俺たちはメギドを倒した後、飛羽真に連れられ、とある小さな本屋へやって来た。看板には『ファンタジック本屋かみやま』と書かれている。
「ファンタジック本屋かみやま?」
「ここは俺が店長をやってる本屋なんだ。といっても本業は小説家だけどね」
「へぇー、神山さん小説家なのか?」
「あぁ、飛羽真は主にファンタジー小説を執筆しているんだ」
「(小説…!)あの、もしよかったら飛羽真さんの書いた小説、読んでも構いませんか?」
「もちろん!もしかしてルインは本が好きなの?」
「はい!趣味の一つで一日中読書に没頭することもあります。小説家ではないんですけど、俺も小説を書いているんです」
「そうなのか!じゃあルインの小説も見せてくれないか?」
「もちろんです!まだ未完成ですが、俺たちの世界の出来事を元にした物語にしているんです」
「へぇー!君達の住んでいる世界はどんな世界なんだい?」
「えっと、簡潔に言うとファンタジーの世界がそのまま現実になっている世界です」
「えっ⁈もしかしてドラゴンもいるのか!」
「普通にいますよ」
「じゃあペガサスは?」
「います。見たのつい最近ですし」
「魔法も使えるの?」
「使えます。けど、シュナの方が魔法は多彩です」
飛羽真は自身が小説家である事をルイン達に話し、賢人も書いているジャンルはファンタジー小説である事を伝えた。そしてこの本屋は飛羽真の副業でもあること
飛羽真とルインのダブルセイバーは二人は話題に盛り上がっており他の四人は
「あの二人、すっかり意気投合してるな…」
「うふふ、ルインさん…楽しそうです」
「あんな飛羽真を見るのはそうそうない、あの目、小説家としての創作意欲が増しているな」
「彼は何処となく、雰囲気は飛羽真君に似ていますね」
「あ、それ俺も思った」
「よく見れば着ている服装も似ているな…」
「それを言うならお二人が着ている服も私がルインさんに作った服と同じ服です」
「えっ!ルインさんはこの服を着ているんですか⁉︎」
「君は今、この服を作ったと言ったか?」
「はい、私は主に衣類制作などもしているので…国の殆どの服は私や仲間が作っています」
倫太郎と賢人は組織で属している者にしか着れない衣装をシュナが作っていたことに驚くが、いつまでも出入り口の前で話していた為、倫太郎は咳払いをする
「飛羽真君、ルインさん、とりあえず中に入りましょう」
「あっ、す、すみません。つい話が長くなって……」
「ごめんみんな、よし!気を取り直して、さぁ、どうぞ」
一同が店内に入ると中は多くの絵本や児童文学の本や並んでおり、中央にはファンタジーを意識したジオラマが設置されており、他にもガシャポンや一般向けの本も置かれている。
「懐かしいなこの本、小さい頃よく読んでたよ」
「様々な本が並んでいますね。私が知らない物がいっぱい…」
「クオリティ高いなこのジオラマ!」
ルインさ小さい頃読んだ本を見つけて懐かしみ、シュナは店内を眺め、はじめて見る内容の本に興味を示し、リムルはジオラマに興味津々だ。
そんな3人を微笑ましく飛羽真は見ていた。
「あっ、これって!」
ルインは立てかけられているある本を見つけた。その本の題名は『ロストメモリー』、表紙には空に浮かぶ謎の建造物、空を飛ぶ異様に尻尾の長い赤いドラゴン、捻じれた木の前でそれを見上げる二人の男女が映っている。
本の腰巻には 今、注目の若手作家 神山飛羽真氏 、ファンタジー界に革命を起こす1冊! あなたもその手で希望を掴め とあった。
その下にはメッセージで「この作品は僕の書きたかった全てです」と書かれている。
「これが、飛羽真さんの書いた小説ですか?」
「ああ、俺の自信作だ」
ルインは早速飛羽真の小説を手に取り読み始める。その目は読書に没頭する読者の姿だった。
リムルは苦笑いを浮かべており、シュナは笑顔で見守っていた。
