無職転生 -今度こそ本気だす-   作:無気力な卵

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魔術考察と数値化

 

翌日、ロキシーとの魔術講義が始まった。

 

 

「先生。昨日はありがとうございました。大変結構なお点前でした」

 

「ん?なにがですか?」

 

なにがとは口には出すまい。水神流もビックリな流れるようなオ〇ニーでした。

 

あれは回避できまいて。

 

 

「なんでもないです。ごほん。それでは、僕の方から無詠唱魔術の講義をさせていただきます」

 

「はい。よろしくお願いします」

 

「では、はじめます。無詠唱で魔術を発動させるのに大きく必要な要素は4つ。1つ目は魔術制御、2つ目は魔力操作ですね。3つ目は各系統魔術への理解力、4つ目は想像力といったところですかね」

 

「ふむ。魔力操作ですか?」

 

と、ロキシーが食いついてくる。魔力操作って言葉は案外使いそうで使わないんだよな。

 

「はい。魔力操作とは魔術を発動させる上で重要な役割を持っています。あらゆる生物、種族には魔力が備わっていますが、これを目で見て流れを把握することはできません。そのような状態で魔力を操作して意図的に魔術を発動するのは、非常に困難を極めます。恐らく、この工程が無詠唱魔術を行使する上で、最も難しいと言えるでしょう。あ、すいませんいきなり難しいところからの説明になってしまいました」

 

そう、魔術を詠唱する魔術師にとって、あるいは魔力の少ない人間にとって、目には見えない魔力を操作するのは難しい。実際には魔力眼なんてものもあるが、これは最後の手段だな。

 

「いえ、私が聞いたのです。こちらこそ話の腰を折ってしまいましたね。すいません」

 

「先生にはこれから毎日、極端な魔力制御での魔術詠唱をしてもらいます。その上で魔力切れギリギリまで多くの魔力を消費してもらいます。使用する魔術ですが先生は水聖級魔術師ですので、初級の水弾とします。そして魔力が回復していない時は、座学として各系統魔法への理解力を深めていただきます。これも、始めは先生の得意とする水に対する理解を深めるところから説明していきます」

 

「極端な魔力制御ですが。…なるほどおもしろいですね。しかし、魔力をギリギリまで消費するというのはいったいどういうことなんでしょうか?」

 

 

魔力制御に関してはロキシーも思うところはあるらしい。

 

優れた魔術師とは、魔力制御のうまい魔術師である。魔力量があればいいってわけじゃない。魔術に対してピーキーにならねばいけない。当然ロキシーはできるだろうが、やっておいて損はない。

 

無詠唱とか詠唱とか以前に、反復練習である。俺が土人形を作ってるのと原理は一緒だ。こうやって制御を高めることが、後々、無詠唱あるいは短縮詠唱を使用したときの成果になる。

 

 

「先生に魔力制御に関しては詳しい説明はいらないでしょう。水弾を最高速度、超低速、最大化、最小化組み合わせは自由ですので色々試してください。魔力をギリギリまで使う理由は、魔力操作のためです。先程も言いましたが、目に見えない魔力を感じてもらうのは非常に難しいです。そこで魔力を一定以上失ったり、大幅に回復させて感覚的に魔力の流れを理解してもらいます。厳しい訓練になります。それに…その、確実に無詠唱で魔術を使えるようになるとはいえません。…やって頂けるでしょうか?」

 

魔力を欠乏寸前まで使うのは、基本的にあり得ないことだ。冒険者なら常識で、魔法大学においてもそのような教え方はしない。

 

理論はある。だが成功データはない。

 

かつて、シルフィーやジュリに魔術を教えた。彼女らは無詠唱に成功し、大幅に魔力量を増やしてみせた。対して、エリスやギレーヌにも魔術を教えた。彼女らは詠唱にこそ成功したが、無詠唱はできず魔力量の増加もない。少なくても目に見えてわかるほどではない。

 

…この差はなんだろうか?

