「太陽を、この手にっっ!!!」
遂にダイ大オンラインをクリアした。
最後は反逆した超魔ハドラーに従って、勇者連合と戦った。
そして残存戦力はハドラーの遺志に従い、
大魔王バーンに歯向かう!と言う展開だった。
最後までバーンに従うルートは無いのか?
後でアプデされるのか?それともフラグをミスったか?
これではただの原作沿いのゲーム化である。
「浮かない顔」
「あぁ、折角の魔王軍PCだった。
大魔王勝利EDとか見たかった」
「解る。原作沿いだった」
因みに白織のPCは、人間の姿をしている。
人間の姿をしていると、人間用の装備を使えるからだ。
ゲームの後半ではこのやり口が流行った。
人型の方が、モンスター型より装備が優秀だった。
「素直に喜びなさいよ、エンディングでしょう?」
と言うソフィアが、実は一番原作ブレイクをした。
コイツ、生かして置く必要無いでしょう?と。
原作知識も無いのに、ピロロに止めを刺した。
そう!真・キルバーンはあっさり討伐された。
ダイ大ファンのトラウマ!エピローグ乱入は無い。
「何処が良かった?」
「アルビナス戦だな。
特殊台詞が成立したから」
気を取り戻して感想を語り合う。
これもゲームの醍醐味だ。推しはアルビナス戦!
「私は、ハドラー様に生きていて欲しいのです」
「それは、ハドラー様の遺志では有るまい」
「ならば、仕方有りません」
「あぁ、行くぞ!」
と親衛騎団同士っぽい特殊台詞が成立した。
ピショップVSアルビナスだ。中々燃える。
「其処、参加して無い」
「白織もその頃、やらかしてただろう?」
親衛騎団が勇者連合と戦っていた頃、白織は地上に残って無双していた。
何とか某鍛冶屋を、無傷で大魔宮に上げられないか?画策していた。
白織は超魔ゾンビを、メドローアでブッチしていたのだ!
「ダメだった。強制イベント」
「らしいな?」
超魔ゾンビは白織が倒したが、強制イベントが入った。
結局原作展開がムービーで入って、某鍛冶屋は戦線を離脱した。
星皇十字剣のムービーはカッコ良かったらしい。後で確認しよう。
「オリくんなら、どうする?」
「何をだ?」
白織は語る。
大魔王バーンは故郷である魔界に、太陽の光りを望んだ。
その為に地上の全てを消し飛ばそうとした。黒の核晶万歳である。
大魔王は地上の民にとっては悪の権化だが、
魔界の民にとっては、救いの神であり希望だった。
もし、某日に突然!
地上が滅びると聞かされたらどうする?人類が死滅すると聞かされたら?
最後の手段が有る!と聞かされたら?
○○を犠牲にしろ!と聞かされたらどうする??と。
「自分がそんな壮大な案件に係われるとは思えないが?」
「係われる場合は?」
「決まっている。
推しヒロインが助かる方を選ぶ」
「地上が滅んだり、人類が死滅しても?」
「天秤に乗せるまでも無い」
†
「アホだ。アホが居る」
ゲームに区切りが着いた頃、高校で体育祭の時期になった。
高校の体育祭は地味だと思っている。
小中学校に比べると、練習期間が圧倒的に短い。
それは小中学校と大差無い競技しかやらないからなのか?
単純に、花形の全員参加競技をやらないからなのかもしれない。
何にしても高校の体育祭は地味だ。そう思っていた。
だが何処にでもアホは居るらしい。
適当に参加して、適当に終らせれば良い。
真面目に参加すると、不真面目な奴の代理にされる。
それが知り得た高校の体育祭だ。だと言うのに!
「全員参加競技?
【舞踏会走】!?」
「やっちゃったわね?
きっと本人的には、名案の心算よ」
高校の体育祭はサボる奴が多い。
その対応策として、今年は全員参加競技が増えた。
どうやら真面目で熱心な体育祭実行委員が居たらしい。
それはまだ良い!だが!!
「舞踏会走って何だ!?」
「真面目に考えるだけ、無駄でしょう?」
と言っても、恐らく創作競技だろう。
そして先程からの、根岸の呟きはきっと正しい。
LHRで実行委員から説明が入った。案の定!アホ競技である。
男女ペアでダンスを踊りながらやる色別対抗リレー、のような何か。
女子と手を繋いで踊りたい、男子の虚しい欲望が垣間見える競技だ。
「【プリンセスナイト走】だと!」
「考えたヤツは蛆が湧いてるわ、絶対」
舞踏会走だけでもアレだと言うのに、更なるゴミ競技が追加される!
これも男女ペアで走るらしい。しかもお姫様抱っこでだ!!
誰がやりたがるんだ?このゴミ競技は!?