「その、読書中申し訳ありませんが、僕達の拠点にいきましょう」
「拠点?ここじゃないのか?」
リムルは倫太郎の言葉に首を傾げると、何故か壁に立て掛けてある扉に立つと、ブックゲートと書かれたライドブックを取り出して起動して開いた。
【ブックゲート!オープンゲート!】
すると、茶色いドアが生成されて開き、ドアの中が不思議な空間になった。
「ドアが!これは一体!?」
「ブックゲート、やっぱ倫太郎さんも持っていたのか…」
「その反応だと、やはりリムルさんもブックゲートライドブックを持っているみたいですね。シュナさんは知らないようですが…」
「俺達の世界のブックに関してはごく一部と聖剣使いしか知らないからな、シュナは聖剣使いになったばかりだからブックについてはまだ把握はできていないんだ。あとルイン!早く来い、置いていくぞ?」
「え、あ、ちょっと待ってくれ!(この本まだ序盤だけど面白い、後で買おう)」
ルインは急いで本を閉じ、飛羽真達に連れられ中へと入って行った。そして一行は沢山の本棚が並び、中央には何やら装置が置かれている部屋へと来た。
「やっと戻ってきた!あの時はよくもうちを置いて…って、あれ?その子達は?」
椅子に座っていたポニーテールの女性が近づき飛羽真達に聞く。
「この子達がさっき見たもう一人のセイバー達だよ。お互い聞きたい事があるから来てもらったんだ」
「ようこそ。僕達ソードオブロゴスの基地、ノーザンベースへ」
「ソードオブロゴス?」
「ノーザンベース? 」
「ここは一体、何処なんですか?」
「驚くなよ。ここは北極にある基地なんだ」
「え!?北極!?」
「マジか!?」
「…?」
賢人の説明に案の定驚くルインとリムル、しかしシュナは、初めて聞く地の名前に首を傾げるが、生前の二人からすると驚く事である。
「では改めて自己紹介をします。僕はソードオブロゴスの新堂倫太郎。そして水の聖剣、水勢剣流水を扱う、仮面ライダーブレイズです」
「俺は富加宮賢人。倫太郎と同じくソードオブロゴスの雷の聖剣、雷鳴剣黄雷使う、仮面ライダーエスパーダだ」
「そして俺は神山飛羽真。ソードオブロゴスには所属していないけど、協力している。そして炎の聖剣、火炎剣烈火を使う、仮面ライダーセイバーだ」
「うちは須藤芽依!飛羽真の担当編集者をしてて、ソードオブロゴスにも協力しているの!よろしくね!」
飛羽真達はルイン達に向けて自己紹介をした。
「ご丁寧にありがとうございます。私はシュナです。なりたてですが、賢人様の同じく雷の剣士・仮面ライダーエスパーダで、鬼人族です。お二人の配下になります。よろしくお願いします」
シュナは角を出すと飛羽真は驚き興味を示した
「おお!シュナちゃん、もしかして鬼なのかい?」
「正確には鬼人です」
「俺はリムル・テンペスト。剣士属性で言うなら水と闇の聖剣を主にメインにしている。俺達の世界でいうと一国の主の片割れだ。よろしくな!あと、俺はスライムだよん♪」
リムルは自己紹介が終わると擬態を解きスライムに戻る
「ええ⁉︎」
「す、スライムに、なった……」
倫太郎と賢人はリムルの本性がまさかスライムだと思わず度肝を抜かれた。
「この子めっちゃ可愛いんですけど!」
そして芽依はリムルに近づくとリムルを抱き上げる
「おおう!」
「しかもツルツルのぷよんぶよん!抱き心地最高!」
「(ああ…こう言う現実世界でも美人な女の子に抱き上げられるとは…幸せ)」
芽依に抱き上げられ、スリスリされているリムルは満更でもない様子だった
「俺はルイン・テンペストです。今のところ聖剣を全て扱える剣士ですが…主にメインで炎、無の聖剣を扱っています。リムルと同じく一国のもう一人の主です。よろしくお願いします。一応俺も魔物のハーピーです」
ルインも翼を出すと飛羽真は更に目を輝かせる
