やはりサリエルとキャラ被りした気がする☆意図は無い。
今回は黒い人登場回です。
「HMX-13シリーズ。まだ稼働している者が居たのか」
剣呑とまで言わないが、警戒の域の態度だろうと思う。
黒い管理者の気配が変わった事を感じ取って、
白織が防御体勢に入る。こちらは抱き上げられたままだ。
突然話題に挙げられたセリオは、ただ静かにソフィアを抱き締めていた。
腕の中のソフィアは、この展開に困惑気味だったが。
状況を遡って回想すると、
ソフィアと二人で支配者スキルを捧げた後。
ただ祈りを捧げて待つのもアレなので、
夢枕は一旦切断しようとして、事態は動き続けた。
突然オリハルコンメタルが切断された。
これは白織とのパスだと!直ぐに気付く。
まさか白織が!?と思っている内に、
気付いたら理想のアルビノ美少女に抱き締められていた。
『白織、なのか?』
「………」コクコク
自分を抱き締めるアルビノ美少女が、白織だと直感で悟る。
白織の名前を呼ぶと、自身を抱き締める力が強くなった。
こっちは赤ん坊の身何だが?と抗議したくなったが、
何か白織の様子が必死なので、されるがままにする。
『何が起きてるの?』
抱き締められたまま辺りを見渡すと、
知った顔。知らない顔が揃い、知らない場所に居た。
まずは直ぐ隣りに、セリオに抱かれたソフィアが居た。
察するに、
白織に抱き上げられるまでは、自身もセリオに抱かれていたと思われる。
『さぁ?同窓会じゃない事は確かだ』
他は知らない面々だ。
少し露出度の高い黒い少女と、やはり黒いフルアーマーの男が居る。
だが他にも居そうな気配!レアセンサーを使って状況を把握する。
「おや、これは鑑定かな?」
何と言うか?見せ札らしい情報はGETした。
この露出度の高いのが魔王アリエル。
こっちの黒い男が、この世界の管理者。黒龍ギュリエディストディエス。
所在がハッキリと解らないナニカは、恐らくDだ。一度会ったから解る。
これは何の集まりだ?ED後の声優座談会か!?
『HMX-13シリーズ!?』
そろそろ何の集まりなのか確かめたかったが、
黒い管理者が気になる事を口にするから、訊ねて見る。
「システム構築以前に造られたオートマタだ。
元々は家庭用メイドロボだったらしいが、信じられん」
何でもシステム構築以前の前文明の時代。
龍が人類を滅ぼして、事態を終息させようとした時代。
HMX-13シリーズは、対龍戦争用に改修。
サリエル程では無いが、多くの龍の犠牲者が!と語られた。
「ネットワークが切断されて、HMX-13シリーズの戦力は激減した。
それからHMX-13シリーズが、戦場に姿を見せる事も減り続けた」
HMX-13シリーズには、
【サテライトサービス】と言う万能対応システムが有った。
だが戦争末期に、龍が送信衛星【サザンクルス】を撃墜。
HMX-13シリーズは、サポート無しの戦いを強いられて敗退。
歴史から姿を消した。と言う事らしい。
オートマタ HMX-13 LV―― 名前 セリオ
改めてセリオをレアセンサーで確認すると、ハッキリと確認出来た。
特に疑う事無く人間だと思って、チェック漏れが有ったか!
こんな身近な処でウルトラレアが!何と言う不覚!!
「予想外の展開だが、訊かせて貰えるか?
君は何を為す心算なのか」
†
「私は、主に仕えるメイドですから」
怯む事無く答えるセリオ。黒い管理者の目が鋭くなる。
序にセリオに抱かれたソフィアが、
巻き添えで矢面に立たされて、SANチェックが入る。
こちらは白織が献身的にガードしてくれている。平和だった。
「その様子では、対龍兵装も無いようだな?」
「追加オプションが健在なら、私はまだ戦っていました」
黒い管理者が矛を収める。
取るに足らない存在だとでも、認識したのか?
「ツヴァイ様。申し訳有りません。
私は、今まで素性を」
セリオが人間では無かった!とか、オートマタだった!とか、
過去に数多の龍を屠った!とか、その辺りは別に良い。
寧ろウルトラレアで素晴らしい!だがら確認しなくては行けないのは、
『催眠は、効いていなかったのか?』
「ツヴァイ様が、
何を望んでいるのか把握するのに都合が良かったので、
掛ったフリをしていました」
『セリオの肌の、リアルな感触は!?』
「ナノマシン製の人工皮膚です///
人と同じように新陳代謝もしますし、魔法で治癒も可能ですから」
入浴時には散々世話になったセリオの人肌が、
あれがナノマシンの人工皮膚!ナノマシンの高性能さを実感する。
因みに動力は、背面の翼での受信がメイン。
だが戦争で翼を喪失。
以降はサブ動力で、日光浴で賄っていたらしい。太陽光発電だ。
但し全力戦争稼働となると、MAエネルギーをガンガン消費する。
「オリくん?」
『入浴だ。他意は無い』
白織の、こちらを抱き締める力が強くなる。
だが言葉通り他意は無い。身の潔白を訴える訳だが白織は、
「オリくんは、私が育てる」
何かとんでもない宣言をされた!
