転生したら鳥人だった件   作:狼ルプス

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いきなりかもしれませんが今回はあれを出しました


勇気の竜と闇の龍

「へぇ、焼き入れん時の温度は勘なのかい?」

 

「んだ、火色を見れば大体わかるだよ」

 

「俺ぁ計るなぁ」

 

「オラも戻しの時はキチッと計るだよ」

 

「ああ、外が寒いと粘りがでねぇからな」

 

「(別次元の会話がかれこれ2時間……なぁ、ルインちゃん、どうすんの、この状況?)」

 

「(俺は結構興味深い話だと思うぞ。前にも言ったけど、『鬼○の刃』を読んだ時から興味はあったんだ…)」

 

「(ふーん、そこまで凄かったの?)」

 

「(ああ、子どもにも人気もあってな。映画も歴代一位を獲得するほどだったよ)」

 

「(マジか⁉︎『○と○尋の神隠し』も超えたの⁉︎嘘だろ⁉︎)」

 

リムルを膝の上に乗せながら、ルインは二人の専門的な話をある程度は理解しながら聞いていた。対して、全くわからないリムルはこの場から離れるタイミングを逃して、漫然と聞いていた。

 

「な?鍛造って面白いだろ、旦那方!?」

 

「え?あ、お、おう」

 

「すみません。大体はわかるんだが、やっぱり専門的な事だからいまいちわからなかったかな……」

 

「それもそうか」

 

「仕方ねぇだよ。話を聞いてくれただけでもオラも嬉しいべ」

 

「(お前、よくはっきり言えるよな……)」

 

「(こう言う時はしっかり話の感想を伝えるのも大切なんだよ)さて、俺たちはここでお暇しますよ。何かまた面白い事があったら聞かせてくれないか?」

 

「勿論だべ!」

 

「お安い御用だ、旦那!」

 

ルイン達は工房から出ると、ルインはリムルを頭に乗せて、ある場所に向かう。

 

「さて、それじゃあ行くか」

 

「え?あぁ、よし行こう!…………どこに?」

 

「『鍛練』って言ったら理解出来るか?」

 

「あの真っ暗い場所か?何の為に?」

 

「いや、先生とやってる場所の方だ。思えば俺たち、互いに戦った事がなかったと思ってな。互いに変身した状態での戦闘も経験しておきたいんだ」

 

「そう言う事か。しっかし、それだと周囲に被害が及ばないか?」

 

「その辺は安心してくれ…考えなしで場所は選ばないよ。ソウエイ……」

 

「はっ、ここに…」

近くの木の影からソウエイが『影移動』で現れた。

 

「頼みがある。今から俺達は鍛錬をして来る。何かあったら連絡してくれないか?」

 

「御意…」

ソウエイはルインの指示に返答すると再び『影移動』でその場から消えた。

 

「よし、早速行くか……」

 

「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!……タブンネっとな」

 

俺の頭から下りたリムルは、人間の姿に擬態しながら、そう言い放った。

 

「それはこっちのセリフだ……」「あら、『○王』知らないの?」

 

ルインもライバル心を剥き出しにしてそう告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し離れた広場に着いた──この場所はハクロウ先生が俺達を指南している修行場だ。

 

「準備は出来たか、リムル?」

 

「おう、バッチシだ!」

 

「よし、先ずはこれだ」

 

 

【エグゼイド医療日誌!】

 

【ステージセレクト!】

 

 

その音声と共にリムルと俺は広場から荒野の様な場所に転送された。

 

「これって、しかもそれ、『エグ○イド』の本かそれ⁉︎」

 

「ああ、先輩ライダーの力が秘められたライドブックだ。ただ、俺達が変身するライダーは俺もよく知らない」

 

「え?」

 

「ああ……仮面ライダーは『ジオ○』で一旦終わったんだ。だからそれ以降のライダーは知らない。もしかすると…ディケイ○みたいに俺達の世界と似た世界には仮面ライダーが続いてる世界もあるかも知れないな」

 

俺のいた世界にも仮面ライダーは特撮番組としてあったが、○オウで一旦一区切りして終わり、それ以降のライダーはなかったのだ。いつかは再開するとは言っていたが、それを見ずにこの世界に転生してしまった為、俺達が手にした仮面ライダーの力は未知の領域でわからないのだ。

 

 

「この話はここまでにして、リムル、使う剣を先に選んでくれ。ただし虚無と烈火はお前には使えないから気をつけろよ」

 

