双子(疑惑)ですが、なにか?   作:LW

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白織さん日常回&ヒロイン回です。


03 竜騎衆最強のガルダンディーに挑むスレ

「ガルダンディーが縦横無尽で酷い無双状態に!

 原作では一番三下臭かったのに☆」

 

「飛行ユニットは偉大だったわ~。

 貢献値ドロ案件だわ~」

 

白織の目が死んでいる。

空戦騎ガルダンディー!まさかの大活躍である。

 

「オリくん」

 

「若葉」

 

事の発端は本日の休み時間。

短い言葉で、と言うより殆ど一言二言で若葉が話し掛けて来る。

若葉はコミュ障だった。

高校ではネット上とは異なり、若葉の言葉は短い。

 

若葉は長文が苦手だった。

強く若葉を理解したいと、知りたいと思わないと意思の疎通が出来ない。

 

いつか惚れた、某魔法使いのお嬢様な先輩がこの類の属性だった。

声がガチで小さい。

作中でも、ガチで声を聞こうと努力しないと声が聞こえない!

ガチで聞こうとすれば聞こえる。アレはそう言う声だった。

 

若葉の短い言葉もその類だと思っている。

今回は目を読んだ。

教室で声を掛けられて、そのまま若葉に着いて廊下に出る。

今のは【着いて来て欲しい】【話しが有る】だろう。

 

「白織」

 

「リアルでもPNで呼べと?」

 

少し機嫌の悪そうな顔でまた一言。

PNで呼んで欲しい。と言う御達しだった。

 

先程から若葉は【オリくん】と言って来ている。

これは本名の折原鋼のオリくん、では無い。PNのオリくんだ。

 

若葉は新しいPNの、白織と言う名前がお気に入りだ。

若葉を白織と呼ぶと喜ぶ。若葉が微笑む処など初めて見た。

運良くそれを目撃したクラスメイト達が、騒めいた事も有る。

詰り自分もPNで呼んでいるから、

私をPNで呼んで欲しい。と言う事!

 

「解った。

 白織。そう呼ぶから」

 

「~♪」

 

反則的な微笑みを浮かべる白織に連れられて、人気の少ない場所まで来る。

今から甘い恋愛イベントが始る!と言う事は無い。

 

前述の通り、白織はコミュ障だ。

だが間違い無く美人キャラなので、行く先々で注目される。

それは基本!教室内でも同じである。

クラスメイトの男子など、無意識に視線を向けてしまうLvだ。

 

白織は、他人に視線で刺されるのが苦手だった。

まぁ好きなヤツは少ないだろう。

だからプライベートを過ごしたい時は、人目を避ける。

白織と、雑談タイムの始りだった。

 

「ログイン」

 

「あぁ、今日も下りる心算だ。

 下り次第伝えよう」

 

言うまでも無くダイ大オンラインの予定確認の話だ。

あのパプニカ攻略戦で知り合ってから、白織とはフレンド登録を済ませた。

今では割と頻繁に、パーティーを組むフレンドの仲だ。

 

ネトゲの話だからスマホで済ませれば良い処を、

校内でスマホは使用禁止!と言う校則を、白織は律儀に守っている。

万一のスマホ没収を防ぐ為だ。白織は用心深かった。

 

「リンガイア」

 

「そうだな、今日から【リンガイア要塞戦】の開幕だ。

 原作ではスキップされたヤツだから、事実上オリジナルだろう?」

 

ゲーマーの血が騒ぐのだろう。

白織が、期待を膨らませて微笑んでいる。

この白織の微笑みを眺めるのが、此処最近のクリア報酬だった。

 

 

「これって原作再現?

 此処ってリンガイア何だけど!?」

 

「有ったな、そんなイベントが。

 再アニメ化でカットされたヤツ、アレはベンガーナだったが」

 

「もっと頑張ろうよ、リンガイアァァッッ!!!

 あああぁぁぁっっっ!!!また私の貢献値がぁぁっっ!!!」

 

リンガイアは要塞都市だ。

その名の通り、都市はグルリと要塞の壁に護られている。

堅牢な要塞都市を攻めるのは、魔王軍最強の超竜軍団!

竜騎将バランと、竜騎衆の三人。それに屈強のNPCドラゴンの群!

原作通りPC不在でも、無双出来そうなラインナップだ。

 

竜騎将バランと陸戦騎ラーハルトが、

己のドラゴンを駆って、堂々と正面から進軍を始める。

海戦騎ボラホーンは東の海岸線から、海戦部隊で上陸を図っていた。

 

問題の空戦騎ガルダンディーが、

空から要塞を易々と突破して、要塞都市の防衛ラインを破壊して行く。

何と言う見事な快進撃!

要塞都市が炎に沈み、次々とリンガイア兵の貢献値が溶けて逝ってしまう。

 

白織の魂の慟哭がリンガイアに響く。

リンガイアのモブ国民NPCとかが居たら、今の白織と同じ状況だろう。

 

「とにかくガルダンディーの開けた穴から中へ!

 これ以上貢献値を奪わせるなっ!!」

 

「そうだった!私達なら、まだ行けるっ!!」

 

ガルダンディーの開けた北側の穴から要塞の中へ!

バランとラーハルトが流石の戦力で、西の正門を破る。

ボラホーンも東側から、間も無く突入を成功させるだろう。

超竜軍団は無双の最強軍団だった。

 

「増援!?」

 

「アレってノヴァ!?

