無職転生 -今度こそ本気だす-   作:無気力な卵

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神降臨祭

 

目下、最大の目的はオルステッドと会うことだ。

 

できれば、赤竜の下顎で会うよりも先に一度会いたい。

 

具体的には、フィットア領で10歳の時に起こる転移事件の前に。

 

転移事件までが、ヒトガミに俺の存在を知られない制限時間だとしたら、それまでになるべくやれることをやっておきたい。

 

まあ、ヒトガミがこっちの思惑に気付こうが気付かなかろうが、やることは変わらない。徹底抗戦あるのみだ。

 

 

 

2歳になった時、そろそろある程度拙くなら話しても問題ないと思いゼニスとパウロ、リーリャとも会話をするようになった。

 

しかし、あまり理知的な会話を2歳でするわけもなく、

 

「パーパすごい。マーマきれい」

 

とか、とりあえず拙い言葉で両親をべた褒めする。

 

「まあまあ、ルディったらなんて可愛いのかしら」

 

上機嫌なゼニス。気を良くしたのはパウロも一緒のようで、

 

「よしルディ、ここまで走ってこれるか?」

 

そう言われ走って父の胸に飛び込めば、

 

「よくやったルディ。お前は足が速いな」

そう頬ずりしながら褒めてくる。…正直、ヒゲが痛い。

 

 

いつも世話をしてくれるリーリャには、何かをして貰う度に「リーリャさん。いつもありがとー」

感謝の言葉を忘れず伝えた。

 

 

「ルーデウスぼっちゃまは偉いですね」と微笑み返してくれる。

 

リーリャには少し警戒されると思ったが、どうやら母親のお乳を懸命に吸ってるくらいなら大丈夫らしい。

 

彼女とも良好な関係だ。

 

 

 

 

まだまだ2歳で、この家から外に出てもいないがグレイラット家は平和である。

 

この平和を崩さない為にも…

 

そう思いこの家族団らんな光景を目に焼き付けた。

 

 

 

 

 

---

 

 

 

3歳になった。

 

 

相変わらず、オルステッドの件に関して進展はない。

 

…そりゃそうだろうよ。

 

どうやったら3歳児が、神出鬼没でしかも呪い持ちの姿を見せない相手を見つけられるって言うんだ?

 

方法があったら知りたいよマジで。

 

 

…焦りは禁物だな。

 

というか、焦ったところでなにもできない。

 

未だ、ヒトガミに関してわからないことだらけだが悪い事ばかりじゃない。何より記憶を引き継いで、同じ人生を辿れるのが強みだ。

 

強くてニューゲームだ。

 

強くてニューデウスと言っても過言ではない。

 

 

魔力量も順調に増えているし、発動や制御も上達している。

 

前回の記憶もかなり思い出している。

 

もう少ししたら、忘れないように日記をつけよう。 

 

肉体面にはまだ不安はあるが、それは仕方がない。

 

今後の成長に期待しよう。

 

現状は、魔術を強化して補おう。

 

 

 

そして最近は、本を持ってはあっちへふらふらこっちへふらふらと。

 

ゼニス、パウロ、リーリャを見つけては、本を読んでとお願いする。

徐々に本の内容を理解しているフリをして天才っぷりを披露しておく。

 

…そう今回でも、前回の時くらいには天才少年だと思われていないと困るからね。

 

 

 

…なぜかって?

 

そんなのわかっているだろう?

