転生したら鳥人だった件   作:狼ルプス

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オークロード決戦へ

ジュラの森の管理者、樹妖精(ドライアド)のトレイニーから正式にオークロードの討伐がルインとリムルへと依頼されて数日、場所はリザードマンの領地である湿地帯に移る。

 

 

「首領……首領!」

 

「何事だ?」

 

椅子に腰掛けている威厳のあるリザードマンの前に、兵士らしき一人のリザードマンが慌てた様子で駆けつけた。

 

「侵入者です!鍾乳洞の入口にて首領に会わせろと…」

 

「……会おう、連れて参れ」

 

「えっ⁉︎わ、わかりました!」

 

リザードマンは首領の指示に従い侵入者の元に戻っていった

 

「首領……」

 

「そなたも気づくか、このオーラを。何も感じないのが余計に不気味だ」

 

すると暗闇の中から現れたのは青髪の特徴的な青年、角を消している鬼人のソウエイだった。

 

 

「(人間?いや、普通の人間がここまで来れる筈もない。この者、只者ではない)失礼、今取り込んでおりましてな、おもてなしも出来ませぬ」

 

リザードマンの首領は冷静にソウエイを迎え入れた。

 

「気遣いは無用だ。俺は単なる使者……我が主達の言葉を伝えに来ただけなのでな」

 

「そう言ってもらえると助かる。して、用件は?」

 

 

「我が主達がお前達リザードマンとの同盟を望んでいる」

 

「同盟?はて、そちらの勢力がいかようなものか儂は知らんのだがね」

 

「お二人の我が主、ルイン・テンペスト様、リムル・テンペスト様は、樹妖精(ドライアド)より直に要請を受け、オーク軍の討伐を確約されている」

 

「「「⁉︎」」」

 

「森の管理者が直接…⁉︎」

リザードマン一同はソウエイの言葉に驚く。管理者である樹妖精(ドライアド)から直接依頼されたとなると驚くのも無理はない。

 

樹妖精(ドライアド)の話では、オーク軍を率いているのはオークロードだという。この意味を踏まえてよく検討をして欲しい」

 

「オークロード…(やはりそうか)」

 

リザードマンの首領はオークの軍を率いている正体を察していた様子だった。

 

「ふんっ、ルイン?リムルだと⁉︎聞いたこともない!」

 

すると一人のリザードマンがソウエイに突っ掛かり始める。

 

「どうせそいつらもオークロードを恐れて我らに泣きついてきたのだろう?素直に助けてくれと言えばいいものを「やめろ」え?」

 

「今すぐ口を塞ぐのだ」

 

「首領、そのような態度で、ましてや下等な人間に舐められっ⁉︎」

 

ソウエイはスキル『鋼糸』を使い、リザードマンの首に糸を一瞬にして巻きつけていた。食い込んでいるのか、血が流れていた。

 

「なっ…い、糸⁉︎」

 

「まて、同族の非礼を詫びよう。離してやってもらえないかな、これは対等な申し出なのだろう?」

 

「………」

首領の言葉にソウエイは指をクイッと動かして、糸を解除する。糸を巻きつかれたリザードマンはその場で尻餅をついた。

 

「失礼、脅すつもりはなかったが、主達を愚弄されるのは好まぬ」

 

「(よく言う…止めねば迷わず首を刎ねるつもりであっただろうに)…ジュラの大森林に暮らす魔物で森の管理者を騙る愚か者はいない。見たところ気配と見た目は人間に見えるが、そなたは我々と同じ魔物であろう?」

 

「……失礼した。正体を隠すつもりはなかった」

 

ソウエイは首領に言われ、額から角を出す

 

「…⁉︎この気配、それにその角に妖気(オーラ)、そなた、もしや大鬼族(オーガ)か?」

 

「今は違う。我が主の一人、ルイン様に蒼影(ソウエイ)の名を賜り、鬼人となった」

 

