きっと世界は上手く動いている   作:コアラのマーチ

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今回は純那の話です


オーディション最終日(1)

「約束を覚えているの私だけないんじゃないかと思っていた。あの日見た、同じキラメキ運命と呪縛、運命と執着、でもあなたは憶えてくれていた。愚かさから、すべてを失った私をもう一度舞台少女に生まれ変わらせてくれた。二人でスターライトするために、だから、、、、」

 

 

「オーデイション最終日です」

 

京平はランキングを見ていた。

 

「運命の舞台が今始まる。」

 

 

オーデイション最終日という事もあり、みんなそれぞれの活動をしていた。

 

「オーデイション最終日か、ほんといつも突然」

 

「合格者が決まり新しい運命の舞台が始める」

 

ななと純那は寮のキッチンのいた

 

「純那ちゃんは京ちゃんと戦って、何か見つかった?」

 

「そうね。京平はとても強かった。でも同時に京平は、、、、」

 

「同時に?」

 

「いいえ、なんでもないわ。でもなんとなくわかった気がする。私の道が」

 

「どんなに遠い星を夢を見ても、可能性を信じる限り、それは手の届くところにある。」

 

「ヘルマー・ヘッセの言葉ね」

 

「バナナイス!!」

 

「そうよね、最後まで全力でやるだけね」

 

「私も舞台少女として最後まで、、、」

 

ピピピピ タイマーの音が鳴る できたのはバナナマフィン

 

 

「みんなに配ってくるね」

 

そういってななはキッチンを後にする。

 

星見は一人キッチンにいた

 

「同時に京平は私に頼み事をしてきた。」

 

一人呟いた。周りには聞こえない声で

 

オーディション七日目

 

 

バン、バン

 

「ちょこまか動くなよ。」

 

「そっちこそ!めんどくさい武器ね!!」

 

星見と俺は距離を取っている

 

お互い遠距離の武器という事で距離を取っている

 

「ななはそれで倒したの?」

 

「倒したわけではない。」

 

「じゃ、どうやって、、」

 

「降参してくれたんだ。俺はこの武器で女の子を撃つ気はない」

 

「そういって私に向かって撃っているじゃない!!」

 

星見は周りの環境を使って俺に向けて矢を放ってくる

 

「俺は矢を狙っているんだ。お前の武器は俺を狙っているだろう」

 

「本気で私を狙ってきなさいよ!!!」

 

星見が怒る

 

「私を舐めないで!!女だから何?レヴューに手加減はいらないの!!!」

 

「だからってこの武器は悪い奴にしか使わないってきめているんだ!!」

 

「そんな決まりがあるなら今すぐに捨てなさい!!!」

 

星見は本気になり、矢を俺の方向に向ける。

 

「消えなさい!!」

 

そういって俺の頭を狙ってくる

 

「殺気が見えすぎだ。」

 

俺はそれをよけて反射してくる矢も銃で迎え撃つ

 

「なら俺は武器はいらない」

 

そういって俺は銃を投げた

 

「舐めているの?」

 

「俺は素手で天堂を倒したんだ」

 

「とことん気に障る男ね」

 

「そういっても仕方ないだろう。本当に女の子相手に武器を使う趣味はないんだ」

 

「私は勝つことがすべてなの!!」

 

「勝つことがすべてか、、、」

 

俺は少し立ち止まる

 

「何?なにか問題でもあった?」

 

星見が疑問に感じている

 

「いや、勝つことは全てにおいて正しいと思う」

 

「あら、私と意見が合うみたいね?」

 

「勝利こそがすべてだと色んな意味で正解だろう。でも勝つことで失うものもある」

 

「それが勝つことよ。誰かが勝てば、誰かは傷つき、夢が破れる!!」

 

「俺は色んな意味で勝ち続けてきた。人を助けるために、武器も使ってきた、しかし失ってきたものが沢山ある」

 

「今更何言ってるの?私は勝たないといけないの!!!」

 

「わかった。星見、お前の思いに答えるために俺は本気で戦う」

 

「最初からそう来なさい。私はいつだって本気よ!!」

 

「だから、俺はもう一つの武器を見せてやろう」

 

