双子(疑惑)ですが、なにか?   作:LW

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今回で異世界転生編も完結です。
エピローグ入ります。


20 欲しいのは白織だ

「君はこの世界を救った。誇って良い事だ。

 私は君の力(レアセンサー)に、希望を見た」

 

どうして自分が?と言う問いの答えは、

黒い管理者の答えは、それだった。

 

「サミットは終ったのに、

 愉しそうな話しをしていますね?」

 

他の面々まで集まって来る。

そもそも人間で勤まる仕事なのか?

 

「厳しいでしょうね?

 仮に勤まっても百年も働けないようでは、予め他の候補を選ぶべきです」

 

デスヨネー☆

異世界でも人間の寿命は変わらない。

医療が発展していない分!日本で過ごすより早く死にそうだった。

 

「既存の魔法では限界が有ります。

 スキルは、お勧めは出来ません」

 

お勧めは出来無い。と言う事は、不死系のスキルが存在するのか?

それとも転生系?自分達も現に転生している。

 

「不死も転生も、システム内のスキルです。

 システムその物。場合に因っては、

 その外側も管理する管理者は、

 システムに頼る事無く長期間管理出来る者が相応しい。と言う事になります」

 

丁寧に説明してくれるD。

結局は人間には不可能!と言う事でOKでは?

 

「ですから、オリくんさんも神化しましょう!」

 

神化って、白織がとてつもなく苦労してなったヤツでは!?

それこそ人間には不可能なのでは?

 

「通常の手段では無理です。

 ですがこの話題を出したのは、ギュリエディストディエスです」

 

「龍の血、か」

 

古来より龍の血を飲んだ者は、強大な龍の力を得られると言う伝説が有る。

これは実話らしい。詰り、

これから成長するに伴って、定期的に龍の血を飲み続ければ?

人の身でも、神化可能な器に成長出来る!と言う事だ。

 

「丁度赤ん坊ですから、初めから魔改造出来ますよ?」

 

愉しそうなDの声!

随分丁寧で親切だったのは、この為か!?

 

「確かに管理者の仕事は大変です。

 私も良くサボリます!」

 

うぉい、それで良いのか!?地球の管理者!

しかしDなら、それでも仕事はしっかり片付けていそうな気もする。

 

「あら?高評価ありがとうございます☆

 それでですね?悪い事ばかりじゃないですよ♪

 何と言ってもオリくんさんの場合!蜘蛛さんとずっと一緒に居られますから」

 

白織と?

何の話だ!?と、白織を見上げる。

 

「蜘蛛さんは神化しました。

 不老不死達成です。これから永劫に生き続ける事になります。

 対する恋人のオリくんさんは人間です。百年も生きられないでしょう。

 蜘蛛さんを、独り残す事になりますよ?」

 

グッハァァァッッッ!!!!!!

少しSANチェックが入った。日本で恋人同士になって日も浅い内に死亡!

異世界転生しても無事再会!その上恋人が理想のアルビノになって、

これからイチャコラライフを始めようと言うのに、この仕打ち!!

 

『是非とも宜しくお願いします』

 

「はい!承りました☆」

 

「う、うむ。

 その決断。有難く受け取ろう」

 

凄い愉しそうなDと、平静を装うギュリエディストディエス。

本当は楽隠居して、ゆっくり過ごしたいだけでは?

と言うツッコミは入れない。これから世話になる相手だ。

 

 

「オリくん」

 

「此処だったか、白織」

 

オリくんの故郷、サリエーラのサイサリス領。

そのサイサリスを一望出来る屋敷のバルコニーで、私は佇んでいた。

何と無くそんな気分。

翌月から学園に通う事になる。少し感傷に浸っていた。

 

あの管理者サミットが終って、私はオリくんと一緒にサイサリスへ!

もう私は人型になったから、堂々と街に入れた。

邪眼で街の様子は窺えたけど、やっぱり体感するのとは違う。

初めての異世界の街!(実体験)

オリくんはまだ赤ん坊で同伴だけど、案内の序にプチデートもした。

異世界スイーツも美味しかった。

念願の洗顔アイテムや新しい服は、屋敷で用意してくれた。

 

オリくんの自宅(屋敷)へは、メイドとして入り込んだ。

これが一番楽な入り方。翌日からセリオの後輩になる。

日本では萌え職業と認識され易いメイドだけど、普通に大変。

ステータス的には問題無かったけど、

初めてのメイドの仕事に、苦労する事になる。

 

それから私はメイドを、

オリくんは貴族の教育と、将来管理者になる為に頑張る事になる。

私のように大迷宮で地獄のサバイバルを敢行する訳じゃない。

でもオリくんは、私の為に大きな選択を選んだ。私と生きてくれる為に。

 

「本当に、良いの?」

 

オリくんは立派に成長した。

もう翌月から学園に通う年まで成長して、神化の準備も順調だった。

この調子なら学園を卒業する頃には、神化可能らしい。

オリくんが管理者になる日も近い。

 

「これからずっと白織を独り占めにする。ダメか?」

 

「ダメ、じゃないけど」

 

私は不安だった。だって私は、

オリくんがそんなに想ってくれているのに、未だに身体を委ねていなかった。

子供を産むのが気持ち悪い。それが何も変わらない。

 

「子供の事か?なら問題無い!