「鬼人⁉︎」

 

「オーガの中から稀に生まれてくると言う上位種族⁉︎」

 

「(この者に名を与えた主とはそれ以上の存在…!オークロードの出現…この局面において強者の援軍を期待できるとなると断る理由はない。だが…)ソウエイとやら、一つ条件を出してもいいだろうか」

 

「……聞こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よくお似合いですよ、ルインさん!」

 

「とても似合っていますよルイン様!」

 

「かっこいい!」

 

「「素敵です!」」

 

 

 

「ありがとう、それにしても良い着心地だ。動きにも支障はない。流石だな…」

 

シュナ、シオン、そしてハルナ達ゴブリナ達は、ルインが新たに着ている服装を見て絶賛中だ。

 

「(ははは、お前はいいよな、そんなかっこいい服着れてさ……)」

 

「(あ……えっと、すまない。まさか女性用の服をリムルに作っているとは思わなかった)」

 

現在町の主である二人は新しい服を着ていた。ルインは生前に着ていたような服で上は白いシャツと黒いコートを羽織り、下は黒いズボンを履いている。ちなみに何故か黒の帽子付きだ。

 

リムルはと言うと女性の着る衣服に身を包んでおり、髪型も三つ編みで結ばれており、化粧も施されていた。

 

「(まぁ、リムルのその姿の元がシズさんだから仕方がないって言うか……)」

 

「(わかってるわそんな事!でもさ、でもさ………ッ!!)」

 

「(……まぁ、スライムに性別はないに等しいからな)」

 

リムルはこの格差に凹んでしまっている。ルインは元々顔も整っているので何を着せても似合うのだ。

 

 

『(リムル様、ルイン様、今、よろしいですか?)』

 

するとソウエイからの思念伝達が届き、ルインとリムルはシュナ達にまた後でと言うと、少し離れたソファの上に座り、リムルは横たわる

 

『(ソウエイ?どうした、何かあったのか?)』

 

『(リザードマンの首領に会えました。同盟の話……受けてもいいそうです)』

 

『(おお、そうか!それでリザードマンの首領はなんて?)』

 

『(はい、リザードマンの首領はお二人に出向いて欲しいとのことです…)』

 

 

『(それもそうだ。いきなり信用しろってのも無理はある)』

 

『(どっちみち湿地帯で決戦予定だったしな。そうだな、準備や移動に時間もかかるだろうから会談の日取りは7日後に出向くと伝えてくれないか?)』

 

『(わかりました。そのように伝えておきます)』

 

『(ところでソウエイ、リザードマンの首領はどんな方だった?)』

 

『(慎重ですが、判断力のある者です。こちらの対応も丁寧でしたね。それと、角を出していない状態でも、話の内容を聞き、自分が魔物だとお気づきになられる程でした)』

 

『(凄いな、それは)』

 

『(ガビルとは違うってわけだ…)』

 

二人は首領がガビルよりまともだった事に安心し、角を消していたソウエイの正体に気づいた事を高く評価する。

 

 

『(ソウエイ、リザードマンの首領にひとつ伝言を頼むよ)』

 

『(承ります)』

 

その言葉を最後にソウエイからの思念伝達は切れる。

 

 

 

 

「ルインさん!次はこれをお召しにー!」

 

「リムル様はこちらを!」

 

シュナはルインの服を見せ、シオンやゴブリナ達は女性用の服を見せる。

 

 

「(か、勘弁してくれぇ……)」

 

「(あはは、頑張ろう…リムル)」

 

リムルは引き攣った笑みを浮かべ、しばらく二人は着せ替え人形と化した。

 

ルインは今回着た服は今後私服に着ると決め、この着せ替えでリムルは精神的に疲労したのであった。

 

 




今後ルインの服装はセイバーを見ている方ならわかっちゃうかもしれないです

デザストがリムルとルイン達の世界に行くのはあり?

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