 

この後の神との邂逅イベントのためさ。

 

ロキシー・ミグルディア

 

この世界が生んだ神。

 

ミグルド族の成人体は、少年・少女の状態で100年以上の時を過ごす。

 

少女であれば、ほぼ永遠の14歳。

 

まさに人族からすれば、エターナルロリだ。

 

 

 

長かった…。 

 

なんせ前回ロキシーを失ってから50年以上は軽く経っている。

 

…大丈夫。今回は必ず救おう。

 

 

 

そう思いつつ、おあつらえ向きに父と母が庭にいるのを見かけると、

魔術教本を片手に魔術を行使した。

 

 

 

 

---

 

 

 

「ロキシーです。よろしくおねがいします」

 

 

結果、ロキシーが降臨された。

 

中学生ぐらいロリ容姿。

 

魔術師っぽい茶色のローブに身を包み。

 

水色の髪を三つ編みにして、ちんまりというのが正しい感じの佇まい。手にしているのは鞄一つと、いかにも魔術師が持っていそうな杖だけだ。

 

 

くーちきしょう。相変わらず可愛いぜ。

 

マジで変わらないなロキシー。

 

あまりの歓喜、そして失った時の感情で体が震える。

 

思わず涙が溢れそうになる。

 

…いや、まずは喜ぼう。

 

また、この少女に出会えたことを。

 

 

 

ああロキシー、また会えて嬉しいよロキシー。

 

マジでロキシーの事しか考えられない。

 

ロキシーがロキシーでロキシーだわ。

 

ロキシーがゲシュタルト崩壊してるわ。

 

 

 

いや、落ち着け俺。まずは深呼吸だな。

 

すーはー。すーは。よーしおーけい。

 

落ち着いた。先ずは挨拶だが、最初が肝心だな。

 

そういえば、俺は前回ロキシーと初めて会った時なんて言ったっけか?

 

 

「あ、あ、君が、その、家庭教師の?」

 

「あのー、ず、随分とそのー」

 

 

両親が何やらもごもごと言いにくそうにしていた。

 

いや、気持ちはわかる。神を目の前にしてなかなか言葉を紡げないのだろう。

 

 

 

 

…いや、違うか。でも思い出した。

 

 

「小さいんですね」

 

「あなたに言われたくありません」

 

寸分の狂いもなくこの小さな神との邂逅を進められることに、俺は歓喜した。

 

 

そして、

 

「小さいことは、良いことですよロキシー」

 

 

下手したら反感を買いそうなセリフを思わず口にしたのだった。

 

 

 

 

「はぁ。それで、わたしが教える生徒はどちらに?」

 

 

ロキシーは溜息を吐きながら、周囲を見渡し聞いてくる。

 

おおーいいねいいね。この最高クラスのジト目。

 

クールロリだわこれ。ロキシーのクールっぷりを見るのも久々だ。

 

なんて尊いのだろう。

 

思わず、悪しき心が浄化されて仏のルーデウスになりかねない。

 

 

「あ、それはこの子です」

 

 

ゼニスの腕の中にいる俺が紹介される。

 

俺は手と手を合わせて祈りを捧げた。

 

すると、ロキシーは目を見開いたのち、ため息をついた。

 

 

「はぁ、たまにいるんですよねぇ、ちょっと成長が早いだけで自分の子供に才能があると思い込んじゃうバカ親……」

 

 

うっは。今度は生意気ロリかよ。凄いなロキシー。

 

一体どれだけ引き出しがあるんだよ。

 

生意気なロキシーに射精管理されたいわ。ぐへへ。

 

…まぁこの体は、精通すらまだまだだがな。

 

しかし、通算すると精神的には100歳以上になるのに、ロキシーを目にした瞬間から、知能がだだ下がりしてるわ。

 

もうすぐ知能が急降下して、ただの痴能になってしまう。

 

大化の改心だ。

 

 

 

「何か」

 

「いえ。しかし、そちらのお子様には魔術の理論を理解できるとは思いませんが?」

 

「大丈夫よ、うちのルディちゃんはとっても優秀なんだから!」

 

 

いかん、ロキシーで妄想している間に、どんどん話は進んでいるようだ。

 

ゼニスの親バカ発言。今回は意図的な部分もあるが。

 

再度、ロキシーはため息を吐いた。

 

 

 

「はぁ。わかりました。やれるだけの事はやってみましょう」

 

 

こうして、午前はロキシーの授業を、午後はパウロに剣術を習うこととなった。

  

  

 

 

 

 

 

---

 