バカップルか?リア充か?ハーレムキングか!?と言いたい。
流石にこれは全員参加競技では無く、
クラス一組で良いらしい。それが唯一の救いだ。生贄は一組で済む!
問題は誰が生贄になるか?だ。
「これは人狼だな?」
「生贄投票の事。だったかしら?」
協議の結果!プリンセス役の女子代表は男子の、
ナイト役の男子代表は女子の投票で決める事になった。強制指名である。
「!!?」
「うわぁ」
「こんな時まで、可愛そうに」
白織が絶望的な顔で撃沈している。
敢て言おう!選ばれたのは白織(若葉姫色)だ。
クラスで大半の男子に因る、歓喜のフィーバーウェーブが発生している。
白織は人気者だった。そして女子の目は冷たい。
「ぐあぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!」
「皆アナタに処理して欲しいのよ、きっと」
地雷を踏んだ。踏まされた!と言う方が正しい。
このゴミ競技をやれと!白織と?公衆の面前で!?
「~♪」
「白織は乗り気よ、
あの娘を裏切る心算?」
「ぐっはあぁぁぁっっっ!!!!!!」
その後もアホ競技とゴミ競技が、次々と投下されて行く。
体育祭実行委員は発狂している!もうこれは間違い無い!!
そして最後は、普通のダンスで閉めるらしい。
言うまでも無く男女ペアの社交ダンス!
他と比べればまともだと、錯覚させられるチョイスだ。
「まともに終る気がしない」
「奇遇ね」
根岸は既に、悟りの境地に達している!
予知能力が無くても解る。今年の体育祭は、カオスと化す!!
†
「初めから、飛ばして来るな」
「男子って本当にバカね」
短い練習期間を終えて、体育祭が始った。
練習期間が本当に短いと思ったのは、今回が初めてだ。
そして始る入場行進!
体育祭だと言うのに、全員制服姿だった。
これはこの後の第一種目が全員参加の、例の舞踏会走だからだ。
種目名が【舞踏会】走!慣れないダンスを盛り上げる為、
せめてスカート姿の女子と踊りたい!と言う愚かな男子の声が集った。
其処で着替えの時間短縮の為、開会式は制服姿で行う事になる。
因みにブレザーは脱いでいた。全員夏服姿だ。
「さっさと片付けるぞ、この罰ゲー競技を」
「罰ゲーしか無いけど」
ダンス自体は問題無い。誰でも出来る低難易度のモノだ。
しかしこの競技の恐ろしさは、別の処に有る!
この舞踏会走は、男子が【自分で】女子をエスコートしなくてはならない。
詰り「私と踊って頂けますか?」と、自分で女子を誘わなければならないのだ!
ソロ殺しのリア充競技だ。しかも全員参加競技!逃げ場は無い。
だがペアに関しては、根岸と組む事でクリアした。
誰も根岸と組みたがる奴が居ないので、楽に行けた。本当に助かる。
「行くか?」
「えぇ、お願いするわ」
エスコートの手を差し伸べると根岸は、
制服姿でカーテシーを決めた。
「此処で、カーテシーだと!?」
「これは私を誘ってくれたお礼だから。
折原のようなレアバカが好きなのは、これだと思って」
制服の短いスカートでは?やや盛り上がりに欠けるが、
これはこれで立派なカーテシー!(やはりロングで拝みたいが)
「白織、やらかしたな?」
「先は長いのに、やってしまったわね」
舞踏会走の会場にやって来ると、白織の姿が無かった。
全員参加競技で在るのにだ!これはサボりである。
白織がサボったので、女子が一人足りなくなる事態に!
「大島ぁぁぁっっっ!!!!!!」
「顔が!やっぱりそうなの!?」
先に一周ダンスを済ませた大島が!
何とスカート姿で女子パートを担当する事になった!!
大島!祭りだと思って枷を外して来たぁっっ!!!
「速い!そして上手い!!」
「男同士のペアで!?」
隣りの山田&大島ペアが速い!
恐らくこれは男同士で遠慮が無い事と、背の高さが合っているからだ。
背の高さが合っている方が、ダンスの難易度は下がる!
「負けられないな」
「えぇ、まともな男女ペア的に!」
根岸とは、練習中もずっと一緒だった。ペア交代も無し。
確実に一番息の合った【男女】ペアの筈!
筈だったが、それをこの男ペアが越えて来た!!
「大島に持って行かれたか」
「良く考えたら、争う必要は無かったわ」
結局山田&大島ペアが、一位でゴール!こちらは二位だ。
だが根岸の言う通り、同じ組なので争う必要は無かった。
「これで第一種目か、先は長いな」
長くなったので分割です。
D様の出番は暫くお待ち下さい。体育祭編内で有ります。