「わかってんよ。よし、俺が使う剣はこれだ!」

 

リムルは体から闇黒剣月闇とジャアクドラゴンワンダーライドブックを取り出した

 

「成る程…カリバーか」

 

「ああ、初めて使う相手はお前になるとはな。まっ、相手にとって不足なしと思っとけ………じゃあ、始めるか」

 

リムルの声が変わり本気なのがうかがえる。

 

【ジャアクドラゴン!】

 

ジャアクドラゴンワンダーライドブックを起動し、片手でリビジョンガードバインドを開く。

 

【かつて世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…】

 

 

ジャアクドラゴンワンダーライドブックからライドスペルによる物語の朗読が語られる。

 

ガードバインディングを閉じ、闇黒剣月闇にワンダーライドブックを読み込ませる。

 

【ジャアクリード!】

 

待機音が流れ出し、リムルは、ジャアクドラゴンの本を、自動的に出現した腰のベルト“ 邪剣カリバードライバー”に装填し、片手で闇黒剣月闇を自身の目の前に構え、柄で邪剣カリバードライバーのボタンを押した。

 

【闇黒剣月闇!】

 

「変身……!」

 

【Get go under conquer than get keen.ジャアクドラゴン!】

 

【月闇翻訳!光を奪いし、漆黒の剣が冷酷無情に暗黒竜を支配する!】

 

リムルの身体を紫色の炎の渦が包み込む。そして、炎が晴れるとリムルは闇の剣士カリバーへと変わっていた。

 

 

そしてルインは……

 

【聖剣ソードライバー!

 

「っ!シズさんの……」

 

「ああ……何か問題か?」

 

「いや、全く。俺は人間の姿を受け継ぎ、お前はシズさんの剣を受け継いだ…その剣を使って情けないところ見せたら承知しないからな?」

 

「当たり前だ」

 

俺は装着が完了すると、手元のブレイブドラゴンワンダーライドブックの表紙を開く。

 

 

【ブレイブドラゴン!】

 

【かつて、全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた……】 

 

 

前に開くと本からライドスペルが響く……俺はその本を閉じて鞘の右側のスロットに装填する。

 

同時に不思議なメロディが流れると共に俺の周囲は炎に包まれ、背後には先程の巨大なブレイブドラゴンの本が現れた。

 

そして、俺は剣の持ち手をゆっくりと握りしめ、引き抜く。

 

 

「ハッ!」

 

 

【烈火抜刀!】 

 

剣を抜刀し、背後の本が開くと、そこから赤い龍…神獣ブレイブドラゴンが出現する。そして、俺は刀身が燃え盛る炎に包まれた剣を振るいながら構えた。

 

「変身!!」

 

【ブレイブドラゴン!】

 

剣でクロスするよう剣筋を描き、ブレイブドラゴンが周囲を飛び回ると、炎となりルインを包み込む。

 

【烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!】

 

 

【火炎剣烈火!】 

 

炎が晴れた末に現れたるは、赤き炎を身に纏いし剣士、セイバー!

 

 

 

 

「ハァァァァァァッ!!」「オリャァァァァァァッ!!」

 

雄叫びを上げながら2人は走り出し、聖剣でお互いを攻撃し合う。火花が飛び散り聖剣を打ち合う音が響き渡る。セイバーが火炎剣烈火でカリバーを斬り、カリバーも闇黒剣月闇で攻撃を受け流しながら斬りつける。

 

 

 

 

 

 

 

二人は自身のスキルも行使しながら戦っていく。そしてルインは火炎剣烈火に炎を纏わせリムルに一撃を喰らわせると、装甲から火花が散る。

 

 

「熱っ⁉︎な、何だこれ?何で俺に熱の攻撃が⁉︎」

 

「それは俺が持っているエクストラスキル『無』の効果だ。考えたことはなかったか?何で俺のスキルは一文字なのかを……」

 

リムルは、ルインの問いかけを受け、大賢者に頼らず考える。

 

 

「(一文字……もしかして、一つでいろんな意味があるのか?無……無限、無銘、無意味、無駄無駄ッ、無、無…)っ⁉︎無効化か⁉︎」

 

「その通り、ただし欠点もある。無の力を完全に引き出すには無銘剣虚無を使わないといけないってことだ」

 

「つまり……」

 

「無銘剣を使わず無を使用すると耐性スキルの無効化しか出来ないって事だ」

 