 

 

 

 

 

「では、この魔術教本を……いえ、そのまえに、ルディがどれほど魔術を使えるか試してみましょう」

 

 

 

最初の授業は、ロキシーと俺を連れて庭で始まった。

 

そうだったな。何と言うか、何もかもが懐かしいな。

 

 

 

「まずはお手本です。汝の求める所に大いなる水の加護あらん、清涼なるせせらぎの流れを今ここに、ウォーターボール」

 

 

ロキシーの詠唱と同時に、彼女の手のひらにバスケットボールぐらいの水弾が出来た。

 

そして、庭木の一つに向かって高速で飛んでいき、

 

ベキィ。

 

…どうやらドジっ子っぷりも健在なようだ。

 

 

 

「どうですか?」

 

「はい。その木は母さまが大事に育ててきたものですので、母さまが怒るとおもいます」

 

「え? そうなんですか!?」

 

「間違いないでしょう」

 

 

この辺は記憶通りに進めていく。

 

ふむ、ロキシーはこの時点ではまだ詠唱破棄すらできない状況なのだが。

 

どうしようか…。なるべくなら前回と同じ流れをと思ったが。

 

確かロキシーは、俺が水聖級魔術師になる5歳までここで家庭教師を続ける。その後はシーローン王国へと向かい、迷宮を単独にて攻略。

その活躍が認められ、シーローン王国の宮廷魔術師として迎えられる。そして水王級魔術師となる。確か、こんな感じだったか。

 

 

「それはまずいですね、なんとかしないと……!」

 

 

ロキシーは慌てて木に近づいて、倒れた幹をうんしょと立てた。

 

そして顔を真っ赤にして幹を支えたまま。

 

可愛いなーロキシー。前回では通算して生きた年はロキシーと同い年だったわけだが。

 

今回は見た目と違い、俺の方がかなり年上になったわけだ。

 

「うぐぐ……、神なる力は芳醇なる糧、力失いしかの者に再び立ち上がる力を与えん、ヒーリング」

 

 

 

詠唱。

 

木の幹はじわじわと折れる前へと戻っていくのを眺めつつ、思考を巡らせる。

 

おそらく、ロキシーはシーローン王国での活動の中で魔術の腕を磨き上げ、短縮詠唱ができるようになるのだろう。ロキシーが今後シーローン王国へ向かうのに異存はない。

 

そりゃ、ずっと一緒に居たい気持ちはあるが…。

 

転移事件が起こるフィットア領内にいるよりは安全だ。

 

それでも、今後の為に前回以上に強くなって欲しい。

 

なによりロキシーは生粋の魔術師だ。この頃はプライドの高さもあるが、魔術に対する強い学びの姿勢を持っており、向上心も高い。魔術の知識量も多い。短縮詠唱ができるようになるのなら、やり方次第で無詠唱を使えるようになれるだろう。魔力量が増えなくても、既にそれなりに高い魔力量のあるロキシーなら鍛錬次第でモノにできる。

 

問題は3歳の生徒としての立場で、どうやってこの小さな先生のプライドを傷付けずに習得してもらうかだ。

 

 

 

 

「ふう」

 

「先生は回復魔術も使えるのですね!」

 

「え? ええ。中級までは問題なく使えます」

 

「すごい! すごいです!」

 

「いいえ、きちんと訓練すればこのぐらいは誰にでも出来ますよ」

 

 

 

言い方はややぶっきらぼうだったが、ロキシーは嬉しそうだった。

 

チョロいロキシー可愛いわ。きっと内心では凄い喜んでるに違いない。

 

…なんだかこの感じなら、いけそうな気がしてきたわ。

 

 

 

「では、ルディ。やってみてください」

 

「はい」

 

 

 

俺は手を構えて………。

 

確か、ここで詠唱を省いて発動する流れなんだが…。

 

よし。決めた。ここは流れなどは無視して無詠唱でぶっ放そう。

 