「おお〜!ルインは鳥人間だったのか⁉︎」
「はい…翼がなかったら周りからは人間とよく間違われます」
ルインは飛羽真に種族話に盛り上がる。すると我に帰った賢人がリムルに問いかける。
「リムル、自己紹介の時だか……闇の聖剣をメインにしていると言ったか?」
「え?ああ、倫太郎さんと同じブレイズでもう一つは闇の剣士カリバーがメインだ」
「カリバー!闇の聖剣を持っているか!!」
「え?お、おう…なんだったら俺達の事話したら持ってる聖剣全部見せようか?」
お互いの自己紹介が終えると答えて自分達の事、異世界や自身の国の事を話した後に聖剣やブックの事を話す
「こ、これは……」
「ま、間違いありません。見たことのないブックと聖剣もありますが、これら全てがライドブックと聖剣です」
テンペスト組はまず現時点で収納している聖剣を取り出し見せると倫太郎と賢人は驚きを隠せなかった。
目の前にはテンペスト組が所持している10本の聖剣が並んでいたからだ。この場にない聖剣は風の聖剣だけで、役職状ソウエイが常時持っている。
「ルインとリムルはジュラテンペスト連邦国って言う国の王様、普通一人なんじゃ…」
「そう思うよな?色々あって二人で王様になってな…」
「国民みんなが納得した上での事でしたので…まぁ、ある意味ゴリ押しのような感じです」
「成る程、二人は国の主であって、シュナはこの二人の配下という事か」
「そしてルイン君達は観光目的でレジェンドライダーライドブック?の力で異世界に、うちらの世界に来たって事?」
「はい」
「ですが、異世界を移動する事のできるライドブックなど、僕等も知りません」
「俺達剣士以外の仮面ライダーが存在していると言うことか……」
飛羽真達はルイン達がこの世界に観光目的で来た事を説明し、気を取り直して倫太郎は咳払いをする。
「では、今度は僕達の事を話しましょう。僕達ソードオブロゴスは昔から社会との関わりを絶って人知れず世界の均衡を保ってきた組織なんです。南半球を守護し、組織の運営や意思決定を行う南極にある本部サウザンベース、そして僕達のいる北半球を守護し、戦闘に特化した少数精鋭の実行部隊、ノーザンベースの2方面に分かれているんです」
「南極にもあるのか。俺達が倒したあのメギドって奴はどんな目的で人を襲っているんだ?」
「世界を本の力で支配しようとする存在、奴等は大いなる本の力を奪い、この世界を侵食して支配しようと企んでいる」
「大いなる本?」
飛羽真の大いなる本という言葉に反応するシュナ
「かつてこの世界を創ったと言われる全知全能の書、その本には神話や物語、生物や科学技術の源などありとあらゆるものが刻まれていて、そこに記された知識と力で人類は進化し、文明を発達してきた。でも数千年前にその本を奪おうとする奴等が現れ、バラバラになって世界中に散らばってしまったんだ。それが全知全能の書と呼ばれる存在…」
「全知全能の書……」
「はじめて聞いたな…この本、そんなにやばい代物だったのか…」
「本が世界を創ったのですか…?」
シュナは世界が本で創られた事に驚いた。本にそんな力があるなんて思わなかったからだ。
「そして散らばった大いなる書の一部が、このワンダーライドブック。これと聖剣の力でなければメギドは倒せない」
「成る程、メギドはその二つがないと倒せないわけか…」
「その様子だとリムルさん達の世界にはメギドは存在していない上、全知全能の書について知らないみたいですね。しかしあまり部外者に話していい内容ではありませんので、ここだけの話にしてもらってもよろしいですか?」
「ああ、勿論だ」
「わかりました」
倫太郎の言葉に二人は返事をし、丁度ドアから大剣を持った男性、マゼンタの剣を持った男性、青年一人が入ってきた。
「今戻ったぞ…ん? あの3人は誰だ?」
「おいおい、剣士でもないやつを入れても大丈夫なのかよ?」