「もう一つ武器があったの?」

 

「俺が朝帰りした日を覚えているか?」

 

「確か、華恋が神楽さんを追いかけに行った日よね?」

 

「そうだ。その日の朝に華恋が言った。『アメリカで使っていた武器』をって言っていただろう」

 

「確か言ってたわ」

 

「今ここで星見お前だけに見せてやる。更に受け取ってくれ俺がこれまで歩いてきた過去を」

 

そういって京平は武器を取り出す

 

「それは、、、、、、、」

 

星見が武器を見て固唾を飲み込む

 

「俺が戦う理由は一つだ。大切な人の笑顔を守るために俺は戦う。華恋、ひかり、まひる、クロ、双葉、香子、なな、天堂ほかの舞台少女たちの日常を守るために戦う。それに星見お前も入っている。だから俺の想いを受け取ってくれ」

 

星見は武器に圧倒させて動けないでいる。

 

京平は星見のボタンを取る。いや切ったが正しい

 

「さて、俺の過去は銃で撃たないといけない。本当はこんなやり方行いたくはなかった。でも痛みはない。少し脳を借りるぞ」

 

俺は弾を入れ替え、銃を星見の頭に突きつける

 

バン!!!!

 

 

 

 

現在に戻り、星見はキッチンでコーヒーを飲みながら考えていた

 

 

(京平の過去は見て感じた。本当の真実)

 

「あんな事されたら、私は惚れちゃうわ」

 

私は頭を触っていた

 

 

 

 

「本当はこんなことをやりたいわけではなかった。」

俺は寝ている星見の近くにいた。彼女は今、俺の過去を見ている。

 

銃を純那に向けて撃った後、前向きで倒れそうになったので、倒れないように抱えて近くにマットを敷いて置いた

しばらくして、星見が起きると涙を流していた

 

「大丈夫か?」

 

星見の涙を拭いて眼鏡をかける

 

「京平、ありがとうね」

 

「悪いな。これを話すのは3人目だ」

 

「うん。いま見てきた。ななに対していったことも勘違いしていたわ」

 

「どんな勘違いをしたんだよ」

 

「キスしたり、あんなことや、こんなことをしたのかと、、、、」

 

「ちょっと待て、それじゃ、俺はくそ野郎じゃないか!」

 

「そうよ!あんなに女の子落としていたらただのクソ野郎よ!!」

 

「女の子を落としてない!!!」

 

「その鈍感が最悪よ!!」

 

そういって星見は俺に向かっていう

二人の間に時間が空くと星見は笑った。

 

「ねぇ、私の事は純那って言って」

 

「呼び方位なんでもいいと思うんだけど?」

 

京平は呼び方はどうでもいいと思っている

 

 

「うるさい!!私は華恋から京平の事を聞いていたから名前で呼んでいたの!!それに助けてくれたから、、、、

 

星見はもじもじしていた

 

「最後なんて言ったんだ?」

 

「なんでもない!!!京平のバカ!!」

 

「純那、明日からよろしく頼む。」

 

「ええ、記憶からわかったわ。あなたはそれでいいの?」

 

「あぁ、これからみんなに迷惑かけてしまう。今のところわかっているのは3人だけだからな」

 

「それなら露崎さんにも言えばいいのに」

 

「まひるに言うと、後々大変だからな。それにまひるにはちゃんとメッセージを残しておく」

 

「そう。やり方はあなたに任せるわ。ありがとう。私と本気で戦ってくれて」

 

 

そういって星見はそそくさと舞台から出ていった

 

(もう!!本当に、鈍感なんだから、私を二度もお姫様抱っこするなんて、、これじゃ、お嫁にもらってもらうしかないじゃない、、、、それに、私が汚れないようにマットまで引いてくれた。本当にできた男性ね。他のみんなが惚れる理由がわかったわ)

 

 

 

 

 

現在でも、今でもその羞恥心が蘇ってくる

 

「はぁー私も簡単な女の子だったのかな、、、、」

 

コーヒーを飲みながら浸っていた

 

 

 




今回はここまで!!次回はいつの更新になるかわからないですが楽しみに待っててください

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