ここで明かされたルインの『無』のスキル──リムルは、仮面の下で冷や汗をかいていた。

 

 

「成る程な、随分と厄介なスキルだな……」

 

「それはお互い様だろ?」

 

 

そして剣を構えお互いに走り出し、鍔迫り合いとなる。

 

ルインはリムルを押し返し、烈火を振るう。カリバー(リムル)セイバー(ルイン)の攻撃を月闇で防ぎ、セイバー(ルイン)の攻撃を避けながら胴体に月闇の柄で打撃を与える。

 

追撃する様に月闇を振り下ろすも、ルインは烈火で防ぎ、リムルに向け蹴りを入れた。リムルは躱すが、その瞬間炎の斬撃を浴びせられる。

 

一瞬怯んで後退りするリムルだが、負けじとルインに斬りかかり、リムルの斬撃を烈火で受け流す。

 

 

【必殺リード!ジャアクな豆の木!】

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

カリバー(リムル)はジャッ君と土豆の木ワンダーライドブックを月闇にリードさせ、振るうと、闇のオーラを放つ種を弾丸の様にセイバー(ルイン)に放った。

 

【ドラゴン!フムフム】 

 

ルインはソードライバーからライドブックを取り外し、剣先にライドブックをスキャンさせた。

 

【習得一閃!】

 

セイバーは、自身を中心にして渦巻く炎を描き、闇の弾丸を薙ぎ払う。

 

 

「やりますねぇ!」

 

「そっちこそ!」

 

そして二人は凄まじい剣戟を熾烈をくりかえしていた。そんな中、二人は距離を取り、腰にある必冊ホルダーに納刀する。

 

 

【烈火居合!】 

 

【月闇居合!】

 

 

「「ハァッ!」」

 

【読後一閃!】 

 

 

闇と炎の斬撃が衝突し合い、その場で爆発が起きる。

 

【必殺リード!ジャアクドラゴン!】

 

【月闇必殺撃!習得一閃!】

 

【必殺読破!】 

 

【烈火抜刀!ドラゴン!一冊斬り!ファイヤー!】

 

 

「ヌオリャァァァァァッ!!」「ハァァァァァァッ!!」

 

爆炎の中で二人はそれぞれの剣に炎と闇を纏わせ、お互いに技をぶつけ合う。異空間に、火花が飛び散り剣を打ち合う音が響き渡った。

 

 

 

 

 

「へへ、今の押し切る自信あったんだけどな…」

 

「伊達にお前より長くは使ってないよ。初めて使うにしては凄まじいな(この威力、リムルは月闇との相性がいいのか?一振りの斬撃の大きさが異常だ)」

 

リムルが放った月闇の斬撃は、ルインが使用していた時よりも、かなりの濃度の闇を纏って斬撃を放っていた。

 

「(出し惜しみしてたらすぐにやられるな)リムル、この力の使い方はまだこれからだ。少し本気で行くぞ」

 

セイバー(ルイン)は烈火をソードライバーに納刀し、腰に装備されているホルダーから、鷲が描かれた赤い本を取り出し、ページを開く。

 

【ストームイーグル!】

 

【この大鷲が現れし時、猛烈な竜巻が起こると言い伝えられている……】

 

そしてブレイブドラゴンのページを閉じ、ストームイーグルワンダーライドブックを真ん中のスロットに装身し、もう一冊の本を取り出しページを開く。

 

【西遊ジャーニー!】

 

【とあるお猿さんの冒険記、摩訶不思議なその旅の行方は…】

 

西遊ジャーニーワンダーライドブックを左に装身する。三冊揃ったら赤い本が紅く光る。

 

「フゥー、ハァッ!」

 

大きく息を吐き、火炎剣烈火を抜刀する

 

【烈火抜刀!】

 

抜刀と同時に、背後に三冊の本が現れ、そこからブレイブドラゴンと燃え盛るストームイーグル、そして深紅の筋斗雲が飛び回る。

 

【語り継がれし神獣のその名は!クリムゾンドラゴン! 】

 

【烈火三冊!真紅の剣が悪を貫き、全てを燃やす!】

 

激しく燃え盛る獄炎を纏うブレイブドラゴンと、ストームイーグル、筋斗雲、背後の本が合体し赤い光を放つと同時に全身深紅の鎧となった。

 

 

「なるほど、フォームチェンジか……なんかオ○ズっぽいなそれ」

 

