聖杯戦争で暇つぶし   作:プラスマイナス裏表

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小説のね、書き方を改めて調べてみたんですよ。
そしたらプロットという、話の流れを大まか・詳細に決める流れ?チャート?みたいなのを普通は作るらしいんですよね。作ったこと無いし作る気も無いですが。
なので、私は多分小説は書けません。


プロローグ

 聖杯戦争。

 それは、万能の願望器、聖杯を巡り殺し合う魔術師たちの血塗られた闘い(ゲーム)

 剣士(セイバー)弓兵(アーチャー)槍兵(ランサー)騎乗兵(ライダー)魔術師(キャスター)暗殺者(アサシン)狂戦士(バーサーカー)

 7人のサーヴァントと、それを使役するマスターは最後の1人になるまで闘い続けなければならない。

 これよりまさに、不純物を混ざりに混ぜたグダグダな争いが始まろうとしている……

 

 ♢♢♢

 

 鉄と鉄、力と力、技と技。

 決してそれは珍しいものではない。

 鉄などは高度に発展した文明であれば日常の隅々にそれを目にする事ができる。ともすれば砂や石といった物の方が珍しいくらいではないだろうか。

 力と技は常日頃。自分が動くには力が必要であり、動かすだけの技が必要だ。それを意識することは稀であろうが、それはその身にそれだけ染み付いた、卓越した習熟度によるものだ。自分の手足を自分の思うままに動かせる。生まれてからずっと、そうして生きてきた故に自然と動かせる技術だ。

 身体以外にも、棒に始まり箸、ペン、自転車や自動車、楽器や工具など。その道のプロフェッショナルともなればそれらの道具を自身の身体の延長、身体の一部として自在に操作することができる。

 だが、目の前のそれは桁が違う。

 ただの一振り、その一撃のなんと力強いことか。その一動作のなんと疾いことか。

 サーヴァントと呼ばれる、聖杯によって呼び出された英霊。

 人と変わらぬ見た目をした、人外の力と技術、武具。

 その戦闘を初めて目にしたのなら、どれほど高名な作家もそれを描写などできないだろう。いや、しない。動体視力が追いつかないということもあるが、その圧倒的な魔力と気迫、流動する動作に見惚れて動くことができないのだ。

 今まさに呆然と立ち尽くす名門の遠坂家にあるマスターとて、それは例外では無い。

 夜間の校庭というありふれた場所でありながら、そこはさながらローマのコロッセオにも劣らぬ闘技場と化していた……

 

『みなさんこんにちは。メニー・チョコレート』

「っ、誰だ!」

 

 突如乱入した第三者がいなければ。

 敵対していた青い槍兵が距離を取り、乱入者を確認しようとする。

 現れたのは高校生と言えばそうだろう、と答えてしまいそうなほどに制服を着こなしマフラーとメガネをポイントに大人しいイメージを辛うじて与えてはいるサーヴァントだった。なによりその無機質な目が見る者の不安を煽る。

 

「ゲッ……!っ、新手⁉︎こんなに早く⁉︎」

「おや……ああ、いえ、人違いでした。人間」

「誰が人間よ⁉︎ブン殴るわよ⁉︎」

「はい。では、お疲れ様でした」

 

 しかしそのサーヴァントは何をするわけでもなく優雅に礼をし踵を返す。

 不可解が過ぎる行動に動けずにいると、ランサーが動く。

 

「なぁ、ちょっと待ちなお嬢ちゃん!」

「なんでしょう。顔を覚えて貰えばいいだけなのですが」

「サーヴァントだろ。ならやろうぜ」

「何度言えばいいですか。私は戦う気はありません。男2人、暑苦しく熱血すれば良いです。そして爽やかに転生して下さい」

 

 勝つためには戦うしかなく、全ての参加者はそれを肯定するもの。その度合いに差はあれど、ここまで取り付く島もない態度を取るサーヴァントはそういないだろう。

 ランサーも怒るでもなく少し困った表情を一瞬見せたが、マスターからの命令か次の動きを待つ事にした様子。

 

「凛……何がとは言わないが、難しいぞ」

「アチャ……いえ、赤男さん、失礼です」

「随分と馴れ馴れしいな」

「……おっと、失言でした。ではさようなら」

「待て!」

 

 ランサーの静止も虚しく、謎のサーヴァントは暗闇に姿を消した。

 ランサーは追って行ったのか姿を消し、校庭にただ残されるばかりとなった。

 

「どうする、凛?」

「どうするも何も、帰るわよ」

「そうか」

「一応魔力反応は追ってみるわ」

「了解だ」

 

 戦争の第1戦は両者無傷のまま、決着無しという形で終了した。

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