 

俺は考えた。そして思った。

 

エリスやギレーヌには、魔術をギリギリまで使わせたことがなかったなと。

 

立場もあった。俺はボレアス家の家庭教師。お嬢様であるエリス、剣を教えてもらったギレーヌ彼女らに魔力を欠乏寸前まで使わせる気はなかった。

 

ふと、不安げにロキシーを見る。彼女からしても欠乏寸前まで魔術を使うのは、抵抗はあるだろう。なにせそこまで使えば、倒れることもある。意識を失うこともあるだろう。普通はやらない。

 

 

「……ふぅ。凄い話を聞きました。なるほど、確かにそのような魔術の訓練はやったことがありません。確証はないかもしれません。…ですが、おもしろいですね。魔術というのは試してみるものです。これからはそのようにしてみます」

 

ぐっと小さく拳を握るロキシー。

 

受け入れられた。神が認めて下さった。俺は歓喜した。

 

 

 

幼少期に魔術を行使すると、魔力量が飛躍的に増える。この説についても思うところはあるが、いまは置いておこう。

 

シルフィーやジュリは魔力をギリギリまで使わせることで、魔力量を増やして無詠唱を覚えた。なんとなく魔力量の増加と無詠唱をセットで考えていたが、これは違う。

 

魔力をギリギリまで使うことで、魔力の流れを理解して魔力操作をした。結果、無詠唱で魔術を行使できた。

 

幼い彼女たちがやっていたのは、そういった現象だったと考えられる。

 

ん?じゃあルーデウス君?あなたはどうなの?

 

…確かに俺は異常だ。前回は1発目に詠唱で魔術を唱えて、2発目に無詠唱だ。チートだった。

 

ただ2発目のあの時、俺は日本人だった時のラノベの知識をフル活用して、あるかどうかもわからない魔力の流れを必死にイメージして、とにかく水弾、というか水を意識して発動したと思われる。この世界にはない想像力だ。

 

そこでロキシーにも、俺が知っている化学的な知識やラノベの話をして想像力を鍛えてもらおう。

 

 

 

 

 

 

土人形作りの成果もあり、俺の魔力量もかなり増えてきた。ここからは新しい魔術の研究もしていこうと思う。

 

俺は、前回の記憶から魔術の万能性について気付いた。これについて一つ一つ説明していこうと思う。

 

 

・この世界の魔術について

 

攻撃魔術は、火魔術、水魔術、風魔術、土魔術の4系統魔術。魔術師として最も一般的な魔術で、この中のどれか一つ上級魔法の習得すると一人前の魔術師を名乗れると言われている。

 

治癒魔術、解毒魔術。結界魔術。神撃魔術。

 

攻撃4系統に治癒魔術、解毒魔術を加えたものが基礎6系統魔術となる。この2系統は攻撃魔術よりも使い手が少ない。理由はミリス神聖国が過去に秘匿していたからとされる。今でもミリス神聖国は高位の魔術を秘匿している。特に結界魔術、神撃魔術はミリス神聖国に独占されており、魔法大学でも初級、あるいは中級までの知識しか得られない。

 

召喚魔術、転移魔術。固有魔術。

 

さらに使い手が少なく、転移魔術は禁術、固有魔術はその名の通り特定の種族にしか伝えられていない。

 

ここまでがこの世界の魔術に対する通説だ。

 

 

 

俺は前回、ロキシーの魔石病を治すべくミリス神聖国、ミリシオンの大聖堂へ行き神級解毒の魔術書を盗んだ。結果、間に合わずロキシーを助けられなかった。そして、同行したクリフをも死なせてしまうのだが…いや、やめよう…今は関係ない。それでも解毒魔術の神級になったわけだ。

 

その時はロキシーを助けるべく必死に神級の魔術書を解読したが、今にして思えば、めんどくせぇの一言である。分厚い魔術書に小難しい魔術理論。習得にはかなりの時間を要する。

 

もちろん、魔術を理解するために必要な部分はある。

 

しかし、効率が悪いのも確かであった。

 

 

…その考えに至るのはもう少し後になる。

 

 

前回の俺は、その後もヒトガミに復讐するために魔術の研究に費やした。

 

闘神鎧を参考にした魔力で動く鎧、魔導鎧。

 

これに関してはザノバの協力が欲しいところだ。とはいえ、ある程度のものならば今の俺でも再現は可能だ。

 

そして、重力を操る魔術、電気を操る魔術、声を操る魔術。治癒魔術も聖級になった。

 

