艦隊これくしょん 前日譚 海の咆哮に答えしもの 作:マツケン-2
古来より我々人間が生活している大地が突如として大きく揺れ、大いなる災いとされて恐れられていた地震。その歴史は、古く日本に現存する最古の歴史書である「日本書紀」にも「地震(なゐふる)」として書かれ、恐れられていた。
1880年、東京大学理学部に招聘されていたジェームス・アルフレッド・ユーイングとジョン・ミルンが世界で初めて製作したとされる近代的な震度計により、人類は地震を科学的に理解することに務めるのである。
そもそもなぜ、地震が発生するのか。それは我々が生活する大地の下にあるのもが大きく関わっている。
我々が生活する大地は地殻と呼ばれており、その下にはプレートと呼ばれる硬い石の板が存在する。そのプレートは地球上に複数あり、絶えず移動し、他のプレートと押し合っている。その押し合っている場所では、そのほとんどが他のプレートの下に潜り込んでおり、表面にある方のプレートを変形させている。
このプレートが絶えず動いている現象はプレートテクトニクスと呼ばれ、その変形による歪みによりある時、プレートが割れて、断層と呼ばれる割れ目が生じる。その断層によって分断されたプレートが歪みによって生じていたエネルギーを開放した時、プレートやその上にある地殻が大きく揺さぶられ、地震は発生するのである。
他の要因によって地震が発生することもあるが、被害が大きい地震の大多数がこのようなメカニズムで発生している。
そして人類は地震の時に発生する地震波を地震計で捉え、分析することでその地震の大きさ、規模を定数的に表現することに成功する。
その時に用いられる指標がマグニチュードである。これは地震によって発生したエネルギー量を対数で表したもので、数字が1大きくなるたびに発生したエネルギー量は32倍と表される。そんな表現がされるほど、地震によって発生するエネルギーは膨大なものなのであった。
こうして人類は大まかな地震の発生するメカニズムを解き明かしてゆき、地震への理解を深めてゆくことができたのである。
発生した場所の状況によっては異なるが、マグニチュードが6を超えてくると大きな被害が出始める。 (ここでは世界的に用いられることが多いモーメントマグニチュード(Mw)にて記述します。)
1995年の阪神・淡路大震災がMw6.9、2016年の熊本地震の本震がMw7.0。東京を焼け野原にし、日本史上最悪の犠牲者を出した関東大震災でMw7.9からMw8.2、戦中、戦後に立て続けに発生し戦争の行く末や戦後復興に多大な影響を与えた1944年の東南海地震でMw8.1からMw8.4、1946年の南海地震でMw8.1からMw8.2、とマグニチュードが大きくなるほど地震の被害も加速度的に大きくなってゆくのです。
そんな中、発生する確率は全世界で見ても数百年に一度とされ、1944年の東南海地震の約8倍ものエネルギーを吐き出すMw9以上の極めて規模の大きい地震、超巨大地震も人類によって直接観測できているもので過去に5回発生している。
1952年に史上初めてMw9.0を確認したカムチャツカ地震、1960年に発生した史上最大のMw9.5を記録したチリ地震(1960)、1964年に発生しM9.1を記録したアラスカ地震、2004年の終わりに発生したMw9.1からMw9.3とも言われ、22万人という人類史に残る犠牲者を出したのスマトラ島沖地震(2004)、そして東日本の広い地域に甚大な被害をもたらしたMw9.0の東日本大震災。いずれも大海原の真ん中に震源地が存在していた。
これらの地震は非常に大きな被害をもたらしていたが、その裏である未知の生物が発見とその進化が確認され、人々に恐怖が迫ってきていた。