ロキシーと同じ速度、同じ威力をイメージして俺は無詠唱でウォーターボールは発動した。

 

 

バスケットボールの水弾は、勢いよく射出された。

 

バキバキッ

 

木が倒れる。あっやばい。ここは真似しなくて良かったわ。

 

 

 

ロキシーは空いた口が塞がらないようだ。

 

なんてレアな光景なんだろう。このお姿は脳内カメラにしっかりと焼き付けて心のフォルダーに永久保存すると決めた。

 

 

 

「……。この威力…。しかも無詠唱で…。」

 

ロキシーはなにやら動揺しているようだ。

 

その隙に再度折ってしまった庭木にヒーリングをかける。

 

…もちろん、詠唱付きでね。

 

「治癒魔術も…。何と言うかその…すごいですね。疲れはありませんか?」

 

「はい。大丈夫です先生」

 

ここは素直に頷いた。

 

「わかりました。では一通り使える魔術を見せてもらいましょうか」

 

 

 

…という事で、近くの草原までやってきて攻撃魔術4系統を中級まで無詠唱で披露した。

 

上級以上の魔術はさすがに使わない。

 

「なんというか…、これは教える必要があるのでしょうか?これだけできれば、冒険者でも十分に活躍できますよ」

 

「ありがとうございます。ですが、まだまだ魔術を使った戦闘のやり方や魔術師としての立ち回り方などはわかりません。その辺を教えて頂きたいです。それと、もしよろしければ先生も僕の考えた無詠唱魔術の理論を学んでみませんか?」

 

 

さすがに3歳のガキが戦闘方法まで習得してたら、いくらなんでもおかしいからな。

 

今でもかなりおかしいが。これ以上ロキシーに嘘を付きたくない。

 

何より純粋にロキシーに教えてあげたい。

 

ロキシーはなんだかんだ言って魔術が好きだ。魔女っ娘だ。

 

だから、こう紳士に頼めば伝わるかもしれない。

 

 

「戦闘方法ですか。それは任せてください。こう見えて冒険者の経験もありますから。ですが、無詠唱魔術の理論ですか。その、なんというか非常に魅力的な提案ですが、私はあなたの家庭教師としてきているので…その…」

 

どうやら、ロキシーは揺れているようだ。だが、好奇心は抑えられていない。

 

「僕は先生に戦闘方法を教えてもらう。先生は僕から無詠唱魔術を習う。無詠唱魔術の理論は、実はまだ誰にも試してもらってないので、実験台という事で付き合ってもらえないでしょうか?もちろんその分のお金も父に言って相談させてもらいます」

 

嘘は言っていない。無詠唱魔法の理論はそもそも幼少期から魔術を鍛え始めなくても、ある程度魔力量があれば習得できるはず。実際これはまだ誰にも試していない。

 

そしてパパン。勝手なこと言ってごめんなさい。

 

「習う立場でお金を頂くことはできませんよ。でも、そうですね…。お言葉に甘えて教えてもらえますか?」

 

どうやら、好奇心が勝ったようだ。よっし。

 

「任せてください。必ず先生に無詠唱魔術を習得させます」

 

「ふふっ。そうですか。ありがとうございますルディ。明日からよろしくお願いします。しかし、私も教えて頂く立場なら先生はいりません。ロキシーと呼んでください」

 

ここにきてやっとロキシーの表情が緩んだ。どうやら仲良くやっていけそうだ。

 

「いえ、先生は先生です。これは曲げられません」

 

 

こうして、興味を引き出すことに成功し、俺とロキシーの魔術レッスンが始まるのだった。

 

 

 

 

---

 

 

 

午後はパウロと鍛錬だ。

 

俺の体格にあった木剣がないため、基本的には体作りが中心となってくる。

 

ランニング、腕立て伏せ、腹筋、などなど。

 

 

それについては今回も異存はない。いつの時代、どこの世界でも体が資本なのは違いないしね。

 

だけど、剣術に関しては思うところはある。鍛錬をするのが嫌というわけではない。闘気を纏えないというのは、この世界を剣で生きるには大きすぎるデメリットだ。魔導鎧を使用したところで、光の太刀ができるわけでもない。そこを目指してもいない。

 

その道の剣技を極め、闘気を纏う達人…いわゆるマスタークラスの剣士は非常に強い。

 

前回も剣を振るって、人や魔物と戦うことはほとんどなかったし才能的にも厳しいだろう。

 

北神流、あるいは水神流をメインに教えてもらうか?