その後、ヒトガミを探して龍族の古代遺跡を調べるが、結局ヒトガミに至れないことがわかる。

 

最後に転移魔術の研究と古代龍族の遺跡をヒントに、過去転移魔術を行使した。

 

これ自体は失敗したわけだが、副産物と魔術の仮説が立った。

 

 

 

副産物としては、魔法陣の作成技術と小型化だ。

 

本来、魔法陣とは複雑な術式を要する場合に使用される事が多く、古代魔術としてはむしろ一般的なものとされている。大規模魔術、召喚魔術、転移魔術には欠かせない。

 

俺はこの世界に転生してすぐに無詠唱を使えたため、あるいは詠唱すれば…などと思っていたが、全ての魔術は魔法陣がある。高度な魔術ほど巨大な魔法陣や、幾重にも細分化された魔法陣が必要になる。

 

これを理解すると、魔法陣の作成技術は飛躍的に上がった。

 

 

日記を起点に過去へと行くには、魔法陣を幾重にも作らなければならない。膨大な魔法陣の量、これを一度に起動させるのは困難を極めた。時間跳躍魔術を使う前の段階として、ここでつまずいた。

 

そこで考えたのが魔法陣の小型化だ。この理論は既に存在にしている。ザノバも人形作りに似たようなのを使っていた。

 

わかりやすいのは魔道具やマジックアイテムの魔法陣だ。

 

…まぁ、その話はまた今度語ろう。

 

とにかくそれでも大規模魔術、過去へ行くとかに必要な魔法陣の小型化は恐らく、現在の魔術師で再現できるのはなかなかいないと思う。

 

無詠唱の魔術行使の理論を用いて、魔法陣を簡略化。これにより大幅な魔法陣の小型化に成功。

 

 

 

 

つまりどういうことなの?

 

答え:チートを手に入れたということさ。

 

理論上、この世界に存在する全ての魔術を魔法陣で小型化すれば、あーら不思議、持ち運び可能なコンパクトサイズに。しかも、誰でも魔力さえあれば無詠唱で唱えることができる。

 

俺の魔力量ならあるいは神級の攻撃魔術すら無詠唱化して発動できるかもしれない。もちろん、知らないし試すこともないけど。

 

俺の場合、そもそも無詠唱できるからあんまり意味ないと思うかもしれないが、例えば治癒魔術。これに関しては未だに無詠唱できず不安があった。

 

まず1つ、俺は聖級治癒魔術を無詠唱化することに成功した。さらに、永続化の術式を取り込み自動で回復することができるようにした。

 

そして本命は転移魔術だ。

 

今はまだフィットア領から出ていないが、いずれ各地にばれないように小型の転移魔法陣を設置。手持ちのスクロールで魔法陣を繋げ永続化する。これにより、魔法陣の接続が完了すればどこでも転移が可能となる。

 

つまり、ルー〇だね。これであなたもいつでも魔大陸へ。

 

 

 

…正直、やっちまった感はある。転移魔術は禁術扱いされてるからな。世に出れば邪神認定されかねない。邪神はヒトガミだがな。

 

とにかくこの技術、いや技法と言うべきか。ひとまず転移技法とでも名付けよう。

 

これは、バレないようにしないとな…。

 

 

 

次に魔術の仮説についてだ。

 

これはもちろん失敗した過去転移魔術に関してだ。

 

前回失敗した直接的な原因は、魔力不足によるものだと思う。何十年も過去に行くほどの魔力量はなかったという事だ。

 

仮に1年前なら?10日前なら?あるいは1時間前なら?もしかすると成功するかもしれない。あるいは未来でも。

 

だが、1度失敗した身としては到底試す気にはなれない。

 

これについては、ナナホシの意見を聞きたい。

 

 

…だがこれが人でなければどうだろうか?

 

そう思った。

 

とは言え、以前のナナホシの実験のように無機物や有機物を召喚しても仕方がない。

 

そこで考えたのが魔術だ。

 

魔術そのものを対象として、魔法陣を使い召喚するという技法。これはひとまず魔術召喚技法と命名する。

 

通常、魔術師は1つの魔術を詠唱して行使する。

 

俺の場合は無詠唱で2つの魔術を行使することができる。それでも2つまでだ。例えば、3秒後の未来に発動する術式を小型化した魔法陣に組み込み、同時に行使したらどうだろうか?