 リンガイアの遠征部隊!このタイミングで!?」

 

北側に回って、これから市街戦だ!と言う処で増援が出現した。

ノヴァ率いるリンガイアの遠征部隊!

アナウンスに因ると、オーザムの救援に出ていた設定の遠征部隊らしい。

指揮官は北の勇者ノヴァ!何とも狙ったタイミングである。

 

「これはこのまま市街戦を始めるか、

 ノヴァの遠征部隊を迎え討つかの二択だな?」

 

「オリくんは?」

 

ホンの少し、白織が若葉のような短いリアクションで確認して来る。

其処で笑みを浮かべるのは、今度はこちらの番だった。

 

「ノヴァを討つ!

 アイツの方が、貢献値が高そうだ」

 

「同感!」

 

白織と共にUターンして、ノヴァの遠征部隊を迎え討つ!

他のPC達も、各々の判断で戦場を蹂躙して行く。

 

そして超竜軍団の動きは変わらなかった。

このまま要塞都市の攻略を続行するらしい。

 

「オリくん、これって」

 

「あぁ、要塞都市は(ゲーム的に)囮だ。

 超竜軍団が都市を陥落させるまでがリミットだろう。

 それまでに仕留め無いと、遠征部隊も溶かされる!」

 

 

「イオナズンッ!!」

 

接敵後!白織の開幕イオナズンが、

初期配置の遠征部隊に文字通り爆裂する。

 

取り巻きの遠征部隊が、白織の開幕イオナズンで消し飛んで逝く。

流石のイオナズンである。フィールドが爆炎で暫し閉ざされる。

だが其処に油断は無い。予想通りノヴァは健在だった。

 

「ノーザングランブレードッッ!!!」

 

ノヴァが原作通りの攻撃モーションで、

爆炎の中から飛び出して、こちらも初手から必殺技を放つ!

ターゲットは勿論、盛大にヘイトを稼いだ白織だ。

 

「させんよ!」

 

当然この展開は読んでいたので、白織のカバーに入る。

ピショップは高機動型ユニットなので、防御では無く受け流しで対応。

更にカウンターでノヴァを斬り捨てる。

 

「ギラッ!!」

 

カウンターを食らって仰け反ったノヴァに、

白織の光線のようなギラの連続攻撃が襲い掛る。

これは原作のザムザ戦のポップ状態!

ノヴァは連続攻撃を食らって、デスダンスパーティーに強制参加だ。

 

「バギマッ!!」

 

デスダンス中で無防備なノヴァを、バギマで空中に打ち上げる。

バギマの拘束に囚われたまま、

ノヴァはツインソードピニングで討ち取られた。

 

「お疲れ~。

 貢献値的にどう?」

 

「結構稼いだ筈だが、あの鳥に勝てたかどうか?

 白織は?」

 

「数は仕留めたけど、全部モブだしな~。

 ちょっと今回は自信無い。全部あの貢献値ドロが悪い!」

 

と言っている間にリンガイアは陥落。

【リンガイア要塞戦】が終了した。

MVPは、NPCのガルダンディーに持って行かれた。

初見であのガルダンディー無双を上回るのは、至難の業である。

 

 

「ネットでスレが立っていた。

 【竜騎衆最強のガルダンディーに挑む】だそうだ」

 

昨日から始った【リンガイア要塞戦】は、既に話題になっていた。

曰く、ガルダンディーが倒せない!と言うネタだ。

実際に経験した魔王軍サイドでは、

とにかく空中から貢献値を奪われ続けて、貢献値争いに勝てない。

勇者連合からは、追い駆けても逃げ切られる。

何も出来ない内にリンガイアが陥落した。と言う悲嘆の声ばかり。

 

暫くこの【リンガイア要塞戦】では、悲嘆の声が続く事になる。

意外な攻略法が検証動画で、後日UPされるまで。

 

「白織はどう思う?

 ―――白織?」

 

白織が微笑んでいた。

白織は、本当にこの名前で呼ばれるのが好きだった。

白織が笑顔になる。だから、この名前でまた呼びたくなる。

 

 

今回は戦術SLGお約束の、

NPCに因る経験値ドロボウに関するネタでしたが、

作中の【どうしたらガルダンディーに勝てたのか?】

と言う設定話をしたいと思います。興味の無い方はスルーして下さい。

 

勇者連合サイド

バランに血戦を挑む→ガルダンディーがUターンして来る。

勇者連合サイドはとてもシンプル!【バランに挑む】ただそれだけ。

ですが当然!バランは超強力ユニットです。ラーハルトも随伴しています。

原作のポップの行動が、英断だったとゲーム的に理解出来る仕様です。

 

魔王軍サイド

初期配置でボラホーンと東側の海岸線から攻める→東側から市街地へ!

→ノヴァの遠征部隊出現。

→ガルダンディーがUターンして、ノヴァの遠征部隊に挑む。

ボラホーンと協力して先に市街地に入ると、

ノヴァが現れた時に、ガルダンディーがUターンしてノヴァの方に向かいます。

但しバランと西門から攻めると、普通に貢献値争いに敗れます。

 

と言う訳で、如何にガルダンディーをUターンさせるかで決まります。

飛行ユニットは、戦術SLGのエースユニットです。




次回はソフィア回です。

ダイ大絡みのイベントばかりが浮かぶ日々、
転生前イベントが続きます。

ルート分岐

  • ダイ大ゲームルート続行
  • 異世界転生編開始
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