双子(疑惑)ですが、なにか?   作:LW

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日本前日譚編フィナーレ!体育祭編スタートです。


08 これは私を誘ってくれたお礼だから

「太陽を、この手にっっ!!!」

 

遂にダイ大オンラインをクリアした。

最後は反逆した超魔ハドラーに従って、勇者連合と戦った。

そして残存戦力はハドラーの遺志に従い、

大魔王バーンに歯向かう!と言う展開だった。

 

最後までバーンに従うルートは無いのか?

後でアプデされるのか?それともフラグをミスったか?

これではただの原作沿いのゲーム化である。

 

「浮かない顔」

 

「あぁ、折角の魔王軍PCだった。

 大魔王勝利EDとか見たかった」

 

「解る。原作沿いだった」

 

因みに白織のPCは、人間の姿をしている。

人間の姿をしていると、人間用の装備を使えるからだ。

ゲームの後半ではこのやり口が流行った。

人型の方が、モンスター型より装備が優秀だった。

 

「素直に喜びなさいよ、エンディングでしょう?」

 

と言うソフィアが、実は一番原作ブレイクをした。

コイツ、生かして置く必要無いでしょう?と。

原作知識も無いのに、ピロロに止めを刺した。

そう!真・キルバーンはあっさり討伐された。

ダイ大ファンのトラウマ!エピローグ乱入は無い。

 

「何処が良かった?」

 

「アルビナス戦だな。

 特殊台詞が成立したから」

 

気を取り戻して感想を語り合う。

これもゲームの醍醐味だ。推しはアルビナス戦!

 

「私は、ハドラー様に生きていて欲しいのです」

 

「それは、ハドラー様の遺志では有るまい」

 

「ならば、仕方有りません」

 

「あぁ、行くぞ!」

 

と親衛騎団同士っぽい特殊台詞が成立した。

ピショップVSアルビナスだ。中々燃える。

 

「其処、参加して無い」

 

「白織もその頃、やらかしてただろう?」

 

親衛騎団が勇者連合と戦っていた頃、白織は地上に残って無双していた。

何とか某鍛冶屋を、無傷で大魔宮に上げられないか?画策していた。

白織は超魔ゾンビを、メドローアでブッチしていたのだ!

 

「ダメだった。強制イベント」

 

「らしいな?」

 

超魔ゾンビは白織が倒したが、強制イベントが入った。

結局原作展開がムービーで入って、某鍛冶屋は戦線を離脱した。

星皇十字剣のムービーはカッコ良かったらしい。後で確認しよう。

 

「オリくんなら、どうする?」

 

「何をだ?」

 

白織は語る。

大魔王バーンは故郷である魔界に、太陽の光りを望んだ。

その為に地上の全てを消し飛ばそうとした。黒の核晶万歳である。

大魔王は地上の民にとっては悪の権化だが、

魔界の民にとっては、救いの神であり希望だった。

 

もし、某日に突然!

地上が滅びると聞かされたらどうする?人類が死滅すると聞かされたら?

最後の手段が有る!と聞かされたら?

○○を犠牲にしろ!と聞かされたらどうする??と。

 

「自分がそんな壮大な案件に係われるとは思えないが?」

 

「係われる場合は?」

 

「決まっている。

 推しヒロインが助かる方を選ぶ」

 

「地上が滅んだり、人類が死滅しても?」

 

「天秤に乗せるまでも無い」

 

 

「アホだ。アホが居る」

 

ゲームに区切りが着いた頃、高校で体育祭の時期になった。

高校の体育祭は地味だと思っている。

小中学校に比べると、練習期間が圧倒的に短い。

それは小中学校と大差無い競技しかやらないからなのか?

単純に、花形の全員参加競技をやらないからなのかもしれない。

何にしても高校の体育祭は地味だ。そう思っていた。

 

だが何処にでもアホは居るらしい。

適当に参加して、適当に終らせれば良い。

真面目に参加すると、不真面目な奴の代理にされる。

それが知り得た高校の体育祭だ。だと言うのに!

 

「全員参加競技?

 【舞踏会走】!?」

 

「やっちゃったわね?

 きっと本人的には、名案の心算よ」

 

高校の体育祭はサボる奴が多い。

その対応策として、今年は全員参加競技が増えた。

どうやら真面目で熱心な体育祭実行委員が居たらしい。

それはまだ良い!だが!!

 

「舞踏会走って何だ!?」

 

「真面目に考えるだけ、無駄でしょう?」

 

と言っても、恐らく創作競技だろう。

そして先程からの、根岸の呟きはきっと正しい。

 

LHRで実行委員から説明が入った。案の定!アホ競技である。

男女ペアでダンスを踊りながらやる色別対抗リレー、のような何か。

女子と手を繋いで踊りたい、男子の虚しい欲望が垣間見える競技だ。

 

「【プリンセスナイト走】だと!」

 

「考えたヤツは蛆が湧いてるわ、絶対」

 

舞踏会走だけでもアレだと言うのに、更なるゴミ競技が追加される!

これも男女ペアで走るらしい。しかもお姫様抱っこでだ!!