 

実際には同時に2つしか魔術を使えないが、タイミングを合わせて発動することで3つ4つあるいはそれ以上の魔術が同時に発動したかのように相手から見えるだろう。ほぼノータイムでうまく発動できれば、防御技術の高いマスタークラスの水神流剣士にすら有効かもしれない。

 

使用するタイミングが難しいが、試してみる価値はありそうだ。

 

まだまだ仮説の段階に過ぎない。

 

時間を跳躍する魔術の応用がどこまでできるかわからないが、実現すれば、かなり万能な使い方ができるだろう。

 

 

 

 

 

---

 

4ヵ月が経った。

 

ロキシー人形を再び作った。

 

冴えわたる彫刻技術。

 

前回より優れた魔力制御力。

 

脳内に蓄積された膨大なロキシーの資料。

 

これらを集結させて作った。

 

ロキシーへの愛を込めて。

 

 

 

そして完成したロキシー人形はまさに神。

 

そう神器を宿していた。

 

 

くっ。なんてものを作り上げてしまったんだ俺は…。つい力が入りすぎてしまったぜ。しかしこれを売りに出すのは非常に惜しい。

 

しかし、手放さなければなるまい。

 

そう、これはフラグ回収イベント。

 

怪力王子ことシーローン王国第三王子、ザノバ・シーローンの仲間にするためのな。

 

この完成度。ザノバよ。

 

お前が泣いて喜ぶ光景が目に浮かぶわ。

 

…しかしこの人形を見たアイツが、大人しくしているだろうか?

 

ザノバの人形への愛ははっきりいって異常だ。狂気すら感じる。前回よりも、大きく上回る完成度。下手したら製作者を探しに城から抜け出しかねない。

 

 

…何か対策を考えておこう。とりあえず売りに出すにしても、もう少し先だ。

 

それまでは大事に保管しておこう。

 

 

 

 

 

魔力の数値化について話していこう。

 

あなたのMPいくつですかー?って事だ。

 

前回の俺は自分の多すぎる魔力量から、その総量を具体的に把握できなかった。

 

この世界にMPなんて概念はない。しかし、前回は自分のMPを把握していなかったのが原因で、実験に失敗して死んだようなもんだ。なので、ざっくりではあるが数値化してみることにした。

 

 

「ということで、先生よろしくお願いします」

 

 

ロキシーにお願いした。

 

 

「ルディ、だから先生はもうやめてくださいよ。あなたの方がよっぽど魔術に詳しいじゃないですか」

 

 

ここ最近はロキシーに無詠唱の理論を教えるべく、朝と夜、魔術のレッスンを欠かしていない。

 

最初は朝に教わるだけと言う話だったが、ロキシーも好奇心を刺激されたのか、夜も2人で魔術の講義をしている。朝も夜もロキシーと一緒で幸せすぎる。

 

 

「先生は先生ですよ。ロキシーは永遠に僕の中で先生です」

 

 

たとえ今は俺の方が優れていても、俺は忘れていない。

 

この小さな先生が、俺を外の世界へと連れてってくれたこと。

 

たくさんの魔術を教えてくれたこと。

 

死んだところで、それは変わらない。

 

 

「はぁ。まあいいです。それより今夜も講義してくださいね。ルディ。その…あなたに頼ってばかりで情けないですが、あと少しでコツが掴めそうなんです」

 

 

わーい。今日もロキシーと夜のレッスンだ。やったね。

 

 

「情けないなんてことは、一切ありませんよ。先生の魔術に対する姿勢は素晴らしいです。きっと将来は偉大な魔術師になるに違いないです」

 

そう先生は素晴らしいのだ。前回もラノア魔法大学で講師をしていた。

 

自らも学び、それを人々に教え導いていく。

 

なんて素晴らしいことなんだろう。あなたは神か。

 

…神だったわ。こんなことを忘れるなんて。

 

平行世界の俺に殺されかねない。よし、これからはロキシーに向かって日々、追加で3度の祈りを捧げよう。

 

 

「わたしが偉大なら、ルディあなたはどうなるつもりですか…。それより今日はどうするのですか?」

 

