び掛けた。

そしてまた!人類が浄罪ゲームで永い時間を掛けて稼いだMAエネルギーも、

無駄に消費させられている。これはキッチリ処刑しないと話が進まない。

 

その後は問題のポティマス・ハァイフェナスを処刑したい魔王アリエルが、

率先して計画を立てた。大きな戦争を起こして、

エルフの里を包囲陥落させる計画だ。

だがこの計画は、想定外の結末を迎える事になる。

 

「フェンブレン・ツヴァイ・サイサリス。

 私の後継者に指名したい。どうだろうか?」

 

サミットが終り各々が動き、世界が動き出す。

その去り際に、黒い管理者が話し掛けて来る。

それは次期管理者の指名。大きな選択だった。

 

 

補足/説明枠。

異世界転生編も、次でラストです。

 

対龍兵装(追加オプション)

翼からエネルギーを受信して放つ、龍を屠る対龍兵装【サテライトキャノン】。

セリオは戦争で翼を喪失しているので、

対龍兵装が使えない状態である事が一目で解る。

そもそもエネルギー供給元の、送信衛星サザンクルスも撃墜されています。

 

サテライトキャノン

割と有名なセリオのネタ兵器。

恐らく原作設定では無い筈ですが、割と定着している。

ロボ系ヒロインは、衛星砲を使える!と言うお約束のネタ設定。

 

ナノマシン製の人工皮膚

セリオのキャラなら、淡々と解説に入る場面ですが?

本作のセリオは稼働時間が長く、多少は人間臭い反応をしている設定。

 

フェンブレン・ツヴァイ・サイサリス

久々過ぎる気もするので念の為。↑が折原の転生名です。

白織はオリくん。ソフィアはⅡ。セリオはツヴァイ様。と呼んでいます。




スキップしましたが、世界情勢の情報交換もしている設定。
白織が頷いたのは、好きな条件出して良いよ☆と言う合図です。

次回で異世界転生編もラスト。エピローグ入ります。
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