誰がやりたがるんだ?このゴミ競技は!?

バカップルか?リア充か?ハーレムキングか!?と言いたい。

 

流石にこれは全員参加競技では無く、

クラス一組で良いらしい。それが唯一の救いだ。生贄は一組で済む!

問題は誰が生贄になるか?だ。

 

「これは人狼だな?」

 

「生贄投票の事。だったかしら?」

 

協議の結果!プリンセス役の女子代表は男子の、

ナイト役の男子代表は女子の投票で決める事になった。強制指名である。

 

「!!?」

 

「うわぁ」

 

「こんな時まで、可愛そうに」

 

白織が絶望的な顔で撃沈している。

敢て言おう!選ばれたのは白織(若葉姫色)だ。

クラスで大半の男子に因る、歓喜のフィーバーウェーブが発生している。

白織は人気者だった。そして女子の目は冷たい。

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!」

 

「皆アナタに処理して欲しいのよ、きっと」

 

地雷を踏んだ。踏まされた!と言う方が正しい。

このゴミ競技をやれと!白織と?公衆の面前で!?

 

「~♪」

 

「白織は乗り気よ、

 あの娘を裏切る心算?」

 

「ぐっはあぁぁぁっっっ!!!!!!」

 

その後もアホ競技とゴミ競技が、次々と投下されて行く。

体育祭実行委員は発狂している!もうこれは間違い無い!!

 

そして最後は、普通のダンスで閉めるらしい。

言うまでも無く男女ペアの社交ダンス!

他と比べればまともだと、錯覚させられるチョイスだ。

 

「まともに終る気がしない」

 

「奇遇ね」

 

根岸は既に、悟りの境地に達している!

予知能力が無くても解る。今年の体育祭は、カオスと化す!!

 

 

「初めから、飛ばして来るな」

 

「男子って本当にバカね」

 

短い練習期間を終えて、体育祭が始った。

練習期間が本当に短いと思ったのは、今回が初めてだ。

 

そして始る入場行進!

体育祭だと言うのに、全員制服姿だった。

これはこの後の第一種目が全員参加の、例の舞踏会走だからだ。

 

種目名が【舞踏会】走!慣れないダンスを盛り上げる為、

せめてスカート姿の女子と踊りたい!と言う愚かな男子の声が集った。

其処で着替えの時間短縮の為、開会式は制服姿で行う事になる。

因みにブレザーは脱いでいた。全員夏服姿だ。

 

「さっさと片付けるぞ、この罰ゲー競技を」

 

「罰ゲーしか無いけど」

 

ダンス自体は問題無い。誰でも出来る低難易度のモノだ。

しかしこの競技の恐ろしさは、別の処に有る!

 

この舞踏会走は、男子が【自分で】女子をエスコートしなくてはならない。

詰り「私と踊って頂けますか?」と、自分で女子を誘わなければならないのだ!

ソロ殺しのリア充競技だ。しかも全員参加競技!逃げ場は無い。

 

だがペアに関しては、根岸と組む事でクリアした。

誰も根岸と組みたがる奴が居ないので、楽に行けた。本当に助かる。

 

「行くか?」

 

「えぇ、お願いするわ」

 

エスコートの手を差し伸べると根岸は、

制服姿でカーテシーを決めた。

 

「此処で、カーテシーだと!?」

 

「これは私を誘ってくれたお礼だから。

 折原のようなレアバカが好きなのは、これだと思って」

 

制服の短いスカートでは?やや盛り上がりに欠けるが、

これはこれで立派なカーテシー!(やはりロングで拝みたいが)

 

「白織、やらかしたな?」

 

「先は長いのに、やってしまったわね」

 

舞踏会走の会場にやって来ると、白織の姿が無かった。

全員参加競技で在るのにだ!これはサボりである。

白織がサボったので、女子が一人足りなくなる事態に!

 

「大島ぁぁぁっっっ!!!!!!」

 

「顔が!やっぱりそうなの!?」

 

先に一周ダンスを済ませた大島が!

何とスカート姿で女子パートを担当する事になった!!

大島!祭りだと思って枷を外して来たぁっっ!!!

 

「速い!そして上手い!!」

 

「男同士のペアで!?」

 

隣りの山田&大島ペアが速い!

恐らくこれは男同士で遠慮が無い事と、背の高さが合っているからだ。

背の高さが合っている方が、ダンスの難易度は下がる!

 

「負けられないな」

 

「えぇ、まともな男女ペア的に!」

 

根岸とは、練習中もずっと一緒だった。ペア交代も無し。

確実に一番息の合った【男女】ペアの筈!

筈だったが、それをこの男ペアが越えて来た!!

 

「大島に持って行かれたか」

 

「良く考えたら、争う必要は無かったわ」

 

結局山田&大島ペアが、一位でゴール!こちらは二位だ。

だが根岸の言う通り、同じ組なので争う必要は無かった。

 

「これで第一種目か、先は長いな」




長くなったので分割です。
D様の出番は暫くお待ち下さい。体育祭編内で有ります。
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