エピローグ入ります。
「君はこの世界を救った。誇って良い事だ。
私は君の力(レアセンサー)に、希望を見た」
どうして自分が?と言う問いの答えは、
黒い管理者の答えは、それだった。
「サミットは終ったのに、
愉しそうな話しをしていますね?」
他の面々まで集まって来る。
そもそも人間で勤まる仕事なのか?
「厳しいでしょうね?
仮に勤まっても百年も働けないようでは、予め他の候補を選ぶべきです」
デスヨネー☆
異世界でも人間の寿命は変わらない。
医療が発展していない分!日本で過ごすより早く死にそうだった。
「既存の魔法では限界が有ります。
スキルは、お勧めは出来ません」
お勧めは出来無い。と言う事は、不死系のスキルが存在するのか?
それとも転生系?自分達も現に転生している。
「不死も転生も、システム内のスキルです。
システムその物。場合に因っては、
その外側も管理する管理者は、
システムに頼る事無く長期間管理出来る者が相応しい。と言う事になります」
丁寧に説明してくれるD。
結局は人間には不可能!と言う事でOKでは?
「ですから、オリくんさんも神化しましょう!」
神化って、白織がとてつもなく苦労してなったヤツでは!?
それこそ人間には不可能なのでは?
「通常の手段では無理です。
ですがこの話題を出したのは、ギュリエディストディエスです」
「龍の血、か」
古来より龍の血を飲んだ者は、強大な龍の力を得られると言う伝説が有る。
これは実話らしい。詰り、
これから成長するに伴って、定期的に龍の血を飲み続ければ?
人の身でも、神化可能な器に成長出来る!と言う事だ。
「丁度赤ん坊ですから、初めから魔改造出来ますよ?」
愉しそうなDの声!
随分丁寧で親切だったのは、この為か!?
「確かに管理者の仕事は大変です。
私も良くサボリます!」
うぉい、それで良いのか!?地球の管理者!
しかしDなら、それでも仕事はしっかり片付けていそうな気もする。
「あら?高評価ありがとうございます☆
それでですね?悪い事ばかりじゃないですよ♪
何と言ってもオリくんさんの場合!蜘蛛さんとずっと一緒に居られますから」
白織と?
何の話だ!?と、白織を見上げる。
「蜘蛛さんは神化しました。
不老不死達成です。これから永劫に生き続ける事になります。
対する恋人のオリくんさんは人間です。百年も生きられないでしょう。
蜘蛛さんを、独り残す事になりますよ?」
グッハァァァッッッ!!!!!!
少しSANチェックが入った。日本で恋人同士になって日も浅い内に死亡!
異世界転生しても無事再会!その上恋人が理想のアルビノになって、
これからイチャコラライフを始めようと言うのに、この仕打ち!!
『是非とも宜しくお願いします』
「はい!承りました☆」
「う、うむ。
その決断。有難く受け取ろう」
凄い愉しそうなDと、平静を装うギュリエディストディエス。
本当は楽隠居して、ゆっくり過ごしたいだけでは?
と言うツッコミは入れない。これから世話になる相手だ。
†
「オリくん」
「此処だったか、白織」
オリくんの故郷、サリエーラのサイサリス領。
そのサイサリスを一望出来る屋敷のバルコニーで、私は佇んでいた。
何と無くそんな気分。
翌月から学園に通う事になる。少し感傷に浸っていた。
あの管理者サミットが終って、私はオリくんと一緒にサイサリスへ!
もう私は人型になったから、堂々と街に入れた。
邪眼で街の様子は窺えたけど、やっぱり体感するのとは違う。
初めての異世界の街!(実体験)
オリくんはまだ赤ん坊で同伴だけど、案内の序にプチデートもした。
異世界スイーツも美味しかった。
念願の洗顔アイテムや新しい服は、屋敷で用意してくれた。
オリくんの自宅(屋敷)へは、メイドとして入り込んだ。
これが一番楽な入り方。翌日からセリオの後輩になる。
日本では萌え職業と認識され易いメイドだけど、普通に大変。
ステータス的には問題無かったけど、
初めてのメイドの仕事に、苦労する事になる。
それから私はメイドを、
オリくんは貴族の教育と、将来管理者になる為に頑張る事になる。
私のように大迷宮で地獄のサバイバルを敢行する訳じゃない。
でもオリくんは、私の為に大きな選択を選んだ。私と生きてくれる為に。
「本当に、良いの?」
オリくんは立派に成長した。
もう翌月から学園に通う年まで成長して、神化の準備も順調だった。
この調子なら学園を卒業する頃には、神化可能らしい。
オリくんが管理者になる日も近い。
「これからずっと白織を独り占めにする。ダメか?」
「ダメ、じゃないけど」
私は不安だった。だって私は、
オリくんがそんなに想ってくれているのに、未だに身体を委ねていなかった。
子供を産むのが気持ち悪い。それが何も変わらない。
「子供の事か?なら問題無い!