俺は、あなたと結婚して毎日イチャイチャするのが夢です。

 

 

「そうですね。今日は先生の魔力量がどのくらいなのか知りたいです。体感でいいので魔力が残り3割になるまで上級魔法を使ってもらえますか?」 

 

 

まあ、実際のところ前回の記憶から一般的な魔術師の魔力量を把握しているので、ロキシーに関しては単なる興味本位だったりする。

 

 

「今回はいつもみたいにギリギリまでじゃないのですね…。3割ですか。まあ、わかりました。やってみます」

 

なにやら少し残念そうだ。

 

ロキシーが杖を掲げて詠唱する。

 

 

「霜の王。大いなる雪原の覇王。純白を纏い、一切の熱を刈り取る零の王。死を司りし冷たき王が凍てつかせん!『氷槍吹雪ブリザードストーム』!」

 

 

周囲の何もない草原に、雪の息吹が間断なく降り注ぐ。

 

さすがはロキシー。既に短縮詠唱をモノにしている。

 

その後も何度か詠唱をしてもらい、寒空の中、額に汗を滲ませるロキシー。

 

 

「はぁはぁ…。ルディすいません。ここまでのようです」

 

 

ロキシーが詠唱した上級魔法の数は6発。

 

 

「先生お疲れ様です。いやーさすがですね。一般的な魔術師は上級魔術1発しか使えないですからね。余力を残して魔術師6人分の詠唱をするなんて素晴らしい」

 

「ルディに言われても嫌味にしかなりませんよ。全く世の中には凄い魔術師がいるものですね」

 

 

…そう。実際凄いのだ。

 

俺は前回に魔術師とも幾度となく戦ったが、このレベルで魔術を使える魔術師はそうそういない。伊達に水聖級魔術師を名乗ってはいない。

 

一般的な威力の上級魔術の詠唱にかかるMPを仮に100とすると、ロキシーの魔力量は上級魔法6発の発動で残り3割ほど。

 

ロキシーのMPはだいたい800~900くらいってところだろう。

 

一般的な魔術師がMP100で魔法大学を卒業できる生徒がMP200くらいだろう。

 

いかにロキシーが優れた魔術師の才をもっているかがわかる。

 

そしていかに自分が異常な魔力量を有しているかも。

 

俺の場合、一般的な魔術師の上級魔術の出力で魔術を発動するとおよそ3000発。

 

約MP30万。これが今の俺の魔力量だった。どこのラスボスかってMP量だ。

 

恐らく、まだ伸びるだろう。

 

これ以上は上級魔術でも試せないだろうし、聖級以上の魔術をポンポン打つわけにもいかない。

 

まずは、30万という数値が最低限あるという結果で十分だ。

 

 

---

 

 

 

幼少期に魔術を行使すると魔力量が増える。この説は前回でもシルフィーやジュリの検証からもわかるし、今回の俺も身を持って体験している。

 

しかし、なぜ幼少期であれば魔力量が飛躍的に上昇するのか?

 

これについては、いま一つ理解が及ばない。

 

幼少期に魔術を使用すると、体内が活性化し大気中の魔力を吸収しやすくなる。

 

これは少し違う感じがするな…。そもそもこの世界の魔力は至るところに存在しているが、土地柄、場所によって魔力密度は全然違う。そうなると幼少期というより、魔力密度が重要になってくるが、この2つの因果関係はなさそうだ。

 

幼少期に魔力を使用すると、体内の魔力生成量が増える。単純だが、こちらの説の方が可能性としては高い。

 

だが、なぜ魔力生成量が増えるのか?

 

仮にそうだとしてなぜ幼少期限定なのか?

 

この辺の検証も進めていきたいが、現状は手詰まりだな。

 

魔界大帝キシリカ・キシリスの魔眼。その中でも最もポピュラーとされている魔力眼。

 

これがあれば見えてくるものもありそうだが。無いものねだりはやめておこう。

 

とはいえ、研究は続けていこうと思う。解明できれば、意図的に魔力量を増やことも可能かもしれない。

 

そもそも幼少期限定とか、冷静に考えればおかしい。何かカラクリがあるはずだ。

 

できれば、ロキシーのいる間に解明して、魔力量アップを図りたかったが…さすがにそれは難しそうだ。

 

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