「ただ姿が変わっただけじゃないのはわかってるよな?」

 

【必殺読破!】

 

「ちょっ⁉︎お前いきなり!」

 

【烈火抜刀!】

 

「先手必勝だ!」

 

【ドラゴン!イーグル!西遊ジャーニー!三冊斬り!ファ・ファ・ファ・ファイヤー!】

 

「爆炎紅蓮斬!!」

 

自身の周りに炎の輪を作ると同時に剣にも炎を纏い、剣から無数の火の玉を飛ばす。

 

「くっ!」

 

カリバーも防御を取るが、炎は徐々に大きくなり、巨大な火球を形成して対象を焼き尽くす。

 

「…………」

 

ルインはリムルが簡単にやられる程やわではないと知っている。そして、突然埋め尽くす程の火球が消失した。

 

 

「……やっぱりそう簡単にはいかないか」

 

烈火を構えるが、カリバー(リムル)の様子が少しおかしかった。

 

「(様子が変だな……それにこの感じ)」

 

カリバー(リムル)が顔を上げると仮面のスリットが怪しく光っていた。そして一瞬にして距離を詰め、刀身に黒炎を纏わせながら月闇を振るう

 

「(……⁉︎はやっ……⁉︎)」

 

セイバー(ルイン)はなんとかカリバー(リムル)の攻撃に反応するが、突然の事に動きが遅れ、攻撃を喰らい、火花を散らす。

 

「グッ!この動き、リムルの動きじゃない……誰だ…お前は」

 

「…………」

 

『(今お前が相手にしてるのは大賢者さんだ)』

 

突如脳内に声が響き、セイバーは首を傾げた。

 

「リムル?それに大賢者?どう言う事だ?」

 

『(俺の奥の手の一つ『オートバトルモードだ 』)』

 

「オートバトルモード?なんかせこいような、そうでもない様な……」

 

『(大人はよく汚い手を使うって言うだろ?しかしまさか今の動きに反応するなんて、流石だな)』

 

 

『ルイン様、リムル様』

 

お互い剣を構えると、俺達に声が響く。まさしく思念伝達による声だ。

 

 

『ソウエイか、どうした?』

 

『リザードマンの使者が訪ねてまいりました。いかが致しましょう』

 

『リザードマンが…わかった。すぐに行くからそのまま手出しはせずに警戒は続けてくれ』

 

『お任せを』

 

ルインはソウエイに指示を出し思念伝達を切る。

 

 

「リムル…」

 

「…-わかってるさ」

 

ルイン、そして主導権を戻したリムルが変身を解除する。すると、ルインがふらついたので、リムルは肩を持つ様に支える。

 

「おいおいおい、大丈夫か!?」

 

「す、すまない、まだ三冊の変身は負荷が大きくてな…」

 

「何で使ったんだよ!?」

 

「お前の奥の手と同じだよ……」

 

「ったく、お前ってやつは……今回は引き分けよ、いいね?」

 

「あはは、ああ、お前がそれで良いならな…」

 

リムルはルインに回復薬をぶっかけ、体力を全開にさせた。そして、ルインはゲームエリアを解除して、広場に戻す。それから、すぐに『影移動』を使って、町に戻り、リザードマンの使者が待っている場所に向かおうとすると……

 

 

「ルイン様、リムル様。ソウエイから話は聞いた。俺達も同席して構わないか?リザードマンの思惑が知りたい」

 

ベニマルが同席の許可を頼んできたのだ。他にシオンとハクロウもいた。

 

「ああ、もちろん」

 

「果たして敵か味方か……」

 

 

 

 

俺達はリザードマンが待っている町の入り口まで向かった。途中、リグルド村長も同行する事になり、今はリムルをシオンに抱えてもらっている。

 

町の入り口には槍を持った一人のリザードマンが待っていた。すると外の方へ促し、視線を向ける。

 

 

 

「我が名はガビル!!お前らにも我輩の配下となるチャンスをやろう!」

 

  

「「「「「「…………」」」」」」

 

 

何とも言い難い光景に全員言葉を無くしていた。この場にはいないが、離れた場所で警戒を続けているソウエイも言葉をなくしていた。

 




リムルのカリバーの変身の仕方は賢人と同じです

因みなルインとリムルの生前では仮面ライダーはジオウで一旦一区切りしている為、ルインはゼロワンとセイバーは全く知らない設定です

デザストがリムルとルイン達の世界に行くのはあり?

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