欲しいのは白織だ。子供じゃない」
「オリくんっ!!」
私はオリくんに抱き着いた。
私の言い分に此処まで応えてくれる人は、
きっと生涯でオリくん一人だと確信した。
この日を境に、恋人同士でやる事をやり始めた。
避妊魔法を使って子供は産まないようにしていたけど、
オリくんは本当に平然と受け入れてくれた。
それに関しては後悔する事も起きたけど、
今はまだ先の話だった。
「ぴぎゃぁぁぁっっっ!!!!!!」
我ながらアレだった。でもさぁ?
このタイミングで!このタイミングで、何でキスが瞼に来るかな!?
驚きの余り目が開く。人とは異なる目が、オリくんを捉える。
「見ないで、オリくん」
オリくんに、気持ち悪がられたくない。
瞼を閉じるのも忘れて、私は手で隠そうとする。
「白織。ハッキリ言うが、
相手の眼球を数える機会とか、そうそう有る事じゃ無いからな?」
えっ!そうなの!?深く考え過ぎだったの!!?
目を開いたまま顔を上げると、抱き締められてしまう。
「二人で居る時なら、開ける」
でも眼球は余り動かさないようにしよう。
動かさなければ、何とか一つに見えるかもしれない。
「良し!目が見えた方が、もっと白織の事が解る」
「そう?」
それなら、と。
久しく開いていなかった目で、オリくんを見つめる。
見つめて、口に手を当てる。
「やり直し」
再度キスの要求。
キスをする時なら、目を閉じても可笑しく無いよね?
†
「白織・サイネリア?」
それが白織の新しい名前だった。
何とか入学に間に合った。
白織は学園でも着いて来ると言うから、急いで用意した。
「白織はどう考えても目立つ。
メイド枠で連れて行くと、手を出すアホが必ず居る!」
白織のアルビノの美貌に衰えは無い。
まだ赤ん坊だった頃、白織が人型になってからずっとそのままだ。
学園には、メイド(使用人)を一人一名まで同行させる事が出来る。
白織はメイド枠で学園に行く為に頑張っていたが、
此処は能力評価で、セリオを連れて行く心算だ。
「だから入学生として、堂々と婚約者枠で行く!」
サイネリアは、信用出来るサイサリス傘下の家臣。
白織は書類上サイネリアの養子で、婚約者!と言う事になる。
これで学園でも、堂々と白織を独り占め出来る。
白織に手を出すアホを処刑して、
後始末で無駄な手間を掛ける事も無い。
「と言う訳で、白織の分の制服が届いた」
「制服!着る」
白織を部屋に案内して、制服の初着用を待つ。
勿論部屋の外で待った。
白織の肌を眺めては、抱き締めたくなって試着処ではなくなるからだ。
「オリくん」
白織の許可が入り、部屋に入る。
其処に顕在したのは、真新しい白い制服を身に纏った白織だった。
そう!普段から白い服を着る事が多い白織だったが、
学園の制服も白かった。
これは白織の意思でも、こちらのゴリ押しでも無い。社会の意思だった。
あの連合軍との空前の勝利で、神獣様ブームは沸き続けた。
神獣様を讃えようと!翌年から学園の制服も白くなった。
「どうかな?」
「制服姿の、白白織も素晴らしい」
そうして顕在したのが、この白制服白織だった。
この白織が婚約者。管理者になろうと後悔は無い。
†
補足/説明枠。
異世界転生編も、これで完結です。
スキルの限界
節制の支配者になっても、いつ転生出来るのか?
転生出来ても無事再会出来るのか?それは保証出来無い。
龍の血
ダイ大設定。ポップやラーハルトが蘇生したヤツです。
身体の成長と共に定期的に龍の血を接種する事で、
神化に必要な器に鍛え上げる事が出来る!と言う設定。
欲しいのは白織だ。子供じゃない
白織を想っての発言!と思わせて、実は子供嫌い。
余程惚れた相手との子供で無い限り、愛でる事は無い。
子供より嫁が大切なタイプ。
避妊魔法
効果は文字通り。
学生時代は白織だけでは無く、ソフィアも世話になった。
そう!一見白織ルートだが、しっかりソフィアとも婚約している。
学園卒業後は?
特に妊娠出産に忌避感の無いソフィアと、一年目でお察しの展開に!
それを見て焦った白織も避妊魔法を使うのを止めて、
二年目で!と言う事になる。
白織三大イベント
今の時点で二つまでクリアしています。
1/目が気持ち悪い。
と言っていた白織の瞼にキスをして、目を開かせる。
2/子供を産むのが気持ち悪い。と言っていた白織に、
「欲しいのは白織だ。子供じゃない」と言ってプロポーズ。
3/子供を産むのが気持ち悪い。と言っていた白織に、
「オリくんの子供を産む」と言わせる。
白織が神化して、ツヴァイの年齢調整も終了しました。
次の企画は平和な?学園生活です。