 欲しいのは白織だ。子供じゃない」

 

「オリくんっ!!」

 

私はオリくんに抱き着いた。

私の言い分に此処まで応えてくれる人は、

きっと生涯でオリくん一人だと確信した。

 

この日を境に、恋人同士でやる事をやり始めた。

避妊魔法を使って子供は産まないようにしていたけど、

オリくんは本当に平然と受け入れてくれた。

 

それに関しては後悔する事も起きたけど、

今はまだ先の話だった。

 

「ぴぎゃぁぁぁっっっ!!!!!!」

 

我ながらアレだった。でもさぁ?

このタイミングで!このタイミングで、何でキスが瞼に来るかな!?

驚きの余り目が開く。人とは異なる目が、オリくんを捉える。

 

「見ないで、オリくん」

 

オリくんに、気持ち悪がられたくない。

瞼を閉じるのも忘れて、私は手で隠そうとする。

 

「白織。ハッキリ言うが、

 相手の眼球を数える機会とか、そうそう有る事じゃ無いからな?」

 

えっ!そうなの!?深く考え過ぎだったの!!?

目を開いたまま顔を上げると、抱き締められてしまう。

 

「二人で居る時なら、開ける」

 

でも眼球は余り動かさないようにしよう。

動かさなければ、何とか一つに見えるかもしれない。

 

「良し!目が見えた方が、もっと白織の事が解る」

 

「そう?」

 

それなら、と。

久しく開いていなかった目で、オリくんを見つめる。

見つめて、口に手を当てる。

 

「やり直し」

 

再度キスの要求。

キスをする時なら、目を閉じても可笑しく無いよね?

 

 

「白織・サイネリア?」

 

それが白織の新しい名前だった。

何とか入学に間に合った。

白織は学園でも着いて来ると言うから、急いで用意した。

 

「白織はどう考えても目立つ。

 メイド枠で連れて行くと、手を出すアホが必ず居る!」

 

白織のアルビノの美貌に衰えは無い。

まだ赤ん坊だった頃、白織が人型になってからずっとそのままだ。

 

学園には、メイド(使用人)を一人一名まで同行させる事が出来る。

白織はメイド枠で学園に行く為に頑張っていたが、

此処は能力評価で、セリオを連れて行く心算だ。

 

「だから入学生として、堂々と婚約者枠で行く!」

 

サイネリアは、信用出来るサイサリス傘下の家臣。

白織は書類上サイネリアの養子で、婚約者!と言う事になる。

これで学園でも、堂々と白織を独り占め出来る。

 

白織に手を出すアホを処刑して、

後始末で無駄な手間を掛ける事も無い。

 

「と言う訳で、白織の分の制服が届いた」

 

「制服!着る」

 

白織を部屋に案内して、制服の初着用を待つ。

勿論部屋の外で待った。

白織の肌を眺めては、抱き締めたくなって試着処ではなくなるからだ。

 

「オリくん」

 

白織の許可が入り、部屋に入る。

其処に顕在したのは、真新しい白い制服を身に纏った白織だった。

そう!普段から白い服を着る事が多い白織だったが、

学園の制服も白かった。

 

これは白織の意思でも、こちらのゴリ押しでも無い。社会の意思だった。

あの連合軍との空前の勝利で、神獣様ブームは沸き続けた。

神獣様を讃えようと!翌年から学園の制服も白くなった。

 

「どうかな?」

 

「制服姿の、白白織も素晴らしい」

 

そうして顕在したのが、この白制服白織だった。

この白織が婚約者。管理者になろうと後悔は無い。

 

 

補足/説明枠。

異世界転生編も、これで完結です。

 

スキルの限界

節制の支配者になっても、いつ転生出来るのか?

転生出来ても無事再会出来るのか?それは保証出来無い。

 

龍の血

ダイ大設定。ポップやラーハルトが蘇生したヤツです。

身体の成長と共に定期的に龍の血を接種する事で、

神化に必要な器に鍛え上げる事が出来る!と言う設定。

 

欲しいのは白織だ。子供じゃない

白織を想っての発言!と思わせて、実は子供嫌い。

余程惚れた相手との子供で無い限り、愛でる事は無い。

子供より嫁が大切なタイプ。

 

避妊魔法

効果は文字通り。

学生時代は白織だけでは無く、ソフィアも世話になった。

そう!一見白織ルートだが、しっかりソフィアとも婚約している。

 

学園卒業後は?

特に妊娠出産に忌避感の無いソフィアと、一年目でお察しの展開に!

それを見て焦った白織も避妊魔法を使うのを止めて、

二年目で!と言う事になる。

 

白織三大イベント

今の時点で二つまでクリアしています。

1/目が気持ち悪い。

  と言っていた白織の瞼にキスをして、目を開かせる。

2/子供を産むのが気持ち悪い。と言っていた白織に、

  「欲しいのは白織だ。子供じゃない」と言ってプロポーズ。

3/子供を産むのが気持ち悪い。と言っていた白織に、

  「オリくんの子供を産む」と言わせる。




白織が神化して、ツヴァイの年齢調整も終了しました。
次の企画は平和な?学園生活です。
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