 

戦闘技術の高い北神流や防御とカウンターに優れる水神流の方が、パウロの好む剣神流よりはあっている気がする。その辺はおいおい相談していこう。

 

なんにせよだ。パウロには悪いが、剣を極めるつもりもないし才能もない。前回は剣でパウロを倒したいとか、そんな気持ちもあったが今は違う。そもそも俺の目的はヒトガミを倒すことであって、剣士を倒すことではない。

 

オルステッドがヒトガミに辿り着く方法を知っているとしても、倒す方法までは知っているとは限らない。ならば、俺は魔術を鍛えるべきだろう。この世界の魔術理論を超える魔術を編み出す。それくらいしないと勝てないと思ったほうがいいだろう。相手が剣で斬れるとも限らないのだ。

 

 

 

この世界の剣士は強い。以前はしばらくそう思っていたが、言い方を変えることもできる。

 

この世界の魔術師が弱いのだ。

 

冒険者なら後衛だから良いとか、そもそも魔術師が接近戦をするのがおかしいとか。そんな風にも言われているが、それを踏まえても弱い。

 

まず魔力量が少ない。上級魔術とは言わないが、中級魔術を何発か使用して魔力切れじゃ話にならない。燃費も悪けりゃ、近づかれると詠唱中に簡単に潰される。

 

別に魔術師全体を強くしたいとか、魔術を飛躍的に進歩させたいわけではない。俺のように、復讐心のあるやつがどうのこうの言っても仕方ない。仮にするなら、魔術が好きな人物だ。例えば、ロキシーとかロキシーとかロキシーだ。

 

…ごほん。まあそんな感じで俺による人類魔改造計画の予定はない。

 

あるとすれば、魔女っ娘ロキシーの集まれ世界大魔術大会くらいだろう。

 

 

 

 

えっ。なにそれ参加したい。

 

 

 

---

 

 

 

夜中に魔術を使っていると、どこからかギシギシアンアンと悩ましい音が聞こえ出した。どこからかもなにも、パウロとゼニスの寝室に決まっているのだが。

 

 

これも、もはや慣れたもんだ。

 

今の俺なら目の前で両親が行為にふけっていたとしても、なんの問題もない。

 

明鏡止水。そう静かなるルーデウスだ。

 

心は穏やかに、さりとて神経は研ぎ澄ませる。

 

俺はいま、頂に立っているのだ。

 

新たな境地が俺には見える!

 

しかし油断はない。このミッションは決してバレてはいけないのだ。

 

無の境地。そう無の境地だ。

 

全ての気配を外界から遮断して、やがてそこへと至る。

 

イメージはバッチリだ。

 

トレース完了。ターゲットは両親の寝室付近と断定。これより作戦行動に移行する。

 

 

 

 

 

…俺は知っている。そこには先客がいることを。 

 

 

 

青髪の少女が、暗い廊下に座り込んで、ドアの隙間から寝室を覗いていた。頬は紅潮し、やや荒い息を潜めるように、しかし視線は部屋の奥に釘付け。

 

その手は、ローブの下へと潜り込んで小刻みに動いていた。

 

 

 

これより脳内カメラを起動。自動撮影モードへと移行。

 

永久保存システムを構築。オールクリア。

 

ミッションコンプリート。

 

 

 

 

…そう、これは決してバレてはいけない男の戦いだ。

 




 魔女っ娘ロキシーの集まれ世界大魔術大会。これをいつかネタでも良いから書いてやる。それが俺の夢だ。

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