目が本気だった。
と言うか?今更ながら、白織の目が閉じられている事に気付く。
「ダメ?」
『そう言う訳じゃないが、子育ては大変だぞ?』
「頑張る」
『どう思う?』
これを訊いたのはセリオだ。
此処は百戦錬磨のメイドなセリオの意見を訊こう!
「誰にでも初めては有ります。
ツヴァイ様が宜しければ、任せても良いのでは?
私も今まで通り、サポートします」
セリオがそう言うなら、大丈夫か?
自分で言うのもアレだが、子育ては綺麗事だけでは無い。
愛が無いとやっていられない。
自分の子供だから、この苦行を乗り越えられるのだと思っている。
『白織。
今気付いた訳だが、目はどうした?』
「………」
そう訊くと、白織は口を閉ざして俯いた。
俯いて沈黙してしまう。地雷ワードだったか!?と思った処で、
確かに聴いた。「気持ち悪いから」と。
「そろそろ、話しを戻しても良いですか?」
だがその話しは其処までだった。
セリオの素性や白織の発言で脱線していたが、
これが何の集まりなのかも聞いていなかった。
「では、管理者サミットを始めましょう☆」
†
『管理者サミット!?』
大事である。辺りを見回す。
恐らく議長ポジの邪神D。
この世界の管理者である黒龍ギュリエディストディエス。
魔王アリエル。
そして黒の核晶を手に入れた白織。此処までは良い。
だが何故此処に、自分やソフィアまで居るのか!?
「貴方は黒の核晶を発見した功労者。私が転移で召喚しました。
誇って良いですよ?今までの歴史の中で、誰一人辿り着け無かった快挙です」
それで夢枕で繋がっていたソフィアも、転移してしまったらしい。
同じ部屋に居たセリオも同様だ。これが事故かどうかは怪しいと思うが、
因みにセリオがソフィアを抱いていたのは、
転移して空中に放り出された際に、床に落下する前にキャッチしたからだ。
セリオはプロのメイド。素晴らしい察しの良さである。
「黒の核晶の、用途を訊きたい」
管理者のトップ会談で、世界Lvの様々な議題が上がった。
だが一番の議題は、白織が手に入れた黒の核晶の扱いだ。
このMAエネルギーの塊を、何に使うのか?
禁忌をカンストさせた面々なら把握している。世界のガチの危機を!
絶賛開催中の人類浄罪ゲームを終らせる事も出来る。
黒い管理者の話しでは、危険値を脱する事が出来るらしい。
「白織?」
「………」コクコク
白織に意見を求められるが、白織は答えない。
白織を見上げると、頷かれた。代わりに答えて欲しいらしい。
『白織に代わって答えよう。構わないか?』
「良いだろう。聞かせて貰おう」
『黒の核晶のMAエネルギーを、世界の為に使う事に異議は無い。
だが諸悪の根源であるポティマス・ハァイフェナスの処刑を優先したい。
処刑確認を以って、黒の核晶は管理者に譲渡する。
それが黒の核晶所有者の意見だ』
「ポティマス・ハァイフェナスの処刑が条件か、妥当な線では有る」
ポティマス・ハァイフェナスが原因で、かつての世界は滅び掛けた。
そしてまた!人類が浄罪ゲームで永い時間を掛けて稼いだMAエネルギーも、
無駄に消費させられている。これはキッチリ処刑しないと話が進まない。
その後は問題のポティマス・ハァイフェナスを処刑したい魔王アリエルが、
率先して計画を立てた。大きな戦争を起こして、
エルフの里を包囲陥落させる計画だ。
だがこの計画は、想定外の結末を迎える事になる。
「フェンブレン・ツヴァイ・サイサリス。
私の後継者に指名したい。どうだろうか?」
サミットが終り各々が動き、世界が動き出す。
その去り際に、黒い管理者が話し掛けて来る。
それは次期管理者の指名。大きな選択だった。
†
補足/説明枠。
異世界転生編も、次でラストです。
対龍兵装(追加オプション)
翼からエネルギーを受信して放つ、龍を屠る対龍兵装【サテライトキャノン】。
セリオは戦争で翼を喪失しているので、
対龍兵装が使えない状態である事が一目で解る。
そもそもエネルギー供給元の、送信衛星サザンクルスも撃墜されています。
サテライトキャノン
割と有名なセリオのネタ兵器。
恐らく原作設定では無い筈ですが、割と定着している。
ロボ系ヒロインは、衛星砲を使える!と言うお約束のネタ設定。
ナノマシン製の人工皮膚
セリオのキャラなら、淡々と解説に入る場面ですが?
本作のセリオは稼働時間が長く、多少は人間臭い反応をしている設定。
フェンブレン・ツヴァイ・サイサリス
久々過ぎる気もするので念の為。↑が折原の転生名です。
白織はオリくん。ソフィアはⅡ。セリオはツヴァイ様。と呼んでいます。
スキップしましたが、世界情勢の情報交換もしている設定。
白織が頷いたのは、好きな条件出して良いよ☆と言う合図です。
次回で異世界転生編もラスト。エピローグ入ります。