「本来はここは剣士以外が来る所ではないが」
3人はルイン達がこのノーザンベースにいる事に少し不思議がっていた。
「倫太郎さん、もしかしてあの3人も……」
「はい、同じくノーザンベースに所属する聖剣使いです。尾上さん、大秦寺さん、蓮、事情は後で説明します。とりあえずリムルさん達に自己紹介をお願いします」
尾上、大秦寺、蓮と呼ばれた3人はに自己紹介を始める。
「分かった。3人ともはじめましてだな、俺は尾上亮。土の剣士・仮面ライダーバスターだ。俺の聖剣はこの、『土豪剣激土』だ!」
「(何処となくゲルドに雰囲気が似てる気が……)」
尾上は背中に背負った土豪剣激土を片手に持ち、ルイン達に見せる。
「俺、緋道蓮!風の剣士・仮面ライダー剣斬! 俺の聖剣はこれ!『風双剣翠風!』」
「(ソウエイとは…真逆の性格ですね)」
蓮はそう言うと腰のホルスターから風双剣翠風を取り出し見せた。
「私は大秦寺哲雄。ソードオブロゴスの刀鍛冶だ。そして音の剣士・仮面ライダースラッシュ。そして私の聖剣はこの『音銃剣錫音』」
寡黙な雰囲気を醸し出す大秦寺はルイン達と目が合いそうになると手で顔を隠し、目を逸らしながら音銃剣錫音を剣と銃モードに切り替えた。
「それじゃあこっちも改めて自己紹介って、何であんたは目逸らすんだ?」
「大秦寺さんは少し人見知りなんです。でも、僕達が戦えるのは、聖剣のコンディションを見抜いて整備してくれる大秦寺さんのおかげなんですよ」
「(こいつクロベエやカイジンと同じ刀鍛冶なのに人見知りって……けど腕はな確かなんだろうな、聖剣の整備任されるほどみたいだし…)」
リムル達は尾上、大秦寺、蓮に自己紹介と事情を説明すると驚きを隠せなかった。
「じゃあのお前達は異世界の聖剣使いで、国の王様であり、嬢ちゃんは二人の部下ってことか?」
「そっちの世界には強い奴がいっぱいいるのか…!」
「そしておまえ達は観光目的でレジェンドライダーライドブックと言う力を使い私達の世界に来たという訳か」
「はい、信じられないかもしれませんが…その通りです」
俺達が何者か、この世界に来た理由、この世界にはない概念について教えると、そしてある1つの疑問を口にする。
「ワンダーライドブックと聖剣が存在している。それはつまりルイン達の世界にもメギドがいるって事じゃないのか?」
「そういう事になるが、ブックや聖剣、こちらの世界にはない概念が存在している世界、しかしメギドだけがいないという点が引っかかるが…」
「ここで考えても仕方ありません。その存在が彼らの世界にいないだけでも良しとしましょう」
「だな、それとルインだったか?全ての聖剣を扱えると言ったな?」
「はい、使う機会は少ないですが扱えます」
「そうか……なら」
大秦寺は怪しい笑みを浮かべながらルインに近づくと、突如芽依のカバンから一冊の本が光り出す。芽依はリムルを抱えながらそれを取り出して開くと血相を変える。
「メギドよ!しかも二箇所に!」
そう、メギドが現れたのだ。
「俺と大秦寺が言ってくる!小説家達はここで待機だ!」
「分かりました!」
「尾上さん!俺も手伝います!役には立てるはずです」
「……わかった。だったら鳥人間は俺と来い、いいな?」
「わかりました!(鳥人間って……)」
「ルインさん、お気をつけて」
「ああ、行ってくる」
「そこのスライムは俺と来てくれ。異世界の聖剣使いには興味がある。お前を見極めたい」
「構わない。それと確かにスライムだが俺はリムルと言う名がある」
そう言うとルインは尾上と、リムルは芽依から降りると人間の姿になり、大秦寺と共にノーザンベースを後にした。
下手すると次回はまだ出していないライダーは本家の方が先に変身させるかもしれないです
デザストがリムルとルイン達の世界に行くのはあり?
-
あり
-
無し
-
作者に任せる